滝川駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2014年8月1日 (金) 23:43時点におけるRyunosuke Ouchi (トーク)による版
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

テンプレート:駅情報

ファイル:Takikawakaisatsu.jpg
改札口。改札左手には券売機とみどりの窓口、右手には待合室がある。

滝川駅(たきかわえき)は北海道滝川市にある北海道旅客鉄道(JR北海道)・日本貨物鉄道(JR貨物)の。JR北海道の駅は栄町4丁目9に、JR貨物の駅は栄町1丁目15-2にある。駅番号A21。 駅名の由来は、アイヌ語の「ソラプチ(滝のかかる川)」の意訳から。

概要

函館本線所属線としており[1]、当駅を起点とする根室本線を加えた2路線が乗り入れている。臨時列車を含めてすべての列車が停車する。また、どちらの路線もJR貨物が第二種鉄道事業者として貨物の営業を行っている。

また721系731系733系735系電車の定期運用の北限駅でもあるほか、函館本線におけるJR北海道本社鉄道事業本部管内の最北の駅となる。旭川支社との境界は、当駅 - 江部乙駅間にある函館駅起点372km地点である。

歴史

ファイル:Takikawa eki.jpg
1977年の滝川駅と周囲約1.2km範囲。上が、右から根室本線富良野方面単線、函館本線旭川方面複線、木材防腐工場と1989年まで操業していた北海道電力滝川発電所へ向かう専用線の計4本。ホームは単式及び島式2面の複合3面5線を有し、駅舎側から単式ホーム1番線を滝川起点の根室本線普通が、また現在とは異って、島式ホーム駅舎側2番が根室本線下りと3番が函館本線下りに、島式ホーム駅裏側4番が根室本線上りと5番が函館本線上りに振り分けられていた。1・2番線間には2本の下り用退避線、5番線の外側には3本の上り用待避線と4本の留置線を有していて、主に根室本線の運炭用長大貨物の留置きに使用された。駅裏の旭川側には車両工場(検収場)があり、中央旭川寄りに12本の仕分線群(下仕分)、中央砂川寄りに転車台の残る機関区、砂川側に客貨車区の留置線がある。駅舎横の砂川側には貨物ホームと2本の引込み線、その砂川寄りに10本の仕分線群(上仕分)がある。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成
  • 1897年明治30年)6月:臨時北海道鉄道敷設部が滝川仮工場を設置。
  • 1898年(明治31年)
  • 1899年(明治32年)5月11日:滝川分工場廃止。
  • 1905年(明治38年)4月1日鉄道作業局国有鉄道)に移管。
  • 1912年(明治45年)以前:若干北の現在地に移転[3]
  • 1913年大正2年)
    • 10月21日:滝川機関庫が岩見沢機関庫滝川分庫となる。
    • 11月10日:下富良野線(後の釧路本線、現在の根室本線)が開通。駅舎拡張[2]、跨線橋設置?。
  • 1923年(大正12年)4月1日:岩見沢機関庫滝川分庫が旭川機関庫滝川分庫となる。
  • 1925年(大正14年)11月1日:駅舎改築[2]
  • 1932年昭和7年)9月1日:旭川機関庫滝川分庫が深川機関庫滝川分庫となる。
  • 1936年(昭和11年)10月:跨線橋移設改築[2]
  • 1939年(昭和14年)3月10日:深川機関区滝川支区が滝川機関区となる。
  • 1940年(昭和15年):軍需工場の北海道人造石油(後に日本人造石油)工場向け専用線敷設完了[2]
  • 1946年(昭和21年)9月11日:終戦に伴い日本人造石油が操業停止したため、同施設を基盤にして滝川化学工業が分離独立。専用線をそのまま使用[2]
  • 1947年(昭和22年)11月1日:滝川検車区設置。
  • 1950年(昭和25年)2月10日:滝川客貨車区設置。
  • 1952年(昭和27年)8月:滝川化学工業倒産。専用線は北炭機械工業滝川工場が引き続き使用[2]
  • 1958年(昭和33年)3月:滝川化学工業工場跡地に北海道電力滝川火力発電所建設第一期工事着工。専用線を建設に合わせて拡張[2]
  • 1962年(昭和37年)12月:現駅舎に改築[2]
  • 1986年(昭和61年)11月1日:荷物の取扱を廃止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道(JR北海道)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅となる。滝川機関区は滝川運転区となる。
  • 1988年(昭和63年)2月10日:滝川火力発電所閉鎖。
  • 1989年平成2年)3月12日:滝川運転区が滝川運転所となる。
  • 2001年(平成13年)3月11日:ダイヤ改正により、札幌駅 - 滝川駅間直通普通列車を削減。改正前までは、1日25本(毎時約1本程度)乗り入れていた。岩見沢以北からの直通需要の減少や札幌都市圏で新型車両(721系電車など)に置き換えるなどがその主な理由である。
  • 2011年(平成23年)12月8日:バリアフリー化完了。エレベーター供用開始。

駅構造

単式ホーム1面1線、島式ホーム2面4線、合計3面5線のホームを有する地上駅。駅舎は構内東側、単式ホームに隣接して設置されている。のりばは駅舎側から順に1、4、5、6、7番線。2番線と3番線はホームをもたない中線で、主に貨物列車などが使用する。また5番線と6番線は主に通過列車や特急列車が使用するが柔軟に運用しており、特急列車の待ち合わせを伴わない普通列車が使用する場合もある。ホーム間の連絡は跨線橋で行なう。

直営駅で、みどりの窓口(営業時間 5時20分-23時30分)、滝川駅旅行センター自動改札機Kitaca非対応)がある。キヨスク設置。

構内の11人乗りエレベーター設置や車いす対応トイレ、スロープ整備などのバリアフリー化工事が行われた。

のりば
1 テンプレート:Color根室本線 富良野新得帯広釧路方面
(一部の列車は4番線からも発着する)
4 テンプレート:Color函館本線(上り) 岩見沢札幌方面(主に普通列車)
5 テンプレート:Color函館本線(上り) 岩見沢・札幌・新千歳空港方面(主に特急列車)
6 テンプレート:Color函館本線(下り) 旭川稚内網走方面(主に特急列車)
7 テンプレート:Color函館本線(下り) 深川・旭川方面(主に普通列車)

貨物駅

JR貨物の駅は旅客駅の南側にある。1面1線のコンテナホームを有する地上駅で、コンテナ荷役線の長さは約140メートル。

現在はコンテナ貨物の取扱駅で、ここでは12ftコンテナのみを取り扱っている。かつては北海道電力滝川発電所(石炭火力発電所)への専用線があり、石炭輸送が行われていた。

貨物列車は、1日1往復の札幌貨物ターミナル駅北旭川駅を結ぶ高速貨物列車が停車する。北旭川駅行きの列車はコンテナ車の解放、札幌貨物ターミナル駅行きの列車は連結を行う。また、臨時列車も停車する。駅構内の入替業務は本線の貨物牽引仕業を担当する機関車がそのまま入替業務を担当する。(2013年3月16日現在)

駅周辺

滝川市の中心に位置し、周辺は商店街や飲食店が建ち並ぶ。しかし近年は郊外に大型ショッピングセンターなどが増加し、駅周辺はあまり賑わっていない。

札沼線新十津川駅とは石狩川を挟んで西方へ3km程度と比較的近く、新十津川駅が無人化された後は一時期滝川駅から職員が出向いて乗車券を販売していた。現在はこのような同駅への出張販売はしていないが、滝川駅の「みどりの窓口」で新十津川駅発着の乗車券は購入できる。滝川駅と新十津川駅の間は線路で結ばれておらず、北海道中央バスが連絡している(ただし新十津川駅前には乗り入れていない。最寄の停留所は「新十津川役場」)ほか、タクシーや徒歩でも移動が可能。

利用状況

  • 北海道旅客鉄道
    • 2011年度の1日平均乗車人員は1,712人であった。
  • 日本貨物鉄道
    • 2008年度の発送貨物は33,809トン、到着貨物は20,134トンであった。

隣の駅

北海道旅客鉄道(JR北海道)
テンプレート:Color函館本線
特急「スーパーカムイ」・「オホーツク」・「スーパー宗谷」・「サロベツ」
砂川駅 (A20)(一部岩見沢駅 (A13)) - 滝川駅 (A21) - 深川駅 (A24)
普通
砂川駅 (A20) - 滝川駅 (A21) - 江部乙駅 (A22)
テンプレート:Color根室本線
快速「狩勝
滝川駅 (A21) - 赤平駅 (T23)
普通
滝川駅 (A21) - 東滝川駅 (T22)

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

テンプレート:Sister

テンプレート:Navbox

テンプレート:根室本線1
  1. 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 2.7 2.8 滝川市史 下巻 昭和56年3月発行。
  3. 北海道立図書館北方資料デジタルアーカイブの1912年(明治45年)2月発行 滝川町市街地全図 では明治45年には既に現在地に移転しており、旧位置も書かれている。約200m移動。