宮崎県立宮崎大宮高等学校
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宮崎県立宮崎大宮高等学校(みやざきけんりつみやざきおおみやこうとうがっこう)は、宮崎県宮崎市に所在する県立高等学校。
目次
概要
- 旧制宮崎中学校と宮崎高等女学校を前身とする進学校。
- 1950-2010年の東大合格者数累計205名.1985年11名,1995年8名,2008年6名,2009年5名,2010年1名,2012年7名等[1]
- 県立の旧制中等教育学校系として県内最古の歴史を有するが、私立まで含めると、宮崎県立延岡高等学校が県内最古であるとの見方もできる。
教育課程
- 普通科
- 1年時は8クラス。2・3年時は理系4クラス、文系3クラス、文理混合1クラスが編成される。(ただし希望数によって異なる)2010年度及び2012年度入学生は9クラスであった。
- 文科情報科
- 全学年、自然学級2クラス。語学や社会科系の科目を重点的に指導するカリキュラムが組まれている。しかし文系進学希望者だけではなく、理系進学者も数多くいる。「英語宿泊学習(2学年・7月)」「文科情報科プレゼンテーション(全学年・3月)」「新教科群『探究活動』」など、文科情報科独自の行事や教科が設けられている。難関国公私立大学や、医歯薬学部などに合格実績があるテンプレート:要出典。
沿革
- 1889年 宮崎県尋常中学校設立。
- 1896年 宮崎町・大淀町組合立宮崎高等女学校設置。
- 1899年 宮崎県宮崎中学校と改称。宮崎高等女学校を県に移管し宮崎県高等女学校と改称。
- 1901年 宮崎県立宮崎中学校、宮崎県立高等女学校と改称。
- 1918年 宮崎県立高等女学校を宮崎県立宮崎高等女学校と改称。
- 1943年 宮崎高等女学校を宮崎第一高等女学校に改称。
- 1947年 宮崎中学校に夜間部設置。
- 1948年 学制改革により宮崎中学校・宮崎第一高等女学校・県立宮崎商業学校・県立宮崎女子商業学校を統合し宮崎県立宮崎大宮高等学校が発足。
- 1957年 商業課程が宮崎県立宮崎商業高等学校として分離。
- 1969年 定時制課程・通信制課程が宮崎県立宮崎大宮第二高等学校(現・宮崎東高校)として分離。
- 1989年 文科情報科を設置。
- 1992年 家政科の第一学年の募集を停止。
- 1995年 65分授業開始。
- 1997年 校内で戦時中の不発弾が発見される。
- 1998年 創立110周年を迎え「自主自律」の石碑設置。
- 2003年 宮崎県立高校の合同選抜制度廃止。
- 2005年 65分授業が廃止され50分授業に変更。
- 2006年 社会科の必修科目の未履修が発覚。平成18年度3学年に70時間分の補習が課せられた。
- 2007年 国公立大学現役合格者数が全国第一位となるテンプレート:要出典。
- 2008年 宮崎県内高校普通科の通学区域が撤廃。創立120周年を迎える。
著名な卒業生
政官界
- 福島瑞穂(弁護士、社会民主党党首)
- 田中長茂(元宮崎県知事)
- 中馬馨(元大阪市長)
- 上原公子(元東京都国立市長)
- 小沢治三郎(海軍中将、最後の連合艦隊司令長官)
- 黒木剛一(海軍少将)
- 二見甚郷(元宮崎県知事)
- 菊池良介(国土交通省四国地方整備局河川部長)
- 河井案里(前広島県議会議員)
- 川越茂(外交官、駐中華民国大使)
経済界
- 岩切章太郎(元宮崎交通社長)
- 鈴木馬左也(第三代住友総理事)
- 渡辺綱纜(元宮交シティ社長)
- 田﨑雅元(川崎重工業株式会社 元社長、現相談役)
- 重久吉弘(日揮株式会社 元日揮会長兼CEO、現グループ代表)
- 寺坂史明(サッポロビール株式会社 代表取締役社長)
- 塩見修(宮交ホールディングス社長)
- 中野 憲一(アンダーソン・毛利・友常法律事務所パートナー)
- 青木賢児(日本放送協会元理事)
- 津末博澄 (三井生命保険会長)
学術
- 寺前紀夫(東北大学大学院理化学研究科教授)
- 大石眞(京都大学大学院法学研究科教授)
- 南谷忠志(野生植物研究家)
- 早下隆士(上智大学学長)
- 佐伯浩(北海道大学総長)
- 神谷大雄(福岡大学教授)
- 壹岐裕志(福岡女学院大学教授)
- 初山泰弘(国際医療福祉大学教授)
- 大坪久泰(宮崎国際大学学長)
- 頼平(京都大学名誉教授)
- 山内康司(東洋大学理工学部生体医工学科教授)
- 川崎繁男(京都大学生存圏研究所産学官連携教授)
- 宮崎隆文(愛媛大学大学院理工学研究科 准教授)
- 松野良一(中央大学総合政策学部 教授)
- 田中茂穂(独立行政法人国立健康・栄養研究所室長)
- 岩村秀(東京大学名誉教授)
- 藤本淳也(大阪体育大学教授)
その他(文化・芸能・スポーツ等)
- やまさき十三(『釣りバカ日誌』原作者)
- 大森隆志(ギタリスト、元サザンオールスターズ)
- 松田弘(サザンオールスターズ)
- 鈴里真帆(シンガーソングライター)
- 伊藤一彦(歌人)
- 宗左近(詩人)
- 三宅梢子(アイドル、タレント)
- 神戸蘭子(モデル、タレント)
- 染矢すみれ(NBC長崎放送アナウンサー)
- 山田キヌヲ(女優、タレント)
- 花田景子(元フジテレビアナウンサー)
- 片山三喜子 (元関西テレビアナウンサー、宣伝部マネージャー)
- 下登彩(三重テレビ放送アナウンサー)
- 百野文(NHK宮崎放送局キャスター)
- 平林泰三(ラグビー審判員)
- 吉川宏志(歌人)
- 克美茂(歌手)
- 谷道夫(歌手、デューク・エイセス)
- 村社講平(陸上競技選手)
- 熊谷一弥(テニス選手)
- 杢元良輔(俳優・チアリーディング選手)
- 中村地平(小説家、銀行家)
- 山崎哲(劇作家)
- 日高敏彦(日本赤軍メンバー)
- 緑魔子(俳優)
- 横山美和(元テレビ宮崎アナウンサー)
- 友川賢次(元プロ野球選手)
- 長田裕之(元プロ野球選手)
- 武上四郎(元ヤクルトスワローズ監督)
- 牧重見(元プロ野球選手)
- なすじん(音楽家、マルチプレイヤー)
- 山内達哉 (ヴァイオリニスト、作曲家、音楽プロデューサー)
- Dr.ZUMA(日本初の医師免許を持つマジシャン)
- 藤木大地(カウンターテノール歌手)
- 川越塔子(ソプラノ歌手、東京大学卒のオペラ歌手)
- 黒木あすか (ソプラノ歌手、作曲家、ラジオパーソナリティー)
- 杉尾宗紀(NHKアナウンサー)
- 瑛九(画家)
- 河野傳(建築家)
- 小野彩香(セントフォース所属、めざましテレビお天気キャスター 2014.3.31~)
同窓会
同窓会組織として宮崎弦月会、東京弦月会、関西弦月会、福岡弦月同窓会があり、各会とも毎年一回総会が開かれる。東京弦月会においては毎年8月に帝国ホテルにて、関西弦月会においては毎年4月に大阪梅田新阪急ホテルで総会・懇親会が開催され、福岡弦月同窓会は毎年6月に博多エクセルホテル東急にて総会が開催される。
関連項目
脚注
- ↑ 東大合格高校盛衰史(光文社新書): 小林哲夫: