カスタム
テンプレート:See Wiktionary カスタム(custom)とは、メーカー・販売店によって生産・販売された商品を、自分の趣味に応じて何らかの改造(カスタマイズ)する行為、改造された物品[1]。対義語としては、カスタムされていない購入時の仕様のままの物品を「ノーマル」と呼ぶ事もある。
こうした改造に用いられる部品は、他機種の純正部品から流用する場合や、純正分品を加工ないし単品製作(ワンオフ)をする場合の他、市販されている改造用のパーツを使用する場合もある。市販されている改造用パーツは特に「カスタムパーツ」とも呼ばれる。
また、こうした改造を行う個人製作者や専門業者はカスタマイザー(Customizer)とも呼ばれる。
通常は既製品の状態で販売される商品を、納品前段階から特別な仕様となるように注文をする場合には「カスタムメイド」などと呼ばれ、仕様の注文が前提となる「オーダーメイド」とは若干ニュアンスが異なる(ただしオーダーメイドをカスタムメイドと呼ぶこともある)。
自動車、オートバイのケース
テンプレート:独自研究範囲自動車、オートバイに多くみられる。
エンジン、足回りなど性能に関する改造は特に「チューニング」とも呼ばれる。俗に「ステッカー・チューニング」などと揶揄される有名メーカーのステッカーを貼るだけの手軽な外観のカスタムから、エンジン内部やサスペンションの構造まで改造する本格的なチューニングまで、その幅は広い。
また車内環境の充実を目的にした後付けのカーオーディオやカーナビゲーションなどの電装系の追加・変更、ドレスアップを目的として内装・外装に手を加えることもその範疇に入る。
このような既製車両をカスタムしたものは改造車またはカスタムカー・カスタムバイクと呼ばれる。カスタムカー・カスタムバイクの見本市やイベントが開かれるなど、その認知度は上がって来ている。カスタム車両と違法改造車両とは区別されつつあるが、違法改造を施した車両はまだまだ多く、中には暴走族専門のようなカスタム・ショップもあるのは事実である。
グレード名としての「カスタム」
- 1950年代初頭、トヨタ自動車が同社のトヨペット・スーパーの廉価版として「トヨペット・カストム」(ローマ字読み)として発売したのが日本では最初だといわれているテンプレート:誰2。
- 1997年から、ダイハツ工業が製造・販売する自動車の一部車種では、趣味性の高いパーツを組み合わせたスポーティモデルを「○○カスタム」として銘打ち発売している。当時は、ムーヴとパイザーの2車種のみであったが、現在は、タント、ムーヴコンテ、タントエグゼ、アトレーと5車種に設定されている。
- なお、ホンダにおいても、N BOXにカスタム設定がなされている。
- 更に、2013年から、三菱においても、3代目eKにカスタム設定がなされている。
- 上記に加え、OEM供給車によるカスタム設定においても、トヨタでは、ダイハツ・ムーヴコンテOEM供給車のピクシススペース。スバルでも、同じくダイハツOEM供給車のルクラ、ステラ。マツダでも、フレア(スズキ・ワゴンRスティングレーのOEM供給車) 。スズキでも、スペーシア及びOEM供給車のマツダ・2代目フレアワゴンにもカスタム設定がなされている。
遊戯銃のケース
遊戯銃において、「改造」という言葉は、かつてのモデルガン・エアガンの違法改造を想起させるとして避けられる傾向がある(モデルガンの項参照)。
上記の自動車、バイクのケース同様その幅は広く、射撃競技用銃における照準器やグリップ、引金等の操作系に関わるものから、エアソフトガンにおける銃身の固定方法の見直し等、性能に関わるものまである。サバイバルゲームでの実用性を考慮した迷彩塗装のような、特定の競技特有のものもある。また、外装に実銃パーツを使用することにより、質感や所有する喜びを高めるカスタムも存在する。
パーソナルコンピュータのケース
テンプレート:Main パーソナルコンピュータにおいては、大きく分けてソフトウェア側とハードウェア側の二通りのカスタムがある。
ソフトウェア側のカスタムは、使用者の好みの状態に合わせるためにオペレーティングシステムの各種設定を変更したり、その目的を満たすソフトウェアのインストールを行うなどの行為がその例となる。
ハードウェア側のカスタムでは、CPU、マザーボード、メモリ、ビデオカードやサウンドカード、ハードディスクドライブなどの記憶装置といったパソコン本体のハードウェア構成を自分好みに組み合わせ、オリジナルマシンを作り上げるといったことが挙げられる。(これに関しては、自作パソコンに詳しい)