アークヒルズ
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テンプレート:基礎情報 超高層ビル テンプレート:基礎情報 超高層ビル テンプレート:建築物 テンプレート:建築物 テンプレート:Hotel アークヒルズ (ARK Hills) は、東京都港区赤坂一丁目と同六本木一丁目にまたがって位置する複合施設である。赤坂アークヒルズとも呼称される。
目次
概要
高層のオフィスビル、ホテル、集合住宅や、コンサートホール、放送局などから構成される複合施設として、1986年(昭和61年)に完成した。開発・運営は森ビルによるもので、当時の民間による都市再開発事業としては最大級の規模であった。
プロジェクトは1967年(昭和42年)に始まっており、完成には計画開始から20年近い歳月を要している。再開発地の対象となった地域のなかでも六本木一丁目は住宅密集地となっており、古くからの住宅街を潰しての再開発を図る森ビルに対しての反発は強く、用地買収は困難を極めたという。
名称の『ARK』は、赤坂(『A』: Akasaka)と六本木(『R』: Roppongi)のつなぎ目(『K』: knot)に由来する[1]。また、「アークヒルズ」は大規模都市再開発のさきがけとなったこともあり、開業した1986年(昭和61年)には新語・流行語大賞の新語にノミネートされている。
所在地は虎ノ門の高台の中腹から谷底にかけての起伏に富んだ傾斜地であり、六本木通りや首都高速道路都心環状線、首都高速3号渋谷線などの幹線道路に接している。また、開業当初からしばらくは最寄に鉄道駅がない状態であったが、1997年(平成9年)に東京メトロ溜池山王駅、2000年(平成12年)には同・六本木一丁目駅がそれぞれ至近に開業した。
沿革
- 1967年 - 森ビルが高島湯と周辺の土地を買い入れる。
- 1969年11月 - 33階の高層ビルの建設を計画、東京都は都市再開発法施行直後だったこともあって、周辺地域も含めた開発を行うことを提案する。
- 1971年3月 - 再開発適地調査が行われ、適地として指定される。
- 1971年5月 - 再開発計画がマスコミなどで公表されるが、住民の反発に遭う。
- 1972年4月 - 港区によって赤坂地区市街地再開発基本計画が取り纏められる。
- 1973年9月 - ミニコミ誌『赤坂・六本木地区だより』を創刊し、住民との親善を図る。
- 1974年1月 - 56階建ての超高層ビルを中心として、庭園の回りに大型商業施設を配するARK構想案が取り纏められる。
- 1976年6月 - オイルショックを慮り、商業施設からオフィスを中心とした計画に変更されたARK計画案が取り纏められる。
- 1978年5月 - 森ビルの社長森泰吉郎(当時)を長とする赤坂・六本木地区再開発準備組合が発足する。
- 1978年12月 - 東京都道415号高輪麻布線沿いに商業施設、オフィスを配置する第一次計画案が取り纏められる。
- 1979年7月 - その後協議を重ねた末、第二次計画案が取り纏められる。
- 1979年11月 - 住民との和解成立。
- 1982年11月 - 赤坂・六本木地区第一種市街地再開発事業が認可され、森泰吉郎を長とする赤坂・六本木地区市街地開発組合が発足する。
- 1983年8月 - 権利変換計画が認可される。
- 1983年11月 - 着工。
- 1986年4月 - 竣工。
- 1999年3月 - エグゼグティブタワー竣工。
- 2002年4月 - アーク森ビルにおいて、国内の賃貸オフィスビルでは初の非接触式ICカード(RFID)によるセキュリティーゲート(ビル入館管理システム・自動改札機)を設置。
- 2003年 - メインテナントであったテレビ朝日のオフィス・スタジオが六本木ヒルズ内の新社屋へ移転。
- 2005年 - アーク森ビルの共有施設・空きオフィスを中心に全面改装。共有区画は重厚な木目調の空間となる。
主要施設
アーク森ビル
37階建のインテリジェントオフィス。建物中央で半分ずつ位置を迫り出した様なデザインのため、遠方からはワールドトレードセンター2棟の隔たりを近づかせたツインタワーの様に見えるが、実際は一棟である。斜向かいに「赤坂ツインタワー」が立地しているため、ビル名と建物が混乱される場合もある。下層階は商業施設、上層階はオフィステナントとなっている。
オフィステナント
竣工時より数多くの外資系・貿易関係の企業・団体が入居している。開業当時は日本に進出した外資系金融機関の拠点として“国際金融センター”の顔が強かったが、2000年代に他のビルへ転出したり、日本撤退などで雰囲気は一変した。
エアバス、A.T.カーニー、ソシエテ・ジェネラル、フォルクスワーゲン、独立行政法人日本貿易振興機構 (JETRO) 、イタリア銀行、ローランド・ベルガー、ロイヤル・バンク・オブ・カナダ、ワークスアプリケーションズ、西村あさひ法律事務所、カネカ、アミューズキャピタルなど。
日本貿易振興機構は2005年(平成17年)1月より入居した。テレビ朝日に代わる大口テナントであるため、専用の受付が別途設けられている。
ショップテナント
- 飲食 - ウルフギャング・パック、とんかつ和幸、オー・バカナル、スターバックス、サブウェイなど
- 物販・サービス - サンゲツショールーム、アーク森ビル内郵便局、丸善、歯科、リラクゼーションサロン、フィットネス・スポーツジムなど
- ATM - 三井住友銀行(2階)、みずほ銀行(1階ロビー内)、ゆうちょ銀行(3階郵便局内)、セブン銀行(1階)
サントリーホール
- パイプオルガンを擁する大ホールと小ホールで構成されるクラシック音楽専門ホール。
- カラヤン広場 - 同ホールの音響・構造面での設計に携わった指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンを称え、ホール・放送センターとアーク森ビルの間にある噴水広場を、生誕90周年にあたる1998年(平成10年)に「アーク・カラヤン広場」と命名した。2003年(平成15年)のテレビ朝日の新社屋移転前まで「スーパーJチャンネル」の天気予報などのロケ地として使われた。
ANAインターコンチネンタルホテル東京
東京全日空ホテルとして1986年(昭和61年)に開業。36階建てで「A」を模した三角形状の建物である。
2006年(平成18年)にホテル運営を英国インターコンチネンタルホテルズグループと合弁化 (IHG-ANA) し、2007年(平成19年)4月より現名称へ変更した。
また、開業当初より全日本空輸子会社の全日空エンタプライゼスが所有する形で、全日本空輸の自社物件の一つであったが、2001年(平成13年)に不動産信託による流動化で住友信託銀行へ譲渡し、507億円の受益権を獲得。2007年(平成19年)に、不動産自体をモルガン・スタンレー系の城山プロパティーズへ売却した。
テレビ朝日アーク放送センター
同社が六本木ヒルズ移転後、グループ会社のテレビ朝日映像とテイクシステムズが本社を移転。旧社屋のスタジオ施設をリニューアルしテレビ番組用の貸スタジオおよび編集室として運用、その後テレビ朝日の子会社化を経てテレビ朝日の収録専用スタジオに戻り、事実上の「本社別館」として機能している。
テレビ朝日の部署も一部残っており、壁面には3社のロゴが掲示されている。また、屋上にはテレビ朝日のお天気カメラも設置されている。
テレビ朝日がアーク森ビル(港区赤坂一丁目12番32号)に本社機能を置いていた時代も、登記上の本社住所は放送センターのある「六本木一丁目1番1号」であった。
アークガーデン
アークヒルズ周辺の7つの庭の総称。一部を除き、日中は一般開放されている。1997年(平成9年)には専任ガーデナーに杉井明美を迎え「アークガーデニングクラブ」を発足させ、都市緑化に参加できるコミュニティ活動を行っている。2005年(平成17年)と2006年(平成18年)には、社会・環境貢献緑地評価システム Excellent Stage 3 に認定された。
住居
月賃料30万円以上の高級賃貸レジデンス・サービスアパートメントとして運営されている。
- アークタワーズ(ウエスト25階建・イースト22階建・サウス6階建)
- アークヒルズスパ(会員制)併設
- アークヒルズエグゼクティブタワー(9階建て。SOHO・サービスアパートメント)
交通アクセス
バス
- 赤坂アークヒルズ前停留所(六本木通り沿い)
- 赤坂アークヒルズ前停留所(始発時のみアーク森ビル車寄せ側から発車)
- 都01系統(渋谷駅 - 西麻布 - 六本木駅前 - 赤坂アークヒルズ)
地下鉄
ヘリ
アーク森ビル屋上のヘリポートから、関連会社の森ビルシティエアサービス(運行はエクセル航空に委託)が運営するヘリコプター路線に搭乗できる(要予約)。成田国際空港近くの成田(佐倉)ヘリポートまでを約20分で結ぶ[2]。
その他
- 以前はこの立地の良さを理由に、屋上にアマチュア無線用中継局として赤坂レピーターが設置されていた。
- 屋上のヘリポートは、映画インセプションの撮影に使用された。
- 2011年には、六本木通りを挟んだ向かいにアークヒルズフロントタワーが竣工された。
脚注
- ↑ The Ark Hills Times2011年11月21日
- ↑ サービス概要 - 森ビルシティエアサービス