近江今津駅
近江今津駅(おうみいまづえき)は、滋賀県高島市今津町名小路一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)湖西線の駅である。
概要
かつて付近を走っていた江若鉄道が当駅近くを終点としており、駅周辺は滋賀県湖西地域の鉄道の拠点であった。現在の湖西線においても拠点駅として機能しており、多くの列車が当駅で折り返すほか、特急列車も一部列車する。高島市内では最も多い乗降客を誇る駅である。
また駅前からは若狭・小浜方面へのバスが発着し、また駅に近い今津港には琵琶湖の観光船も発着している。小浜への用務客・琵琶湖への観光客・遠距離通勤通学客向けに一部特急列車も停車している。
駅構造
12両対応の島式ホーム2面4線を持ち[1]、さらに外側に上下待避線を有する高架駅になっている。
構内の南側には留置線が設けられ、線内運用の電車が夜間留置されている。多雪地帯のため留置線に短い屋根があり、積雪からパンタグラフを保護している。湖西線計画時には当駅で貨物営業を行う予定があり、貨物側線用地は保線基地として活用されている。
湖西線内で3駅のみの直営駅の一つ(堅田駅の被管理駅)でありみどりの窓口も設置されている。ICOCA利用可能駅でもある(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。
駅開業時から駅弁の販売を行っていた(時刻表の「弁」マークによる)。現在はホーム上に売店・自動販売機類はない。2004年頃にホームと改札階とを結ぶウォークスルータイプのエレベーターが設置され、これと同時にトイレ・待合室が改装された。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | テンプレート:Color湖西線 | 下り | 近江塩津・敦賀・長浜方面 | 特急(普通の一部も使用) |
2 | テンプレート:Color湖西線 | 下り | 近江塩津・敦賀・長浜方面 | 新快速・快速・普通 |
上り | 堅田・京都方面 | |||
3 | テンプレート:Color湖西線 | 下り | 近江塩津・敦賀・長浜方面 | 当駅折返しの普通 |
上り | 堅田・京都方面 | 一部の普通 | ||
4 | テンプレート:Color湖西線 | 上り | 堅田・京都方面 | 特急(新快速・普通の一部も使用) |
- 上記の番号は旅客案内上ののりば番号である。運転取り扱い上の呼称は下り側から1 - 6番線であり、1番のりばは「2番線」、4番のりばは「5番線」となる。本線は2・5番線(1・4番のりば)で、特急列車や通過列車が利用する(当駅で分割併合及び待避を行わない場合、新快速・普通も使用する)。貨物列車などが外側の1・6番線を使っている。
- ホーム内側の3・4番線(2・3番のりば)からは上下方向どちらも進出可能。当駅止まり・始発の列車については、主に京都方面へは2番のりば、近江塩津方面へは3番のりば(4番線)を利用して折り返しを行う。ただし4番線からの下り出発は上り場内に支障を来たす。
- 新快速の敦賀駅への乗り入れ時点より増解結作業が行われることになり[2]、新たに2番のりばに誘導信号と車両移動禁止表示器が設けられた。そのため当駅で増解結を実施する列車は、上下とも3番線(2番のりば)に停車する。増結となる上り(京都・大阪方面行き)列車は、北隣の近江中庄駅との所要時分を長く設定している。また逆に下り(敦賀行き)列車はほぼ全ての列車で解放作業があるため、敦賀方面へ向かう乗客が当駅止まりとなる車両へ誤って乗ってしまわないように、係員による案内放送がその都度行われている。また増解結が行われる列車を中心に乗務員交替もあり、かつ列車番号も変わる。
- 夏季と冬季は車内温度維持のため、切り離しを行う新快速・普通は半自動ドア扱い(折り返しなどの長時間停車中も同じ)となり、ドアに付いている引き手か車両側面の押しボタンでドアを開閉するが、当駅で長時間停車しない列車は、当駅でも自動ドア扱いを行う。
ダイヤ
日中時間帯は1時間あたり2本(1本は当駅折り返し)が停車する。下り最終列車は、当駅着が1時10分前である。2004年10月16日から2006年3月17日までは宝塚線に直通する塚口行きが設定されていた。
利用状況
高島市内では最も利用客が多い。京都・大阪方面への通勤通学客(俗に言う滋賀府民)等が利用する。滋賀県立高島高等学校への通学生の利用もある。
「滋賀県統計書」によると、一日平均の乗車人員は以下の通りである。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1992年 | 3,016[3] |
1993年 | 2,998[4] |
1994年 | 2,945[5] |
1995年 | 2,935[6] |
1996年 | 3,053[7] |
1997年 | 3,029[8] |
1998年 | 2,998[9] |
1999年 | 2,928[10] |
2000年 | 2,899[11] |
2001年 | 2,830[12] |
2002年 | 2,799[13] |
2003年 | 2,764[14] |
2004年 | 2,737[15] |
2005年 | 2,645[16] |
2006年 | 2,616[17] |
2007年 | 2,567[18] |
2008年 | 2,544[19] |
2009年 | 2,446[20] |
2010年 | 2,353[21] |
2011年 | 2,263[22] |
2012年 | 2,242[23] |
駅周辺
東側
- 今津港(琵琶湖汽船 - 竹生島行き)
- 琵琶湖周航の歌資料館
- ヴォーリズ通り
- 住吉神社
- 平和堂今津店
- 関西アーバン銀行今津支店
- 今津郵便局
- 今津税務署
- 大津家庭裁判所高島出張所
- 高島簡易裁判所
- 高島区検察庁
- 大津地方法務局高島出張所
- 高島市民会館(旧今津文化芸術会館)
- 高島警察署
- 西日本JRバス近江今津営業所
西側
- 高島市役所別館
- 高島市役所今津支所
- 滋賀県高島合同庁舎
- 滋賀県立高島高等学校
- 高島市立今津図書館
- 滋賀銀行今津支店
- 自衛隊滋賀地方協力本部高島地域事務所
- 陸上自衛隊今津駐屯地
バス路線
乗り場 | 系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行会社 | 備考 | |
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近江今津駅 | 若江線 | 今津支所前・若狭熊川・上中 | 小浜駅 | 西日本ジェイアールバス | ||
総合運動公園線(南廻り) | 今津支所前・弘川・運動公園・南深清水・構口 | 近江今津駅 | 湖国バス | 1日1本のみ近江中庄駅を経由 | ||
総合運動公園線(北廻り) | 今津支所前・弘川・構口・南深清水・運動公園 | 近江今津駅 | 湖国バス | |||
カームタウン・弘川・構口・南深清水・運動公園 | 近江今津駅 | 1日1本のみ近江中庄駅を経由 | ||||
西循環線 | 岡・日瓜 | 新旭駅 | 高島市コミュニティバス | 1日1本 | ||
岡・五十川・新旭駅・下古賀 | 新旭駅 | 1日1本 |
歴史
湖西線開通前の1969年まで付近を走っていた江若鉄道にも、同名の駅が存在した(同鉄道の終点であった)。テンプレート:Main
年表
- 1974年(昭和49年)7月20日 - 日本国有鉄道(国鉄)湖西線の開業と同時に設置される。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
- 2006年(平成18年)10月21日 - ICカード「ICOCA」の供用を開始する。
- 2009年(平成21年)7月1日 - アーバンネットワーク各駅共通の施策として、終日全面禁煙となる。
隣の駅
- 西日本旅客鉄道
- テンプレート:Color湖西線
- 特急「サンダーバード」一部停車駅
- テンプレート:Color新快速・テンプレート:Color快速・テンプレート:Color普通
脚注
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- 琵琶湖若狭湾快速鉄道 - 当駅と小浜線上中駅を結ぶ鉄道の構想。改正鉄道敷設法別表に記載があった「若江線」計画を事実上承継している。
外部リンク
テンプレート:湖西線- ↑ ホーム有効長は15両対応の320mであるが、大津京駅同様に12両を超える部分は使用されていない。
- ↑ 敦賀駅の一部ホームの有効長が4両編成分であるほか、近江塩津駅以北についてはホームが4両編成分しか嵩上げされていない。
- ↑ 平成4年滋賀県統計書
- ↑ 平成5年滋賀県統計書
- ↑ 平成6年滋賀県統計書
- ↑ 平成7年滋賀県統計書
- ↑ 平成8年滋賀県統計書
- ↑ 平成9年滋賀県統計書
- ↑ 平成10年滋賀県統計書
- ↑ 平成11年滋賀県統計書
- ↑ 平成12年滋賀県統計書
- ↑ 平成13年滋賀県統計書
- ↑ 平成14年滋賀県統計書
- ↑ 平成15年滋賀県統計書
- ↑ 平成16年滋賀県統計書
- ↑ 平成17年滋賀県統計書
- ↑ 平成18年滋賀県統計書
- ↑ 平成19年滋賀県統計書
- ↑ 平成20年滋賀県統計書
- ↑ 平成21年滋賀県統計書
- ↑ 平成22年滋賀県統計書
- ↑ 平成23年滋賀県統計書
- ↑ 平成24年滋賀県統計書