駒ヶ根市
テンプレート:Infobox 駒ヶ根市(こまがねし)は、長野県南部(南信地方)の都市。
目次
名称
市名は、木曽駒ケ岳の麓に位置することに由来するが、木曽駒ヶ岳(本岳)は市域ではない。駒ヶ根という名称は隣の宮田村にあったキャンプ場の名称であり、木曽郡上松町の旧称も駒ヶ根村であった。
2005年、近隣の飯島町および中川村と合併し、「中央アルプス市」という新名称に改名しようとしたが、その是非を問う住民投票で反対多数となり合併を断念した。カタカナの新名称が住民に受け入れられなかったのが原因とされる。結局、合併自体が白紙撤回されて、その後合併協議会も解散となった。似たような例は愛知県知多半島の「南セントレア市」でも起こり、いずれも大きなニュースとなった。
概要
伊那谷の中央部、天竜川の河岸段丘上に位置する都市である。中央アルプス(木曽山脈)と南アルプス(赤石山脈)を望める所から、「アルプスが二つ映えるまち」をキャッチフレーズとしている。
稲作、電機、精密機械工業が盛ん。ケンウッドの創業の地であり、本社機能移転後も事業所を置いていたが、現在ではすべて移転している。また、養命酒製造の前身・天龍舘の創業の地でもあり、養命酒のテレビCMに駒ヶ根工場が登場したこともある。
酒造メーカーも多く日本酒・地ビール・ウイスキー・ワインと、焼酎を除く日本で生産されているアルコールのほとんどが造られている。 特に、日本酒を造っている酒造株式会社長生社(主要銘柄「信濃鶴」)は、日本で5番目に純米しか造らない「純米蔵」になった酒造である。
青年海外協力隊の訓練所が置かれており、多くの訓練生と共に多くの外国人が住む、国際色豊富な都市でもある。そのため、市内の保育園・幼稚園や小学校は、地元外国人との国際交流に力を入れている。
かつては「住みやすい街」ランキングで第1位になったことがあり、それ以前、それ以後にも、上位にランキングされていたが、現在は下がり気味にある。
2000年代から土地区画整理事業により住宅地や商業地の整備が進んだが、反面財政は悪化し事業費負担の影響で、市債残高は2005年度末に414億1767万円とピークに達し、その後減少したが、2010年度末で396億8661万円となっている。第三セクター分などを含め、市が将来負担すべき実質的な負債額の度合いの「将来負担比率」は2010年度決算で167・7%となっており、これは県内市町村で最悪の財政状況である[1]。
地理
隣接する自治体
歴史
- 1954年(昭和29年)7月1日 - 上伊那郡赤穂町・宮田町・中沢村・伊那村が合併して発足。
- 1956年(昭和31年)9月30日 - 大字宮田(旧・宮田町)が国や県を巻き込んだ騒動の末に分立して上伊那郡宮田村となる。
人口
行政
議会
- 議長:坂井昌平
- 議員:15人(任期 2015年4月29日まで)
学校
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- 駒ヶ根市立赤穂小学校
- 駒ヶ根市立赤穂東小学校
- 駒ヶ根市立赤穂南小学校
- 駒ヶ根市立中沢小学校
- 駒ヶ根市立東伊那小学校
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- 駒ヶ根市立赤穂中学校
- 駒ヶ根市立東中学校
交通
鉄道路線
道路
バス
かつては路線バス駒ヶ根駅~東伊那方面 駒ヶ根駅~中沢方面が運行されていたが、廃止になり、代替手段としてコミュニティバス 伊那バス駒ヶ根営業所担当が運行されるも、それらも廃止となった。現在は市民が自由に市内施設を利用するための移動に使える公共交通機関は存在しないと言ってよい状態にあり、自力での移動を余儀なくされている。[2]
これに伴い市街地を循環していたバス路線のバス停はほぼすべてが撤去されている。
代替手段として乗り合いのタクシー"こまタク"を利用する制度が導入された。
高速バス
- 駒ヶ根・伊那~新宿線
- 飯田・中央道駒ヶ根IC・中央道伊那IC~新宿線[3]
- 箕輪・伊那・駒ヶ根~名古屋線
- 箕輪・伊那・駒ヶ根~大阪線
- 飯田・中央道駒ヶ根インター・中央道伊那IC~横浜線[4][3]
- 飯田・中央道駒ヶ根インター~立川線[5][3]
- 飯田・中央道駒ヶ根インター~長野線[6][3]
こまタク
市内を循環するバス路線が廃止されたため、代替手段として実証導入された。
民間のタクシー会社と提携することで病院などに設けられた停留所と自宅をつなげることを目的としている。
乗り合い型で、市内を5地区に分け各地区あたり平均して週に2日、一日に2往復する。ただし乗車するには前日までに電話予約する必要がある。
利用や詳細を知るには市役所などへ届出をしての登録が必要となる。
その他
友好都市
国内
海外
- テンプレート:Flagiconポカラ市(ネパール):2001年4月18日、友好都市提携
観光
- 観光スポット
- 宝剣岳、木曽駒ヶ岳をはじめとする中央アルプス(木曽山脈)の玄関口。多くの登山客が駒ヶ岳ロープウェイで千畳敷カールに至り、ここを拠点に連山に挑む。千畳敷カールは大規模な氷河地形(圏谷)であり、夏は高山植物が咲き誇り、登山者以外の一般観光客も多く訪れる。年間を通じてロープウェイは運行されており、春にはスキー場も設けられる。
- ロープウェイ終点駅の直上にあるホテル千畳敷は、日本一標高の高いホテル(通年営業)。
- 駒ヶ根高原スキー場
- 早太郎温泉
- 光前寺
- 大御食神社
- 駒ヶ根高原美術館
- 赤須城址
- 祭り・イベント
- こどもまつり(4月)
- くらふてぃあ杜の市(6月)
- 駒ヶ根の祇園祭・ゆかた祭り(7月に同日開催)
- KOMA夏(7月)
- 天竜ふるさと祭り・花火大会(8月下旬に同日開催)
- ふれあい広場(9月)
- 大御食神社例大祭(9月)
- 大宮五十鈴神社例大祭(9月)
- 駒ヶ根高原マラソン(9月)
- 国際広場(10月)
- 名物
(TBSのニュースの森やテレビ東京系の人気番組「元祖!でぶや」にも紹介された)
出身有名人
- 芦部信喜:憲法学者
- 川島正幸:元プロ野球選手(ロッテオリオンズ当時)
- 北沢正啓:商法学者
- 佐野成宏:テノール歌手
- 春風亭愛橋:落語家(落語芸術協会所属)
- 田中平八:明治時代の実業家(第百十二国立銀行創設など)
- 中原市五郎:政治家、歯科医師、日本歯科大学創立者
- ねことむ:漫画家
- 野溝勝:政治家
- 肥野竜也:モデル・俳優
- 宮脇千博:陸上競技選手(長距離)
脚注
関連項目
外部リンク
- ↑ 信州・取材前線:駒ケ根市政の課題(その1) 借金で財政厳しく /長野毎日新聞2012年1月14日
- ↑ ただし、冬場に1時間に1本中央アルプス観光のみ運行 春~秋4/1-11/30の観光路線30分に1本 中央アルプス観光と伊那バス共同運行のしらび平線<ロープウェイ線:駒ヶ根駅~女体入口~菅の台バスセンター~駒ヶ根橋~しらび平駅>のみは、現存している。
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 中央高速バス飯田~新宿線 横浜線ベイブリッジ号 みすずハイウェイ長野線ただし、駒ヶ根バスターミナルではなく、中央道駒ヶ根インターに停車のみ
- ↑ 横浜線は以前 駒ヶ根市 宮田 沢渡伊那市伊那インター前で昼行便も停車していた。
- ↑ 2013年11月22日開業路線 ①伊那バス便 シティバス立川便と ②京王バス便のみ経路が異なる。①立川駅南口⇒昭島駅⇒拝島車庫が3便 ②立川駅南口⇒八王子工業団地⇒南大沢駅が1便
- ↑ 駒ヶ根発着長野線は以前 駒ヶ根市 宮田 沢渡伊那市伊那インター前で昼行便も停車していた。のもあった