広電西広島駅
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テンプレート:出典の明記 テンプレート:駅情報 広電西広島駅(ひろでんにしひろしまえき)は、広島市西区己斐本町一丁目にある、広島電鉄の駅である。
目次
概要
市内線である本線の終点(一番西)の停留場かつ宮島線の起点の駅である。
かつては市内線の停留場は己斐電停(こいでんてい)と称し、宮島線の駅(広電西広島駅)とは隣接する別の駅とされていたが、1962年(昭和37年)から市内線と宮島線との直通運転が始まり、1991年(平成3年)8月8日からはほぼすべての電車が直通運転するようになった。そして2001年(平成13年)1月中旬から同年7月末まで、宮島線の広電西広島駅に市内線の己斐電停を統合する駅舎の工事が行われ、同年11月1日に統合された[1]。このような経緯があることから、当駅について「広電西広島(己斐)駅」との表現を用いていることもある[1]。
構造
4面6線の島式ホームを有する[1]。1番線に宮島線方面の、4・5・7番線に市内線方面の車止めがあり、行き止まり構造となっている[1]。なお、4・5番線は同じ線路の両側にホームがある構造となっている[1]。
乗車ホームには、椅子、LED発車標、路線図や時刻表を完備している。
運行系統
1 | 30px | 広電宮島口行き[1]・JA広島病院前行き・広電廿日市行き | 平日朝ラッシュ時の折り返しのみ |
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2 | 30px | 広島駅行き[1] | |
3 | 30px | 広電宮島口行き[1] | 通常はこのホーム |
4 | 30px | 広電前行き・日赤病院前行き | |
30px | 宇品二丁目行き | 朝ラッシュ時は広島港(宇品)行き | |
5 | 30px | (降車専用)[1] | |
6 | 30px | 広電前行き | 平日朝ラッシュ時のみ[1] |
30px | 広電宮島口行き・JA広島病院前行き・広電廿日市行き | 平日朝夕ラッシュ時の折り返しのみ | |
7 | 30px | (臨時ホーム) | 通常は使用せず[1]※クリスマス電車が使用する場合がある[2] |
- 朝夕ラッシュ時を中心に駅員が数名配置され[1]、広島駅同様の可搬式カードリーダーを用いた運賃収受、両替、カードの発売、安全管理や案内等を行う。
- 早朝、昼間の閑散時、夜間(平日午後9時以降、土休日午後7時以降)は無人となる。
- 構内踏切には遮断機が無い。駅員配置時間帯には駅員が両手を広げて通行を遮断する。
- 当駅の東高須寄りには構内踏切があり、その先には鉄軌分界点がある。
- 2番線から広電宮島口方面へ出発、広電宮島口方面から3番線へ到着できる信号があるが、回送・臨時を除いて運用がない。
運行系統(2001年10月以前)
以下の通り[3]。
1 | 広電廿日市・JA広島病院前・広電宮島方面 | 頭端ホーム・当駅折り返し |
---|---|---|
2 | 広島駅・広電前・宇品二丁目方面降車ホーム | |
3 | 広電廿日市・JA広島病院前・広電宮島方面 | 頭端ホーム・当駅折り返し |
4 | 広電廿日市・JA広島病院前・広電宮島方面 | 市内線からの直通がメイン |
- 1番線から東高須側に電留線があった。
- 宮島線⇒市内線の電車は西広島で降車を扱った後に己斐で乗車を扱った。市内線⇒宮島線は逆だった。
- 運賃は、西広島駅は駅改札での支払いだったが、己斐電停では車内清算が基本で、テンプレート:要出典範囲
- 2番線からの宮島方面への発車と宮島方面から4番線への到着は可能だったが、市内方面から2番線への到着と4番線からの市内方面への発車はできなかった。
- 現在の6番線・7番線にあたる線路にはホームは無く、市内線電車の待機線として使用されていた。
運行系統(1989年8月以前)
以下の通りテンプレート:要出典。
1 | 広電五日市・広電廿日市・広電宮島方面 | 頭端ホーム・当駅折り返し(高床電車専用) | |
---|---|---|---|
2 | 広電五日市・広電廿日市・広電宮島方面 | 頭端ホーム・当駅折り返し(高床電車専用) | |
3 | 広電五日市・広電廿日市・広電宮島方面 | 頭端ホーム・当駅折り返し(低床電車専用) | |
4 | 広電廿日市・広電宮島方面乗車ホーム | 広島駅・広電前・宇品2丁目方面降車ホーム | 鉄軌道直通便が使用 |
旧己斐電停
なお、2001年10月以前の己斐電停は相対式2面2線のホームが設けられており、駅統合後も現存している(ただし、ホーム前面に柵が設置されており、乗降は出来なくなっている)。現在はマダムジョイの駐輪スペースとして使用されている。
利用状況
年度 | 1日平均 乗車人員 |
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2004年 | 13,822人 |
2005年 | 13,326人 |
2006年 | 13,430人 |
2007年 | 13,512人 |
2008年 | 13,488人 |
駅周辺
歴史
- 1912年(大正元年)12月8日 市内線の己斐電停が開業。
- 1922年(大正11年)8月22日 宮島線の己斐町駅が開業。
- 1931年(昭和6年)8月22日 宮島線の己斐町駅が西広島駅に改称。
- 1964年(昭和39年)5月 自動券売機を設置。
- 1964年(昭和39年)6月10日 己斐電停の前にひろでん会館が開業。
- 1964年(昭和39年)9月30日 信号所が完成。
- 1969年(昭和44年)10月1日 宮島線の西広島駅が広電西広島駅に改称。
- 1989年(平成元年)7月8日 ダイヤ改正で広島駅前~己斐の2号線を担当していた己斐営業所が宮島線(直通電車を含む)を担当していた西広島営業所に吸収合併される。
- 2001年(平成13年)11月1日 市内線の己斐電停を広電西広島駅に統合、駅舎改築。改札口と自動券売機は、この時に撤去された。
書籍との関連
- 那須正幹作の「ズッコケ三人組」シリーズ(ポプラ社刊)では、主人公達が住む花山町の市電花山駅のモデルとなっている(但し宮島線が無いなど若干実際と異なる)。これは、那須本人も様々な書物で語っている。また駅ビルである広電会館(マダムジョイ己斐店)は花山デパートととして作中に登場しており、駅構内にもそれを示す看板がある。