左沢駅
左沢駅(あてらざわえき)は、山形県西村山郡大江町大字左沢字前田にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)左沢線の駅。同線の終着駅であり、難読駅名としても知られる。
駅構造
単式ホーム1面1線をもつ地上駅である。留置線が1線ある。行き止まりの配線となっており左沢線の線路は構内で途切れている。線路脇の空き地は、かつて貨物を扱うための設備があったところである。
2002年に供用を開始した現在の駅舎は、大江町交流ステーションとの合築である。円柱の上に円錐が乗っているような場所の辺りが交流ステーション、写真右手の平屋が表に出ている部分が純粋な意味での駅舎となっている。交流ステーション内には、町営の売店(駄菓子や雑貨から町の物産まで扱っている)や大江町で毎年9月に行われる「おおえ秋まつり」に関する展示ホール(囃子屋台や獅子舞の現物を展示している。円柱部分はまさにこのホールである)、大江町の商工会・会議室・多目的ホールが入っている。純粋に駅舎として使用されている部分には、出札窓口や待合所などがある。
寒河江駅が管理し、JR東日本東北総合サービスが受託する業務委託駅。みどりの窓口(営業時間 7時50分 - 18時10分〈休憩時間あり〉)は設置されているが、自動券売機や自動改札機は設置されていない。早朝・夜間は無人となり、乗車時は車内で整理券を取り、降車時は運賃箱に切符や運賃を入れる。駅前広場が整備されており山交バス(宮宿(朝日町)行)などの発着もある。
最終列車到着後は夜間滞泊せず、寒河江駅に回送される(同様に当駅発の一番列車も寒河江駅から回送される)。
利用状況
2013年度の乗車人員は1日平均357人。
乗車人員推移 | |
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年度 | 1日平均人数 |
2000 | 487 |
2001 | 402 |
2002 | 456 |
2003 | 463 |
2004 | 466 |
2005 | 443 |
2006 | 421 |
2007 | 413 |
2008 | 389 |
2009 | 396 |
2010 | 392 |
2011 | 387 |
2012 | 378 |
2013 | 357 |
駅周辺
周辺は大江町の中心部で民家や商店等が立ちならぶ。町は当駅を中心とした観光の促進に取り組み、駅前には主な観光地への地図等が整備されている。
- 大江町役場
- 大江町立左沢小学校
- 左沢郵便局
- 大江町立大江中学校
- 寒河江警察署大江交番
- 国道458号線 - 道の駅おおえ
- 寒河江川
- 最上川
- 左沢温泉
- 舟唄温泉
- 楯山公園 - かつて大江町一帯を治めた大江氏の山城の址にある公園である。このあたりが最上川舟唄の発祥地であり、この公園の中にはそのことを示す記念碑もある。左沢駅からおよそ2kmほどである。
- 桜町渡船跡 - 左沢の町が古来最上川の舟運の集散地として栄えたということを示す渡船跡である。現在は川べりに「桜町渡船場」の碑が残るのみとなっているが夏にはこの場所で花火大会なども催され大江町の観光スポットともなっている。
- 原町通り - 城下町左沢の昔ながらの風情を色濃く残す旧問屋街で古くからの家屋や蔵が今もなお当時のまま軒を連ねている。
- 大江町歴史民俗資料館 - 今からおよそ400年前に建てられた名主の家を移築した建物を持ちそれが大江町の文化財に指定されている昔の生活をしのび農具や民具を展示する資料館である。
- 大山自然公園 - キャンプ場も併設している。
- 山形県立左沢高等学校
- 山形銀行左沢支店
- きらやか銀行左沢支店
歴史
- 1922年(大正11年)4月23日 - 左沢軽便線の寒河江駅 - 当駅間の延伸に伴い開業。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により東日本旅客鉄道の駅となる。
- 2001年(平成13年)7月 - 寒河江駅移転工事に伴い、羽前長崎駅 - 当駅間でバス代行実施。当駅への列車の発着が休止。
- 工事中はそれまでの木造駅舎に代わりプレハブの仮駅舎を使用していた。
- 2002年(平成14年)2月16日 - 上記工事が完了し列車の運行が再開される。現在の駅舎も使用開始。
- 2003年(平成15年) - 新駅舎が鉄道建築協会賞(推薦)を受賞。
- 2014年(平成26年)6月1日 - 業務委託化。
隣の駅
- 東日本旅客鉄道
- テンプレート:Color左沢線
- 柴橋駅 - 左沢駅