セーヌ川
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セーヌ川(セーヌがわ、Seine)は、フランスを流れる河川である。流域も全体がフランスに属している。全長780kmは、フランスではロワール川に続いて第二の長さ[1]である。
流路
ディジョンの北西30kmの海抜471mの地点に源を発し北西に向かい、パリを流れ、ル・アーヴルとオンフルールの間のセーヌ湾に注ぐ。
中下流部は大きく蛇行した流れが特徴で、パリを抜けるあたりから何度も繰り返す。ジヴェルニー、ヴェルノンの付近は、しばらく治まるが、ルーアンの近辺でふたたび蛇行が始まる。
河口付近の川幅は大きく広がっており、湾と言っても差し支えないほどである。ル・アーヴルとオンフルールの間に、1995年にノルマンディー橋が完成するまでは、両市の陸上交通は、さらに20kmほど上流のタンカルヴィル橋までさかのぼらなければならなかった。
観光
フランスの首都パリは、セーヌ川の中州のシテ島から発達した町である。シテ島の上流につづくサン・ルイ島、チュイルリー公園、コンコルド広場、エッフェル塔、シャイヨ宮、自由の女神像など、セーヌ川およびその河岸は、現在でもパリ市の観光の中心であり、バトームーシュと呼ばれる観光船も定期的に運航されている。一部はパリのセーヌ河岸として世界遺産に登録されている。
支流
下流より記載。流路延長を併記。*は右岸(セーヌ川の北東側)支流。
- Risle - 140km
- ウール川 - 225km
- Andelle* - 54km
- Epte* - 100km
- オワーズ川* - 302km
- マルヌ川* - 525km
- オルジュ川 - 50km
- エソンヌ川 - 90km
- ロワン川 - 166km
- ヨンヌ川 - 293km
- オーブ川* - 248km
橋梁
上流より記載。パリ市内のみ。
- アモン橋
- ナシオナル橋
- トルビアック橋
- シモーヌ・ド・ボーヴォワール橋(ベルシー・トルビアック橋)
- ベルシー橋
- シャルル・ド・ゴール橋
- オステルリッツ高架橋
- オステルリッツ橋
- シュリー橋
- トゥルネル橋
- マリー橋
- ルイ・フィリップ橋
- サン=ルイ橋
- アルシュヴェシェ橋
- ドゥブル橋
- アルコル橋
- プティ・ポン
- ノートルダム橋
- サン・ミッシェル橋
- シャンジュ橋(両替橋)
- ポンヌフ
- ポンデザール(芸術橋)
- カルーゼル橋
- ロワイヤル橋
- レオポール・セダール・サンゴール橋(ソルフェリーノ橋)
- コンコルド橋
- アレクサンドル3世橋
- アンヴァリッド橋
- アルマ橋
- ドゥビリ橋
- イエナ橋
- ビラケム橋
- ルエル橋
- グルネル橋
- ミラボー橋
- ガリリアーノ橋
- アヴァル橋
脚注
関連項目
- ラ・セーヌの星 - 日本のテレビアニメ。フランス革命の頃のパリが舞台。
- レ・ミゼラブル - ヴィクトル・ユーゴーの小説。テンプレート:River-stub