ウルトラ警備隊
テンプレート:Otheruseslist テンプレート:Pathnav ウルトラ警備隊(ウルトラけいびたい)は、特撮テレビ番組『ウルトラセブン』および「平成ウルトラセブン」と通称される一連のテレビスペシャルおよびオリジナルビデオシリーズに登場する架空の組織。
概要
地球防衛軍極東基地に所属しており、初代TVシリーズでは6人の隊員で構成されている。
ドラマの中心になって怪事件に対応する特殊部隊という役どころは、「ウルトラマン」の科学特捜隊を引き継いでいるが、あくまで大組織の中の一部隊として描かれ、彼らの他に上層部メンバーや一般隊員も多数登場することが大きな特色である。
防衛軍隊員の中から選抜された精鋭部隊で、地球侵略を企む宇宙人との戦闘が主な任務と設定されている。
「ウルトラ」の名称は地球防衛軍の精鋭部隊である事を示すもので、ウルトラ一族との関連はなく、逆に「ウルトラセブン」の方が「ウルトラ警備隊7人目の隊員」を意味する呼称とされている。
『ウルトラマン』放送中に『ウルトラ基地NO.7』を経て『ウルトラ警備隊』というタイトルの企画がされており、そこからチーム名や宇宙ものとしての設定が部分的に引き継がれ、本作の設定ができている[1]。
隊員一覧
初代TV版
- テンプレート:Anchor(中山昭二)
- 隊歴16年の38歳。一人称は「俺」もしくは「私」。口癖は「なにっ!?」。冷静沈着かつ謹厳実直だが情に厚い人物でもあり、部下や上層部からの信頼も厚い。東京都出身。同期の親友である宇宙ステーションV3のクラタ隊長には「モグラ」と呼ばれている。占いや第六感的なものを信じる意外な一面も持つ。平成版では自宅が登場している。
- 強い意思と信念を持ち、地球及び地球人に危害を及ぼす者に対し敢然と立ち向かう優秀な指揮官であり、状況に即した決断をもって事態にあたる。ペガッサシティ爆破の一件の時は、事前の避難勧告を名誉ある任務と部下に告げており、またアイロス星人に囚われた隊員のために自ら交渉に赴くなど、決して好戦的、あるいは冷酷な人物ではない。ただし、相手を敵対者とみなした場合、交渉や調査より攻撃を優先することもある。
- その最たるものであるノンマルトの海底都市への攻撃は、事実上の一方的な大虐殺であった。但し、この攻撃に関しては既にノンマルト側の破壊行為が行われ、多くの人命も失われており、「人類=地球人を守る」ウルトラ警備隊の指揮官からすれば、やむを得ない行動だったともいえる。また、その直前の自問自答の内容から、ノンマルトの声明を「先住民」を装う侵略者の常套句と断定した節がある(ノンマルトの使者に直接会ったダンとアンヌ以外の他の隊員達の反応も同じであった)。結果として先住民族の(可能性がある)文明を一方的に全滅させてしまったことや、攻撃直後の「我々の勝利だ。海底も我々人間のものだ」という発言も後の平成シリーズにおいて色々な波紋を残す事となった。
- 『平成ウルトラセブン』
- 内部の陰謀と思しき要因により、退職後は行方不明とされているテンプレート:Refnest
- 武上純希による平成版を基としたノベライズ作品『ウルトラセブン EPISODE:0』では、老人となったキリヤマが登場。ノンマルト裁判で当時の心境を語った。
- 演じる中山は、NET系ドラマ『特別機動捜査隊』のレギュラー出演を1年降板して本作に出演した。
- テンプレート:Anchor(石井伊吉)
- 隊歴7年の29歳。防衛軍きっての怪力を誇る。北海道出身で、実家は牧場を経営している。故郷には母・ユキ(市川春代)とマナという名の妹(山口奈々)が住んでいて、母は牧場を継がせるべく基地まで押し掛けたことがある。ダン=セブンとの別れにおいてもダンの生存と再会を信じていた。
- 『平成ウルトラセブン』
- 『ウルトラセブン 太陽エネルギー作戦』では隊長に昇格しており、『ウルトラセブン誕生30周年記念3部作』では参謀職に就いている。昭和版の隊員の中では唯一、ダンと再会した。この時既に娘がおり、さらに孫が生まれるはずであった。『最終章6部作』で、ヴァルキューレ星人によって殺害されるが、後にノンマルト事件の真実を未来に遺す役割を負って1万年前の地球で蘇生され、コールドスリープされて「オメガファイル」として現代に復活した。『EVOLUTION5部作』には登場しないが、小説版『EVOLUTION』ではイナガキ参謀の工作で名誉職に追い込まれたものの、極東支部再建のために招集される姿が描かれた。
- ソガ隊員(阿知波信介)
- 隊歴3年の25歳。射撃の腕前は防衛軍でもトップクラスで、大会ではいつも上位に食い込む。しかし第36話の大会では同期のヒロタに敗れ、優勝を逃した。ダンとはパトロールの時などコンビを組む事が多かった。第11話で一時的にダンが死亡した時は声をあげて泣いており、第48話ではいち早くダンの体調不良を察しパトロールの交代を申し出ている。九州出身で、南部冴子(北林早苗)という婚約者がいる。平成版には登場しない。
- アマギ隊員(古谷敏)
- 隊歴2年の24歳。名古屋出身の名プランナー。冷静かつ果断な人物だが、高所恐怖症のうえに、幼い頃に近所の花火工場が爆発したことから、火薬に対して恐怖心を抱いているなど小心な一面も持つ。火薬への恐怖心はスパイナー輸送任務を完遂した事で克服された。珍しい血液型であったため、第31話ではダリーに操られた。最終話でもゴース星人に拉致されて地球防衛軍との連絡役にされている。ソガと同様、平成版には登場しない。
- テンプレート:Anchor(菱見百合子)
- 隊歴2年。年齢は劇中では明言されないが、20歳と記した書籍もある。警備隊の紅一点で、平時はメディカルセンターに勤務しているが、実戦にも参加。知人が怪事件に巻き込まれることが多い。髪型は基本的にショートカットだが、満田かずほ監督の回などでは長髪のかつらをつけている。
- 基地内では基本的に警備隊紋章が左胸に入った白衣姿。隊員服は出動の際のみ着用している。
- ダンとは次第に恋仲になっていき、最終回において、自分がウルトラセブンである事を打ち明けたダンを受け入れた。
- 『平成ウルトラセブン』
- 警備隊を引退してクスハラ博士(荻島真一)の弟と結婚。一児の母となっていたが、その息子の名前は「ダン」(青木海)だった。
- 『ウルトラマンレオ』
- 第29話「運命の再会! ダンとアンヌ」にアンヌと思しき女性が登場するも、ダンの問いかけに対してアンヌであることを頑なに否定。劇中ではアンヌと明言されておらず、彼女がアンヌだったのか、よく似た別人だったのかは不明である[2]テンプレート:Refnest。
- 『ULTRASEVEN X』
- ジン(与座重理久)の脳裏に浮かぶ女性として登場。最終話では平行世界での戦いを終えて帰還したセブン=ダンが、アンヌのもとに帰ってくるシーンがある。
- 『大決戦!超ウルトラ8兄弟』
- セブンやウルトラ警備隊が存在しない並行世界の住人として登場。ごく普通の女性として、ダンと夫婦でハワイアンレストランを経営している。物語終盤、『セブン』世界のアンヌの記憶が覚醒する。
- モロボシ・ダン隊員(森次浩司)
- 推定年齢23歳。第1話において警備隊に協力した風来坊で、クール星人による「人間蒸発事件」の謎を解き、その功績によって入隊。温厚かつ誠実な青年だが、透視、精神感応などの超感覚的知覚を持っており、正体はM78星雲人=ウルトラセブンである。
平成ウルトラセブン
フルハシ・シゲル隊長については、#フルハシ・シゲルを参照。
- カジ隊員 / 参謀(影丸茂樹)
- 『太陽エネルギー作戦』から登場した男性隊員。後にフルハシとともに参謀に昇格。隊員時代は熱血漢の好青年だったが、仲間を助けることができなかった(『最終章6部作』の回想シーンより。小説版『ウルトラセブン EPISODE:0』では別部隊に属する恋人であった事が語られている)悔しさから、参謀に昇格後はタカ派となり、知的生命体がいる星にワープ航法ミサイルで先制攻撃を仕掛ける「フレンドシップ計画」を推進。『最終章6部作』のラストではウルトラセブンにまで銃口を向けた。『EVOLUTION5部作』には登場しない。
- トーゴー隊員(松山鷹志)
- TVSP版のみ登場の男性隊員。冷静な判断力を持つ、実質的な副隊長格[3]。
- リサ隊員(鈴木亜美[4])
- TVSP版のみ登場の女性隊員。少林寺拳法の有段者らしくメトロン星人との戦いでは格闘技を仕掛けたが返り討ちにされた。
- シラガネ・サンシロウ隊長(南条弘二)
- 『誕生30周年記念3部作』から登場。ウルトラ警備隊の3代目隊長。勘が鋭く、カザモリがウルトラセブンであることに最初に気づいた。隊長として厳しい判断をせざるを得ない場面も多い。ショウコ(島崎路子)という妻がいたが、妊娠中に交通事故に遭い、死亡している。
- カザモリ・マサキ隊員(山崎勝之)
- 『誕生30周年記念3部作』から登場した実直な男性隊員。「カザモリ君」と呼ばれることが多いが、本人は君付けで呼ばれることがあまり好きではない。セブンが人間体として姿を借りていたこともあり、『EVOLUTION5部作』ではセブンと融合する。
- シマ・ケイスケ隊員(正岡邦夫)
- 『誕生30周年記念3部作』から登場した男性隊員。副隊長格[3]。楽観的な性格で飄々としているが、いざというときは頼りになる。幼い頃に母親と死別しており、父親も迎えに来なかった経験を持つ。カジが推進するフレンドシップ計画が発動された際には反対を唱えるなど正義感が強いが、それ故他の隊員(特にサトミなどの女性隊員)と対立することが多い。『EVOLUTION5部作』では悪意がない植物生命体を「化け物」と誤解し攻撃してしまったこともあった。名前を覚えるのが苦手で、サトミのことを「ミサト」と呼んでしまったことがある。
- ミズノ・タクマ隊員(古賀亘)
- 『誕生30周年記念3部作』から登場した男性隊員。分析や整備などの担当で、知性派であるが、身のこなしが俊敏で、射撃やウルトラホークの操縦なども得意。
- ハヤカワ・サトミ隊員(鵜川薫)
- 『誕生30周年記念3部作』から登場した女性隊員。平成シリーズのヒロイン的役割を担う。カザモリを君付けで呼び、弟扱いしている。幼い頃、父・イチロウ(並樹史朗)の友人である辺見芳哉(赤星昇一郎)という男(正体はキュルウ星人)に読んでもらった小説をきっかけに、ウルトラ警備隊を目指した。カザモリと同時にウルトラ警備隊を予備役となり、しばらくは小説を書いていたが『EVOLUTION5部作』の途中から復帰。エピソード3で凶弾に倒れ、カザモリがウルトラセブンと一体化するきっかけとなる。
- 小説版『EPISODE:0』では、ノンマルト事件によって地球防衛軍の姿が理想と大きく離れてしまったことと、セブンが化身したカザモリに恋心を持っていたことがウルトラ警備隊から離れた動機として語られている。
- ホンジョウ・ルミ隊員(あだち理絵子)
- 『誕生30周年記念3部作』から登場した女性隊員。主に基地内での通信業務やオペレートを担当する。見た目に似合わずかなりの酒豪。サトミとは仲が良い。
- キサラギ・ユキ隊員(勝村美香)
- 『EVOLUTION5部作』で、地球防衛軍特殊部隊から転属して入隊した女性隊員。男勝りな言動をする。幼い頃、両親から虐待を受けていた過去があり、当初は攻撃的で他人に心を許さなかったが、次第に他の隊員達と打ち解けていった。元々特殊部隊所属だっただけあり、実力は相当なもの。特殊部隊時代にアカシックレコード絡みの任務を担当し、生還した2人のうちの1人だが、その時の記憶を失っている。その正体はネオニューロンを体内に宿したミュータントで、終盤でその力に覚醒しカザモリをアカシックレコードへ導いた。
ライトノベル『ウルトラマン妹』にも同名の人物がいる。
装備
ウルトラ警備隊は数々の特殊な装備を持ち、状況に応じて使っている。
銃器類・特殊装備
- 隊員服
- ウルトラ警備隊の専用戦闘服。保温性と気密性に優れ、ヘルメットや酸素ボンベとの併用で簡易宇宙服にもなる。第4話でゴドラ星人に宇宙空間へ上げられたマックス号から脱出する時にその機能が活用された。ダンは胸ポケットにウルトラアイを入れている。
- 基本デザインは変わっていないが、初代TV版のライトブルーから、平成シリーズではグレーへと基調色が変更されている。アクセントに白線が入っている。履物は白皮のショートブーツ。
- ヘルメット
- 地球防衛軍制式仕様だが、防衛軍一般隊員用は白無地なのに対して、ウルトラ警備隊用は頭頂部が赤。シールドの先に呼吸用ボンベの接続口があり、宇宙空間で使う時はシールドを完全に閉じて接続口が口の前に来るようにする。首の部分の隙間はエアーカーテンで気密される。中期以降は接続口の中央部に丸いモールド(接続用にネジを切ったもの)があるタイプに更新された。また、頭頂部の突起内に顆粒タイプの非常食が仕込まれている。初期のヘルメットは『ウルトラマン』の科学特捜隊用のヘルメットを改造したものであったが、痛みが早かったので比較的早い時期に新規に制作され、初期の物はクラタ隊長用や一般隊員用に再改造され、結果的に「防衛軍規格(統一)型ヘルメット」という印象を醸し出していた。
- ビデオシーバー
- 全隊員が装備する耐熱、完全防水の腕時計型通信機。スクリーンの内部にカメラが、本体の小さな穴にマイクとスピーカーが仕込まれており、モニターには鮮明な映像が表示される。強烈な妨害電波により通信不能になることも多かった。
- ポインターやウルトラホークに搭乗している時は、音声のみの搭載無線が多用されている。
- ウルトラガン
- 地球防衛軍の制式銃で、ウルトラ警備隊員だけでなく防衛軍一般隊員も装備している。基本はレーザー銃だが威力調節でショックガンにもなり、先端にアタッチメントを取り付けることで実弾や熱線などを発射する。初期には後部に半月状の突起が付けられていたが、下の突起が手に当たって立ち回り上不都合なため、後に半分ほどカットされた。ゴドラ星人(等身大)、ワイルド星人、ユートム、グモンガ、バド星人(等身大)、シャプレー星人、ブラコ星人、シャドー星人、キル星人、プラチク星人、ダンカン人間体(吉原正皓)、テペト星人、ロボット長官(成瀬昌彦)とロボット署長(森塚敏)の率いる哨兵、ゴリーを倒した。
- 平成セブンの第1作「太陽エネルギー作戦」以降に登場する隊員の携帯武器は本銃と同様のシルエットだが、幾分大きめな上、銃口が明確に確認でき、ビーム以外に実体弾を銃身内から発射している。また、『ULTRASEVEN X』にも同名の武器が登場しているが、形状は大きく異なる。
- エレクトロHガン
- 主にフルハシやソガが使う速射ロケット砲で、第11話から登場した。第38話ではセブンがミクロ化してこの銃器の弾丸となってクレージーゴンを倒した。
- 『ウルトラマン』第38話で科学特捜隊が使ったニードルS80のプロップの流用[5]。
- パラライザー
- 麻痺効果のあるレーザーを打ち出す麻酔銃の一種。メディカルセンターの装備品。ワイアール星人の仕業により医務室で変身した植物人間(大村千吉)を生け捕りにするために使った。
- プロップのベースは科特隊のマルス133[5]。劇中での使用は第2話のみ。
- スパイダー
- 第18話に登場する熱線銃。別名バーチカルショットガン。グモンガを倒した。
- 『ウルトラセブン研究読本』では、プロップは『ウルトラマン』のマッドバズーカの改造ではないかと推測している[5]。
- ライトンR30爆弾
- 第15話に登場する新型爆弾で、発射にはバズーカ砲を使用する。地球防衛軍ワシントン基地のドロシー・アンダーソンが開発した物で、ペダン星人が使用している特殊金属を破壊できる「ライトンR30」という物質を使用している。ペダン星人に消された記憶が戻ったドロシーと、六甲山防衛センターの土田博士の手によって急遽一発のみが完成。神戸港で暴れるキングジョーに対してソガが使用し、一撃で撃破した。
- 『ウルトラマンメビウス』第11話には、改良型の宇宙機雷ライトンR30マインが登場している。
- MS爆弾
- 第17話で使われたマグマライザーの装備品。多数設置してユートムが作り上げた地底都市を爆破した。
- スパイナー
- 第28話に登場。地球防衛軍が開発したニトログリセリンの数千倍の威力を誇る高性能爆薬で、その高性能ぶりからキル星人に狙われた。ウルトラセブンはこれを利用して恐竜戦車を倒した。『帰ってきたウルトラマン』第6話にも名称のみ登場する。
- スマートガン
- 第38話に登場。アンヌがクレージーゴンを足止めしようとして使用した。
- スパイナーガン
- スパイナーを応用した銃で、発射口が2つある。劇中未登場。
- 高性能爆弾
- サトミがスターゲイトを破壊するために仕掛けた。
- ストラグル7000
- サトミがボラジョの果実を焼き払う際に使った高性能火炎放射器。
- 特殊噴霧装置
- 第1話でクール星人の見えない宇宙船への対策として、入隊前のダンの発案により製作された。これにより宇宙船に赤い色を付けて可視化することに成功した。
- マグネリウムエネルギー発生装置
- 第40話でガッツ星人に磔にされたセブンのテレパシー通信を受けて、活動に必要なマグネリウムエネルギー(水素の核融合で生じるエネルギー)を合成するために製作された。中核部にはフルハシの知人の女性ラリーレーサー・夏彩子(新井茂子)がアフリカから持ち帰ったダイモード鉱石が使用されている。一度目はホーク一号、二度目はマグマライザーに搭載され、セブンのビームランプにエネルギービームを供給した。
- 後に『ウルトラマンメビウス』でもグローザムに磔にされたメビウスを救うためにGUYSが「マグネリウム・メディカライザー」を使用している。
- 放射線透視装置
- ダンが設計、アマギが製造し、シャドー星人のアジトを発見するのに使った特殊レンズ機。放射線を出して見えない敵を発見することが出来る。
- 大気探知機
- 『誕生30周年記念3部作』の第2話で登場し、不動岳の火山性ガス発生の調査で使われた。
- 高性能生命アナライザー
- ミズノが開発し、ヴァルキューレ星人の生命反応を探る際に使った生命感知機。
- スキャニングマシン
- 『ウルトラセブン1999最終章6部作』の第5話でラハカムストーンを調べる際に使ったスーツケース型の分析機。
- オメガ・スピードマスター
- 全隊員が装備するスイス、SMHグループ傘下のオメガ社製機械式クロノグラフ。ビデオシーバーを左腕に装着する関係から右腕に装着する。
- 現実世界ではNASAの宇宙飛行士の標準装備として、また初めて月に降り立った腕時計として宇宙開発の歴史に名を残している。
航空機
- ウルトラホーク1号
- 全長:42m 全幅:20m 重量:74t 最高速度:マッハ4(平成版ではマッハ4以上) 乗員:6名
- 型式名「TDF UH001」。中央胴体部を成すα号 (UH001-1) 、ダブルデルタ翼前部のβ号 (UH001-2) 、同後部のγ号 (UH001-3) の3機に空中で分離・合体し、フォーメーション攻撃を行う大型戦闘攻撃機。戦闘だけではなく爆撃・偵察・哨戒にも使用可能な多目的機である。合体時はα号コクピットがメインコクピットとなり、最大6名まで搭乗可能。またβ号は並列複座、γ号は三座である(第7話より)。それぞれパイロット1名ずつで運用可能であり、また合体時も1名で操縦できる。合体状態では追加装備なしで宇宙空間に行く事が可能。分離・合体操作は手動で行い、特に飛行中の合体には高度な操縦技術を要する。第7話でキュラソ星人にβ号が奪われた際に、人質となったアンヌの救出を行うために空中で合体した。
- 特徴的な甲高いエンジン音はF-104の爆音を流用している(平成版では変更されている)。
- 主兵装はα号、β号、γ号共に対地、対空兼用のレーザーとミサイル(平成版ではブレイカーナックルミサイル)。その他オプションでロケットランチャー、特殊噴霧装置、投下式磁力吸着爆弾マグネチックセブン、平成版ではホルバスターミサイルに冷凍弾、大型ミサイルなどがあり、ポインターも搭載可能である。動力については不明だが、宇宙空間では燃料が切れても緊急用ロケットの噴射である程度の飛行は可能(第35話)。
- ビラ円盤、メトロン円盤、スペル円盤、ブラコ円盤、シャドウマン円盤、ペロリンガ円盤、フック円盤を撃墜した。また、ホーク3号と共同でアイロス円盤を撃墜している。そのうちビラ円盤は、撃墜後、セブンのアイスラッガーで断頭されたビラ星人の上に墜落・炎上し、間接的に星人にとどめを刺している。この他、マグネチックセブンを投下して、ボーグ円盤を木端微塵にしたこともある。
- 発進時は、格納庫からエレベーターによって移動し、二子山の山腹がスライドして姿を現した発進ゲートに到達すると、そのまま無滑走で発進する。この時に基地内部が露わになってしまう事が極東基地の弱点の一つである。発進に要する時間は1分以内[6]。発進シーンで格納庫に響く管制官のアナウンス「フォースゲートオープン」(第四ゲート開け)の声は監督の満田かずほによるもの(ハイドランジャー発進の際にも使われている)。
- 唯一、3機ともに破壊された例は第32話「散歩する惑星」で、リッガーに蹴飛ばされ完全に破壊されている。
- 劇中では長きに渡って使われているという設定で、平成版のホーク1号は、既存の機体を改修し、エンジンや電子機器等のアビオニクスをアップデートして使用しているもの(分離・合体は描写されていない)。
- 『ウルトラマンメビウス』第24話でジェットビートルとウルトラホーク3号と共に飛行するシーンがある。
- ウルトラホーク2号
- 全長:64m 全幅:12m 重量:62t 最高速度:マッハ5(空中)・光速の2%(宇宙空間) 乗員:4名
- 型式名「TDF UH002」。マッハ5で飛行する、ロケットのような形状をした宇宙戦闘艇。宇宙での戦闘、救助作業などが主な任務。宇宙ステーションV3との連絡や調査実験にも用いられる。船体中央の内部は太陽熱を吸収する金属で覆われていて、その内部で吸収した太陽熱を電気に変えて蓄える大型の太陽電池を内蔵している。太陽電池の下層は太陽電池に蓄えたエネルギーを動力に変換する太陽エネルギー反応炉になっている。
- 大気圏内ではジェットエンジン、宇宙空間ではイオン推進で飛行する。武装は機首のレーザー砲で、イカルス円盤、プロテ円盤を撃墜した。
- 格納サイロおよび発進口はホーク1号用カタパルト前方の真下にあり二子山内部から、垂直に打ち上げられる。
- 第3話でウルトラ警備隊が身柄を拘束していた少女(ピット星人)に奪われて基地からの脱出に使われた。また、第48話で宇宙パトロール中のダンがゴース星人の円盤に撃墜されて墜落し、ダンの救出後に大爆発したとアンヌが語っていた。平成セブンシリーズなどの後年の作品には登場していない。
- ウルトラホーク3号
- 全長:19.5m 全幅:12.5m 重量:25.5t 最高速度:マッハ3.5 乗員:3名
- 型式名「TDF UH-3」。偵察やホーク1号の支援にも用いられる多用途戦闘攻撃機。パイロット1名でも運用出来る大気圏内専用機で、最大搭乗人数は5名と推測される。主兵装は対地、対空兼用のレーザーとミサイル、三連装ロケットランチャーで、オプションで三連装大型ロケット弾ポットを付けることもある。またマグマライザーの輸送にも使われるテンプレート:Refnest。緊急時用の自爆装置も装備されている。
- ビラ円盤、テペト円盤、フック円盤を撃墜した。また、ウルトラホーク1号共々ビラ円盤を撃墜し、巨大化していたビラ星人にとどめを刺したほか、爆弾でギエロン星獣を一度は倒した。
- 第22話では、ダンが搭乗した一機がブラコ円盤に撃墜された。
- 発進口は人工の滝でカムフラージュされており、2重のゲート扉を開けたのち滝の流れを破って発進する。
- 『ウルトラマンメビウス』第24話でジェットビートルとウルトラホーク1号と共に飛行するシーンがある。
- 『機動警察パトレイバー』後期OVAシリーズ第15話「星から来た女」にもCLAT所属機として登場している。
- ウルトラガード
- 実在の戦闘機に似た形状で、3人が搭乗でき垂直離着陸能力がある。第30話で初登場し、新隊員候補生の訓練のため2機で模擬戦を行った。第38話では前半の戦いでβ号が撃墜されたウルトラホーク1号の代わりに登場し、2機がバンダ星人の宇宙船やクレージーゴンを攻撃するのに使用されたが、ダンが搭乗していた1機がクレージーゴンに撃墜された。
- 劇中には機体名が呼ばれる場面はない。
- F-4ファントムII
- 第1話のウルトラホーク1号の初登場シーンで、ホーク1号の下に1機のみ登場。実戦には投入されていない。
車両・潜航艇
極東基地を基点として日本各地にシークレット・ハイウェイ(地下高速道路)が通じている。その存在は秘密とされており、ウルトラ警備隊の車両のみが通行でき、最高速度規制もないので、渋滞を避けて日本各地に急行できる。
- ポインター
- 全長:5.3m 全幅:1.9m 重量:1.8t 最高時速:365km(地上走行時)・80km(ホバー飛行時) 乗員:6名
- 型式名「TDF PO-1(2)」。数々の特殊装備を内蔵した専用車。なお最高時速の365km/hで走る時は自動操縦に切り替えられる。「品川」ナンバー。第39話で、ガッツ星人により1台が破壊されている。
- 平成版にも同名の車両が登場するが、モデルチェンジされており、武装の描写はない。
- ポインターの能力(初代TV版)
- スモークスクリーン装置
- 煙幕を噴射し、敵をかく乱させることができる。
- 小型ジェットエンジン
- 車体を浮かせる力を作り出す装置。
- 光波バリヤーシステム
- 光波バリヤーで車体を包んで敵からの攻撃を防ぐ。ハンドル横のスイッチ(本来はベース車両のシフトスイッチ)で作動する。小説『ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント』では、科学特捜隊のバリヤーマシーンの改良型とされている。
- ウルトラミサイル
- 連射式三連装ミサイルランチャーが車体後部に2基搭載されている。
- 透視光線ライト
- 車体前面部に2個取り付けられている。その脇には煙幕噴射装置も装備されている。
- ホバーシステム
- 車体全部にあるジェットエンジンで車体を浮かせる。水上走行や短時間の飛行も可能。
- 特殊ゴムタイヤ
- 絶対にパンクをしない特殊なゴムで作られている。
- 光線銃
- 車体前面部に2門備え付けられている。
- ポインターのベースになった車体
- 初代TV版:クライスラー社製インペリアル1957年モデル
- ベース車は4ドアセダンの、典型的な1950年代デザインのアメリカ高級車だが、フロント周りを大改造し、後部に整流板を取り付けたためスポーツカーの様なスタイルを持つ。車体の黒いラインは当初青だったが、美術担当の成田亨が「俗っぽく見える」という理由から塗り替えたもの。左ハンドル車だが、シーンによってフィルムを反転させているので、右ハンドルのシーンもある。また、第4話では複数台が駐車場に並んでいるシーンがあるが、これは合成で増やしたもので、改造されたインペリアルは1台だけである。キリヤマ隊長を演じた中山によると、整流板を外した状態で出演者の送迎にも用いられており、目立つので信号待ちの時には非常に恥ずかしかったという。
- 撮影では故障が多く、ギアが故障してバックしか出来なくなったためにバックで走る映像をフィルムを逆回しにして撮影したこともあったテンプレート:Sfn。
- 撮影に使用された車両は、放映終了後に各地のイベント会場を転々としたあとに廃車となり、解体されてしまったという説と、幼稚園に寄贈されたが焼失したとの説がある。現在マニア向けイベント等で走行が見られるポインターは、個人がオリジナルと同じくインペリアルを改造したレプリカで、円谷プロが公式に許諾したものではない。
- 『私が愛したウルトラセブン』には初代TV版のレプリカが作中に登場する。ベース車種は不明だが、右ハンドル仕様である。
- 太陽エネルギー作戦:三菱・GTO[9]
- 地球星人の大地:三菱・パジェロ[9]
- 放送時はポインターではなく、防衛軍一般車両として設定されていた。そのため車体には[PO]の文字が付いていない。
- 誕生30周年記念3部作:ホンダ・NSX[9]
- 1999最終章6部作:いすゞ・ビークロス[9]
- いすゞ自動車とのタイアップによるテンプレート:Sfn。
- 誕生35周年EVOLUTION5部作:三菱・パジェロテンプレート:Sfn
- 三菱・ジープ
- 第15話で登場し、神戸港での戦闘で使われた。ライトンR30爆弾でキングジョーを仕留めた。
- 『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS NEO』第2弾の援軍カードに「コンバット・ジープ」という名で登場。フルハシ、ソガ、アマギが搭乗しており、効果は「相手がロボットであれば、ディフェンスを500さげる」というものであった。
- 警備隊4WDテンプレート:Refnest
- 『誕生30周年記念3部作』でポインターの補助に使われた非武装車。ベースはホンダ・CR-V[10]。
- マグマライザー
- 全長:24m 全幅:11m 重量:180t 最高時速:100km(地上)・25km(地中) 乗員:6名
- 型式名「TDF MR-1」。12日間連続の地下走行が可能な地底戦車。ジェットドリルで岩盤を粉砕して進み、ドリルで砕けない岩は岩石破壊光線とロケット砲で爆破する。
- ウルトラシリーズの他作品では地底戦車は登場エピソードが一度限り、または設定のみで登場しないことが多いが、この車両は出番が多く、ガッツ星人の戦陣を潜り抜けてセブンを復活させたり、ウルトニウムの捜索等、大活躍している。また、第30話では複数台存在する描写が見られる。自動操縦も可能で、最終回では爆弾を積んでゴース星人の基地に突入して自爆した。プラチク星人に奪われたこともある。初使用は第17話。
- 朱川湊人の小説『ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント』では、マグマライザーの地底潜航システムは、かつてペガッサ星人が地球に持ち込んだ地球破壊用の爆弾に備えられていた装置(岩石を音波で砂レベルで破砕するシステム)を利用しているとされ、アライソに「初のメテオール」と呼ばれている。同作にはアライソが整備していた車両が登場した他、マグマライザーの技術を応用した戦闘機ガンスピンドラーが登場した。
- ハイドランジャー
- 全長:48m 全幅:7m 重量:1200t 最高速度:50ノット(水上)・27ノット(水中) 乗員:4名
- 型式名「TDF HR-1 (2)」。高い戦闘能力を持つ潜航艇で、極東基地には常時2隻が配備されている。ウルトラ警備隊の専用装備ではなく、一般隊員が搭乗中にサロメ星人に撃沈された事がある。武装は、ミミー円盤を撃墜した艦橋基部のレーザー砲と、ノンマルトの海底都市を破壊した大型ミサイル。初登場は第14話。
ウルトラ警備隊以外の地球防衛軍
地球防衛軍は、あらゆる侵略から地球を防衛するために結成された国際的な軍事組織である。英語表記はTDF(Terrestrial Defence Force)。総合本部はパリにあり、アジア圏を管轄する極東基地の他に、ワシントン、モスクワ、ロンドン、ベルリン、北極、シドニー、カイロに支部を置く他、地球防衛軍の国際会議場である六甲山防衛センターや新技術の研究・開発を担う南極科学センター、宇宙ステーションV1~V3や月面基地などの宇宙基地を持つ。
極東基地
極東基地は機密保持のため、静岡県の富士山麓の地下数百メートルに建造された、防衛軍の中でもっとも防衛設備が整った基地である。その地形、自然を利用して厳重にカムフラージュされた基地内に3000人ほどの隊員が勤務し、ウルトラ警備隊の作戦室や、アンヌも勤務しているメディカルセンター、各隊員の個室、来客用のホテル、燃料室、動力室、各メカの格納庫に発進ゲート、超感度レーダー施設など最新の設備と兵器を装備し、地下モノレールや専用のシークレットウェイも存在する。基地内にはテレビや映像モニターの類がほとんどなく、コンピュータの出力装置が紙テープだったり、録音機材にオープンリールを用いている。侵略宇宙人の侵入を許してしまうケースも少なくなかった。最終話ではゴース星人円盤の直接攻撃を受けて甚大な被害を蒙っている。
『太陽エネルギー作戦』の時点では「富士山麓の極東支部」というナレーションがあるが、オリジナルビデオ版の時代には東京近郊に移設されている。この基地については、防衛軍基地爆破作戦の際にシラガネ隊長が発した「防衛軍創設時からある工事用通路」という言葉から、新たに建設されたものではなく、創設当時から存在した防衛軍関係施設に移設したことがわかる。小説『ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント』では、極東基地跡地に宇宙船の発射基地が建造されたことが語られている。
小説版『EPISODE:0』では、オリジナルビデオ版の時代になっても富士山麓の地下に位置している。続編『EVOLUTION』序盤にて爆破されたが、ガルト星人打倒後に、またも富士山麓に建造される描写がある。
参謀本部
フルハシ・シゲル参謀については、#フルハシ・シゲルを参照。
- ヤマオカ長官(藤田進)
- 55歳。極東基地の最高責任者。侵略者に対し毅然とした態度で臨む一方、現場の隊員に対しては常に理解を示す。ダンをウルトラ警備隊に推薦した人物でもある。
- テンプレート:Anchor(佐原健二)
- 『ウルトラセブン』
- 40歳。ウルトラ警備隊担当。キリヤマ隊長が不在の際は、代わって同隊の指揮を執ることもある。
- 『平成ウルトラセブン』
- 極東基地の長官に就任しており[11]、未登場の『EVOLUTION5部作』では消息について語られなかったが、小説版『EVOLUTION』ではイナガキ参謀の工作で名誉職に追い込まれたものの、極東支部再建のために招集される姿が描かれた。
- 『ウルトラマンメビウス』
- 全世界の「GUYS」を統括する最高責任者(最高総議長)として登場する。「GUYS JAPAN」総監のサコミズを「サコっち」と呼ぶほど親交が深く、信頼関係は固い。老齢ながらもその観察眼は確かで、CREW GUYSのメンバーの成長を一目で言い当てるほど。ウルトラ警備隊以前には「科学特捜隊」とも関わっており、「MAT」以降の防衛チームにも何らかの形で関わっていた模様。
- 演じた佐原健二が『ウルトラQ』で主人公・万城目淳を演じた縁で、登場時のBGMは『ウルトラQ』のタイトルバックのアレンジである。
- マナベ参謀(宮川洋一)
- 42歳。ウルトラ警備隊担当。タケナカ同様同隊の指揮を執ることもある。ワシントン基地に出向していた事があり、その時に一度ベル星人と遭遇しているテンプレート:Refnest。第6話ではペガッサ星人の救出を念頭に置かずにペガッサ市の爆破を命じたり、第32話では3名の隊員たちを犠牲にしてでも新型ミサイルを発射して極東基地全体を守ろうとするなど、職務を優先した冷酷な判断を下すことが多い。
- ヤナガワ参謀[12](平田昭彦)
- 第1話にのみ登場。降伏を勧告するクール星人に対して強く反発した。
- ボガード参謀(フランツ・グルーベル)
- ワシントンから出向。第1話にのみ登場。脚本段階では第18話に再登場する案もあったテンプレート:Sfnテンプレート:Sfn。
- ヒロタ隊員(大橋一元)
- ソガとは同期の友人。射撃の腕前においてはライバルでもあり、そこをペガ星人に付け込まれて利用されてしまう。最後はソガと対決し射殺された。
- サガミ副長官(松熊信義)
- 『太陽エネルギー作戦』に登場。極東基地の副長官で、地球環境保全委員会の進行を努めた。
- イナガキ参謀(野口雅弘)
- 平成シリーズに登場。『最終章6部作』では、保安部を使ってオメガファイルの隠蔽工作のほか、キリヤマ隊長やノンマルトに関する記録の抹消をしていた。ディレクターカット版ではカジにウルトラセブンの処刑を進言された際、これを否定するという面もみせている。
- 『EVOLUTION5部作』で地球防衛軍のトップになるが、スワ将校に騙されて星人の手引きをしていた。自分が騙されていたことを知り、ユキにすべてを話そうとするが、その前にガルト星人によって抹殺された。
- 小説版『EPISODE:0』では、終始ウルトラ警備隊に好意的な参謀として行動しており、オメガファイルを隠蔽する描写は無かった。その続編である小説版『EVOLUTION』では、スワ将校に協力して星人と地球防衛軍の共倒れを画策した。地球防衛軍壊滅後、星人に利用されていたことを諏訪将校(神威杏次)から知らされ絶句するところで出番が終わる。
- サイジョウ参謀(西守正樹)
- 『EVOLUTION5部作』に登場。強い正義感と卓越した洞察力の持ち主で、地球防衛軍内に星人の手引きをしている者がいるといち早く察知した。マインドコントロールされて操られたこともあったが、地球防衛軍が壊滅した後も残存部隊を率いて、ウルトラ警備隊と共に星人と戦った。
- ナンバラ参謀
- 小説版『EVOLUTION』に登場。サイジョウ参謀と共に地球防衛軍の残存部隊を率いていたが、マインドコントロールされて操られる。
- 地球防衛軍参謀(片山滉、諏訪太朗、中野剛、野口雅弘[13]、吉田吉輝 ほか)
- 昭和TV版や平成シリーズに登場。ミズノ隊員の報告をマナベ参謀、キリヤマ隊長、ソガ隊員と共に聞いていた参謀(俳優は不明)など。
科学班
- カネダ博士(伊藤久哉)
- メトロン星人がタバコに仕込んだ赤い結晶が、以前、宇宙ステーションV3の隊員がY星探検の際に持ち帰った宇宙ケシに似ていると分析した。
- ミヤベ博士(野村明司)
- プロジェクト・ブルー計画の中心人物。バド星人に拉致され、自白電波などでプロジェクト・ブルーの秘密を喋らされそうになるが最後まで耐えきり、計画の秘密を守り抜いた。グレイス(リンダ・マルソン/声:栗葉子)という妻がいる。
- 隊員(島田太郎)
- アマギに同行し、生命カメラに閉じ込められたダンやほかの被害者(鈴木和夫、佐竹弘行、松井隆之ほか)を救出した。
通信班
- ウエノ隊員テンプレート:Refnest(勝部義夫)
- 最多登場の隊員。ピット星人が変身した少女(高橋礼子)によって硬直化されたこともあった。
- ヨシダ隊員(岩本弘司)
- ウエノ隊員と共にサクラ9号の解体作業の様子を伺う。
- 野川由紀夫隊員(広瀬明)
- ソガの後輩で、ボーグ星人に拉致される。サイボーグ手術で操られ、極東基地内部に爆弾を仕掛けた。後に手術を受けて回復し、婚約者・水木サナエ(宮内恵子)と結婚した。
- 通信隊員(岡村春彦、尾鼻隆、上西弘次[14]、岡田敏宏)
- ゴドラ星人によって負傷したアマギ隊員が瀕死の状態のまま、マックス号から地球に帰還した際に彼を誉めたり、ペガッサ星の通信を受信した(岡村春彦、尾鼻隆[15])ほか、マナベ参謀にペガッサ星からの連絡はまだかと聞かれていた隊員(上西弘次)やガッツ星人の策略に落ちたセブンの通信を受信した隊員(岡田敏宏)がいた。
メディカル・センター
- キタムラ博士(岡部正、松尾文人[16])
- 宇宙医学に精通している人物。
- アラキ隊員(幸田宗丸)
- ポール星人によって氷漬けになった基地内で、次々と隊員たちが倒れていく中、長官に退却命令を促す。
- 医師(上原正三[14]、金城哲夫[14]、赤井鬼介[14]、小島岩)
- ワイルド星人の生命カメラの犠牲になったダンの死を確認した。そのうちの一人(赤井鬼介)はアマギが行う生命カメラの実験に立ち会ったり、別の一人(小島岩)はブラコ星人の死体を解剖した。
動力班
- ムカイ班長(山本廉)
- 基地の地下18階にある動力室の班長。ポール星人やガンダーの寒波攻撃で故障した動力炉の修理に全力を注ぐが撤退命令が出た際に力尽きてしまう。
- 動力隊員(西田敏明)
- 燃料室にキリヤマ隊長と共にアイロス星人が作り出した偽のフルハシ・アマギ両隊員を倒したダンの元へ駆けつけた。
広報班
諜報部
- スズキ隊員、ミナミ隊員(共に俳優は不明)
- 共に射撃大会に参加した隊員。リヒター博士の護衛を頼まれたが、ペガ星人に洗脳されたヒロタや男たち(俳優は不明)に殺害され、ミナミ隊員はスパイの濡れ衣を着させられてしまう。その後、殺害された博士は変装した諜報部員だったことが明らかになった。
研究所
- 主任(三上左京)
- スパイナー実験所の主任。
- 佐々木所員、本多所員(共に不明)
- 共にスパイナー実験所の所員。実験所に戻る際、恐竜戦車の攻撃で崖から落下して気絶。恐竜戦車に踏み潰されそうになるが、セブンに救出された。
保安部
- 伊集院貢(瀬木一将)
- 『最終章6部作』に登場した、保安部の責任者。オーパーツが封印されている秘密施設に潜入したカザモリ(ウルトラセブン)を拘束した。シラガネがキリヤマの自宅を訪問した際、オメガファイルの存在を否定しつつ焼身自殺した。
その他の基地など
宇宙ステーションV3
宇宙空間のパトロールや侵略者の侵入の阻止を目的として、静止衛星軌道上に配置されている宇宙ステーション。極東基地の指揮下にある。ステーションホークの部隊が所属しており、第13話ではアイロス星人の円盤、第35話ではザンパ星人に破壊された月面基地の調査に赴いており、第48話ではゴース星人の円盤に対して出撃・戦闘を行っている。この他にも名前のみ登場することも多く、第15話ではペダン星人の宇宙船団の動向を地上に伝えたほか、第2・19話でも名前のみ登場している。
- クラタ隊長(南廣)
- ステーションホーク部隊の隊長。幾多の修羅場を経てきた歴戦の勇士であり、部下思い・仲間思いの人物だが、任務に対しては厳しい態度でのぞむ。ウルトラ警備隊のキリヤマ隊長とは同期の戦友にして親友。ゴース星人事件ではミスを連発したダンを非難するが、ダンの正体を知った後の改造パンドン戦ではダンに謝罪しながら戦い、改造パンドンがセブンにアイスラッガーで攻撃しようとした時、彼の攻撃で改造パンドンに隙が生じたことで、セブンは体制を立て直すことが出来た。
- 石黒達男隊員(松本朝夫)
- 6ヶ月ぶりの休暇を貰い、地球の本隊へ帰って来た隊員。ワイアール星人に姿をコピーされ、チルソナイト808の中に監禁されるが生還し、妻のミツコ(中真千子)と共に箱根の別荘でバカンスを楽しむことにした。家にはシズ(森今日子)という家政婦がいる。
- ミズノ隊員(山中紘)
- 宇宙語翻訳の専門家。キュラソ星からの通信を翻訳した。
- シラハマ隊員(鶴賀二郎)
- クラタの部下だが、ザンパ星人に暗殺されてすり代わられてしまう。
- 通信隊員(大山修隆、小林正、中川英人ほか)
- キュラソ連邦警察から送られた極超短波を受信した隊員(俳優は不明)や、アイロス星人によって次々に撃墜されたステーションホークが帰還せずの報告を本部に送った隊員(大山修隆、小林正、中川英人)、月面基地が謎の爆発を起こしたという連絡をクラタ隊長に報告した隊員(俳優は不明)たち。
- 一般隊員(俳優は不明)
- キュラソ連邦警察の極超電波を解読して地球の本隊に報告しに来たミズノ隊員に同行していた。
- 戦闘隊員(山崎猛)
- クラタが搭乗していたステーションホークの隊員。ホークがアイロス星人によって被弾した際に昏倒。結果、クラタのみがホークから脱出し、この隊員は殉職した。
宇宙ステーションV2
V3と同型の宇宙ステーション。第32話では名称のみ登場し、アステロイドベルトから外れた小惑星の出現を本部に報告した。その後、第37話でマゼラン星人が放った恒星間弾頭弾が直撃し、破壊された。また、第19話にも名称のみ登場している。なお、『ウルトラマン』第38話にも同名のNASAの宇宙ステーションが登場し、Q星探査機プロスペクターの無線を中継していたが、関連性は不明。
- 隊員(大川義幸、佐々倉英雄)
- マゼラン星からの通信をキャッチし、本部に連絡した。その後、マゼラン星人が放った恒星間弾道弾が地球に接近していることを本部に報告、攻撃するがミサイルが激突し、殉職した。
宇宙ステーションV1
V3と同型の宇宙ステーション。設定のみで劇中には登場していない。なお、『帰ってきたウルトラマン』第38話では同名の宇宙ステーションがナックル星人に破壊されており、ゲーム『ウルトラ作戦 科特隊出撃せよ!』第6話では同名の宇宙ステーションが地球へ向かう隕石エックスの情報を科特隊パリ本部に報告しているが、これらとの関連性は不明。また、後の作品にも「V○○」というナンバーを持つ宇宙ステーションが登場しており、『ウルトラマンメビウス』で、このナンバーは防衛隊の宇宙施設の通しナンバーだと設定された。
南極基地
- SST機長(緒方燐作)、SST乗務員(若山真樹)
- 共にユシマ博士を極東基地に送り届けるため、超音速ジェット旅客機・SSTに搭乗していた。
- アーサー号艦長(佐藤功一)
- アーサー号でイトウ博士らを護衛中、キングジョーの襲撃を受け殉職した。
- イトウ博士(吉原正皓)、グリーン博士(エンベル・アルテンバイ)
- 共に防衛会議に出席者。アーサー号内でチェスを嗜んでいたが、キングジョーに襲撃され死亡した。
南極科学センター
- ユシマ博士(山本耕一)
- 29歳。博士号を5つ持つ秀才で、超遠距離レーダーの探知能力を4倍に引き上げるユシマ・ダイオードを開発。ビラ星人に「ビラ星人の心」を移植され、利用されてしまうが、セブンにエメリウム光線を受け、正気に戻った。
ワシントン基地
- ドロシー・アンダーソン(リンダ・ハーディスティー / 声:牧野和子[14])
- ライトンR30爆弾を開発するにあたっての必要な情報を握っていたため、それを脅威と見たペダン星人に誘拐されてすり替わられてしまう。無事に解放されるが、記憶を奪われてしまっていたものの、アンヌによって無事記憶が回復。ライトンR30爆弾を完成させた。
- マービン・ウェップ(テリー・ファンソワーズ / 声:山田康雄[14])
- 極秘任務のエージェント兼ボディーガード。ウルトラ警備隊にペダン星人と間違われ、厳しく叱責した。
六甲山防衛センター
- 土田博士(土屋嘉男)
- ドロシー・アンダーソンと共にライトンR30爆弾を開発した。相手方の科学力を冷静に見る目がある。
国際核研究センター
- 岩村博士(吉田義夫)
- 核の研究について世界的な権威で、ヤマオカ長官の親友。頑固者でダンやソガ、フルハシを震え上がらせた。
- 榊助手(北原隆)
- 岩村博士の助手。正体はギラドラスを使って、核(ウルトニウム)を採取していたシャプレー星人であった。
地球防衛国際委員会
日本モンキーセンター
- 真山博士(増田順司)
- 猿の研究家。アンヌの知人。ゴーロン星人に洗脳され、助手の民子と共にアンヌを猿人間にしようとするが、彼女に好意を持つゴリーに殴り倒される。セブンがゴーロン星人を倒した後、正気に戻った。
- 民子(西朱実)
- 真山博士の助手。博士共々ゴーロン星人に洗脳され、アンヌを猿人間にしようとしたが、捕えていたゴリーに首を絞められ失神。ゴーロン星人が倒されると、正気に戻った。洗脳されていた時には鞭を携帯していた。
- 飼育係(滝恵一)
- モンキーセンターの飼育係だったが、ゴーロン星人の脳波催眠によって猿人ゴリーにされてしまう。
- テンプレート:Main
H.S.S基地
- オオタキ主任(大滝明利)
- H.S.S基地の主任。ピット星人のピットアイの放電攻撃で激しく火花を散らしながら倒れる。
第17支部格納庫
- 隊員(松岡稜士、三宅敏夫)
- ピット星人との戦いで重傷を負ったウルトラセブンを収容し、駆けつけたフルハシ隊長やカジ隊員にセブンの容体を説明した。
地球環境保全委員会
- スミヨシ委員長(伊藤紘)
- クロベ・ススム(黒部進)
- 国際経済協力会議代表。
- サイジョウ・ヤスヒコ(西條康彦)
- 国際熱エネルギー特別顧問。
- ニヘイ・マナサリ(二瓶正也)
- ツブラヤ・ノボル(円谷皐)
- 太陽エネルギー工学博士。
- サクライ・ヒロコ(桜井浩子)
- 宇宙気象学者。
- ヨシダ・テルミ(吉田照美)
- 宇宙植物学者。
- タケウチ・ヒトシ(竹内均)
- 地球物理学博士。
- スミヨシ委員長以外の委員はいずれも演じた俳優の名前をそのまま拝借している。
その他
- 防衛隊員(山本浩、小森威典[14]、東隆明、金城哲夫[14]ほか)
- ピット星人が化けた少女を追跡した隊員(山本浩ほか)や、ユシマ博士の滞在先の警備に当たっていた隊員(俳優は不明)、赤い結晶入りのタバコを吸って凶暴化したフルハシとソガを取り押さえようとした隊員(小森威典、山本浩[14])や、パラシュートの訓練の際に防衛軍機に搭乗し、ソガとアマギが降下してこないことに不審に思ったキリヤマ隊長から連絡を受け、少々うろたえていた隊員(東隆明)のほか、ポール星人によって凍結した基地内の廊下で倒れ、駆けつけたアンヌに起こされたものの、すぐに殉職してしまう隊員(金城哲夫)、ゴース星人により、基地が攻撃され、慌しく行動する隊員や、ゴース星人に伝言役にされたアマギを要求を聞き入る隊員などがいた(共に演じた俳優たちは、劇団いろは)。
- 長遠距離レーダー室隊員(丸山謙一郎、加藤茂雄)
- ユシマ博士が開発したユシマ・ダイオードをセットするため、ダン、フルハシと博士をレーダー室に案内した(丸山謙一郎)。しかし、それが偽者であったため、レーダーが故障。その事実をキリヤマ隊長に連絡した(加藤茂雄)。
- 地球防衛軍科学班チーフ(オスマン・ユセフ[14])
- 地球防衛会議のために来日するが、空港で何者かに射殺される。
- 北極圏パトロール機隊員(小沢直平)
- 北極圏をパトロール中、カナン星人の陰謀によって、搭乗していたパトロール機が旅客機と衝突して殉職した。
- 青木隊員(山口暁)
- 参謀本部が推薦するウルトラ警備隊候補生。実力は確かだが自信過剰なところがあり、彼の行為が防衛軍を危機に陥れる。自らも瀕死の重傷を負うが、ダンの背後に迫ったプラチク星人を謝罪をこめて射殺し、直後に絶命した。
- 中西隊員(小倉雄三)
- 野戦訓練中、プラチク星人に殺害されマグマライザーを奪われる。
- ゼムラー教授(名前のみ)
- 人工太陽計画の研究者の一人。ベルリン空港で何者かに殺害される。
- リヒター博士(ピェール・デューカス)
- 人工太陽計画の最高責任者。ペガ星人に狙われる。
- 極東基地隊員(右田昌万)
- 『太陽エネルギー作戦』に登場し。エレキングに攻撃を加えた。
- 女性隊員(倉光伸枝)
- 『太陽エネルギー作戦』に登場。H.S.S基地の異変がピット星人の仕業であることを突き止めた。
- 諏訪将校(神威杏次)
- 『EVOLUTION5部作』に登場した、かつてユキ隊員が属していた特殊部隊の隊長。
- 小説版『EVOLUTION』では「スワリーダー」と表記。
- ミク
- 小説版『EPISODE:0』に登場した、カジ参謀が若かりし頃の恋人。特殊部隊の優秀な女性兵士だったが、ある戦闘で乗っていた輸送機を星人の円盤に破壊され、カジから贈られた指輪を遺して戦死した。
装備
宇宙ステーション所属機
- ステーションホーク
- 地球防衛軍の宇宙ステーションV1、V2、V3の各基地に配備されている迎撃用宇宙戦闘機。1号と2号があり、いずれも大気圏に突入出来る。
- ステーションホーク1号
- 全長:13m(推定値)。第13話に登場した複座戦闘機で、固定武装としてレーザー砲とロケット砲を装備している。地球を目指して飛行するアイロス星人の円盤を迎撃するために宇宙ステーションV3から3機が出撃したが、クラタ隊長の搭乗機以外は宇宙空間で撃墜され、円盤を追って地球に降下したクラタ隊長機も不意打ちに合って被弾した[17]。
- ステーションホーク2号
- 第35・48話に登場する複座戦闘機。前者は2名搭乗、後者は1名搭乗で運用されていたため、搭乗員1名でのミッションも可能とみられる。固定武装としてはレーザー砲とロケット砲を装備しており、月面走行車スペースタンクの搭載も可能である。第35話では何者かに破壊された月面基地の調査のためにV3から月へ向かうのに使われ、第48話ではゴース星人の円盤を迎撃するために使われた。第35話と第48話ではミニチュアがそれぞれ別物で、バーニアなど細部の形状が異なる。
- スペースタンク
- 第35話で登場した2人乗りの月面探検車で、6個の車輪で走る。車体にST-01と書かれている。ペテロに破壊された月世界基地の調査に赴いたクラタとシラハマ(ザンパ星人)が乗り組んだが、ペテロ出現の際に怪光線で破壊された。
その他宇宙用装備
- 宇宙爆撃艇
- 北極基地に配備されている。外観や諸元等は不明。新型爆弾でペガッサシティを破壊した。
- 宇宙観測艇
- 外観、諸元等の詳細は不明。8号がギエロン星獣の攻撃で破壊された。
- さくら9号
- アンノン星調査を目的とした無人宇宙船。調査を侵略と受け取ったアンノンによって操られ、アンノンを乗せて地球に帰還したのち自爆した。
- プロジェクト・ブルー
- ミヤベ博士が開発した地球防御バリア。地球と月軌道の間に巨大な磁力線のバリアを展開する事で、侵略宇宙人の地球への侵入を防ぐ事を目的とした計画。作中では未完成の状態であり、宇宙ステーションV2とV3の間に試験的に展開されていた。バド星人の宇宙船1隻を破壊する成果を挙げているが、その後の運用状況は語られていない。
- 映画『ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET』には、電離層に地球を覆うK2電波シールドを展開するという同名の計画が登場したが、世界観が異なるため直接的な繋がりは無い。また、小説『ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント』には、プロジェクト・ブルーの改良型「Project Blue 2'」が登場し、GUYSスペーシーによって運用されている。
- スコーピオン号
- 全自動で航行し、搭乗員のために冷凍睡眠装置を備えた有人星間光速ロケットで、第43話での試験航行の際はダン、ソガが搭乗した。極東基地から打ち上げられて無事帰還し、本機の成果を基に極東基地のシステム中枢部分を自動化する事が決定された。
- スコーピオン号のシーンの数々は『怪奇大作戦』や『ミラーマン』、『トリプルファイター』にも流用されている。
- フレンドシップ3号
- フレンドシップ計画のために各惑星の知的生命体の存在及びその可能性を探る探査機を担当宙域の惑星に運ぶ探査宇宙船で、ワープ航法能力を持つ。『1999最終章』の第1話で衛星ヴァルキューレに着床型探査機12号を運んだ。本機に搭乗して探査機の輸送に立ち会うことが、フルハシ参謀の退役前の最終任務だった。
- ムーンベース脱出艇
- ムーンベースの隊員が基地からの脱出時に使う黄色い宇宙艇で、複数機が配備されている。
艦船
- マックス号
- 全長:230m(推定値)。大型原子力科学調査船。武器などは特にないが、観測用の有人宇宙往還ロケット機を搭載している。ゴドラ星人に拿捕されて宇宙へ運ばれてしまう。潜水も可能で、宇宙に運ばれた際には潜水時と同様の気密状態となっていたため、内部の艦長(幸田宗丸)や乗員(上西弘次ほか[14])の生命は維持された。最後はセブンによって船内にいた多数のゴドラ星人もろとも爆破された。
- アーサー号
- 小型汎用原子力潜水艦。防衛会議のメンバーであるイトウ博士とグリーン博士を極秘に日本へ移送していたが、太平洋の海底でキングジョーに襲われ、撃沈された。
- ミニチュアは後に、『マイティジャック』に登場するリトルQに流用された[18]。
- S級潜航艇
- 要人連絡等に用いる原子力潜水艦。後述の汎用ヘリコプターを艇内に搭載し、ヘリポート甲板を備える。戦闘用ではない為、ハイドランジャーが護衛をしている。艦長(中川英人[19])と、キリヤマ隊長、マナベ参謀が乗り組んだ。
車両
- 偽装ラリー車
- レーザー砲とホバークラフト機能が内蔵されており、ラリーに紛れてスパイナーを輸送するために使われた。ベースはいすゞ・ベレット1600GT[10]。
- 戦車
- 外見が61式戦車に似たものと第二次世界大戦でドイツ軍が使ったIV号戦車に似たものがある。遠隔操作による無人操縦も可能。プラチク星人の策略に利用されたことがある。
- ガトリング砲搭載M3ハーフトラック
- 第39・40話で登場。ガッツ星人のバリアに引っかかり、数台が炎上した。
- 防衛軍多目的車
- 『誕生30周年記念3部作』の第2話で一般隊員の輸送に使われたトラック。使われた実車は73式中型トラック。
航空機
- ウルトラガード
- 演習等に使われる三座式の小型戦闘攻撃機で、第30・38話に登場した。テンプレート:独自研究範囲、機首に虎やペガサスが描かれている。
- 北極圏パトロール機 JA1304H
- 小型ジェット機。テンプレート:独自研究範囲カナン星人の陰謀により、旅客機と事故を起こした。このシーンは『帰ってきたウルトラマン』第21話のビーコンによる怪獣チャンネルのシーンに流用されている。
- 連絡用SST
- テンプレート:独自研究範囲、可変翼を持ち、超音速で飛行する。ユシマ博士を乗せて本部に送り届けた。
- フライングダイバー[20](カーチスC-46)
- 双発レシプロ輸送機で、ウルトラ警備隊のパラシュートによるダイビング訓練にも用いられていた。
- 大型輸送機
- テンプレート:独自研究範囲スパイナー輸送中にキル星人に攻撃されて墜落した。
- 汎用ヘリコプターテンプレート:Refnest(ベル47)
- パトロールや連絡任務等に使われる。武器はレーザー光線。
その他兵器
- キリー
- 小惑星程度の物を破壊する程の威力がある地対空ミサイルで、極東基地では山麓の岩肌の後ろに発射用ランチャーがある。手動での発射も可能。後に『ウルトラマンマックス』に登場したコスモ・ディーバはこの装備へのオマージュである。
- R1号
- 水爆8千個分の威力があり、超兵器とも称される恒星間弾道弾。爆発には放射能が伴うため、一種の核兵器であると思われる。運用形態はICBMに近く、侵略宇宙人に対する抑止力となる事を期待されていた。初回実験では極東基地からギエロン星に向け発射され、一発で完全に破壊した。しかしこれでギエロン星獣を誕生させてしまったこともあり、改良型のR2号の開発は中止が進言された。R2号の威力はR1号の十数倍に達するという。
- ワープ航法ミサイル
- フレンドシップ計画で使われる主力兵器。惑星を破壊するほどの威力を持つ。ワープして目標の惑星に接近し、到達する直前に実体化する。
脚注
- ↑ テンプレート:Harvnbテンプレート:要ページ番号
- ↑ シナリオでは本人と明記されていた。
- ↑ 3.0 3.1 テンプレート:Harvnb
- ↑ 同名の歌手とは別人。
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 テンプレート:Harvnb
- ↑ ハセガワ「1/144 ウルトラホーク1号 UM1」組み立て説明書より。
- ↑ 成田亨『特撮美術』フィルムアート社 ISBN 978-4845996582 1996年
- ↑ テンプレート:Cite book
- ↑ 9.0 9.1 9.2 9.3 テンプレート:Harvnb
- ↑ 10.0 10.1 引用エラー: 無効な
<ref>
タグです。 「ISM132
」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません - ↑ 『太陽エネルギー作戦』では佐原はタケナカではなく「サハラ・ケンジ長官」役を演じた。
- ↑ 一部の書籍テンプレート:Fullでヒラタ参謀としているものがあるが、誤りである。
- ↑ イナガキ参謀とは別人の役。
- ↑ 14.00 14.01 14.02 14.03 14.04 14.05 14.06 14.07 14.08 14.09 14.10 14.11 ノンクレジット。
- ↑ この第4話における通信隊員のスナップは当時の雑誌「ぼくら」のカルタに使用された(「ウルトラマン大全集II」(講談社、1987年)P.122)。
- ↑ 松尾文人は第31話のみ。
- ↑ 宇宙空間でステーションホーク1号が撃墜された映像は『ウルトラマンタロウ』第52話の郷秀樹による宇宙戦争のイメージシーンに流用された。
- ↑ 「ウルトラマン大全集II」(講談社、1987年)P.228。
- ↑ この回のみ、中川秀人名義。
- ↑ 名称は別冊宝島『僕たちの好きなウルトラセブン』より。