上海浦東国際空港
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上海浦東国際空港(シャンハイプートンこくさいくうこう)は、中国・上海市浦東新区に位置する国際空港である。上海市中心部から約30km。1999年に開港。日本語での漢字の読みに従いほとう空港と読むこともある。
目次
概要
全長 4,000m、幅 60mのオープンパラレル 滑走路3本を有する24時間全天候型国際空港である。空港は2つの旅客ターミナルを中心に構成される。2008年上半期には西貨物ターミナルが稼動開始した。現在3番目のターミナル、サテライトターミナル、2本の滑走路の増設が2015年に予定されている。収容量は現在の年間6000万人から8000万人に、貨物取扱い能力は600万tに増える[1]。総面積40平方km、上海市中心部から30km程の距離にある。中国東方航空、上海航空、中国国際航空のハブ空港であり、国内外48の航空会社が乗入れ、海外73都市、国内62都市とを結んでいる。当国際空港開港後の2002年10月以降、上海市西部に位置する上海虹橋国際空港は国内線専用空港(ただし、ソウル/金浦・東京/羽田線は運航)として利用されている。国際線で上海浦東国際空港に到着し、上海虹橋国際空港発の国内線に乗り継ぐ場合、最短乗継時間(MCT)は4時間に設定されている。 世界で初めて実用化された高速磁気浮上鉄道によって7分20秒で市街まで連絡する。
- 利用客数 44,880,164(中国第4位)
- 貨物取扱量(トン) 2,938,156.9(世界第3位、中国第2位)
- 発着回数 361,720(中国第3位)
歴史
初期の開発
従来の上海虹橋国際空港は年々増えつつある航空需要をまかないきれなくなりつつあったが、虹橋空港の周辺には市街地が広がっており大幅な拡大は不可能であった。そのため中国政府は虹橋空港の代替として新空港の建設を決め、上海の東の浦東沿岸を開発することになった。
新空港は1997年10月に着工、2年の歳月と建設費は16.7億ドルをかけて1999年10月1日に開港し、2007年9月29日まで、上海を発着する全ての国際線(香港線およびマカオ線も含む)が当空港を利用していた。2007年9月29日以後、日中韓政府間の合意により、それまで国内線専用空港の上海虹橋空港から東京の羽田空港及びソウルの金浦空港への国際線定期チャーター便が就航された。今では上海虹橋空港発着の香港、台北/松山線も存在する。
開港直後は1本の4Eカテゴリーの滑走路(4000 m x 60 m)と並行する2本の誘導路を持つ空港であったが、その後も拡張を続け、2本目と3本目の滑走路が2005年3月17日と2008年3月26日に供用開始された。現在は4本目と5本目の滑走路が建設中である。また、5本目の滑走路は完成次第、中国商用飛機の飛行機テスト専用滑走路とする予定である[3]。2番目のターミナルは2008年3月26日に供用開始し、3番目のターミナルが計画中である。マスタープランでは全部で3つのターミナルと2つのサテライトホールと5つの並行する滑走路で最大年間1億人の利用を見込んでいる。
ターミナル
ターミナル(1号航站楼)とターミナル2(2号航站楼)の二つあり、2008年3月26日にターミナル2が開業した。なお、両ターミナルは約10分おきに運行されている無料シャトルバスで移動できるほか、北歩行道・中歩行道・南歩行道の3つの渡り廊下でも移動できる。これらの渡り廊下は双方向の動く歩道も設置されているが、両ターミナルは500メートルほど離れているので、荷物が大きい時などはかなり時間がかかる。両ターミナルの中間地点に上海トランスラピッドおよび上海地下鉄2号線 の浦東国際空港駅がある。中歩行道からは両方の路線も利用できるが、北歩行道からは上海トランスラピッドのみ、南歩行道からは上海地下鉄しか利用できない。各ターミナルビルには売店や飲食店、駅付近の北歩行道と中歩行道の間にはファストフードの店舗街がある。
両ターミナル共、手荷物検査後の待合エリアでは、無線LANによるインターネット接続サービスが無料で提供されているが、アクセスするための暗証番号を携帯電話のSMS(海外から持ち込んだ携帯電話のローミングでも可能)で受け取って入力する必要がある。また、予告無しに中断されたり、使用できなかったりすることがあり、当然ながら金盾をはじめとする検閲も行われているので、注意が必要である。
国際線から国際線への乗り継ぎについて
中国国内に所在する国際空港に於いては、中国の出入国に関する法令により、たとえ国際線同士相互の乗り継ぎであっても一旦中国の入国・出国審査を受ける必要があるがテンプレート:Refnest、当空港をハブ空港の一つと位置付けている中国東方航空は当空港に於ける国際線同士相互の乗り継ぎに関して、2012年3月11日以降、ターミナル1館内に於ける自社国際線同士の乗り継ぎであること、当日中の乗り継ぎであり且つ受託手荷物が乗り継ぎ便に至るまでスルーでチェックインされていること等の条件を満たしている場合に限り、入国・出国審査を改めて受けること無く乗り継ぎ出来るようにしている[4]。
就航航空会社と就航都市
国内線
ターミナル1
ターミナル2
国際線
ターミナル1
ターミナル2
就航地
国内線
- 北京/首都、広州、廈門、長春、成都、重慶、大連、丹東、桂林、貴陽、ハルビン、海口、黄山、嘉峪関、錦州、昆明、蘭州、ラサ、牡丹江、青島、秦皇島、チチハル、三亜、瀋陽、深圳、温州、武漢、西安、西寧、宜昌、銀川、張家界、珠海、済南
国際線
- 東アジア
- 東南アジア
- 南アジア
- オセアニア
- テンプレート:Flagicon オーストラリア : シドニー、メルボルン、ケアンズ(2013年11月2日から運航再開予定)
- テンプレート:Flagicon ニュージーランド : オークランド
- 中近東・アフリカ
- ヨーロッパ
- テンプレート:Flagicon イギリス : ロンドン/ヒースロー
- テンプレート:Flagicon フランス : パリ/ドゴール
- テンプレート:Flagicon ドイツ : フランクフルト、ミュンヘン、ハンブルク
- テンプレート:Flagicon オランダ : アムステルダム
- テンプレート:Flagicon スイス : チューリッヒ
- テンプレート:Flagicon イタリア : ミラノ、ローマ
- テンプレート:Flagicon フィンランド : ヘルシンキ
- テンプレート:Flagicon ロシア : モスクワ/シェレメーチエヴォ
- テンプレート:Flagicon ベルギー : ブリュッセル
- テンプレート:DEN : コペンハーゲン
- 北米
- 中南米
- テンプレート:Flagicon メキシコ : メキシコシティ(ティファナ経由)、ティフアナ
アクセス
- リニアモーターカー
- エアポートバス
杭州、蘇州、無錫、南京などへのバスもある。機場6線 - 中山公園行きは、地下鉄2号線と経路が重なるため、2011年5月を持って、運行終了した。
- タクシー
上海市内まで150-200元前後
- 鉄道
上海地下鉄2号線 浦東国際空港駅。浦東国際空港駅-広蘭路駅間は6:00-21:53までの運行である。人民広場駅まで約80分。途中の広蘭路駅にて、同じホームで4両編成の列車から8両編成の列車に乗換える必要がある。2010年6月現在、上海市中心部の駅まで7元で利用できる。
脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク
- 上海機場集団有限公司テンプレート:Zh-smpl iconテンプレート:Zh-hk iconテンプレート:En icon - 当空港及び上海虹橋国際空港の運営会社Webサイト
- 日本語解説サイト
- ↑ Shanghai Airport reports profit growth, despite big investments in massive new facilities at Pudong - China Airlines, Airports and Aviation News
- ↑ 2012年全国机场吞吐量排名Civil Aviation Administration of China. (中国語)
- ↑ 浦东机场将建第五跑道 专门用于国产大飞机 sohu news, 2010-03-12
- ↑ 上海/浦東空港におけるMU国際線からMU国際線への乗り継ぎについて - 中国東方航空・日本語版Webサイトより
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