網走駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:駅情報 テンプレート:駅情報 網走駅(あばしりえき)は、北海道網走市新町2丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)のである。駅番号A69電報略号アハ。日本の鉄道駅をアルファベット順に並べたとき、最初に来る駅である(最後は逗子駅)。

概要

本駅の所属線である石北本線[1]釧網本線を加えた2路線が乗り入れる。両方の路線とも本駅が終点であるが、直通運転する列車の設定もある。現在、複数の鉄道線が乗り入れる乗換駅としては日本最北である[2][3]。かつては上記2路線に加え湧網線も分岐していたが、1987年(昭和62年)3月20日付で廃止された。

特急オホーツク」・快速しれとこ」の始発・終着駅となっている。

歴史

ファイル:Abashiri eki.jpg
1977年の網走駅(中央右)及び貨物駅の浜網走駅(左下)と周囲約1km×1.5km範囲。右が釧網本線釧路方面。左が石北本線新旭川方面と湧網線中湧別方面。
網走駅は駅舎側ホームが切り欠き状になった複合ホーム2面4線で、駅舎横切り欠きホームの0番線は湧網線が発着していた。駅裏側に客車の留置線が7本、車庫へ3本、駅舎横釧路側貨物ホームへ1本の引込み線とそこから釧路側へ伸びる留置線が有り、また駅裏釧路側には転車台が残されている。
転車台の先の道路右端に見える公園はかつての浜網走駅、つまり初代網走駅の構内の西端に当たり、公園と道営団地を含む南3条西4丁目から網走橋手前の西1丁目までが構内で、駅舎は南側に有った
左下に移転後の2代目浜網走駅が見える。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

網走線(後に網走本線)の終着駅として開業した(初代)網走駅は、札弦方面への延伸と共に途中駅となり、この方面への運行がスイッチバックとなる煩わしさが発生していた。釧路からの釧網線(後に釧網本線)全通は、輸送量の大幅な増加をもたらす事が予想され、その問題をクローズアップさせたことから、移転予定地周辺の網走川の河川改修と埋立拡張が進められ、全通翌年に現在地への移転となった。旧網走駅は貨物駅として(初代)浜網走駅に改名されて残された。

ファイル:Abashiri station05.JPG
(初代)網走駅、(初代)浜網走駅跡地石碑。南3条西3丁目

テンプレート:-

駅構造

2面3線の単式・島式の複合ホーム。全ホーム双方向に発着できるため、厳密な方向分けは行われていない。特急列車と両線直通列車は駅舎に面した1番のりばを使用する。ホーム間の移動は跨線橋で連絡している。

のりば
1 テンプレート:Color石北本線 北見遠軽旭川札幌方面  
テンプレート:Color釧網本線 知床斜里方面 (一部)
2・3 テンプレート:Color釧網本線 知床斜里・緑・釧路方面  
テンプレート:Color石北本線 北見・遠軽方面 (一部)

終日社員配置駅で、駅舎開放時間は5時30分 - 23時00分。みどりの窓口(営業時間5時50分 - 22時30分)・網走駅旅行センター(営業時間9時30分 - 17時00分、土・日・祝休み)・自動券売機北海道キヨスク運営の売店・駅弁販売店運営の売店・食堂・テンプレート:要検証がある。

駅構内に網走市観光協会が入居し観光案内所を開設していたが、2009年1月に道の駅流氷街道網走に移転した。その後流氷観光期を迎え、駅もしくは周辺に案内所が無いことに対して苦情が寄せられたため、5月1日より旅行センター横に間借りする形で再設置された(営業時間平日12時30分 - 17時30分、土・日・祝9時00分 - 17時00分)。

構内には北見運転所網走詰所の客車庫線が二線と給油施設を持った留置線があり、気動車の仕業検査・夜間滞泊が行われる。

湧網線は主に0番のりばに発着していた。湧網線の列車はキハ22形気動車の単行運転が多く、車両3両分程度の長さであった。現在線路は剥がされ駐車場となっている。

駅正面

テンプレート:ページ番号 駅は河岸段丘の端にあり、駅正面出入口前に大きな階段が設置されている。階段下はバスやタクシーの発着するロータリーで、駅正面には、縦に駅名を記した看板が掲示されている。縦書きには、網走刑務所から出所してくる受刑者が、もう二度と「横道に反れないように」という願いが込められている[4]。かつては駅前にニポポを模した形状の電話ボックスが設置されていたことがある。

駅弁

主な駅弁は下記の通り[5]

  • 幕の内オホーツク弁当
  • かにめし弁当
  • 帆立弁当
  • オホーツク贅沢三昧
  • 磯宴 漁師のかにめし
  • 磯宴(かにいくら・さけいくら・たらばいくら・うにいくら)

利用状況

  • 2010年度の1日平均乗車人員は401人(前年度比+6人)である[6]
乗車人員推移
年度 1日平均人数 備考
1974 1,852 [7]
1975 1,764 [7]
1976 1,715 [7]
1977 1,567 [7]
1978 1,486 [7]
1979 1,411 [7]
1980 1,330 [7]
1981 1,195 [7]
1982 1,173 [7]
1983 1,105 [7]
1984 1,037 [7]
1985 1,033 [7]
1986 1,014 [7]
1987 789 [8]
1988 842 [8]
1989 843 [8]
1990 853 [8]
1991 676 [9]
1992 824 [9]
1993 794 [9]
1999 700 [6]
2000 670 [6]
2001 615 [6]
2002 572 [6]
2003 550 [6]
2004 520 [6]
2005 500 [6]
2006 460 [6]
2007 470 [6]
2008 450 [6]
2009 420 [6]
2010 395 [6]
2011 401 [6]

駅周辺

網走市の代表駅であるが、駅は網走市街中心地(商店街等)より2キロ程度離れた場所にある。網走市街中心部の商店集積地や網走バスターミナルまでも徒歩15分程度である。

バス路線

網走バス
網走市内線、郊外線、女満別空港連絡バスを運行。路線はバス事業者記事を参照。
網走バス・斜里バス
知床ウトロ温泉方面および女満別空港方面へ季節運行。
網走観光交通
大空町東藻琴方面へ運行。

隣の駅

北海道旅客鉄道(JR北海道)
テンプレート:Color石北本線
特急オホーツク
女満別駅 (A67) - 網走駅 (A69)
普通
呼人駅 (A68) - 網走駅 (A69)
テンプレート:Color釧網本線
快速しれとこ
網走駅 (A69) - 藻琴駅 (B77)
普通
網走駅 (A69) - 桂台駅 (B79)

かつて存在した路線

日本国有鉄道(国鉄)
石北本線(貨物支線) - 1984年2月1日廃止
網走駅 - 浜網走駅
湧網線 - 1987年3月20日廃止
二見ヶ岡駅 - (大曲仮乗降場) - 網走駅

関連項目

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:Sister

テンプレート:- テンプレート:石北本線 テンプレート:釧網本線 テンプレート:湧網線

テンプレート:石北本線貨物支線
  1. テンプレート:Cite book
  2. 1989年天北線が廃止されるまでは南稚内駅が、1995年深名線が廃止されるまでは名寄駅が日本最北の乗換駅だった。
  3. 最南端は鹿児島中央駅鹿児島本線指宿枕崎線九州新幹線)、最東端は東釧路駅根室本線・釧網本線)、最西端は佐世保駅佐世保線松浦鉄道西九州線
  4. テンプレート:Cite bookテンプレート:要ページ番号
  5. テンプレート:Cite journal
  6. 6.00 6.01 6.02 6.03 6.04 6.05 6.06 6.07 6.08 6.09 6.10 6.11 6.12 6.13 テンプレート:Cite book
  7. 7.00 7.01 7.02 7.03 7.04 7.05 7.06 7.07 7.08 7.09 7.10 7.11 7.12 テンプレート:Cite book
  8. 8.0 8.1 8.2 8.3 テンプレート:Cite book
  9. 9.0 9.1 9.2 テンプレート:Cite book