高月駅
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高月駅(たかつきえき)は、滋賀県長浜市高月町落川にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)北陸本線の駅である。
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、橋上駅舎を持つ。ホームの間には、貨物列車が使用する中線が1本ある。上りホームは4両分、下りホームは「SL北びわこ号」対応として6両分かさ上げされている。
駅業務をジェイアール西日本交通サービスが受託する業務委託駅で、米原駅が当駅を管理している。マルス端末が設置され、時刻表や「JRおでかけネット」にはみどりの窓口の表示がある。しかし、簡易委託駅扱いとなっているため、5489サービスの受け取りができないなど、取り扱いに制限がある(JR東海の東海交通事業への簡易委託駅に準ずるが、こちらは時刻表に「みどりの窓口」表示がない)。ICOCA使用開始に合わせ、改札口にカードリーダーと簡易入金機を設置した。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | テンプレート:Color北陸本線 | 下り | 近江塩津・敦賀方面 |
2 | テンプレート:Color北陸本線 | 上り | 米原・京都方面 |
※2番のりばの線路は「3番」とされている。
貨物取扱・専用線
駅の側線から、本線東側に沿って南進、日本電気硝子滋賀高月事業所へ至る専用線があった。この専用線は、塩浜駅から当駅まで輸送された石油を工場へ輸送するために使用されていたが、2008年12月をもって休止された。2013年現在、中線は使用されておらず、専用線のレールもほぼ完全に撤去されている。
貨物列車は、以前は稲沢と金沢貨物ターミナルを結ぶ専用貨物列車が1日1往復停車して、金沢貨物ターミナル方面行きの列車は貨車の解放を、稲沢方面行きの列車は貨車の連結のみを行っていた。
利用状況
「滋賀県統計書」によると、一日平均の乗車人員は以下の通りである。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1992年 | 637[1] |
1993年 | 698[2] |
1994年 | 729[3] |
1995年 | 773[4] |
1996年 | 756[5] |
1997年 | 689[6] |
1998年 | 647[7] |
1999年 | 642[8] |
2000年 | 646[9] |
2001年 | 632[10] |
2002年 | 615[11] |
2003年 | 619[12] |
2004年 | 614[13] |
2005年 | 580[14] |
2006年 | 624[15] |
2007年 | 705[16] |
2008年 | 725[17] |
2009年 | 712[18] |
2010年 | 715[19] |
2011年 | 733[20] |
2012年 | 730[21] |
駅周辺
- 長浜市役所高月支所(旧高月町役場)
- 長浜市立高月図書館
- 長浜市立高月中学校
- 長浜市立高月小学校
- 高月保育園
- 高月郵便局
- 滋賀銀行高月支店
- 長浜信用金庫高月支店
- 渡岸寺観音堂(国宝 十一面観音)
- 日本電気硝子滋賀高月事業所
- 国道8号
バス路線
乗り場 | 系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行会社 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
高月駅東口 | 北循環線 | メガマート北・西野・布施・北近江の湯・メガマート北 | 高月駅東口 | 高月観音号 | 休日運休 | |
メガマート北・北近江の湯・布施・西野北・メガマート北 | 高月駅東口 | 休日運休 | ||||
北近江リゾート線 | メガマート北 | 北近江の湯 | 高月観音号 | 休日運休 | ||
南循環線 | ほのぼのホール・片山・宇根 | 高月駅東口 | 高月観音号 | 休日運休 | ||
宇根・片山・ほのぼのホール | 高月駅東口 | 休日運休 | ||||
東循環線 | 高野・尾山・柏原 | 高月駅東口 | 高月観音号 | 休日運休 | ||
柏原・尾山・高野 | 高月駅東口 | 休日運休 |
歴史
- 1882年(明治15年)3月10日 - 官設鉄道長浜駅 - 木ノ本駅 - 柳ヶ瀬駅間開業により設置。一般駅。
- 1895年(明治28年)4月1日 - 線路名称制定。東海道線の所属となる。
- 1902年(明治35年)11月1日 - 線路名称改定により、北陸線所属に変更。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定。改めて北陸本線所属駅となる。
- 1957年(昭和32年)10月1日 - 当駅を含む田村駅 - 敦賀駅間が交流電化。
- 1958年(昭和33年)
- 1971年(昭和46年)3月25日 - 一般向けの貨物営業を終了。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 荷物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅となる。
- 2005年(平成17年)10月16日 - 北に150m移転し、新駅舎供用開始。
- 2006年(平成18年)10月21日 - 北陸本線長浜駅 - 敦賀駅間直流電化により、新快速停車駅となる。ICカードICOCA供用開始。
その他
- 北陸本線の敦賀駅以南の直流電化により新快速が京阪神から直通することが決定したことをうけ、東海道本線(JR京都線)の高槻駅と乗客が混同することを避けるため名称変更が検討された。「近江高月駅」などが候補として上がったが、費用の問題などがあり、当駅は名称を変更しないことに決まった。よって日本でも珍しい「同音の駅に二度停車する列車」が登場した[22]。ただし、新快速の運転区間が長いため、車内放送や駅自動放送にて一回で全ての停車駅を連呼することはない(大阪駅や京都駅などで一区切りする)ことや、長浜駅以北に乗り入れる列車は北陸本線内の停車駅案内を簡略化(各駅に停車するため)したりするため、さほど大きな問題にはなっていない。KBS京都の企画により「高槻〜高月フレンドシップツアー」というイベントが行われ(新駅舎完成記念と直流電化開業記念の2回行われた)、同局のラジオでレギュラー番組を持っている落語家・桂都丸や高槻市長や高槻市民も参加した。また直流電化開業当日は駅前から「桂都丸のサークルタウン」の公開生放送が行われた。
- 米原方面に向かう通過列車(主にしらさぎなど)は場内を通過する際、入線手前で必ず警笛を鳴らして通過するが、停車する列車に関しては警笛を鳴らさない。また速度制限を受ける(高月駅構内は狭く、見通しが悪い)。
隣の駅
- 西日本旅客鉄道(JR西日本)
- テンプレート:Color北陸本線
- テンプレート:Color新快速・テンプレート:Color普通
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:北陸本線- ↑ 平成4年滋賀県統計書
- ↑ 平成5年滋賀県統計書
- ↑ 平成6年滋賀県統計書
- ↑ 平成7年滋賀県統計書
- ↑ 平成8年滋賀県統計書
- ↑ 平成9年滋賀県統計書
- ↑ 平成10年滋賀県統計書
- ↑ 平成11年滋賀県統計書
- ↑ 平成12年滋賀県統計書
- ↑ 平成13年滋賀県統計書
- ↑ 平成14年滋賀県統計書
- ↑ 平成15年滋賀県統計書
- ↑ 平成16年滋賀県統計書
- ↑ 平成17年滋賀県統計書
- ↑ 平成18年滋賀県統計書
- ↑ 平成19年滋賀県統計書
- ↑ 平成20年滋賀県統計書
- ↑ 平成21年滋賀県統計書
- ↑ 平成22年滋賀県統計書
- ↑ 平成23年滋賀県統計書
- ↑ 平成24年滋賀県統計書
- ↑ 1960年代以前は東海道本線と北陸本線を直通して大阪駅と敦賀駅方面(最遠は青森駅)を結ぶ普通列車が運行されていたが、高月駅に停車する一方で高槻駅は通過していた(普通列車は大阪駅 - 京都駅間で無停車。優等列車は両駅とも通過)。