ゼルダの伝説 夢をみる島
テンプレート:Pathnav テンプレート:Infobox 『ゼルダの伝説 夢をみる島』(ゼルダのでんせつ ゆめをみるしま、英題:The Legend of Zelda: Link's Awakening)は、任天堂から発売されたゲームボーイ用コンピュータゲームソフトである。
携帯ゲーム機では初めて(日本ではゲーム&ウオッチ版のゼルダは発売されていないため)の『ゼルダの伝説シリーズ』である。1993年6月6日に初代(白黒の)ゲームボーイ用ソフトとして発売された。この時のCMは主人公(リンク)らゲームキャラクター達の人形達がゲーム内容を表す歌にあわせて動き踊る人形劇風。
1998年12月12日に、カラーならではの追加ダンジョンなどが収録されたゲームボーイカラー対応のリメイク版『ゼルダの伝説 夢をみる島DX』(ゼルダのでんせつ ゆめをみるしまデラックス)が発売された。2011年6月8日に『DX』がニンテンドー3DSのバーチャルコンソールで配信開始された。
目次
概要
『神々のトライフォース』の後に出た続編である。基本的なボタン配置などシステムはむしろファミコン版である『ゼルダの伝説』を踏襲・パワーアップさせている。シナリオは『神々のトライフォース』(および『ふしぎの木の実』)の後日譚にあたる。
冒険の目的は一貫して「島を脱出すること」であり、そのために「(脱出するための道具を護る)世界の秩序を乱す者」を退治する必要がある。物語の序盤ではこれに何の疑義を挟むことなくストーリーが展開していくが、中盤からリンク自身が「(島を脱出することで)世界の秩序を乱す者」であるという設定が明かされる。これは今作のリンクがそれまでのシリーズにおける「世界を守る者」という立場から逆転しているという意味であり、この「悪となる行動をとらなくてはならない」といったことが物語の大きなテーマとなっている。
外伝的なストーリーのため、ゼルダ姫や魔王ガノンといった主要キャラクターは登場しないが、マリオやルイージに酷似した人物や、ヨッシーやリチャード王子など他の任天堂のキャラクター達が顔を出している。また、ギャグ的要素(剣や盾に自分の名前を書く等)が多く含まれ様々な任天堂作品のパロディがふんだんに盛り込まれている。また音楽がストーリーに深く関っている。
外伝故に他の作品からは独立しているが、下記するように本作を意識した演出が後のシリーズの一部には盛り込まれている。また、『ムジュラの仮面』では、ゾーラの音楽バンド「ダル・ブルー」の伝説の曲として「風の魚」というタイトルがあるが、セルフパロディーの一つなのかどうかは不明。
「DX」がバーチャルコンソールで配信された際はCERO「B」(12才以上対象)となり、『ゼルダの伝説シリーズ』では『トワイライトプリンセス』に続く2作目のCERO「B」作品となった。なお、ゲーム中には犯罪(主人公が万引きをする)の要素はあるが、セクシャルの要素は無い。
ストーリー
ガノンを倒してハイラルを救ったリンクは剣の修行に出た。修行を終え、ハイラルへと帰る航海の途中、彼の船は巨大な嵐に遭遇した。船はその中で雷に打たれ、リンクは意識を失い海に転落する。
懐かしいゼルダ姫の声が聞こえ、リンクは目を覚ました。目を覚ますとそこは見知らぬ家の中。声の主もゼルダ姫ではなくマリンという少女だった。彼女はリンクが浜辺に打ち上げられていたところを発見し、一緒に住むタリンの家で介抱していたのだ。マリンの話によると、リンクの流れ着いたこの島はコホリントというらしい。マリンとその父親であるタリンは無くした盾を拾っていて、海岸に剣が流れ着いていると話した。
紛失した剣を回収するために海岸に向かったリンクであったが、これが壮大な冒険の始まりになるとは知る由もなかった。
システム
プレイヤーはリンクを操作し、島に隠された秘密を解き明かしていく。アイテムには持っているだけで効果を発揮するものと、AボタンとBボタンにアイテムをセットして使用するものがある。アイテムを使用すると特定のアクションを発揮し、敵を攻撃したり移動することができる。
キャラクター
- 主人公
- 本作の主人公は名前が設定されていない(プレーヤーが平仮名4文字以内で任意に設定可能)が、彼の外見がリンクと酷似しており、また、CMでリンクと呼ばれていた為、彼も後述のコミカライズ作品などでリンクと呼ばれることが多かった。前編に当たる『神々のトライフォース』の主人公と同一人物[1]であり、こちらも名前は設定されていない。本作では一貫して「目覚めの使者」という役割を負っている。また、万引きをした場合はプレイヤーが設定した名前ではなく、どろぼーという名で最後まで呼ばれてしまう(但し、ファイル選択画面にはこの名前は反映されない)。
- マリン
- 海岸に漂着した主人公を救った、メーベ村の少女。外見はゼルダ姫に瓜二つ。親切でおしとやかな少女に思えるが、中盤彼女と同行する際に、いろいろな場所に行ってみたり、とあるアイテムを使ってみたりすると意外な一面を披露する場合がある。「かぜのさかなのうた」をよく歌っている。
- タリン
- マリンの父親(らしい)。説明書には明記されているが、開発スタッフが攻略本で「ゲーム中では断言してませんよ。マリンはタリンを呼び捨てにしているし……」と語っている。おおらかで能天気な好人物で、キノコが大好物。『夢をみる島DX』では主人公とマリンとタリンで写真を撮るときにさりげなく主人公とマリンの間に入ってくる。モデルはマリオ。
- SHOPの店主
- メーベ村で道具屋を営む店主。普段は穏やかだが、品物を盗む輩に対してはゲーム中最も強烈で容赦ない粛清をする。
- フクロウ
- 序盤から登場し、主人公を鼓舞し次なる冒険の舞台へ導いてくれる謎のフクロウ。ただし冒険の真の目的については口を閉ざしている。また島の方々に「フクロウ像」が設置されており、冒険のヒントや島の秘密を教えてくれる。正体は「かぜのさかな」の「分身」である。
- うるりらじいさん
- メーベ村に住む島の生き字引的な老人。直接会うととても無口なのに、何故か電話越しに会話すると非常に饒舌となり、ゲームの進行度に応じて役立つヒントを教えてくれる。
- 気まぐれトレーシー
- 気まぐれなお値段(価格が変動する)で「ヒミツのクスリ」を塗ってくれる。この状態だと、ライフがゼロになったときに自動的に全回復する。ただし重ね塗りは出来ない。
- 『キャプテン★レインボー』にも登場している。
- リチャード
- カナレット城の王子様。魔物によって家来が洗脳されてしまったので城から逃げ出したが、宝物を置いてきたらしい。困っている割には態度が大きいのは貴族の血統なのか、彼の頼みを断ると「顔も見たくない」と傲慢な態度で振舞って来る。城から逃れ、カエルだらけの家に住んでいる。『カエルの為に鐘は鳴る』からのゲスト出演。
- マンボためごろう
- 島のどこかにいるマンボウの子供。あるアイテムを持っていると、ピンチのときに役立つ「マンボウのマンボ」を教えてくれる。
- カエルのマムー
- 島のどこかにいるソウルシンガーのカエル。プロなのでボランティアはしないが、まとまったお金とあるアイテムを持っていると、死んだ魂までもビンビンになる「カエルのソウル」を教えてくれる。『夢工場ドキドキパニック』ならびに『スーパーマリオUSA』からのゲスト出演。
- オバケ
- 中盤でいきなり主人公に憑りついてくる。彼(彼女?)がいる間はダンジョンに入れないが、願いを叶えてあげると成仏し、その後に彼の家に行くととある重要なアイテムが入手出来る。かぢばあたるの漫画版では「ナクラ」という名前がある。
- シュール・ドナピッチ
- どうぶつ村に住むワニ。自称芸術家で、マーサの入江にある人魚像の作者でもある。ただしスケベ。
- コッコ
- 伝説の空飛ぶニワトリ。何処かで永遠の眠りについている。
- ニワトリ小屋のおじさん
- タルタル山脈に住む、コッコとは旧知の仲のおじさん。コッコと比べて最近のニワトリたちは根性がなっていないらしい。モデルはルイージ。
- 写真屋さん
- 『DX』のみ登場。写真を取るのが大好きなネズミ。一度会って写真を取ってもらった状態で、リンクがコホリント各地で特定の行動を取ると写真を撮ってくれる。撮った写真はポケットプリンタで印刷できる(バーチャルコンソール版では印刷不可)。なお、「どろぼー」と最後まで呼ばれる事を覚悟しなければ、写真のコンプリートは不可能である。
- シャドー
- 本作のラストボス。かぜのさかなが見ている夢から生まれた悪夢の集合体で、その名が示す通り真っ黒な影の姿をしている。「島の消滅」を防ぐためにかぜのさかなの目覚めを妨げており「島を守る神」を自称する。戦闘では主人公が今まで戦ってきた敵達を模した姿に変身し、全て倒されると真の姿を表して襲い掛かってくる。
- かぜのさかな
- 島の中央部、タマランチ山の頂上にある巨大な卵の中で眠り続けている島の神。島を脱出する為には、かぜのさかなを目覚めさせなければならないという。
- 概要にもあるように、このゲームにおいては主人公が脱出する、すなわち「世界の秩序を乱す者」という役割を与えられている。このコホリント島はかぜのさかなの見ている夢の世界であり、主人公はそこに閉じ込められている。「かぜのさかなの目覚め」はすなわち夢の終わりであり、「島の(住人を含めた)消滅」を意味しているのである。最終ボスはガノンやアグニムなど、『神々のトライフォース』で主人公が戦った相手を模している。この事実も主人公の存在が「世界の秩序」たる「かぜのさかな」に影響を及ぼしていることのあらわれ(いずれも地下迷宮での決戦であり、「かぜのさかな」がこれらボスの存在を知るはずがない)といえる。
他にも、島のあちこちに色んなものを欲しがっている人(動物)たちが大勢いる。「わらしべシステム」に従い彼らの欲しい物を交換していくと、とあるアイテムを入手することができる。
ゲストキャラクター
前述通り、本作では任天堂の他作品キャラクターが多数ゲスト出演している。こうした演出はセルフパロディとしてプレーヤーを楽しませた。なおモンスターキャラクターには、ゼルダシリーズの他作品にも登場するものが多いが、それらは同一世界の作品であるため省略した。
- 『マリオシリーズ』から
- ヨッシー(ヨッシー人形)、ワンワン、クリボー、トゲゾー、テレサ、パックン、プクプク、ゲッソー、ヘイホー、サンボ、ピーチ姫(写真のみ)、マムー※、ビヨ~ンおばけ(DXのみ)
- ※マムーは「スーパーマリオUSA」の出演であるが、元は「夢工場ドキドキパニック」のキャラクター。
- 『カエルの為に鐘は鳴る』から
- リチャード
- 『シムシティ』から
- Dr.ライト(ウィル・ライト)※『ゼルダの伝説 ふしぎの木の実』(大地の章)、『ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし』には、同じグラフィックで「レフト教授」というキャラクターが登場。
- 『星のカービィシリーズ』から
- カービィ、ゴルドー(ウニ)
- 任天堂社員から
- とたけけ(戸高一生)※本作のサウンドディレクター。同じ「とたけけ」の名称で『どうぶつの森』にも登場。
本作より登場したキャラクター
ゲストキャラクターの多い本作だが、また逆に本作のキャラクターが逆輸入された例も存在する。
- ゼルダの伝説 時のオカリナ
- ゼルダの伝説 ふしぎの木の実(大地の章)
- ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし
- マリンとタリンが、マロンとタロンとしてゲストキャラ出演を果たしている。
- 大乱闘スマッシュブラザーズDX
- マリンが収集要素の「フィギュア」としても登場している。「マロン」ではなく「マリン」のままで他作品に登場しているのは、これまでのところこの作品のみ。
- ゼルダの伝説 夢幻の砂時計
- 風の魚にそっくりなキャラクターが登場する。これに限らず、同じくシリーズ外伝である『夢をみる島』と『夢幻の砂時計』は共通点が多い。
- キャプテン★レインボー
- 気まぐれトレーシーが「トレイシー」という名前で登場(何故か「トレーシー」ではない)。
コホリント島
物語の舞台となる南の孤島。自然豊かなフィールドと沢山のダンジョンが存在する。
フィールド
- メーベの村
- 主人公が最初に目覚める村。村人たちの家、商店、アミューズメントショップ、図書館と一応の施設は揃っている。他にも秘密があり、物語の最後まで最重要となる場所。人間の集落はこの村だけで、他に村から離れて暮らしている人もいる。
- トロンボ海岸
- メーベの村の南、主人公が最初に向かう場所。ウニ(ゴルドー)が多く生息している。
- ウクク草原
- メーベの村の東にあり、ダンジョン、墓地、お城など様々な施設が存在する広大な平原。
- カナレット城
- リチャード王子の居城(だった)。王子の宝物が隠されている。
- どうぶつ村
- その名の通り、動物たちが暮らす平和な村。メーベの村とは姉妹提携都市で、村民の交流も活発なようである。
- ヤーナ砂漠
- どうぶつ村の東にある砂漠。不吉なメッセージを語るフクロウ像や喋るガイコツもいる。
- マーサの入江
- どうぶつ村の西にある入江。ドナピッチが手がけた人魚像がある。
- 顔の神殿
- 南北2つの神殿からなる、コホリント島の古代遺跡。南の神殿には重要な事実を伝える壁画がある。
- タルタル山脈
- 島の北端に位置する山脈。訪れるとアップテンポなBGMに変わる。タマランチ山を挟んで東西に分かれる。遙か彼方に水平線が見える美景を楽しめるが、洞窟や落石が多い危険地帯。
- タマランチ山
- タルタル山脈の中央にある巨峰。頂上には聖なる卵があり、かぜのさかなが眠っている。
- コホリント平原
- 不思議の森の東にある平原。気まぐれトレーシーの薬屋さんや魔法の粉を作るお婆さんなどもここにある。
ダンジョン
かぜのさかなを目覚めさせるために必要な「セイレーンの楽器」が眠るダンジョン。『DX』のみ登場するダンジョンもある。
- L-1 テールの洞穴
- メーベの村のとトロンボ海岸の間にある最初のダンジョン。しっぽの形をしている。
- アイテム:ロック鳥の羽根 ボス:デグテール 楽器:満月のバイオリン
- L-2 壺の洞窟
- ゴポンガ沼にある。入り口の花はある動物が食べてくれる。壷の形をしている。
- アイテム:パワーブレスレット ボス:ツボ魔王 楽器:巻貝のホルン
- L-3 鍵の穴蔵
- ウクク草原にある。鍵の形をしている。なぜか攻略すると小さな鍵が1つ余る。
- アイテム:ペガサスの靴 ボス:デグゾル 楽器:海百合のベル
- L-4 アングラーの滝壺
- タルタル山脈の南、タルタル高地にある。横から見ると魚の形をしている。
- アイテム:アングラーの水かき ボス:アングラー 楽器:潮騒のハープ
- L-5 ナマズの大口
- マーサの入江にある。ナマズのような不規則な形をしている。
- この頃から物語の真相が明らかになり、ボスがそれに即した断末魔の悲鳴を上げるようになる。
- アイテム:フックショット ボス:フッカー 楽器:嵐のマリンバ
- L-6 顔の神殿
- 顔の神殿の北部。角が生えた顔の形をしている。
- アイテム:パワフルブレスレット ボス:マットフェイス 楽器:珊瑚のトライアングル
- L-7 大鷲の塔
- タルタル山脈東部にある。本作に登場するダンジョンの中で、もっとも複雑な仕掛けを誇る。カービィがいる。塔の形をしている。
- アイテム:鏡の盾 ボス:アルバトス+ピッコロ使い 楽器:夕凪のオルガン
- L-8 亀岩
- タルタル山脈西部にある。1階層だが本作中最大面積を誇る。亀の形をしている。
- アイテム:マジックロッド ボス:デグフレイム 楽器:遠雷のドラム
- 聖なる卵
- タマランチ山頂上にある。突入には全ての「セイレーンの楽器」とあるアイテム、踏破にはあるアイテムで得られる知識が必要。
- ボス:シャドー6形態 1:ゾルの影 2:アグニムの影 3:デグテールの影 4:ガノンの影 5:名称不明 6:シャドー
- L-0[2] 服のダンジョン
- 『DX』のみ登場の隠しダンジョンで、クリアしなくてもゲームの攻略は可能。ゲームボーイカラー以降のハードでプレイしないと中に入る事は出来ない。ウクク草原の墓地に隠されている。「力」を手に入れた状態且つ「一人」で行かなければ中には入れない。服の形をしている。妖精の女王から授かる服は交換可能で、赤は攻撃力と移動スピード、青は防御力を上昇させる。
- アイテム:赤の服or青の服 ボス:ド・ポーン
アイテム
セレクトアイテム
Aボタン・Bボタンにセットして使用する。
- 剣
- リンクが最初から持っていた剣。リンクが流れ着いた浜辺に刺さっている。当面はこれを武器に進めていくことになる。またある条件を満たせば、強力なL-2の剣を入手できる。L-2の剣は攻撃力が格段に高く、ライフが満タンのときは剣ビームが出せる。ただし攻略上不可欠というわけではない。名前が書いてあるらしく、新しく入手したL-2の剣にも名前を書いたようである。
- 盾・鏡の盾
- リンクが最初から持っていた盾。オープニングでタリンから渡される。剣同様に名前が書いてあるため、マリンとタリンが名前を知っていた。本作ではただ持っているだけではなく、ボタンを押すことで目の前に構えることができる。これによって敵を弾いたり、敵の撃つ弾から身を守ることが出来る(防げないものもある)。L-1の盾は破壊されることがあるが、鏡の盾(L-2の盾)は破壊されない上に防げる攻撃の種類が増える。
- スコップ
- 地面を掘ることができるスコップ。地面を掘ることでアイテムを入手できることもある。メーベの村の商店で売っており、一度のみ重要アイテムとなる。実は武器としての利用が可能である。
- オカリナ
- 不思議なオカリナ。ただし最初は吹いても何も起こらず、特定のキャラクターに曲を教えてもらうことで初めて効果を発揮できる。全3曲。
- 弓矢
- 直線上の敵を攻撃できる。矢は消耗品なので、当然ながら矢がないと使えない。爆弾と同時に使うと強力な爆発する矢になる。弓矢のセットはメーベの村の商店で売っている。購入後は矢を販売する。
- 爆弾
- 特定の壁や岩を破壊できる爆弾。敵を倒すこともでき、置くだけでなく持ち運びも可能。本作では持ち上げている間は爆発しないようになっている。
- ネボケダケ
- ふしぎの森に生えているキノコ。ある人物に渡すことで魔法の粉を作ってくれる。
- 魔法の粉
- モンスターの姿を変えたり、燭台に火をつけられたりと様々な効果がある不思議な粉。一部のモンスターはこれでなければ倒せない。
- ロック鳥の羽根
- ジャンプが出来るようになり、1マス分の穴なら飛び越えられる。タイミングはシビアだが、2マス分の穴を飛び越えることも可能。ペガサスの靴と組み合わせればより遠くへジャンプできるようになる。
- パワーブレスレット・パワフルブレスレット
- 岩や壷を持ち上げられるようになる。L-2の「パワフルブレスレット」はさらに重い石像(ゾウ)なども持ち上げられるようになる。
- ペガサスの靴
- 装備するとダッシュが可能になる。特定のブロックを破壊可能。ロック鳥の羽根と同時に使用することで最大3マス分の穴を飛び越えることが出来る。
- フックショット
- フックで敵を攻撃したり、ブロックに引っ掛けて遠く離れた場所へ移動できる。
- マジックロッド
- 火炎弾を発射できる魔法の杖。『神々のトライフォース』に登場したファイアロッドに近いが、本作には魔力の概念がないため自由に発射できる。ゲーム終盤に入手でき、威力、射程、スピード全てに於いて非常に強力。
- ブーメラン
- 草を刈ることや斜めに投げることができ、飛距離、スピードではフックショットなどに劣るものの、フックショット同様に遠くのアイテムを取ることができる。また、バブルやスパークに当てるとあるアイテムに変化する。あるアイテムを持った状態である場所に行くと、所持アイテムの1つと交換してもらえる。返却、他アイテムでの再交換も可能。攻略上不可欠というわけではないが、武器としては非常に強力。
ホールドアイテム
フィールド上で入手するアイテム。基本的に、持っている状態で条件を満たすと効果を発揮する。
- わらしべイベントのアイテム
- 物々交換を繰り返していくイベントに必要なアイテム。
- ひみつの貝がら
- コホリント島の各地で入手できる貝がら。たくさん集めるといいことがあるらしい。
- ダンジョンキー
- セイレーンの楽器が眠っているダンジョンの入り口を開けるためのカギ。
- ひみつの薬
- ライフゲージのハートがなくなると自動的にハートを全回復してくれる。ひとつしか持つことができず、使うとなくなってしまう。
- 黄金のはっぱ
- リチャード王子から依頼されて集めに行くアイテム。カナレット城の兵士によって守られている。
- アングラーの水かき
- 水の中を泳げるようになり、短時間だが潜ることもできる。
ダンジョンアイテム
各ダンジョン内で入手するアイテム。該当するダンジョンでのみ機能する。
- マップ
- ダンジョンの全体図を表示することができる。
- コンパス
- ボスの居場所と宝箱のありかがわかる。また、コンパスを持っているとカギのある部屋で音がなる。
- 石版のかけら・フクロウのクチバシ
- 通常版では石版のかけら、DX版ではフクロウのクチバシと形状・名称が異なるが使用方法は同じ。持っている状態で石版やフクロウの石像を調べるとヒントが得られる。
- 小さなカギ
- 使用するとカギのかかっている扉を開けたり、カギのついたブロックを消滅させることができる。
- ボスのカギ
- ボスの部屋の入り口にかかっているカギを開けるために必要なカギ。
その他のアイテム
- ルピー
- この世界で流通している通貨。最大で999ルピーまで所持できる。
- ハート
- 入手するとハートが1つ回復する。
- 妖精
- 触れるとハートが7つ回復する。
- アイテムのもと(魔法の粉・爆弾・矢)
- 入手すると使用回数が増加する。最大所持数はイベントで増やせる。
- ハートのうつわ
- 入手するとハートの最大数が1つアップする。ダンジョンのボスを倒すと入手できる。
- ハートのかけら
- 4つ集めるとハートの最大数が1つアップする。
- 力のかけら
- 入手すると体に力がみなぎり、剣で攻撃すると敵を吹き飛ばし、移動力も上がる。敵から数回ダメージを受けると効果が消滅する。
- まもりの木の実
- 入手すると防御力がアップして、敵から受けるダメージを減らすことができる。敵から数回ダメージを受けると効果が消滅する。
- セイレーンの楽器
- かつてセイレーネスの楽隊が使っていた楽器。8つのダンジョンで魔物によって守られている。風のさかなの秘密を解くために必要なアイテムである。
通常版とDX版の違い
- ゲームボーイカラー対応となっているため、画面がカラー表示になる。
- 関連して、このカラー表示を利用した「服のダンジョン」が追加されている。
- タイトル画面の聖なる卵に、DX版にはドーナツ状の雲が掛かっている。
- 装備画面でセレクトボタンを押すと、現在のハートのかけらの数、写真を撮った枚数、服の色がいつでも確認できる。
- ダンジョンでヒントを得られる方法が、通常版では石版だがDX版ではフクロウの石像になっており設置箇所も増えている。
- ダンジョン内の宝箱から得られるアイテムが一部変更されている。ただし、各種キーアイテムや鍵などといった重要アイテムについては変更なし。
- セーブデータ画面のコンテニュー回数が、0の場合のエンディングに変更がある。
- DXでは、通常版にあったバグを修正している。
- 一部のイベントなどではセリフが追加されている。
- 写真屋に会った後に「道具屋」でアイテムを万引きすると、その瞬間がバッチリ撮影されており、店主の顔に影が掛かり悪人じみた顔になっている(その写真には店内も写っておりポスターの隣の張り紙に「万引は犯罪です」「万引防止」と書かれている)。
主な受賞
評価 | ||||||||||||||||||
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- Graphics and Sound, Challenge, Theme and Fun, Play Control, Best Overall[9]
- 56th Best Nintendo Game[10]
スタッフ
その他
- BGMの作曲は、「スーパーメトロイド」以降からメトロイドシリーズの音楽担当となる濱野美奈子、「スーパーマリオランド3 ワリオランド」以降からワリオシリーズの音楽担当となる石川こずえの任天堂開発一部(当時)の女性スタッフ二人が担当。サウンドプログラム、並びに効果音は「とたけけ」こと、任天堂開発一部(当時)の戸高一生が担当したが、戸高一生はBGMの作曲には全く関与しておらず、本人もその旨を公言している[15]。
- 本作では前作神々のトライフォース同様、ボスを倒さなくてもそのダンジョンのキーアイテムさえとってしまえば次のダンジョンに強引に進むことができる。これは前作では一種のやりこみを想定した仕様であり、わずかだがそれに対応する台詞等も用意されていたが本作では場合によっては進行不能になる。
漫画
- 『別冊コロコロコミック』(小学館) 1993年10月号連載分
- 読み切り形式であり、作画は藤赤正人が担当した。
- 読み切り短編であり、プロローグ部分と、L-8 亀岩のデグフレイムとの戦いに重みが置かれている。タリンを人質に取り、セイレーンの楽器をデグフレイムに預け、それを知ったマリンが亀岩に向かって逆に人質に取られ、それを知ったリンクが亀岩に向かいとマリンとタリンを守り抜く所がゲームとの大きな違いとなっている。
- 『ゼルダの伝説 夢をみる島』(かぢばあたる・1994年)
- 『月刊Gファンタジー』(エニックス)連載。全2巻。主人公の名は「リンク」。オリジナルのメインキャラクターとして楽器を運ぶ妖精の「フェリサ」が登場。リンクとマリンはお互いに好意を持ち、リンクはマリンに「一緒に…俺のふるさとへ来ないかい?」とプロポーズめいた言葉まで言う。しかしコホリント島の「真実」がリンクに重く伸し掛かることになる。
- かぢばあたるは『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』の漫画も描いているが、『夢をみる島』の方が連載が先でシリーズ第1作である。
- 『ゼルダの伝説 4コマまんが王国』シリーズ
- 双葉社より出版。全2巻。2巻のうちの4分の3ほどが『夢をみる島』であり、これらは同社の雑誌の「月刊ファミコン4コマ王国」に掲載されていた物を単行本化している。
- 主な執筆作家はまつやま登、中村里美、みた森たつやなど。
- 『ゼルダの伝説 4コママンガ劇場』シリーズ
- エニックスより出版。全8巻。4~5巻の全てと6~8巻の半分が『夢をみる島』の4コマで、6~8巻は『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』の4コマ漫画が一緒に収録されている。
- 主な執筆作家は牧野博幸、新山たかし、きりえれいこなど。
- 『ゼルダの伝説 夢をみる島DX 4コマギャグバトル』
- 光文社より出版。全1巻。『DX』発売と合わせて出版されたもので、カラーページなどで『DX』ならではのネタが盛り込まれている。
- 主な執筆作家は古賀亮一、飛鷹ゆうき、美川べるのなど。
脚注
外部リンク
テンプレート:Link GA- ↑ 『ふしぎの木の実』の主人公とも同一人物である。詳しくはゼルダ史を参照。
- ↑ スタート画面のマップ表示
- ↑ "The Legend of Zelda: Link's Awakening - GB - GameRankings 2010年4月17日観覧
- ↑ "The Legend of Zelda: Link's Awakening DX - GBC - GameRankings 2010年4月17日観覧
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ "Nester Awards Results". Nintendo Power 1 (60): 54–57. May 1994.
- ↑ [1]
- ↑ "Nester Awards Results". Nintendo Power 1 (60): 54–57. May 1994.
- ↑ "NP Top 200". Nintendo Power 1 (200): 58–66. February 2006.
- ↑ "Readers' Picks Top 100 Games: 31-40". IGN. 2006.
- ↑ "78. The Legend of Zelda: Link's Awakening". IGN. 9 December 2007.
- ↑ "Electronic Gaming Monthly's Buyer's Guide". Electronic Gaming Monthly. 1994
- ↑ "Electronic Gaming Monthly's Buyer's Guide". Electronic Gaming Monthly. 1994
- ↑ 任天堂公式ガイドブック「ゼルダの伝説 夢をみる島DX」(小学館):開発スタッフアンケート111ページ参照。