JR九州硬式野球部
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JR九州硬式野球部(ジェイアールきゅうしゅうこうしきやきゅうぶ)は、福岡県北九州市に本拠地を置き、日本野球連盟に所属する社会人野球チームである。
目次
概要
前身は内閣鉄道院時代の1918年に創部された九州鉄道管理局。のち「門司鉄道管理局」、「門司鉄道局」と改称し、戦後の組織改正で「門司鉄道管理局」に改称した。北九州市に所在していた新日鉄八幡(2003年限りで廃部)との対抗戦は「製門戦」と呼ばれ、早慶戦に次ぐ歴史を持つ対抗戦を演じていた。
2004年の第75回都市対抗野球大会では68年ぶりの8強入り、2005年の同大会では69年ぶりの4強入りを果たし、2010年の同大会では準優勝に輝いた。これと前後して、2009年の第36回社会人野球日本選手権大会で、同年の都市対抗優勝チームのHondaを決勝で破り優勝。国鉄分割民営化後にJRグループチームで初めて全国大会を制した。
現在、JR九州の本社は福岡市にあるが、チームの所在地は北部九州地域本社のある北九州市小倉北区室町となっている。また、練習グラウンドは北九州市門司区新原町のJR九州社員研修センター内にあり、野球部の寮も社員研修センターに隣接して設けられている。
設立・沿革
- 1918年 「九州鉄道管理局」として創部
- 1919年 官制改正で「門司鉄道管理局」に改称
- 1920年 鉄道省昇格に伴い「門司鉄道局」に改称
- 1927年 都市対抗野球初出場(第1回大会;ベスト4)
- 1936年 都市対抗野球初優勝
- 1950年 国鉄の地方組織改正で「門司鉄道管理局」に改称
- 1975年 日本選手権初出場(初戦敗退)
- 1987年 国鉄民営化に伴い、「JR九州」に改称
- 2009年 日本選手権初優勝
主要大会の出場歴・最高成績
- 都市対抗野球大会 出場17回、優勝1回(1936年)
- 日本選手権大会 出場10回、優勝1回(2009年)
- JABA東京スポニチ大会 優勝1回(2007年)
- JABA静岡大会 優勝1回(1998年)
- JABA九州大会 優勝1回(2008年)
- JABA広島大会 優勝1回(1991年)
- JABA四国大会 優勝2回(2007,10年)
主な在籍選手
主な出身プロ野球選手
- 荒木政公投手(1939年阪急軍)
- 岡本敏男投手(1940年名古屋軍)
- 大橋棣内野手(1942年阪神軍)
- 中谷信夫投手(1947年南海ホークス)
- 木塚忠助内野手 (1948年南海ホークス)
- 石井和行投手(1980年広島東洋カープドラフト外)
- 田島克彦外野手(1981年阪急ブレーブスドラフト6位)
- 田崎昌弘投手(2001年横浜ベイスターズドラフト5巡→西武ライオンズ)
- 樋口龍美投手(2004年中日ドラゴンズ自由獲得枠)
- 町豪将投手(2004年オリックス・バファローズドラフト4巡)
- 藤岡好明投手(2005年福岡ソフトバンクホークス大学生・社会人ドラフト3巡)
- 小松聖投手(2006年オリックス・バファローズ大学生・社会人ドラフト希望入団枠)
- 加治屋蓮投手(2013年福岡ソフトバンクホークスドラフト1位)
国鉄・九州地区各鉄道管理局野球部出身プロ野球選手
鹿児島鉄道管理局
- 末永吉幸内野手(1967年東映フライヤーズドラフト6位)
- 秋葉敬三投手(1968年西鉄ライオンズドラフト11位)
- 西村徳文内野手(1981年ロッテオリオンズドラフト5位)
- 鹿島忠投手(1982年中日ドラゴンズドラフト1位)
- 森田芳彦内野手(1982年南海ホークスドラフト6位拒否→1985年ロッテオリオンズドラフト3位)
大分鉄道管理局
- 山口喜司投手(後に陸上自衛隊西部方面隊を経て、1968年広島東洋カープドラフト3位)
- 福良淳一内野手(1984年阪急ブレーブスドラフト6位)