江差駅
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待合室・窓口
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車止めからの駅の風景
江差駅(えさしえき)は、かつて北海道檜山郡江差町字陣屋町231にあった、北海道旅客鉄道(JR北海道)江差線の駅である。電報略号はエシ。
江差線の部分廃線に伴い、2014年(平成26年)5月12日に廃駅となった。なお、道内最西端の有人駅であった[1]が、廃止に伴いその座を八雲駅に譲った。
歴史
ファイル:Esashi eki.jpg
1976年の江差駅と周囲約500m範囲。下が木古内、函館方面。駅舎前の短い単式ホームのみ。駅舎横の北側に切り欠き状の貨物ホームを有している。複数の留置線と駅裏の北側に転車台の残る小さな機関車庫を持つ。駅裏の南側には小さなストックヤードと引込線を有し、数両の貨車が留置されている。瀬棚線(廃線)の瀬棚駅同様に、当駅も港や中心地から1km程南側に離れた立地条件が良いとは言えない位置にある。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成
- 1936年(昭和11年)11月10日:開業(一般駅)。
- 1975年(昭和50年)12月11日:駅舎を改築。
- 1982年(昭和57年)11月15日:貨物扱いを廃止。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物扱いを廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化によりJR北海道に継承。
- 2012年(平成24年)8月7日:江差線の木古内駅 - 当駅間を廃止し、バス転換する検討に入った旨が公式に発表される。
- 2014年(平成26年)5月12日:江差線の木古内駅 - 当駅間の廃止に伴い廃駅[2]。
駅構造
かつては貨物側線が多く存在し、急行「えさし」も発着していたが、晩年は単式1面1線ホームの地上駅だった。
木古内ブロック所属の社員配置駅(管理駅)であった。江差線神明駅 - 上ノ国駅間を管理していた。窓口営業時間外は駅員不在のため、夜間連絡先は木古内駅となっていた(湯ノ岱駅を除く)。
駅舎にはみどりの窓口があった。自動券売機が設置されていたが撤去された。トイレもあったが、営業時間外は施錠されていた。
改札業務は行っていなかったほか、普通列車はすべてワンマン列車のため、列車の乗降は無人駅と同じ扱いとなる。また、冬期間は除雪の関係で当駅で滞泊せず、湯ノ岱駅まで回送し滞泊していた。
駅周辺
日本海からほど近い丘の上にあり、町の中心地までは徒歩で15 - 20分ほどかかる位置にあった。
- 姥神大神宮(鎌倉時代以前創建の渡島国一宮。北海道最古の祭が行われる。徒歩20分)
- 国道227号・国道228号
- 北海道道215号江差停車場線
- 檜山振興局庁舎
- 江差町役場
- 江差警察署
- 江差郵便局
- 江差茂尻郵便局
- 江差南浜簡易郵便局
- 江差信用金庫本店
- 北洋銀行江差支店
- ひやま漁業協同組合江差支所
- 江差町立南が丘小学校
- 江差町立江差中学校
- 開陽丸(復元船、徒歩15分)
- 江差港 - 奥尻島へのフェリーが就航する。
- 鴎島
- エビス浜
- 旧中村家住宅などの商家の町並み
路線バス
2014年(平成26年)5月12日から、前日をもって運行を終了したJR江差線の代替バスとして、函館バスが「江差木古内線」を運行しているが、当該路線は「江差ターミナル」に発着し、旧駅前には乗り入れていない[3]。
隣の駅
- 北海道旅客鉄道
- 江差線
- 上ノ国駅 - 江差駅
脚注
関連項目
テンプレート:江差線 (廃止区間)- 元の位置に戻る ↑ 無人駅を含めると隣の上ノ国駅が道内最西端だった。
- 元の位置に戻る ↑ テンプレート:PDFlink - JR北海道(2013年4月26日付)
- 元の位置に戻る ↑ テンプレート:PDFlink(函館バス江差木古内線) - JR北海道(2014年5月12日閲覧)