中之島公園
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中之島公園(なかのしまこうえん)は、大阪市北区中之島にある公園である。
概要
大阪市の都心部、中之島の東部に位置する。周囲一帯はオフィス街で、都会の憩いの場となっている。
難波橋と阪神高速1号環状線の間にはバラの花壇が設けられ、春や秋にはバラの花が咲き誇る。また、南北方向に水路が流れ、西側にバラ園、東側に円形バラ園があり、ばらぞの橋が架かっている。なお、この水路はちょうど天満堀川(現在は埋立。阪神高速12号守口線)の延長線上にあたる。
天神橋より突き出た東端部は、大川を堂島川と土佐堀川に分けて尖っていることから「剣先」と呼ばれ、先端には安藤忠雄の構想による噴水が設置されている。
歴史
1766年(明和3年)、当時の中之島東端に「山崎ノ鼻」と呼ばれる新地が埋立造成されて遊興地・景勝地となった。1891年(明治24年)に大阪市初の市営公園として整備され、1921年(大正10年)に行われた大川の浚渫で出た土砂の埋立により、現在の形状となった。
開園当初は公園の西側に豊國神社があり、江戸時代以来の風情も残っていたが、明治後期には大阪ホテル、大阪府立図書館などの洋館が建つようになった。大正期には、中之島公会堂の建設に伴って豊國神社は図書館西側へ移転。その西側に大阪市庁舎(3代目)が完成する頃には上述の浚渫が行われ、公園も西洋庭園に生まれ変わった。
主な施設
※ 東側から順に記載
- 通報艦最上のマストと後艦橋 - 1929年(昭和4年)廃艦となり、同年在郷軍人会大阪連合会海軍班が大阪市に寄贈された戦争遺構。高さ28mあった。しかし老朽化で倒壊の危険性があったため、2009年(平成21年)2月9日解体、呉市海事歴史科学館に移設予定[1]。
- バラの庭 - 園内には89品種、約4千株のバラが咲く。
- 野外音楽堂
- 東洋陶磁美術館
- テニスコート
- 中央公会堂
- 府立中之島図書館
- 大阪市役所
- 中之島緑道 - 10点の彫刻が設置されている。
また、自転車道である、北大阪サイクルライン(大阪府道801号大阪吹田自転車道線)が中之島公園内を通っている。
周辺の橋
最寄駅
- 高槻市・北千里・天下茶屋・出町柳方面より - 地下鉄堺筋線「北浜駅」下車、徒歩直ぐ
- 千里中央・なかもず・出町柳方面より - 地下鉄御堂筋線・京阪本線「淀屋橋駅」下車、徒歩直ぐ
- 西梅田・住之江公園方面より - 地下鉄四つ橋線「肥後橋駅」下車、徒歩直ぐ
- 出町柳方面より - 京阪中之島線「なにわ橋駅」下車、徒歩直ぐ
脚注
外部リンク
テンプレート:Pref-stub- ↑ 軍艦「最上」の解体作業はじまる 大阪 (産経新聞、2009年2月9日付)