「有田市」の版間の差分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
(相違点なし)
|
2014年4月7日 (月) 14:06時点における最新版
有田市(ありだし)は、和歌山県の中部に位置する市である。旧有田郡。
目次
地理
和歌山県の中部に位置し、紀伊水道に面している。市中央を流れる有田川沿いに沖積平野が形成され、市街地及び田畑が広がっている。 市北部は白倉山、明神山、愛宕山等の急峻な長峰山脈が連なり、港町付近で平野となる。市南部も長峰山脈から派生する山々が連なるが、北部と比較して標高が低く、千田付近で峠を形成し山林が途切れている。更に西に行くにつれ再び標高が高まり、最西部の宮崎の鼻にて紀伊水道に沈む。
市北西部の初島地区においては砂州とその後背湿地によって形成されたと思われる平野が広がっている。初島地区にはかつて遠浅の海岸があり、沖に浮かぶ地の島、沖の島、遠くに四国が見える名勝地として知られていたが、東亜燃料(現東燃ゼネラル石油)の工場建設に伴う埋め立てにより当時の面影はなくなった。
人口
平成22年国勢調査(速報値)より前回調査からの人口増減をみると、4.78%減の30,605人であり、増減率は県内30市町村中12位。 テンプレート:人口統計
歴史
- 806年(大同元年)- 浄妙寺創建。
- 1924年(大正13年)2月28日 - 国鉄紀勢西線の終着駅として箕島駅が開業。
- 1925年(大正14年)12月11日 - 国鉄紀勢西線の終着駅として紀伊宮原駅が開業。
- 1938年(昭和13年)12月15日 - 国鉄紀勢西線の下津駅・箕島駅間に初島駅が開業。
- 1954年(昭和29年)9月19日 - 有田郡箕島町・保田村・宮原村・糸我村が合併して有田町が発足。
- 1956年(昭和31年)5月1日 - 有田郡有田町が市制施行して有田市となる。
- 1962年(昭和37年)8月1日 - 海草郡初島町を編入。
行政
経済
産業
- 初島地区に東燃ゼネラル石油和歌山工場が立地し、石油精製が一番の産業となっている。
- 有田みかんで有名。
- 太刀魚(漁獲高日本一)、蚊取線香(世界で初めての開発と製造)、手袋などの地場産業で知られる。
日本郵政グループ
(2012年12月現在)
- 箕島郵便局(箕島) - 集配局。
- 有田福島郵便局(箕島)
- 有田保田(やすだ)郵便局(辻堂)
- 有田辰ヶ浜(たつがはま)郵便局(宮崎町)
- 有田初島郵便局(初島町浜)
- 宮原郵便局(宮原町新町)
- 逢井(おおい)簡易郵便局(宮崎町)
- 大阪支店 オークワ箕島店出張所(新堂)(ATMのみ/ホリデーサービス実施)
- その他逢井簡易郵便局を除く各郵便局にATMが設置され、箕島郵便局ではホリデーサービスを実施。
※有田市内の郵便番号は「649-03xx」「649-04xx」(いずれも箕島郵便局の集配担当)となっている。
教育
高等学校
中学校
小学校
交通
鉄道
バス
道路
- 一般国道
- 県道
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
寺社
- 浄妙寺(宮崎町)本堂・多宝塔(国の重要文化財)
- 正善寺(初島町里)大日如来坐像(国の重要文化財)
- 広利寺(宮原町畑)十一面観音立像(国の重要文化財)
- 得生寺(糸我町中番) - 中将姫ゆかりの地。5月14日に二十五菩薩練供養会式が行われる。
- 仁平寺(糸我町西) - 別名 あじさい寺
- 須佐神社(千田) - 10月14日に千田祭が行われる
- 糸我稲荷神社(糸我町中番) - 地元では最古のおいなりさんとして崇められている
- 熊野古道紀伊路および九十九王子の旧蹟
遺跡・旧跡
- 椒(はじかみ)古墳(初島町浜) - 東燃ゼネラル石油和歌山工場内にある
- 地の島古墳(初島町浜) - 初島公民館前に石室のレプリカがある
- 岩室城址(宮原町須谷)
- 星尾遺跡(星尾) - 明恵上人紀州遺跡の一つ
- 爪掻き地蔵(宮原町畑) - 空海が爪で描いたという伝説が遺る
その他
- ウエノ公園の桜
- 女の浦海水浴場
- 地の島海水浴場
- くまの古道歴史民俗資料館
- 和歌山箕島球友会 - 有田市を本拠地とする社会人野球のクラブチーム。
有田市が舞台となっている作品
出身有名人
- 酒井政利 - メディアプロデューサー
- 鳥羽潤 - 俳優
- 嶋田宗彦 - 元プロ野球・阪神タイガースの選手、コーチ
- 尾藤公 - 元和歌山県立箕島高等学校野球部監督、有田市名誉市民
- 尾藤強 - 和歌山県立簑島高等学校野球部現監督 公の長男
- 津田大樹 - 元プロ野球選手
- 上山英一郎 - 大日本除虫菊(金鳥)の創業者、蚊取り線香の生みの親
- 山本英之 - 男子バレーボール選手。豊田合成トレフェルサ所属。