マインドスポーツ
マインドスポーツとは、主に思考能力を用いて競われるスポーツのことをいう。頭脳スポーツとも呼ばれる。
概要
身体能力を競う「フィジカルスポーツ」に対して、マインドスポーツは思考力や計算能力などを競うスポーツ競技である。チェスなどの管轄団体は個別に世界選手権を開催しているが、オリンピックに相当する国際総合大会として、国際マインドスポーツ協会 (IMSA) 主催のワールドマインドスポーツゲームズが2008年から開催されている。
日本では、スポーツは主に運動競技のことをさすことが多いため、スポーツ競技としての認識は低いが、日本頭脳スポーツ協会が総合の競技大会の開催を目標に活動している。文部科学省も頭脳スポーツふれあい体験会などを開催している。「マインドスポーツ(頭脳スポーツ)」は、日本頭脳スポーツ協会が登録商標を取得している。
代表的なマインドスポーツ
偶然の要素の有無や参加人数などにより、複数の分類がある。ボードゲームやカードゲームの大半が含まれるが、丁半やルーレットなど運が支配的なカジノゲーム(ギャンブルゲーム)は除外されることが多い。
第1回ワールドマインドスポーツゲームズ(WMSG)北京大会では、コントラクトブリッジ、チェス、チェッカー(ドラフツ)、囲碁、シャンチーの5種目が正式競技として採用された。
以下は代表的なゲーム。
偶然の要素が入らないもの
囲碁、将棋、チェスなどの二人零和有限確定完全情報ゲームは、マインドスポーツの代表例として取り上げられる。
偶然の要素を含むもの
麻雀やバックギャモンのように偶然の要素が含まれるが、戦略性が必要になるゲーム。
思考や記憶を競うもの
暗記や暗算、百人一首など、純粋に計算能力や記憶力だけを競う記憶力ゲーム(メモリースポーツ)。また国際科学オリンピックなど、科目別の競技も存在する。
その他
コントラクトブリッジなどのようにチーム同士で行うゲーム、競技かるたのように身体能力も必要となるゲーム、エレクトロニック・スポーツのような新しい形式のゲームなど。