水島総
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水島 総(みずしま さとる、1949年(昭和24年)6月18日 - )は、日本の経営者、映画監督、脚本家、プロデューサー、政治活動家、日本文化チャンネル桜取締役。頑張れ日本!全国行動委員会幹事長。
略歴
- 静岡県掛川市出身。
- 1968年(昭和43年)静岡県立静岡高等学校卒業。
- 1972年(昭和47年)、早稲田大学第一文学部ドイツ文学専攻卒業。
- フリーランスのディレクターとして200本以上のフジテレビなどのテレビドラマの脚本・演出を手がけ[1]、後に映画にも進出。
- 日本国内においてフィリピンに関する番組を放送してきた「フィリピンチャンネル」を主宰。
- 2004年(平成16年)、日本文化チャンネル桜を設立。
- 2014年(平成26年)1月、2014年東京都知事選挙に出馬を決めた田母神俊雄の選挙対策本部長を務める為に日本文化チャンネル桜代表取締役社長を辞任[2]。現在は同社取締役を務める。
主張・活動
- また、保守思想とは「所詮、世の中、うまくいかないもんだからね、でもなあ、少しずつでも、お互い助け合って、ちっとは生きやすい世間をぼちぼち作っていこうや、それにしても、ご先祖さんは大変で、偉かったんだねえ、こうしてなんとかここまでやってきたけれど、まあ、生きるってことはお互い、何だか辛えもんだよな、ほんと哀しいもんだよなあ、でもね、あんたがいるから、俺らあ、何とかやっているよ」といったものだという風に表現している[5]。
- 女系天皇を認める皇室典範改正、移民受け入れ、新自由主義、グローバリズム、選択的夫婦別姓制度導入に反対[6][7][8]。
- 「支那事変の自虐史観に毒された日本の歴史認識」の打破をめざしていると述べている[9]。
- 公明党とその支持母体である創価学会[10]について、公明党の中国問題や尖閣諸島問題への対応姿勢・外国人地方参政権賛成や人権擁護法案賛成の姿勢などを採り上げ、批判的な報道をチャンネル桜の番組内で繰り返し行っている[11][12][13][14]。
- 在日本朝鮮人総聯合会(以下「朝鮮総連」)が北朝鮮に経済制裁をする日本政府に抗議をしていたために、朝鮮総連を批判している。「日本人を拉致した国の指導者を支持する団体にデモを許すのはとんでもない話」と発言した[15]。
- 統一教会およびこれから政治的影響力を受けていた民主党・社民党(旧社会党)・自民党内の党内勢力、加えて同教会やパチンコ業界が北朝鮮を経済的に支援している事について批判的な報道を繰り返し行っている[16][17][18]。
- チャンネル桜の番組内において、北海道におけるアレフの急速な勢力拡大について割れ窓理論・檀家制度・世界基督教統一神霊協会・立正佼成会・北海道における社民党の強さなどに触れつつ批判的な立場から論評している[18]。
- 2007年(平成19年)7月13日には米国大使館に慰安婦問題に関する謝罪要求決議の全面撤回を求める抗議書の提出や『ワシントンポスト』への意見広告掲載などを行った(決議についてはアメリカ合衆国下院121号決議参照)。
- チャンネル桜の経営悪化に伴い、私財を投じて補填を行うとともに、2000人から一人あたり月額1万円、合計毎月2000万円の寄付を募る「日本文化チャンネル桜二千人委員会」を設立した。
- 2009年(平成21年)4月5日にNHKが放送した、NHKスペシャル シリーズ 「JAPANデビュー」第1回「アジアの“一等国”」をめぐり、「台湾の日本統治時代が悪と一方的に描かれており、内容が偏向している」「日本の台湾統治を批判するため、台湾人の証言をねじ曲げている」「番組にはやらせや、事実の歪曲・捏造があり、放送法に違反している」「台湾の人の心と日台関係を傷つけた」などとして、抗議活動を展開。日本と台湾の両国の視聴者や番組出演者を含めた約1万300人により集団訴訟を起こすに至った(現在公判中)。
- 2010年(平成22年)2月2日、保守派の市民団体 頑張れ日本!全国行動委員会を設立。田母神俊雄を会長とし、自らは幹事長に就任。
- 福島第一原子力発電所事故以降の脱原発運動に対して、「代替エネルギーはない」「車の交通事故で年間1万人以上が死ぬからといって、『車をやめよう』という結論にはならない」と反論し、一貫して原子力発電所の再稼働の必要性を主張している[24][25]。
- 2012年8月19日午前8時ごろ、尖閣諸島の魚釣島沖海上で戦没者の慰霊祭を行った後、船から海に飛び降り魚釣島海岸まで泳ぎ、上陸を敢行した。その後、東京都議会議員の鈴木章浩、兵庫県議会議員の和田有一朗、東京都荒川区議会議員の小坂英二、浅野久美ら他9人の日本人が続いて上陸した。[27][28][29]。その後、灯台付近で日の丸を掲げる、灯台の骨組みに日の丸を張るなどの行為を行った。海上保安庁の呼びかけで、午前10時までに全員が島を離れた(日本人活動家尖閣諸島上陸事件を参照)。
その他
- アメリカのウォール・ストリート・ジャーナルやカナダのロイター、台湾の台北タイムズやオマーンのオマーン・トリビューン(Oman Tribune)をはじめ、各国のメディアからは右翼活動家(right-wing)として紹介されている[33][34][35][36]。
「パンダ物語」について
中国に批判的な姿勢を多く取っている水島であるが、日中平和友好条約10周年記念作品であるパンダ物語に脚本家として携わっていたため、チャンネル桜の視聴者等に親中派の疑惑を持たれた。その事について水島は、当時は仕事としてなんでも書いていたシナリオライターであり、1980年代後半の時点では中国への強い批判的感情は持っていなかったと答えた。中国に訪れたのも、パンダ物語の撮影時が初めての事であった。 撮影開始2週間後に、中国人スタッフが日本人と同等の給料を求める理由でストライキを始めた。仕方なく条件を飲んだ結果、予算が元の5億円から8億円にまで膨れ上がり、日本の撮影スタッフ全員反中感情を持って日本に帰ってきたと述べた。 監督は新城卓の前に中田新一が務めていたが、主演の八木さおりへの暴力行為疑惑で途中降板となった。インターネット上でその暴力行為の疑惑が何故か水島にもかけられたが全否定した[37]。
TV出演
- 日本文化チャンネル桜
- 桜プロジェクト(キャスターとして毎週木曜日 20:00~21:30、およびゲストとして不定期出演)
- 報道ワイド日本 Weekend(毎週金曜日 20:00~21:00 コーナー・コラム出演)
- 日本よ、今...「闘論!倒論!討論!」(司会、毎週土曜日 20:00~23:00)
放送日 タイトル 2011年6月11日 東電バッシングの愚かしさ【1】 2011年6月18日 東電バッシングの愚かしさ【2】 2012年9月1日 水島総氏の尖閣上陸記 2013年3月2日 核武装論に本気で取り組め―日本が核武装しなければならない理由 2013年3月9日 核武装論に本気で取り組め―「安倍安保」をどう評価するか
主な作品
映画
- パンダ物語(1988年)(日中国交正常化15周年、日中平和友好条約10周年記念作品)中国人・錢道遠との共同脚本
- 奇跡の山 さよなら、名犬平治(1992年)(東宝創立60周年記念作品)監督・脚本
- 南の島に雪が降る(1995年)監督・脚本
- 南京の真実(2007年)監督・脚本
テレビ
- 意地悪ばあさん(1981年)
- 天まであがれ!(1982年)演出・脚本
- 気分は名探偵(1984年 - 1985年)演出
- ぐうたらママ3 ぐうたらママ怒る(1984年)
- 傑作 意地悪ばあさん・抱腹絶倒!意地悪ギャグ決定版(1989年)
- こいまち(1999年)演出・脚本
- 24時間テレビ・愛は地球を救う10 ドラマスペシャル 車椅子の花嫁(1987年)
- 水曜グランドロマン 死刑囚からの恋歌(1991年)
著作
脚注
関連項目
- 日本文化チャンネル桜
- 頑張れ日本!全国行動委員会
- 草莽全国地方議員の会
- 行動する保守
- 南京の真実
- 桜井誠‐長らく共闘関係に合った在日特権を許さない市民の会会長。