富良野駅

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富良野駅(ふらのえき)は北海道富良野市日の出町1にある北海道旅客鉄道(JR北海道)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅である。JR北海道の駅番号T30

根室本線所属線としており[1]、当駅を終点とする富良野線を加えた2路線が乗り入れている。かつては特急「おおぞら」、急行「狩勝」の停車駅だった。現在は観光シーズンに札幌発着の臨時リゾート特急フラノエクスプレスが運転されている。

富良野線はJR北海道旭川支社の管轄であるが、当駅は同本社鉄道事業本部管内となるため、富良野線の場内信号機を管轄境界としている。

駅構造

2面4線の島式ホームを有する地上駅。1番線は欠番となっており、ホームは2番線からとなる。

社員配置駅だが、早朝・夜間は窓口業務を休止する。みどりの窓口(営業時間:7時00分-18時00分)、自動券売機キヨスク立ち食いそば・うどん店が設置されている。改札外に男女別の水洗式便所がある。

のりば
2 テンプレート:Color根室本線(上り) 滝川札幌方面
3 テンプレート:Color根室本線(下り) 新得帯広釧路方面
4・5 テンプレート:Color富良野線 美瑛旭川方面

ただし、富良野線から根室本線新得方面へ直通する列車は、富良野線4番線ホームから発車する。

駅名の由来

アイヌ語の「フラ・ヌイ」(臭いがするところ)より。この臭いとは十勝岳の噴気や温泉水に含まれる硫黄の臭いである。

貨物駅

JR貨物の駅は旅客駅西口の北側にある。1面1線のコンテナホームを有しており、ホームの北端は国道237号に接続する。コンテナ貨物の取扱駅で、12フィートコンテナのみを取り扱う。

当駅の取扱品は、タマネギジャガイモなどの農産物が多いため、季節によって取扱量が大きく変動する。そのため、札幌貨物ターミナル駅との間に、1年を通して運行するトラック便1日3往復のほかに、収穫期の秋・冬季のみ臨時高速貨物列車が1日2往復設定されている。

利用状況

旅客

  • 2010年度の1日平均乗車人員は726人である。
乗車人員推移
年度 1日平均人数
2002 826
2003 811
2004 758
2005 753
2006 739
2007 757
2008 737
2009 707
2010 726
2011 731

貨物

  • 2011年度の発送貨物は64,453トン、到着貨物は6,366トンだった。

駅弁

主な駅弁は下記の通り[2]

  • ふらの とんとろ丼(6月 - 8月限定)

駅周辺

富良野市の中心に位置する。

バス路線

駅舎隣接の「ふらの駅前バスターミナル」に発着する[3]

歴史

ファイル:Furano eki.jpg
1977年の富良野駅と周囲約1.2km範囲。下が根室本線新得方面。上の右が富良野線旭川方面、左が根室本線滝川方面。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成
  • 1900年明治33年)8月1日 - 北海道官設鉄道十勝線の下富良野駅(しもふらのえき)として開業。一般駅。下富良野機関庫設置
  • 1901年(明治34年)9月3日 - 下富良野機関庫が落合機関庫下富良野派出所となる。
  • 1905年(明治38年)4月1日 - 国有鉄道に移管。
  • 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定により、釧路線(→釧路本線→根室本線)所属となる。
  • 1913年大正2年)
    • 10月21日 - 落合機関庫下富良野派出所が落合機関庫下富良野分庫となる。
    • 11月10日 - 釧路本線当駅-滝川駅間開業。旭川駅までの路線は富良野線となる。
  • 1914年(大正3年)4月1日 - 落合機関庫下富良野分庫が下富良野機関庫となる。
  • 1942年昭和17年)4月1日 - 富良野駅に改称。下富良野機関区も富良野機関区に改称。
  • 1981年(昭和56年)10月1日 - 石勝線開通に伴い、特急『おおぞら』全列車が石勝線経由に変更されたのに伴い、当駅に停車する定期優等列車は急行『狩勝』2往復のみとなる。
  • 1985年(昭和60年)3月14日 - 荷物の取扱いを廃止。
  • 1986年(昭和61年)11月1日 - 貨物の取扱いを廃止(旅客駅となる)。富良野コンテナセンターが設置され、自動車代行輸送を開始。
  • 1987年(昭和62年)
    • 3月31日 - 駅における貨物取扱い再開(一般駅に戻る)。秋・冬季のみ貨物列車が運行されるようになる。
    • 4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR北海道・JR貨物の駅となる。また、富良野コンテナセンターはJR貨物が継承。
  • 1990年平成2年)9月1日 - 急行『狩勝』の快速列車格下げに伴い、当駅を発着する定期優等列車はなくなる。
  • 2000年(平成12年)1月13日 - 東西自由通路 「ポッポブリッジ」供用開始[4]
  • 2006年平成18年)4月1日 - 富良野コンテナセンター廃止、富良野駅に統合。
  • 2007年(平成19年)12月20日 - 駅前広場供用開始[5]

隣の駅

北海道旅客鉄道
テンプレート:Color根室本線
島ノ下駅 (T29) - 富良野駅 (T30) - 布部駅 (T31)
テンプレート:Color富良野線
富良野駅 (T30) - 学田駅 (F44)

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

テンプレート:Sister

テンプレート:根室本線1

テンプレート:富良野線
  1. 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
  2. JR時刻表2010年9月号(交通新聞社刊)713ページ
  3. 3.0 3.1 3.2 “中央バスのターミナル 富良野駅前に移転 高速ふらの号 来月から発着 各社集結、便利に”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2007年6月21日)
  4. “JR富良野駅の東西自由通路 「ポッポブリッジ」開通 市民交流の場に期待 自然生かしたデザイン”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2000年1月13日)
  5. “ロータリー、駐車場…富良野の玄関整然 駅前広場が供用開始 利便性向上に期待”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2007年12月21日)