淀屋橋
淀屋橋(よどやばし)は、大阪市の土佐堀川に架かる橋。中之島(北区)の南岸と船場側(中央区)を結ぶ。国の重要文化財に指定されている。またこの橋を中心とした地域名でもある。
概要
淀屋橋は大阪市のメインストリートである御堂筋の一部となっており、国道25号に指定されている。元々は土佐堀川に架かる橋の名前だが、その後地下鉄御堂筋線と京阪電車の駅名(淀屋橋駅)とされたことから、駅周辺および中之島東部一帯の地域名にもなっている。中之島には大阪市役所、日本銀行大阪支店があるほか、船場側には日本生命本社や住友村、大阪市の関係機関などのビルが立ち並び、大阪の代表的なオフィス街である。また、橋の南側に位置する淀屋橋交差点に面した土地は、大阪市の中でも非常に高水準の地価となっている(右上側写真の右側、みずほ銀行の入る日土地ビルが建っている場所)。
土佐堀川に架かるアーチ型の淀屋橋をはじめ、日本銀行、市役所、中之島図書館、中央公会堂の建物など、景観についても条例などによって規制され維持されている。また、2000年代現在は緩和(50メートル→60 - 70メートル)されているが、船場側の御堂筋沿いのビルの高さは、かつては31メートルに制限されていたため、建物の高さが綺麗に揃ったビル群を見ることができる。ただし、2011年を目処に淀屋橋交差点南東および南西の区画に超高層ツインビルが建設される計画があるため、建物の高さが揃った景観はあと数年で見納めとなる見込みである[1]。
橋名の由来は、江戸時代の豪商・淀屋がこの橋を架橋し管理したことによる。なお、現行の橋の意匠(デザイン)は、すぐ北側の堂島川に架かる大江橋とともに、1924年に大阪市の第1次都市計画事業で公募されたものであり、鉄筋コンクリート造りのアーチ橋ながら、パリのセーヌ川を参考に景観に配慮したデザインは、一部補修された以外は懸架された当時のままで、市の第1次都市計画事業の目指すところを後世に伝えている。このことが特に評価され、2008年には「大江橋及び淀屋橋」として、コンクリートの橋としては珍しく重要文化財に指定された。
橋の近くには「淀屋橋港」があり、水上バス「アクアライナー」が就航している。
周辺情報
- 中央区(船場)側
- 北区(中之島)側
- 大江橋駅 - 京阪電車
- 大阪市役所
- 日本銀行大阪支店
- 大阪府立中之島図書館
- 大阪市中央公会堂
- 大阪市立東洋陶磁美術館
- 中之島公園
ギャラリー
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橋上から西を望む
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北東袂
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西南袂から(奥の建物は大阪市役所)
脚注
外部リンク
- 大阪橋ものがたり: 淀屋橋(大阪市都市工学情報センター)
- ↑ 「御堂筋はさみツインビル、淀屋橋に2011年めど」 - 日本経済新聞(2007年3月7日)