Ken

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ken(ケン、本名:北村 健きたむら けん[1]1968年11月28日 - )は日本ギタリストシンガーソングライターL'Arc〜en〜Cielのギタリスト、SONS OF ALL PUSSYSのヴォーカリスト・ギタリストとして活動を行っている。なお、SONS OF ALL PUSSYS・ソロではKen名義を用いて活動している。また、P'UNK〜EN〜CIELではKEN P'UNKとしてドラムを担当。

愛称は「kenちゃん」。

来歴

kenがギターを手にしたのは中学生の頃で、本人は「姉のフォークギターが落ちていたので弾いてみたら音色に惹かれた」と語っている。その後エレキギターに持ち替え幼なじみのtetsuyaらと共に楽器を手に遊ぶようになる。初めてのステージは中学校の文化祭でオジー・オズボーンのコピーバンドだったという。kenはこのときヴォーカルとして所属していた。

高校に入学してもギターは弾いていたものの特定のバンドに所属することはなかった。しかし高校3年の時にtetsuyaに誘われギタリストの脱退したByston-Wellに参加する。

大学受験のため、Byston-Wellには僅かな期間しか在籍しなかった。tetsuya曰く「kenちゃんは当時からいい曲を書いていた」という。その後、国立名古屋工業大学工学部建築学科へ進学。滋賀県米原市の自宅から通学していた。授業後に質問にくる熱心な学生であったという。 1992年、大学4年次の時にtetsuyaからL'Arc〜en〜Cielに加入するよう依頼を受ける。就職先が決まりかけていたkenはどちらを選ぶか1週間考えた後、L'Arc〜en〜Cielが当時活動場所としていた大阪行きを決定する。この時、大学は退学せず休学としていて、大学はその後、1997年に卒業している。(これは、元ドラマーのsakuraの逮捕で活動休止になってしまったため、この合間に休学していた大学に通っていた。)

sakuraが脱退した頃から喫煙を始める。ラルク活動開始当初はtetsuyaと共にタバコを吸わないメンバーであったが、大ブレイクのタイミングで喫煙を始めたために、「ken=タバコ」というイメージが出来上がっている。ギター、ドラムを問わず喫煙しながら演奏するほどのヘビースモーカーで、「Pieces」や「READY STEADY GO」などのプロモーションビデオ内では喫煙を、「自由への招待」でのジャケットのP'UNK〜EN〜CIELメンバー紹介ではタバコをくわえている姿が見て取れる。また、東京ドームでは場内禁煙・火気禁止になっているものの、彼の場合は演出として許可されているとテレビ番組で語っていた(煙草状の小道具をくわえているという説もある)。ただし、NHK紅白歌合戦出場の際には喫煙演奏を自粛している。タバコの銘柄はマールボロ・ライト(金マル)。ヘビースモーカーであるが酒は苦手としている。しかし最近では、ライブDVD『TOUR 2007-2008 THEATER OF KISS』内で確認できるように、タバコにフィルターを装着して喫煙したり、雑誌等で禁煙したい旨の発言を行ったりしている。(しかし、2011年に行ったライブ「20th L'Anniversary Starting Live "L'A HAPPY NEW YEAR!"」のMCにて、禁煙を行ったが失敗に終わったことが発覚した。)

2003年からはL'Arc〜en〜Cielの元ドラマーsakuraなどとSONS OF ALL PUSSYSを結成。ライヴハウスでのライヴなどで活動している。また、2006年8月にソロアーティストとしてもデビューした。

影響を受けたギタリストとして、ゲイリー・ムーアマイケル・シェンカーイングヴェイ・マルムスティーンなどのハードロックギタリストをよく挙げている。

L'Arc〜en〜Ciel内ではギター以外にコーラスも担当している。tetsuyaはヴォーカルhydeと共に歌ってコーラスをする合唱タイプなのに対し、彼のコーラスはヴォーカルラインから独立し、自分のコーラスパートを1人で、特に英語の歌詞を歌うことが多い。「花葬」では、英語の部分の作詞を行い、そのパート朗読している。(CD音源ではhydeが朗読をしている。)

エピソード

  • 初めて買ったレコードは、アントニオ猪木のテーマ(『炎のファイター』)。
  • 建築物に関して深い造詣を持ち、特にダムに関しては「ダムマニア」を自称するほど詳しい。オフの日は、よくダム観光の旅に出掛けるほどである。『タモリ倶楽部』で、ダムが特集された際にゲスト出演した際には、ダムの良さについて切々と語るなど、ステージでは全く見せる事の無い興奮振りを見せていた。彼女とデートに行った際に、ダムに行こうと言うと嫌がられるため何も言わず、わざとダムの近くへ行き、ついでのフリをして寄っていたらしい。
  • 中学時代は、生徒会長を務めていた。という説があったが、本人のツイッターにて否定された。また、卓球部に所属していた。
  • 大学時代は、頻繁に教授に質問をすることで有名で、そこからも彼の勉学への熱意が感じられる。1995年に、テレビ番組の企画で、kenが母校の大学を訪れ教授と再会した際、教授はkenに大学院へ入るよう何度も勧めたことをしみじみと語っている。
  • 1995年頃に「エリザベス」という名前のを飼っていた。その猫は、ライブビデオ『heavenly 〜films〜』のオープニングに出演している。kenモデルのギターの12フレット目には、その猫のインレイがある。猫が描かれたインレイが入ったギターは、多くのPVやライブDVDでも確認できる。トカゲやL'Arc〜en〜Cielのロゴのインレイが入ったギターも存在する。
  • 飽きっぽい性格であると、音楽番組でhydeに言われた事がある。BMXを買ったが、ギア変速がついていない為に一度しか使用しなかったり、一時期写真を趣味としていたが、「現像に行った時に名前等を書くのが恥ずかしい」という理由で撮らなくなったり、など。
  • 自身が作曲した作品では、「花葬」「NEO UNIVERSE」がミリオンを突破。また、初期のシングルは、kenが作曲したものが多く、L'Arc〜en〜Ciel内では作曲数が一番多い。
  • 好物は茎わかめラーメンライス
  • 昔は、自らが監督を務める草野球チームを持っているほど、野球が大好きだったという[2]。最近ではゴルフを嗜んでいるよう[2]
  • Link」のPVで、Kenがバスケットボールでシュートを決めるシーンの撮影中に左足小指を骨折しており、骨折中に出演した『ミュージックステーション』では舞台横から松葉杖を突いて登場した。Kenによると、ゴール下に1cmの角があるのを見つけて、動物的(本能的)に「この角ヤバい」と思い、皆に「ヤバい、ヤバい」と言ったものの、周囲からは「1cmだし」と言われてしまい、そのまま撮影に入ることになったという[2]。結果、シュートの際にジャンプした後の着地時に骨折してしまったものの、周囲に骨折の事を話しても信じてもらえず、随分放っておかれたという[2]
  • また、2000年に行われた「TOUR 2000 REAL」の東京公演でも肋骨を骨折しており、この時はサラシを巻いて出演した[2]

バンド遍歴

使用機材

  • 2009年まではフェルナンデスとエンドースメント契約を結んでおり、ライブでは自身のシグネイチャーモデルを使用していた(SONS OF ALL PUSSYS、自身のソロ活動は除く)。メインギターとしてLD(LOVE DRIVER)シリーズストラトキャスタータイプ、ラージヘッド/21フレット仕様)を、サブギターとしてLAシリーズテレキャスターヘッド(リバースタイプ)/24フレット仕様(-2003年)・21フレット仕様(2007年以降))が使われていた。それ以前にはLVシリーズフライングVタイプ)などが存在、現在までにカラーやスペックの異なる様々なバリエーションの物が製作されている。これらはフェルナンデスのミュージシャン・モデルシリーズから各種発売されていた。
    • ギター交換時の感覚的な違和感を回避する為、ライブでは基本的にストラトキャスタータイプのモデルのみで演奏を行っている(フェルナンデスとのエンドース契約以前には、スタインバーガーギブソン・レスポール・カスタムを使用していたこともある)。また、本来24フレット仕様のLAシリーズにおいては、新たに21フレット仕様のモデルが開発され、トレモロユニットもロック式の物からシンクロ式の物へ変更された。
  • フェルナンデスとの契約が終了した2009年以降は、それまでレコーディングを中心に使われていたフェンダー社フェンダー・カスタム・ショップ製)のストラトキャスターをメディアやライブでも使用するようになった。2010年12月にはフェンダー社と正式なエンドースメント契約を結び[3]、カスタム・ショップにてシグネイチャーモデルが制作された。シグネイチャーモデル第一弾として制作されたGalaxy Redストラトキャスター(カラーリングから本人による命名)は、マスタービルダー・グレッグフェスラーによって本人同一仕様で制作される完全受注生産のMasterbuiltモデルと、限定50本のTeambuiltモデルがそれぞれ販売されている。[4]
  • 2007年現在、アンプは、主にロッカフォルテ(Levant Series Hi-Gain 100)と、カスタムされたマーシャルスピーカー(1960BX)の組み合わせを使用しており、ライブでもメインの機材として用いられている。
  • 初めて購入したコンパクトエフェクターはBOSSのDS-1である。
  • 近年、基本的なライブでの音作りは、歪み用のアンプとクリーン用のアンプを2台用意して行なうことが多い。
  • 歪みサウンドは、プレキシ系のアンプをクランチ程度に歪ませ、さらに各種歪みエフェクターでブーストすることで作成している。頻繁に使用される歪みエフェクターは、Providence SONIC DRIVE、Ibanez JD-9など。


作品

シングル

  発売日 タイトル 規格 規格品番 収録アルバム
1st 2006年8月23日 Speed CD+DVD
12cmCD
XNDC-10214
XNDC-10215
2nd 2009年3月4日 Deeper CD+DVD(初回盤A)
CD+DVD(初回盤B)
12cmCD
DCCL1~2
DCCL3~4
DCCL5

アルバム

  発売日 タイトル 規格 規格品番
1st 2009年4月22日 IN PHYSICAL CD+DVD
12cmCD
DCCL-6~7
DCCL-8

ミニアルバム

  発売日 タイトル 規格 規格品番
1st 2010年8月4日 The Party CD+DVD
12cmCD
DCCL-22~23
DCCL-24

映像作品

  発売日 タイトル 規格 規格品番
1st 2009年11月18日 Ken TOUR 2009 “LIVE IN PHYSICAL” 2DVD DCBL-4~5
DCBL-6~7

参加作品

  発売日 アーティスト タイトル 内容
アルバム 2004年4月7日 清春 poetry 収録曲「唯一遠くへ」にギターで参加
シングル 2008年8月27日 ムック アゲハ プロデュースを担当
2009年1月28日 空と糸
2009年11月25日 フリージア

ライヴ

  • 2006年
  • 2007年
    • 12月25日、日本武道館 (JACK IN THE BOX 2007)
  • 2008年
    • 12月27日、日本武道館 (JACK IN THE BOX 2008)
  • 2009年
    • 6月18日 - 7月12日、Ken TOUR 2009 “LIVE IN PHYSICAL” 
    • 8月15日、幕張メッセ展示場1-3 (JACK IN THE BOX 2009 SUMMER)
    • 12月9日、JCBホール (Ken LIVE in TOKYO 〜11日遅れのBirthday〜)
    • 12月27日、日本武道館 (JACK IN THE BOX 2009)
  • 2010年
    • 8月21日、幕張メッセ展示場4-6 (JACK IN THE BOX 2010 SUMMER)
    • 10月5日 - 11月11日、Ken TOUR 2010 “Hey! Join The Party!”
    • 11月6日、横浜国立大学 野外音楽堂 (Ken TOUR 2010 “Hey! Join The 常盤祭!”)

 

サポートメンバー

サポートメンバーや、レコーディングメンバーには、自身が所属するマーヴェリックやデンジャークルーのアーティストが多く参加している。 特に、ドラマーは多くのアーティストがレコーディングに参加している。

 

交友関係

  • SKKIN USAのデザイナー・ジェブラン・ジャウニと深い交流関係にある。
  • 清春とは、バンド同士での付き合いも古く、また、彼のファーストソロアルバム『poetry』には、ゲスト・ギタリストとして参加している。
  • タモリとは、Kenが出演した「笑っていいとも!」で、お互いがダム愛好者であることを認知し、意気投合。「タモリ倶楽部」のダムに関するクイズコーナーや紙飛行機選手権、鉄道麻雀のコーナー、クレーン学校一日体験など、年に1回程度でタモリ倶楽部に出演している。
  • 2008年からは、事務所の後輩バンドにあたるムックの楽曲プロデュースも担当している。

書籍

関連書籍

関連項目

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

外部リンク

参考文献

テンプレート:Ken

テンプレート:L'Arc〜en〜Ciel
  1. 中京テレビ放送キス・ミス・チック1996年1月27日放送回より。
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 スペースシャワーTV 2011年12月25日放送「V.I.P. ─L'Arc~en~Ciel─」
  3. Ken、ken (L'Arc~en~Ciel)、米国フェンダー社とのエンドースメント契約締結のご報告 フェンダー・オフィシャルサイト・ジャパン
  4. ken Signature Series Stratocaster "Galaxy Red" 受注開始! フェンダー・オフィシャルサイト・ジャパン