DIE IN CRIES
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DIE IN CRIES(ダイ・イン・クライズ)は、1991年に結成されたロックバンドである。
目次
メンバー
- Vox:KYO(ex:横須賀サーベルタイガー→D'ERLANGER→ソロ→BUG,D'ERLANGER)
- Guitar:室姫深(ex:THE MAD CAPSULE MARKETS→BLOODY IMITATION SOCIETY,LIV,BUG,SUSIE LOVE(THE SPIN))
- Bass:TAKASHI(→FAME(後に“HybriD”と改名)→BUG)
- Drums:YUKIHIRO(ex:ZI:KILL→L'Arc〜en〜Ciel,acid android,geek sleep sheep)
略歴
1990年、D'ERLANGER解散後、KYOのソロプロジェクトとして始動。 ソロプロジェクト第一弾のリリースとなった『NOTHINGNESS TO REVOLUTION』には、YUKIHIROと室姫深のユニット"OPTIC NERVE"が参加、そこにTAKASHIを加えバンドとしての活動が始まった。
当初、KYOは「喜怒哀楽」の足りない部分を表現する事をテーマとして、ドイツ語で「3つの表情」と言う意味を持つバンド名にする予定であったが、最終的にはRain Tree Crow(ジャパン再結成時のバンド)の歌詞中にある"DIE IN CRIES"をバンド名とする。
1993年には日本武道館公演を成功させるも、1994年に活動休止、1995年、活動再開もラストアルバム『Seeds』発表後、同年7月2日、東京ベイNKホールでのライヴを最後に解散した。
その他
- KYOはD'ERLANGER解散後「今まで接してくれてた人がいきなり冷たくなったり、連絡が取れなくなり人間不信になった。その時似たような境遇のYUKIHIROから連絡をもらって運命的なものを感じた」と語っている。
- ZI:KILL時代、YUKIHIROがレコーディング中にロンドンで突然脱退してしまい、現地からKYOに「一緒にバンドをやらないか?」と電話をかける。KYOは「とにかく会って話がしたい」とYUKIHIROに伝え、渋谷公会堂のZI:KILL復活ライブで2人は再会する事になる。皮肉にもこのライブのドラマーが元D'ERLANGERのTETSUの"ZI:KILLデビュー"ライブとなってしまう。関係者の席にはZIGGYのボーカル、森重樹一がおり、挨拶に行ったKYOとYUKIHIROに「珍しい組み合わせだね。2人でバンドでも組むの?」と尋ねられ、どういう音楽をやるのか決まっていないのにも関わらず、KYOが「はい、そのつもりです」と返答。KYOはその時の事を「誰にも相手にされなかった時、森重さんが自分の事を心配してくれてたのがとても嬉しかった」とロッキンFのインタビューでコメントしている。
- バンドを結成するにあたり、ベーシスト探しでとても難航する。SHINが「1人思い当たるヤツがいる」と声をかけたのがTAKASHIである。ちなみにTAKASHIは当時、横須賀のスタジオでバイトをしており、KYOとYUKIHIROはTAKASHIがバイトをしていたスタジオでインディーズ時代、それぞれのバンドでリハーサルを行なっている。SHINがスタジオにTAKASHIを連れてきた時、それぞれが顔見知りなことに驚き、その日に加入が決まった。
- ポッと出の印象が強いTAKASHIだが、DIE IN CRIES加入前には横須賀で現Every Little Thingの伊藤一朗らと"THE ACE"というバンドで活動しており、その実力はX JAPANのHIDEも認めていた。
- マッドカプセル時代のSHINとZI:KILL時代のYUKIHIROは横浜で対バンしたことがある。KYOがDIE IN CRIESを結成する際「いいギタリスト知らないか?」と相談した所「パンクなのにポップなことやってクビになったヤツなら心当たりある」と話を持ちかけたのがSHINである
- KYOいわく、「あまりしゃべらんSHINに、全くしゃべらんYUKIHIRO、勝手にしゃべるTAKASHI」との事。
- 1stアルバム『VISAGE』製作中、毎日のようにけんかになっていたとKYOは語っている。また、制作中にSHINはローランドのシンセギター「G-707」から突如フェルナンデスのストラトキャスターにギター・シンセサイザーピックアップを搭載したものに変えてしまう(アルバム制作中にフェルナンデスとのモニター契約が決まってしまった理由もある)。TAKASHIもベースのネックをフレットレスに変更してしまいKYOは「こんな行き当たりばったりなレコーディングでアルバムをリリースできるのか不安だった」とコメントしている
- VISAGEツアーの地方ライブはラストが『慈悲の椅子』で終わり、打ち上げも暗い雰囲気であった
- 「無口な夜」を作曲した際、メンバーの評判はとても悪く、レコーディングでも揉めてしまったが、最終的には「演奏すればするほどライブでは外せない曲になってしまった」とKYOが語っている
- 「MY EYES ~僕の瞳よ~」のYUKIHIROのレコーディングが難航し、デモテープを聴き直した際「これホントに僕が叩いてるの?」と言うほどのフィルアレンジだったとYUKIHIRO自身がコメントしている。
- 室姫が使用するギターの♂♀柄はフェルナンデスの布袋モデルを参考にしたと雑誌「GIGS」のインタビューで語っている。ギター・シンセについてはBUCK-TICKの今井寿から影響を受けている。室姫は「音源を作るのに難しく、微妙なタイムラグの発生にとても悩んだ。シンセを搭載しなかったらもっとレコーディングは早く終わっていたかもしれない」と言っている。なお、後期のアルバムではギター・シンセは殆ど使用していないが、後に結成する「BUG」では積極的にギター・シンセのギターを使用している。
- まれにKYOは、人が言わないあだ名を突然つけることがある。ラジオ番組で、ゲストをあだ名で呼び続けた挙句、一度も名前を紹介せず、後で怒られたことがある。また、ある日突然TAKASHIを「キンちゃん」(注:彼の名字である金内に由来)と呼びだし、ファンから「誰だ!」と言われた。
- 1993年のErosツアー最終日、初の日本武道館で3度めのアンコールの際、日本武道館の使用時間をオーバーする寸前であった。(アンコールだけで1時間かかっている)KYOは3度めのアンコールの際「最後にBEARDSLEY(BEARDSLEYのPUZZLE)演りたい!」とスタッフに詰め寄ると「だったら行け! どうにかする!」とステージに送り出された。演奏終了後、KYOは「武道館の使用許可は二度と降りないだろうと思った」と語っている
- 1995年活動停止中、ロッキンfにて「DIE IN CRIESリハーサル行なっています」とスタジオでのリハ風景の広告が出る。しかしSHINが活動するBLOODY IMITATION SOCIETYの音楽性の価値観にファンは不安視してしまうがKYOは「いい意味でブラッディーしてるアルバムになると思う」とコメントする
- 解散理由は、まずYUKIHIROが音楽性の違いから脱退をほのめかし、それを聞いたKYOが「このバンドが俺個人のものだったころなら認めていたが、今となってはDIE IN CRIESは4人のものだ。脱退するというなら解散しよう。」と答えたからだという。また、室姫深はバンド在籍中からBLOODY IMITATION SOCIETYの活動をソロプロジェクトとしてはじめており、音楽誌GIGSのインタビューで「今あるバンド(DIE IN CRIES)でBLOODYの音楽性をやりたかったが、他のメンバーが嫌がったから地元の仲間とソロプロジェクトではじめた」と話しており、室姫の音楽志向もDIE IN CRIESとずれてきていたことがわかる。
- ラストライブ・東京ベイNKホール公演は完売。当日チケットも完売、同会場の動員記録となった。
Discography
シングル
タイトル | 発売日 | 品番 | 収録曲 | JP | 初収録アルバム | |
---|---|---|---|---|---|---|
1st | MELODIES | 1992年2月5日 | BVDR-80 | MELODIES DEFLOWERED MELODIES Extended Version |
24 | VISAGE |
2nd | MY EYES 〜僕の瞳よ〜 | 1992年9月23日 | BVDR-125 | MY EYES 〜僕の瞳よ〜 無口な夜 MY EYES 〜僕の瞳よ〜 vocalless version |
29 | NODE |
3rd | to you | 1993年1月8日 | BVDR-154 | to you 言葉にならない…… (Remix) |
35 | Eros |
4th | Nocturne | 1993年6月2日 | BVDR-175 | Nocturne BEARDSLEYのPUZZLE |
34 | |
5th | LOVE SONG | 1993年11月21日 | BVDR-215 | LOVE SONG Instead of Kiss Instead of Kiss -live version- |
56 | Classique Ave.の飛べない鳩 |
6th | CRESCENT MOON | 1994年5月21日 | BVDR-254 | CRESCENT MOON I WANT YOUR "LUV" |
42 | THANX -Best of Die In Cries- |
7th | 「種」 | 1995年5月24日 | BVDR-1032 | 「種」 single version re-build NERVOUS |
46 | Seeds |
アルバム
オリジナルアルバム
タイトル | 発売日 | 品番 | 収録曲 | JP | |
---|---|---|---|---|---|
1st (インディーズ) | NOTHING TO REVOLUTION | 1991年8月10日 | HML-6 | LAZY CALM LAMENTATION NOISY CROWD SHADE OF RHYTHM DIE IN CRIES NERVOUS (EXTENDED VERSION) |
圏外 |
2nd | VISAGE | 1992年3月11日 | BVCR-74 | Die of Cold FUNERAL PROCESSION RAPTURE THING 硝子の肖像 水晶の瞬間〜to immortality 仮面の下の表情 MELODIES 慈悲の椅子 L.O.V.「」.… INSTEAD OF KISS WEEPING SONG (VISAGE MIX) |
5 |
3rd | NODE | 1992年9月23日 | BVCR-125 | MIND GARDEN 殺シテモ 殺シタリナイホドノ My Eyes 〜僕の瞳よ〜 言葉にならない… KOOL&MOONLIGHT LOVE ME グラデーション Rapture Thing (The Central Nerve Mix)※初回盤ボーナスディスクに収録 |
14 |
4th | Eros | 1993年7月7日 | BVCR-624 | Nocturne Through the Looking Glass lust-proud リザード (with my song) to you I Wish You'll be Happy 接吻<KUCHIZUKE> 「ヴェルトの眼」 …To LOVE,Too DESIRE True Colour 〜トゥインクートゥーラーの色〜 Eroto・manie |
7 |
5th | Seeds | 1995年6月21日 | BVCR-703 | NERVOUS 「種」 (Original Version) Better Than Nothing 太陽を待ちながら 輪舞曲 〜ロンド〜 大切なこと Thanx If… Nervous「91-95」&Dub II |
20 |
その他のアルバム
タイトル | 発売日 | 品番 | 収録曲 | JP | |
---|---|---|---|---|---|
セルフカヴァー | Classique Ave.の飛べない鳩 | 1993年12月1日 | BVCR-648 | MELODIES Weeping Song 無口な夜 ガラス ノ ショウゾウ 仮面の下の表情 LOVE SONG (with my song) to you Nocturne Love Me BEARDSLEYのPUZZLE (隠しトラック)JUDAS or JESUS? |
17 |
ライヴ | LAST LIVE「1995.7.2」 | 1995年9月21日 | BVCR-9303/4 | Disc 1 if… NERVOUS Weeping Song MELODIES FUNERAL PROCESSION MIND GARDEN RAPTURE THING include SHADE OF RHYTHM 水晶の瞬間 大切なこと 接吻<KUCHIZUKE> to you Disc 2 LOVE ME INSTEAD OF KISS LOVE SONG Through the Looking Glass 「種」 無口な夜 Nocturne 言葉にならない… I Wish You'll be Happy |
16 |
リミックス | 「re-make」 | 1995年10月21日 | BVCR-7321 | Garasu No Shouzou (ガラス の ショウゾウ) Better Than Nothing' Rapture thing Taiyou O Machinagara (太陽をまちながら) lust-proud ・・・If |
70 |
ベスト | THANX -Best of Die In Cries- | 1997年9月10日 | BVCR-1542 | MELODIES Nocturne LOVE SONG ガラスノショウゾウ リザード CRESCENT MOON LOVE ME I Wish You'll be Happy NERVOUS 「種」 (Original Version) 無口な夜 to you Instead of Kiss 言葉にならない・・・・ Weeping Song ('91Original Version) |
圏外 |
ビデオ
- NOTHINGNESS TO REVOLUTION(1991/09/10・HMV-1)
- EGOISTの戯言(1992/04/08・BVVR-32)
- BEARDSLEYのPUZZLE 〜Final Piece at BUDOKAN〜(1994/03/24・BVVR-55)
- CLIPS(1995/05/03・BVVR-55)
- LAST LIVE「1995.7.2」(1995/10/21・BVVR-69)
ビデオシングル
- WEEPING SONG/仮面の下の表情(1991/10/10・HMV-2)
非売品
- 幻想の中の真実(1992)
- 舷窓の中の信実(1992)
- Eros Special Video(1993)
DVD
- BEARDSLEYのPUZZLE〜Final Piece at Budokan〜(2003/11/26)
- LAST LIVE「1995.07.02」(2003/11/26)
- ALL IN ONE(2005/06/29)