ムーンライト松山
テンプレート:列車名 ムーンライト松山(ムーンライトまつやま)とは、西日本旅客鉄道(JR西日本)・四国旅客鉄道(JR四国)が京都駅 - 松山駅間を東海道本線・山陽本線・宇野線・本四備讃線(瀬戸大橋線)・予讃線経由で運行していた臨時快速列車である。
概要
1995年に運転を開始し、主に夏期や年末年始の多客時や週末に運転していたが、使用車両の寿命を考慮して、最も多客な時期(ゴールデンウィーク、お盆など)とその前後数日のみの運転となっていた。
2008年度の冬を最後に廃止された[1]。
運行概況
京都駅 - 多度津駅(運転停車)間は「ムーンライト高知」と併結運転を行っていた。これは、同区間が臨時列車とはいえ夜間に運転されることから、輻輳する貨物列車などに支障をださないよう考慮したためである。下りは有年駅で20分ほど運転停車し、貨物列車を待避していた。
停車駅
京都駅 - 新大阪駅 - 大阪駅 - 三ノ宮駅 - 神戸駅 - 明石駅 - 加古川駅 - 姫路駅 - 岡山駅 - 新居浜駅 - 伊予西条駅 - 今治駅 - 伊予北条駅 - 松山駅
- 「ムーンライト高知」との増解結のため多度津駅に運転停車していた。
使用車両
全車座席指定席の座席車(禁煙車)で、グリーン車はJR四国が団体用車両として改修した高知運転所に所属する12系客車を、普通車はJR西日本の宮原総合運転所に所属する14系客車を使用していた。
普通車は禁煙車1両と喫煙車1両で原則14系客車の簡易リクライニングシート(人が座席のリクライニングレバーを引っ張り、背中を前後に動かしたときだけ背もたれも動くシート)車を使用。過去には岡山電車区所属の12系客車も使用したことがある。
牽引機関車は、京都駅 - 多度津駅間がJR西日本の下関車両管理室(現在の下関総合車両所に相当)に所属するEF65形電気機関車、多度津駅 - 松山駅間がJR四国高知運転所配置のDE10形ディーゼル機関車である。なお、同区間は運行開始当時から電化されていたが、JR四国が電気機関車を保有していなかったため、ディーゼル機関車で牽引された。
多度津駅での運転停車時に機関車交換と併結をおこなっている。
編成は2009年1月現在で上下列車とも京都方3両が松山編成で高知・松山方3両が高知編成であった。
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特徴的な最後尾。
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12系客車グリーン車内。
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12系客車グリーン席。読書灯や足置き・毛布が用意されていた。
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普通車の座席は基本的に簡易リクライニングシート。
沿革
関連項目
出典
- ↑ さよなら青春の夜行快速 関西発着の「ムーンライト」(インターネット・アーカイブ)- 朝日新聞 2009年6月22日