愛媛県立松山商業高等学校
テンプレート:日本の高等学校 愛媛県立松山商業高等学校(えひめけんりつ まつやましょうぎょうこうとうがっこう)は、愛媛県松山市旭町にある公立高等学校。略称は松山商業、松山商、松商。
目次
概要
全日制(商業科・流通経済科・国際経済科・情報ビジネス科)と定時制(商業科)からなる。
資格取得に力を入れており、全国商業高等学校協会主催の検定9種目の取得を目標としている。2012(平成24)年度には、情報ビジネス科クラスが2年生時でクラス40人全員が3種類以上1級を合格する「多種目合格」を達成しており、2年生のうちにクラス全員が達成するのはごくまれだと言われている[1]。
また、部活動が盛んで、多くの部活動が全国大会などに出場している。
沿革
- 1901年 - 愛媛県立商業学校設置認可。
- 1902年 - 道後村に開校。
- 1906年 - 愛媛県立松山商業学校に改称。
- 1908年 - 所在地が松山市旭町になる。
- 1948年 - 学制改革で愛媛県立松山商業高等学校となる。
- 1949年 - 愛媛県立松山第一高等学校(現愛媛県立松山東高等学校)に統合され、愛媛県立松山東高等学校商業科となる。
- 1952年 - 愛媛県立松山東高等学校から分離し愛媛県立松山商業高等学校となる。
- 2011年 - 創立110周年記念式典を挙行。
部活動
テンプレート:出典の明記 テンプレート:更新 ※全国大会レベルの記録を残した部活動について記述する。記録は、表記があるものを除き2010年現在のものである。
硬式野球
甲子園通算80勝(全国優勝7回)を挙げている名門[2]。特に夏の選手権大会で強さを発揮してきたことから「夏将軍」と呼ばれている。内訳は夏の選手権大会で60勝(出場26回、全国優勝5回、全国準優勝3回、勝利数全国2位)、春の選抜大会で20勝(出場16回、全国優勝2回、全国準優勝1回)。夏の甲子園では公立高校として全国最多の勝利数であり、高校野球史上唯一、大正・昭和・平成の各元号下で全国制覇を果たしているテンプレート:要出典。
名試合として、
- 1969年第51回選手権の三沢高校との決勝戦延長18回引き分け再試合
- 1986年第68回選手権準決勝での11連続安打(大会最多記録)
- 1996年第78回選手権の熊本工業高校との決勝戦延長10回裏に起こった「奇跡のバックホーム」
などが挙げられる。
また、野球殿堂入りOBを含め、多くのプロ野球選手を輩出している(全国高等学校野球選手権大会 (愛媛県勢)および選抜高等学校野球大会 (愛媛県勢)を参照)。
陸上競技
全国高等学校駅伝競走大会に9回出場している。
軟式野球
硬式同様強豪であり、全国高等学校軟式野球選手権大会で優勝している。
サッカー
全国高等学校サッカー選手権大会に6回出場している。前回出場したのは1963年であったが、2013年に愛媛県予選を優勝し、50年ぶりに全国大会へ出場した[3]。
ラグビー
全国高等学校ラグビーフットボール大会に7回出場している。
ハンドボール
全国高等学校ハンドボール選手権の出場経験がある。
行事
- 城山門前まつり
- 地元大街道商店街等と協力して開催される祭り。この学校の生徒は吹奏楽などのパフォーマンスや物品の販売を行う。
- 商神際
- この学校の文化祭。1日目は生徒がステージ発表を行うが、2日目には一般人を入場させて、企業から仕入れた物品を販売する「松商デパート」が行われる[4]。2011年3月11日に東日本大震災が発生してからは、愛知県立東海商業高等学校と連携して愛知県東海市や岩手県釜石市の名産品を販売し、売り上げの一部を義援金として岩手県立釜石商工高等学校に寄付している[5]。
交通
姉妹校
- グラント・ユニオン高等学校(Grant Union High School、アメリカ・サクラメント市)
- 台北市立松山高級商業家事職業学校
著名な出身者
旧制松山商業学校
- 藤本定義 - 元巨人・阪神監督、野球殿堂
- 森茂雄 - 元阪神・大洋監督、早稲田大元監督、野球殿堂
- 中村輝夫 - 元プロ野球選手
- 尾茂田叶 - 元プロ野球選手
- 寺内一隆 - 元プロ野球選手
- 三森秀夫 - 元プロ野球選手
- 高須清 - 元プロ野球選手
- 景浦將 - 草創期の大阪タイガース(阪神タイガース)の主砲・エース、野球殿堂
- 坪内道典 - 元プロ野球選手
- 外田数正 - 元プロ野球選手
- 菅利雄 - 元プロ野球選手
- 筒井良武 - 元プロ野球選手
- 千葉茂 - 元プロ野球選手・監督、野球殿堂
- 伊賀上潤伍 - 元プロ野球選手
- 中山正嘉 - 元プロ野球選手
- 筒井修 - 元プロ野球選手
- 高久保豊三 - 元プロ野球選手
- 山田潔 - 元プロ野球選手
- 沼田春雄 - 元プロ野球選手
- 渡辺絢吾 - 元プロ野球選手
- 景浦賢一 - 元プロ野球選手
- 野村輝夫 - 元プロ野球選手
- 武智修 - 元プロ野球選手
- 中野道義 - 元プロ野球選手
- 越智二良 - 随筆家、元松山子規会会長
- 白石春樹 - 政治家、元愛媛県知事・元愛媛県県議会議員
- 伊賀貞雪 - 政治家、元愛媛県知事・元愛媛県副知事
- 豊田雅孝 - 商工次官、商工中金理事長、のち北予中学へ
- 近藤兵太郎 - この学校の初代・野球部監督及び嘉義農林学校野球部監督
新制松山商業高校
- 金井満盛 - 元プロ野球選手(松山東商業科)
- 武内和男 - 元プロ野球選手(松山東商業科)
- 紺田周三 - 元プロ野球選手(松山東商業科)
- 島原幸雄 - 元プロ野球選手(松山東商業科)
- 日山貞男 - 元プロ野球選手(松山東商業科)
- 佐野洋右 - 元プロ野球選手
- 児玉泰 - 元プロ野球選手
- 千葉英二 - 元プロ野球選手
- 小川滋夫 - 元プロ野球選手
- 菅野寿彦 - 元プロ野球選手
- 中村常寿 - 元プロ野球選手
- 月岡伝 - 元プロ野球選手
- 内海達雄 - 元プロ野球選手
- 千田啓介 - 元プロ野球選手
- 山下律夫 - 元プロ野球選手
- 藤原満 - 元プロ野球選手
- 末永正明 - 元プロ野球選手
- 西本明和 - 元プロ野球選手
- 玉井信博 - 元プロ野球選手
- 谷岡潔 - 元プロ野球選手
- 西本聖 - 元プロ野球選手
- 沖泰司 - 元プロ野球選手、モデル・歌手の沖樹莉亜の父
- 酒井光次郎 - 元プロ野球選手
- 水口栄二 - 夏の甲子園最多安打記録保持者、元プロ野球選手
- 佐野重樹 - 元プロ野球選手、水口栄二と共に第68回全国高等学校野球選手権大会準優勝
- 西山道隆 - 元プロ野球選手(福岡ソフトバンクホークス)、元愛媛マンダリンパイレーツ
- 梅田浩 - 元プロ野球選手(読売ジャイアンツ)
- 阿部健太 - プロ野球選手(現・東京ヤクルトスワローズ)
- 井上明 - 第51回全国高等学校野球選手権大会優勝投手、現朝日新聞社大阪本社スポーツグループ所属記者
- 土佐礼子 - アテネオリンピック女子マラソン代表
- 中塚眞喜子 - 南海放送アナウンサー
- 片山利雄 - ニッセン社長
- 武田治郎 - ヴィッセル神戸トップチームGKコーチ、元プロサッカー選手
- 遠藤泰夫 - 作家
- 平野寿将 - 料理研究家
- 仙波優 - 元ラグビー選手
- 一色俊作 - 高校野球指導者
脚注
参考文献
- 『平成24年度 松商ガイド』松山商業高等学校、2012年。
- 『平成25年度 松商ガイド』松山商業高等学校、2013年。
関連項目
- 愛媛県高等学校一覧
- 日本の商業に関する学科設置高等学校一覧
- 実業学校
- 第51回全国高等学校野球選手権大会決勝(松山商業 対 三沢)
- 第78回全国高等学校野球選手権大会決勝(松山商業 対 熊本工業)
- 四国四商
外部リンク
- 愛媛県立松山商業高等学校 - 公式サイト
- 松山商業高等学校との交流 - 愛知県立東海商業高等学校公式サイト
テンプレート:選抜高等学校野球大会優勝校 テンプレート:全国高等学校野球選手権大会優勝校 テンプレート:国民体育大会高等学校野球競技優勝校
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- ↑ 森岡浩、「高校野球全出場校大辞典」内、付録Ⅱ「名門・強豪51校徹底比較」、p473、東京堂出版、2000年、ISBN4-490-10541-X
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