コサキン
テンプレート:Infobox お笑いコンビ コサキン(Kosakin)は、浅井企画の後輩・先輩で親友同士でもあるお笑いタレントの小堺一機と関根勤がコンビで活動する際の名称、および2人がパーソナリティを務めたラジオ番組の総称である。
目次
概説
コサキンという名称は小堺一機の名字を縮めた「コサ」と関根勤の名前を音読みした「キン」を合わせたもので、関根が「ラビット関根」を名乗っていた1983年10月までは「コサラビ(Kosarabi)」だった(「関根勤」に正式改名したのが11月1日で、コサキン名義の活動は10月から始まった)。
来歴
1981年6月より、毎月2回の土曜日に、下北沢のライブハウス・スーパーマーケットでコントライブ『土曜の夜にしゃらくせえ』を2人で行うようになったのが、このコンビの始まりである(このライブは1982年1月まで続いた)。同年7月からメンバーが徐々に増え、ラッキィ池田、ルー大柴、鈴木晋介、剛州、山中伊知郎、森公美子、大久保運が加入。1983年には「コサキン劇団」を旗揚げした。劇団を旗揚げしたその後もメンバーが増え、玉寄兼一郎、夢麻呂、佐野量子、坂本恭章、藤本正則、早瀬千里、小路川明子、松井政美、門間葉月、鈴樹志保、ブレーメン大島、石田武が加入。
当初は先述のライブなど地道な活動を行っていたが、1981年10月より、TBSラジオでの帯番組の代役として『夜はともだち コサラビ絶好調!』が始まり、回を重ねるごとに人気が増すようになった。そして、『欽ちゃんのどこまでやるの!?』(テレビ朝日、以下『欽どこ』と表記)での2人揃っての出演(本放送時この番組で「コサラビ」ないし「コサキン」を名乗ることはなかった)を皮切りに、『欽ちゃんの週刊欽曜日』(TBS)で「泣いちっちマイ・ハート」を唄う風見慎吾のバックダンサーを経て、やがて『欽どこ』で「クロ子とグレ子のいつまでやるの?」のミニコーナーを任されたことにより2人の知名度が上昇。1987年秋に始まった2人での初の冠番組『コサキン勝手にごっこ』以降、全国的に認知されるようになった。
一方、先述のラジオ番組は形を変えつつも四半世紀以上に及ぶ長寿番組となった(むしろ、コサキン名義でのコンビ活動はこちらの方が知られていた)。雑誌「ラジオパラダイス」のパーソナリティ人気投票にて、当初は「小堺一機」「関根勤」「コサキン」で票が割れていたが、とあるリスナーの呼びかけから投票を「コサキン」に一本化。それ以降、常に上位を争う存在になったというエピソードもある(1987年〜1988年の総合ランキング1位になったこともある)。また、1988年には、TBSラジオからゴールデンマイク賞を受賞した。2009年3月28日、『コサキンDEワァオ!』が終了し、ラジオ番組としてのコサキンシリーズは一旦終止符を打つことになった。
『コサキンDEワァオ!』終了後は2人が共演する機会はほとんどなかったが、2010年4月より『コサキンDEラ゛ジオ゛!』(BS朝日)で共演を再開した。同番組は2013年4月で放送終了した。
結成時のエピソード
当初、2人の所属事務所である浅井企画は、2人をコント55号に続くコンビとして売り出そうと考えていたようだが、2人は「あくまでもピンで」と答えて断っている。そのため、「コサキン」は厳密にはコンビではなく、あくまでも「関根勤」「小堺一機」という2人のタレントが一緒に仕事をする際の通称である。また、これにルー大柴が加わった時はコサキンルー(Kosakinlou)と呼ばれる。
関根の話によると、新人時代に小堺と即興でコントをやったところ、それを見ていた放送作家の大岩賞介が「このコンビは面白い」と感じ、「2人でやってみたらどうだ? 深く考えずに軽い気持ちで。例えばクッキー食べるみたいにさ!」とやんわりとコンビ活動を勧めた[1]。(小堺は、大岩から「若いのにブラブラしてるんじゃない!」といわれ、関根と下北沢でライブを行うようになったと語っている[2])。
ラジオ番組
コサキンシリーズ
テレビ番組
※小堺・関根各人のソロ活動については、各項目を参照。
レギュラー番組
- 欽ちゃんのどこまでやるの!?(テレビ朝日)
- パパ大好き!(TBS)
- コサキン勝手にごっこ(日本テレビ)
- ザッツ!・コサキンルーの怒んないで聞いて!!(TBS)
- コサキンDEラ゛ジオ゛!(BS朝日)
単発出演番組
- ボーダーラインショー(NHK)- 2人での司会
- 冗談画報(フジテレビ)- 初回ゲスト
- ザッツエンゲイテイメント(フジテレビ)- 若手・ベテランを交えた、ネタ披露の深夜単発番組。数回放送され、コサキンは第2回の放送でスペシャルゲストとしてのコントを披露、以降は番組の進行役として小ネタやゲストを迎えてのトークを行っていた。
- めちゃ²イケてるッ!(フジテレビ)- 番組の一コーナー「イカサマ任侠伝 緋牡丹お竜」(2004年5月1日放送分)にゲストで出演。2人ともベテランらしい演技力でイカサマ芸を披露したが、ほぼ2人の物真似コーナーとなっていた。また、最後のお題でコサキンを笑わすためにルーが登場した。
- 雨上がり決死隊のトーク番組アメトーーク!(テレビ朝日) - 2004年12月20日放送分にて、コサキン2人立会いの下、コサキンスペシャルが放送された。
- ネプリーグ(フジテレビ系)- 第8回芸能界超常識王決定戦SP(2006年12月25日放送分)にて、コサキンチームとしてコサキンルーの3人に加え関根の長女・関根麻里、モンキッキーの5人で出場し、大波乱の末、女子アナチームとの決勝戦を制し、見事優勝。
- ウチくる!?(フジテレビ系)- 「カスペ!」枠で放送された「ウチくる!?15周年!〜節目で聞いちゃいましたスペシャル」(2013年3月12日放送分)にて、「ぎんざNOW!」を放送してたスタジオ跡地やナイルレストランを巡り、トークを展開。即興でトカゲ星人のコントも行った。
- 火曜サプライズ(日本テレビ系)- 「夏まで待てない!超大物芸能人大集合3HSP」(2013年6月11日放送分)にて、同番組の名物コーナーであった「都バスで飛ばすぜぃ!」をモチーフにした「都バスでどこまで飛ばすの!?」を放送。馬場典子アナウンサーをバスガイド役に、麻布十番や白金台、目黒を巡った。
- コサキン・天海の超発掘!ものまねバラエティー マネもの(フジテレビ系) - モノマネ番組、天海祐希と次世代モノマネコント等を見る番組。2014年6月14日放送。
このほか、小堺司会の『ライオンのごきげんよう』(フジテレビ)に関根がゲスト出演した際や、『ダウンタウンDX』(読売テレビ・日本テレビ)に2人がゲスト出演した際なども、コサキン独特のノリでトークを進めることが多い。
小堺・関根それぞれではレギュラーを抱え、ほぼ毎日のようにテレビに出演しているが、コサキンの2人をメインにしたテレビバラエティはメジャー化せず、早々に終了となるジンクスは現在まで続いている。このため、コサキン自身も「テレビじゃ伝わらない」と自嘲気味に述べている。
著作
ラジオ番組関連の書籍は、番組の記事を参照のこと。
- 小堺一機 関根勤の社会学 ベターチョイス・ライフのすすめ(1985年、CBSソニー出版、ISBN 4-7897-0198-0)- 山中伊知郎との共著。社会学と銘打たれているが、内容は2人によるシチュエーションコントを台本風にまとめたもの。小堺の小説、関根のエッセイも収録。
DVD
ラジオ番組関連のDVDは、番組の記事を参照のこと。
舞台
- 土曜の夜はしゃらくせえ(1981年6月 - 1982年1月、下北沢・スーパーマーケット)
- おげれつでSHOW〜緊張と緩和(1996年、新宿・シアターアプル) - 関根の舞台「カンコンキンシアター」と小堺の舞台「小堺クンのおすましでSHOW」の各公演期間の狭間に行われたコント公演。
- コサキンDEライブ! 〜ブンダバー2013〜 (2013年12月28〜29日、原宿クエストホール) - コサキン名義では17年ぶりに開催されたコント公演。