木ノ本駅
テンプレート:駅情報 木ノ本駅(きのもとえき)は、滋賀県長浜市木之本町木之本にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)北陸本線の駅である。
目次
概要
かつて北陸本線は、当駅から敦賀駅までの間は、急勾配の「柳ヶ瀬越え」と呼ばれるルートを走っていたが、1957年に現在の新線に切り替わった。旧線は柳ヶ瀬線として存続したが、1964年に廃止された。
旧町名など住所の表記および近隣に立地する施設など多くの名称表記が「木之本」であるため、駅名も同様に表記される事例が少なくない。
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅で、橋上駅舎を持つ。みどりの窓口も設置された直営駅(米原駅の被管理駅)であるが、自動改札機は設置されておらず、ICOCAなどは改札口付近のカードリーダーで処理する。
駅の1階には、駅と商店街を結ぶ交流拠点「ふれあいステーションおかん」が入居している。(後述)
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | テンプレート:Color北陸本線 | 上り | 米原・京都方面 | |
2 | テンプレート:Color北陸本線 | 上り | 米原・京都方面 | 一部列車のみ |
下り | 近江塩津・敦賀方面 | |||
3 | テンプレート:Color北陸本線 | 下り | 近江塩津・敦賀方面 |
上り本線は1番のりば、下り本線は3番のりば。2番のりばは上下共用の待避線(中線)である。行楽シーズンの臨時列車「SL北びわこ号」はこの駅が終着で、2番のりばに到着する。
2010年3月13日現在、敦賀方面に土曜・休日に1本、大阪駅始発の新快速がこの駅で待避を行うため、2番のりばを使用する。このほか、平日も含め両方向ともレール磨き目的で1日1往復の普通が2番のりばに停車する。
- Kinomoto-station 2.JPG
旧駅舎
- Kinomoto-station 1.JPG
工事中の現駅舎
- 木ノ本駅2.JPG
旧ホーム
(現在この部分は閉鎖) - 木ノ本駅3.JPG
旧ホームの駅名標
柳ヶ瀬線廃止前の状況
柳ヶ瀬線廃止前は単式・島式の複合型3面6線であり、以下のように利用されていた。なお、4 - 6番ホームは櫛形ホームであった。
- 北陸本線下り
- 北陸本線上り
- 彦根方面気動車
- 柳ヶ瀬線(非電化)
- 待避線(非電化)
- 待避線(非電化)
ふれあいステーションおかん
駅の1階に入居している交流拠点である。木之本を代表する名産物・工芸品や旬の農産物のほか、サラダパンで有名な「つるやパン」の商品も販売されている。また、木之本には賤ヶ岳古戦場があることから、戦国武将や浅井三姉妹のグッズなども販売されている。
2005年、集客力の低下に危機感をもった商店街を中心とした「木之本町まちづくり運営委員会」が設けられ、中心市街地活性化など地域活性化のための検討がなされてきた結果、その一つとして当施設を開設し運営を行っている。駅と商店街を結ぶ交流の拠点としての役割を果たしており、地域住民や観光客に利用されているほか、商品販売の希望者向けにレンタルコーナーを設置し販売の受託も行っており、2009年時点では常時70名程度が出品しているという。[1]
営業時間は9時から17時、年末年始を除いて定休日はない。[2]
その他
当駅を発着する列車は、日中は近江塩津駅で湖西線(近江今津方面)の列車に接続している。なお、新快速列車における大阪方面から米原駅経由での当駅までの所要時間は、直通する列車は米原駅での増解結に時間がかかることから、長浜駅止まりの列車から同駅始発の普通列車へ乗り継いだほうが6分短い。
2006年10月21日のダイヤ改正以前は当駅折り返しの普通が設定されていたが、近江塩津駅まで延長される形で廃止された。
利用状況
「滋賀県統計書」によると、一日平均の乗車人員は以下の通りである。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1992年 | 1,077[3] |
1993年 | 1,114[4] |
1994年 | 1,088[5] |
1995年 | 1,118[6] |
1996年 | 1,096[7] |
1997年 | 970[8] |
1998年 | 982[9] |
1999年 | 985[10] |
2000年 | 1,012[11] |
2001年 | 933[12] |
2002年 | 861[13] |
2003年 | 822[14] |
2004年 | 813[15] |
2005年 | 850[16] |
2006年 | 801[17] |
2007年 | 774[18] |
2008年 | 734[19] |
2009年 | 719[20] |
2010年 | 729[21] |
2011年 | 719[22] |
2012年 | 479[23] |
駅周辺
- 名所・旧跡など
- 公共施設など
- 長浜市役所木之本支所
- 木之本警察署
- 長浜保健所木之本支所
- きのもと交遊館 - 旧 湖北銀行木之本支店(のち、滋賀銀行木之本支店)の建屋を旧 木之本町が買収し、旧来の意匠を活かして改築した建物である[24]。当駅に入居する「ふれあいステーションおかん」と同じ運営主体により開設されている[1]。
- 長浜市立湖北病院
- 文教施設など
- 滋賀県立伊香高等学校
- 長浜市立木之本中学校
- 長浜市立木之本小学校
- 木之本幼稚園
- 木之本保育園
- 金融機関など
- 主な商業施設
- コメリホームセンター木之本店
- 伊香自動車センター
- 道路
バス路線
[25] それぞれコミュニティバスとして運行され、長浜市による補助がなされている。
- 金居原線 (湖国バスが運行)
- 尾山・杉野経由 金居原行き
- 湖北病院・町民プール行き ※一部は湖北病院まで運行。
- 深坂線 (湖国バスが運行)
- 湖北病院・塩津北口・塩津駅前経由 新道野行き ※平日のみ、一部は湖北病院前までの運行。
- 菅浦線 (湖国バスが運行)
- 湖北病院・塩津北口・永原駅経由 菅浦行き
- 柳ヶ瀬線 (余呉バスが運行)
- 湖北病院・中之郷・柳ヶ瀬経由 中河内行き ※一部の便は経由地が異なり、余呉駅などを経由する。また、終点まで運行しない便がある。
- 丹上線 (余呉バスが運行)
- 湖北病院・中之郷・上丹生経由 洞寿院行き ※一部の便は経由地が異なり、余呉駅などを経由する。また、一部の便は上丹生までの運行。
歴史
- 1882年(明治15年)3月10日 - 官設鉄道の長浜駅 - 当駅 - 柳ヶ瀬駅間開業により、一般駅として設置される。
- 1895年(明治28年)4月1日 - 線路名称制定にともない、東海道線の所属となる。
- 1902年(明治35年)11月1日 - 線路名称が改定され、所属が北陸線に変更される。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称が制定され、所属が北陸本線となる。
- 1957年(昭和32年)10月1日 - 当駅から敦賀駅までの間が、近江塩津駅経由の新線に切り替わる。なお、柳ヶ瀬駅経由の旧線は柳ヶ瀬線として分離し存続する。
- 1964年(昭和39年)5月11日 - 柳ヶ瀬線が廃止される。
- 1975年(昭和50年)3月10日 - 貨物の取扱を廃止する。
- 1985年(昭和60年)3月14日 - 荷物の取扱を廃止する。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
- 1992年(平成4年)11月 - みどりの窓口の営業を開始する[26]。
- 2006年(平成18年)10月21日 - 北陸本線直流区間の延伸に合わせ、橋上駅舎に改築するとともに北寄りへ移動する。ICカードICOCAの供用を開始する。
隣の駅
- 西日本旅客鉄道
- テンプレート:Color北陸本線
- テンプレート:Color新快速・テンプレート:Color普通
廃止路線
- 日本国有鉄道
- 柳ヶ瀬線(旧:北陸本線)
- 木ノ本駅 - 中ノ郷駅
脚注
- ↑ 1.0 1.1 第21回 木之本町まちづくり運営委員会(おじゃまします!知事です) - 滋賀県(2009年10月22日付、2011年9月19日閲覧)
- ↑ このセクションは、脚注以外は同施設の公式サイトを参考とした。
- ↑ 平成4年滋賀県統計書
- ↑ 平成5年滋賀県統計書
- ↑ 平成6年滋賀県統計書
- ↑ 平成7年滋賀県統計書
- ↑ 平成8年滋賀県統計書
- ↑ 平成9年滋賀県統計書
- ↑ 平成10年滋賀県統計書
- ↑ 平成11年滋賀県統計書
- ↑ 平成12年滋賀県統計書
- ↑ 平成13年滋賀県統計書
- ↑ 平成14年滋賀県統計書
- ↑ 平成15年滋賀県統計書
- ↑ 平成16年滋賀県統計書
- ↑ 平成17年滋賀県統計書
- ↑ 平成18年滋賀県統計書
- ↑ 平成19年滋賀県統計書
- ↑ 平成20年滋賀県統計書
- ↑ 平成21年滋賀県統計書
- ↑ 平成22年滋賀県統計書
- ↑ 平成23年滋賀県統計書
- ↑ 平成24年滋賀県統計書
- ↑ 旧滋賀銀行木之本支店(交遊館の歴史) - 木之本町きのもと交遊館(2011年9月19日閲覧)
- ↑ 長浜市のコミュニティバスについて - 長浜市(2011年6月6日更新、同年9月3日閲覧)
- ↑ 『JR時刻表』1992年11月号・12月号