国府町 (鳥取県)
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2004年11月1日に鳥取市に編入された。かつての町域は鳥取市国府町となっている。
地理
鳥取県の東部に位置し、兵庫県と接している。
隣接していた自治体
歴史
天平時代に因幡国の国庁が置かれて、政治と経済の中心地として栄えた歴史を持つ。
1950年代から、鳥取市への編入合併勧告(昭和の大合併)が発令されたが、合併を拒み、1958年宇部野村と、大成村が合併して誕生した。 ベッドタウン化などから、1980年代にも、同様のことがあったが、合併には至らなかった。 しかし、平成の大合併により2004年11月1日ようやく、鳥取市と合併した。
沿革
行政
- 町長 - 木村 肇
姉妹都市
教育
- 高等学校
- 中学校
- 小学校
- 国府町立国府東小学校(現・鳥取市立国府東小学校)
- 国府町立宮ノ下小学校(現・鳥取市立宮ノ下小学校)
- 特別支援学校
交通
鉄道
道路
- 県道
名所・旧跡
国府町は早くから開けた地域で、因幡国府が置かれたこともあり、重要な遺跡が多い。
- 宇倍神社:武内宿禰を祀る因幡一の宮。
- 亀金丘古墳:宇倍神社境内にある直径14メートルの円墳。
- 新井の石舟古墳:二位の尼の墓と伝えられる石室。市指定史跡。
- 伊福吉部徳足比売墓跡:藤原京の文武天皇に仕えた伊福吉部徳足比売(いふきべとこたりひめ・いふくべとこたりひめ)の火葬墓跡。国の史跡。
- 梶山古墳:古墳時代終末期の古墳で、1978年に中国地方で最初の彩色壁画が発見された。精巧な切石で作られ、方形壇をもつ変型八角形墳。国の史跡。
- 岡益の石堂:この地に伝わる平家伝説にまつわる安徳天皇御陵参考地。建立年代や建立目的が不明な謎を秘めた遺跡で、エンタシスの石柱などが残る。
- 因幡国庁跡:天平宝字3年(759年)正月に、因幡国司の大伴家持により万葉集の最後を飾る『新しき年の始の初春の 今日降る雪のいや重け吉事』が詠まれた。国の史跡。
- 因幡万葉歴史館
- 万葉の館
- 鳥取藩主池田家墓所
- 因幡三山
- 雨滝 - 日本の滝百選
- 志賀直哉来訪記念碑:1955年(昭和30年)に文豪・志賀直哉が長通寺を訪れ、岡益の石堂や因幡三山の景色を絶賛し、その感想を『妙』の一字として揮毫した。長通寺の境内に、この時の来訪記念碑がある。