厚岸駅
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厚岸駅(あっけしえき)は、北海道厚岸郡厚岸町宮園1丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)根室本線(花咲線)の駅。電報略号はアケ。花咲線区間の中間駅で唯一の有人駅である。
歴史
- 1917年(大正6年)12月1日 - 釧路より浜厚岸間の開業にともない中間駅(旅客扱い上は終着駅)として設置。旅客荷物のみ取扱い。浜釧路機関庫厚岸駐泊所設置[1]。
- 1919年(大正8年)11月25日 - 厚床まで延伸開業[1]。貨物支線との分岐駅となる。
- 1921年(大正10年)8月5日 - 浜釧路機関庫厚岸駐泊所が分庫となる[1]。
- 1925年(大正14年)6月20日 - 浜釧路機関庫厚岸分庫が駐泊所となる[1]。
- 1929年(昭和4年)11月14日 - 浜釧路機関庫厚岸駐泊所が分庫となる[1]。
- 1930年(昭和5年)6月1日 - 浜釧路機関庫厚岸分庫が駐泊所となる[1]。
- 1965年(昭和40年)10月13日 - 駅舎改築[1]。
- 1966年(昭和41年)3月30日 - 釧路機関区厚岸駐泊所廃止[1]。
- 1982年(昭和57年)11月15日 - 浜厚岸間との貨物支線廃止[1]。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 荷物扱い廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道に継承。
- 1999年(平成11年)3月22日 - 単式ホーム新設、使用開始[1]。
駅構造
単式ホーム1面及び駅裏側片面使用の島式ホーム1面からなる実質単式ホーム2面2線を持つ地上駅。以前は島式ホーム1面の両側を使う形をとっていたが、駅舎前に敷かれていた浜厚岸駅への貨物支線が撤去されたこともあり、跨線橋を使う不便を解消するため、駅改札に直結する形で単式ホームを1面増設している。この増設した1番のりばを原則上下列車とも使用し、当駅で交換する場合、必ず下り列車(糸魚沢・根室方面)が2番のりば、上り列車(門静・釧路方面)が1番のりばに入る。ホーム間は跨線橋で連絡している。
駅舎は鉄筋コンクリート造りで3324m²の平屋建てである。現在の駅舎は二代目で、2005年に外壁を水色に塗り替えている。
終日社員配置駅。花咲線の運行管理は当駅で行う。みどりの窓口(営業時間6時20分 - 16時30分)・キヨスク設置駅。
利用状況
- 2012年度の1日平均乗車人員は198人である。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
1989 | 410 |
1990 | 360 |
1991 | 400 |
1992 | 430 |
1993 | 450 |
1994 | 380 |
1995 | 360 |
1996 | 320 |
1997 | 320 |
1998 | 310 |
1999 | 310 |
2000 | 330 |
2001 | 310 |
2002 | 290 |
2003 | 280 |
2004 | 270 |
2005 | 270 |
2006 | 250 |
2007 | 240 |
2008 | 240 |
2009 | 220 |
2010 | 210 |
2011 | 200 |
2012 | 198 |
駅名の由来
駅名は、アイヌ語の「アツ・ケ・ウシ(オヒョウニレの皮をはぐ所)」に由来する。
駅周辺
厚岸町の中心駅。付近の地区の中心地のため駅の周囲に公共施設が多い。
- 北海道道425号厚岸停車場線
- 北海道道123号別海厚岸線
- 道の駅厚岸グルメパーク
- 厚岸町役場
- 厚岸警察署
- 厚岸郵便局
- 国道44号、北海道道14号厚岸標茶線
- 大地みらい信用金庫厚岸支店
- 北洋銀行厚岸支店
- 日本通運厚岸営業所
- 北海道厚岸水産高等学校
- 北海道厚岸潮見高等学校
- イオン厚岸店
- フクハラ厚岸店
- イエローグローブ厚岸店
- 厚岸港
- 厚岸大橋
- 愛冠岬
- くしろバス厚岸営業所(旧北海道旅客鉄道厚岸自動車営業所)
駅弁
かつては厚岸駅ホームで駅弁の立ち売りを行っていたが、列車本数が少ないことから2011年(平成23年)6月で営業を終了した[2]。
バス路線
くしろバスにより厚岸町内路線、釧路市方面、浜中町霧多布方面へ運行される。路線詳細はくしろバス#一般路線バスを参照。
厚岸町内路線のうち国泰寺方面の一部と光栄方面は、北海道旅客鉄道(JR北海道バス 現ジェイ・アール北海道バス)厚岸線廃止に伴う移管路線。標茶駅方面への路線も存在していた。
隣の駅
- 日本国有鉄道
- 根室本線(貨物支線) - 1982年11月15日廃止
- 厚岸駅 - 浜厚岸駅
関連項目
外部リンク
- 厚岸駅 - JR北海道釧路支社