日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト
『日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト』(にっテレけいおんがくのさいてん ベストアーティスト)とは、2001年より日本テレビ系列で毎年11月下旬に放送されている大型音楽特別番組である。番組名の末尾には放送年の西暦が入る。
2008年までは『1億3000万人が選ぶ!ベストアーティスト』(いちおくさんぜんまんにんがえらぶ! - )という番組名で放送されていた。
目次
概要
元々は『日本テレビ音楽祭』というコンクール番組だったが、音楽の多様化によりポップス歌手の出演辞退が相次いだ。さらに視聴率の低下により、コンクールとして成立しないため1990年でこの形式は廃止された。翌年以降、コンクール番組を読売テレビ『全日本有線放送大賞』(現在の『ベストヒット歌謡祭』[1])に一本化して、『日本テレビ音楽の祭典』という非公開形式の音楽番組に変更した。2001年からは出演者やスタッフを入れ替えて、コンサート形式の本番組にリニューアルされた。放送時間については、初期は2時間または2時間半だったが、後に3時間から4時間に変更した。
2001年の初回放送の正式タイトルは『1億3000万人が選ぶ!ベストアーティスト30』であったが、当時モーニング娘。の関連ユニットなども数に含まれていたため、実際に登場したアーティストは30組より少なかった。翌々年からは人数がタイトルに含まれなくなった。
当初は東京ベイNKホールからの生放送だったが2005年に同ホールが閉鎖したため、同年から2007年までは横浜アリーナ、2008年は幕張メッセ・イベントホール[2]で開催された。2009年は東京ビッグサイト[3]と日本テレビGスタジオの二元中継(MCはGスタジオから進行)で放送された。2010年は再び幕張メッセ・イベントホールに戻り、2011年は幕張メッセ・国際展示場9ホール、2012年は幕張メッセ・国際展示場2ホール、2013年は幕張メッセ・国際展示場8ホールが使用された。なお、3 - 4時間に渡りスタジオ外から生放送を実施するため、日本テレビ本社のスタジオサブに放送本部を設けている[4]。
観覧枠は出演アーティストのファンクラブにそれぞれ割り当てられており、そこから抽選で選ばれる。2007年までは10月頃から『速報!歌の大辞テン』や『音楽戦士 MUSIC FIGHTER』など日本テレビの音楽番組でも観覧募集が行われていた。
アーティストは基本的に生放送会場に登場するが、過去には別の場所から生中継で出演したアーティストがいるほか[5]、スケジュールの都合でVTR出演となったアーティストもいる[6]。なお、2008年までは番組のハーフタイムにその年にブレイクしたお笑いタレントによるネタ見せがあった。
番組の特徴としてそれぞれのアーティストがどの性別・年齢層に支持されているかを番組が独自に調査していること、アーティストへの応援メッセージを番組公式サイトで受け付けていることが挙げられる。アーティストが登場するごとにナビゲーターの赤坂泰彦が性別・世代別の支持率をグラフで発表し、視聴者より受け付けた応援メッセージを司会者が紹介していたが、2011年を最後に廃止された。
2004年までは12月中旬の水曜日に放送されていた。2005年から12月上旬にFIFAクラブワールドカップの中継が組まれる事に伴って2005年・2006年は11月下旬に放送されたが、火曜日の2時間ドラマ枠が撤廃された2007年から2009年はサッカー中継の無い火曜日に放送され、2010年からは再び水曜日の放送に戻った。なお、11月下旬に放送される場合は同じく日本テレビ系列で放送されている読売テレビ制作の年末音楽特別番組『ベストヒット歌謡祭』と2週続けての放送となる。
ネット局は水曜日に放送が行われていた2006年まではNNS29局の同時ネットだったが、2007年から2009年は火曜日のプライムタイムをFNSのネットに定めているテレビ大分(TOS)を除くNNS28局の同時ネットとなった。テレビ大分は2008年・2009年は時差ネットで放送したが、放送が水曜日に戻った2010年からは再び同時ネットに復活した。
派生番組として2005年9月に『1億3000万人が選ぶ!真夏の音楽の祭典2005』が放送され(司会は徳光和夫・中山エミリ・アンガールズ)、2012年3月7日には東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)から1年が経過することを受けて『日テレ系音楽の祭典 音楽のちから2012』(司会は櫻井翔・羽鳥慎一・徳島えりか)が生放送された。
各回の放送概要
放送回 | 放送日時 | 曜日 | 総合司会 | 司会・進行 | ナビゲーター | トリ | 会場 | 視聴率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2001年12月19日 19:00 - 21:24 |
水曜日 | 徳光和夫 | 今田耕司 | 飯島直子 | 赤坂泰彦 | 浜崎あゆみ | 東京ベイNKホール | 16.8% |
2 | 2002年12月18日 19:00 - 21:24 |
テンプレート:Color | |||||||
3 | 2003年12月17日 19:00 - 21:24 |
15.4% | |||||||
4 | 2004年12月15日 19:00 - 20:54 |
17.0% | |||||||
5 | 2005年11月30日 19:00 - 21:24 |
横浜アリーナ | 14.3% | ||||||
6 | 2006年11月29日 19:00 - 21:54 |
知花くらら | 13.9% | ||||||
7 | 2007年12月11日 19:00 - 21:48 |
火曜日 | 飯島直子 | 14.0% | |||||
8 | 2008年12月16日 19:00 - 22:48 |
幕張メッセ | テンプレート:Color | ||||||
9 | 2009年12月15日 19:00 - 22:48 |
櫻井翔(嵐) | 羽鳥慎一 | 西尾由佳理 | 嵐 | 東京ビッグサイト / 日本テレビGスタジオ |
14.6% | ||
10 | 2010年12月15日 19:00 - 21:54 |
水曜日 | 幕張メッセ | 15.3% | |||||
11 | 2011年11月30日 19:00 - 21:54 |
鈴江奈々 | テンプレート:Color | ||||||
12 | 2012年11月28日 19:00 - 22:24 |
赤坂泰彦 徳島えりか |
15.8% | ||||||
13 | 2013年11月27日 19:00 - 22:24 |
徳島えりか | 桝太一 | 15.5% |
- 補足
- テンプレート:Colorは最高視聴率、テンプレート:Colorは最低視聴率。
- 赤坂はデータ発表を担当。2009年は東京ビッグサイト進行。
- 羽鳥は2009年・2010年は日本テレビアナウンサー、2011年以降はフリーアナウンサーとして出演。
- 西尾は出演当時は日本テレビアナウンサー。
- 鈴江、徳島、桝は日本テレビアナウンサー。
- 鈴江は2011年・2012年いずれも『NEWS ZERO』出演のため途中退場した(前者は21:45頃まで、後者は21:00頃まで)。
- 2008年は幕張メッセに到着したアーティスト紹介役として日本テレビアナウンサーの鈴江、葉山エレーヌ、夏目三久(当時)で結成された「go!go!ガールス」が出演した。
- 2009年は二元中継で放送。
- 2010年以降、嵐がNHK『NHK紅白歌合戦』の白組司会を担当しており、櫻井は本番組と合わせて年末音楽特別番組の司会を2本務めている。
- 2011年は幕張メッセに到着したアーティスト紹介役として徳島、事前収録となった日本テレビGスタジオでの進行役として森麻季(当時日本テレビアナウンサー)が出演した。
各年の放送内容・出来事
- 2001年(第1回)
- 前年までの『日本テレビ音楽の祭典』に代わり、『1億3000万人が選ぶ!ベストアーティスト30』として放送開始。
- 2003年(第3回)
- 『1億3000万人が選ぶ!ベストアーティスト』に改題。
- 2004年(第4回)
- 人気お笑いタレントのスペシャルユニットとして青木さやか・波田陽区・はなわがネタを披露した。しかし、はなわが客席から登場した際に大勢の観客に押し倒されてステージに上がれず、結局ほとんど歌えなくなるハプニングがあった。
- 東京ベイNKホールからの放送はこの回が最後となった。
- 2005年(第5回)
- この回から2007年(第7回)まで横浜アリーナが会場となる。
- 2006年(第6回)
- この回は裏番組に出演していた飯島の代役として知花が司会を務めた。
- 山下智久、KAT-TUN、タッキー&翼、修二と彰の前座で桜塚やっくん、小梅太夫、犬井ヒロシがネタを披露した。また、やっくんはネタの後に持ち歌「1000%SOざくね?」を披露した。
- 2007年(第7回)
- 開始以来初めて番組タイトルロゴと名前テロップを変更した。
- 5月に亡くなったZARDの坂井泉水の追悼企画として「負けないで」のPVが流された。
- ハーフタイムでは藤崎マーケットとムーディ勝山がネタを披露した。
- EXILEが「I Believe」を歌唱した際にボーカルのATSUSHIの声が入らない音声トラブルが発生し、徳光らが番組内でお詫びをした。
- 2008年(第8回)
- この回から幕張メッセが会場となる(2009年(第9回)を除く)。
- ハーフタイムではエド・はるみ、はるな愛、渡辺直美、芋洗坂係長がネタを披露した。加えてエドは司会陣とともに進行を担当したほか、持ち歌「グーグー Sun バ!」を披露した。
- 2009年(第9回)
- 番組のスタイルがほぼ刷新された。初回より担当していた赤坂以外の司会者が一新され、櫻井といずれも当時日本テレビアナウンサーの羽鳥、西尾が加わった。出演アーティストが司会を務めるのは番組開始以来初めてとなる。また、番組タイトルも『日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト』に改題された。
- 二元中継のため櫻井・羽鳥・西尾は日本テレビGスタジオ、赤坂は東京ビッグサイトで進行を務めた。櫻井は嵐としての出演のために途中で東京ビッグサイトに移動し、移動中の様子も随時生中継された。
- 前年までは原則として1組1曲だったが、この回以降はほぼ全てのアーティストが複数の曲(主な代表曲とその年にリリースしたヒット曲)やスペシャルメドレーを披露する形式に変更された。これにより本番組より後に放送される『ミュージックステーションスーパーライブ』とは内容の面である程度差別化された[7]。
- 番組開始以来浜崎あゆみがトリを務めたが、この回以降は司会の櫻井が属する嵐がトリを担当している[8]。
- この回より、お笑い芸人のネタ披露は一切行われなくなった。
- 2010年(第10回)
- 2011年(第11回)
- 2006年(第6回)以来5年ぶりに11月の放送となった。
- 3月に発生した東日本大震災を受けて、「音楽で日本を元気に」をテーマに各アーティストが代表曲および2011年のヒット曲を披露した。
- 出演アーティストは23組。そのうち平井堅といきものがかりはスケジュールの都合[9]により日本テレビGスタジオで事前収録したものが放送された。
- KAT-TUNの出番の際にはスペシャルゲストとして鈴木福が登場し[10]、薫と友樹、たまにムック。の「マル・マル・モリ・モリ!」を披露した。また、斉藤和義のパフォーマンス前には主題歌を担当したドラマ『家政婦のミタ』に主演した松嶋菜々子からのVTRメッセージが放送された。
- Perfumeのステージでは、2曲目「レーザービーム」を披露している最中にのっちのベルトが外れるというハプニングが発生した。踊りながら直そうとしたが、結局最後まで直せずに終わった。このことは翌年の番組で登場した際のトークでも触れられていた。
- 2012年(第12回)
- 出演アーティストは32組。
- 前年まで行なわれたナビゲーターによる性別・年代別の支持を表すグラフの紹介やメッセージの読み上げが行われなかったほか、番組の途中では過去の同番組で披露された名曲集のVTRが挿入された。この形式は翌年以降も継続されている。また、中盤では5組のアーティストによる名曲メドレーが披露された[11]。
- KAT-TUNの出番前には応援ゲストとして前年に引き続き鈴木福が登場した。また、NEWSの出番前には会場にNEWSの大ファンの吉田沙保里がいることについて触れられた。
- 2013年(第13回)
- 出演アーティストは32組。
- 2001年(第1回)から2012年(第12回)までナビゲーターを務めていた赤坂泰彦が降板した。
- 嵐による「Happiness」の歌唱の際、番組連動データ放送を使った視聴者参加型企画「みんなでHappiness」を実施した。
- ふなっしーがゲスト出演した[12]。
主な番組スタッフ
2013年(第13回)
- 構成:沢口義明・矢頭浩
- AP:大野眞奈美、森下典子、高尾あずみ、伊藤真和、橋本隆、藤野はるか
- ディレクター:上田崇博・岩鼻優(汐留本社 SVサブ)、川口信洋・井上尚也・久保田克重・星野克己・花蔭篤・阿部聡・錦織信彦・三富達郎(幕張メッセ)
- プロデューサー:伊東修(汐留本社 SVサブ)、前田直敬・高谷和男(2008年までは演出)・長谷川賢一・本橋武夫(幕張メッセ)
- 制作協力:モスキート、オフィス・ケーアール、ゴットキッズ
- チーフディレクター:利根川広毅・久木野大
- 演出・プロデューサー:江成真二(2008年・2009年はプロデューサーのみ)
- チーフプロデューサー:藤井淳(2007年までは演出・プロデューサー、2008・2009年はチーフクリエイター)
- 製作著作:日本テレビ
過去のスタッフ
- 監修:五味一男(2008年まで)
- 構成:AKO(2008年まで)
- 演出:原司(2010年まで)・瓜生健(2011年まで)
- 総合演出:尾高賢哉(2003年まで)
- プロデューサー:寺内壮(2006年まで)・中西健(2004年まで)・南波昌人(2007年まで)・遠藤正累(2009年まで)・環真吾(2010年まで)
- チーフプロデューサー:吉田真(2003年まで)・土屋泰則(2004 - 2007年、2003年以前はプロデューサー)
ネット局
対象地域 | 放送局 | 系列 |
---|---|---|
関東広域圏 | 日本テレビ(NTV) 『日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト』制作局 |
日本テレビ系列 |
北海道 | 札幌テレビ(STV) | |
青森県 | 青森放送(RAB) | |
岩手県 | テレビ岩手(TVI) | |
宮城県 | ミヤギテレビ(MMT) | |
秋田県 | 秋田放送(ABS) | |
山形県 | 山形放送(YBC) | |
福島県 | 福島中央テレビ(FCT) | |
山梨県 | 山梨放送(YBS) | |
新潟県 | テレビ新潟(TeNY) | |
長野県 | テレビ信州(TSB) | |
静岡県 | 静岡第一テレビ(SDT) | |
富山県 | 北日本放送(KNB) | |
石川県 | テレビ金沢(KTK) | |
福井県 | 福井放送(FBC) | 日本テレビ系列/テレビ朝日系列 |
中京広域圏 | 中京テレビ(CTV) | 日本テレビ系列 |
近畿広域圏 | 読売テレビ(ytv) | |
鳥取県・島根県 | 日本海テレビ(NKT) | |
広島県 | 広島テレビ(HTV) | |
山口県 | 山口放送(KRY) | |
徳島県 | 四国放送(JRT) | |
香川県・岡山県 | 西日本放送(RNC) | |
愛媛県 | 南海放送(RNB) | |
高知県 | 高知放送(RKC) | |
福岡県 | 福岡放送(FBS) | |
長崎県 | 長崎国際テレビ(NIB) | |
熊本県 | くまもと県民テレビ(KKT) | |
大分県 | テレビ大分(TOS) | 日本テレビ系列/フジテレビ系列 |
鹿児島県 | 鹿児島読売テレビ(KYT) | 日本テレビ系列 |
※テレビ大分は第7回(2007年)は非ネット、第8回(2008年)・第9回(2009年)は時差ネット。
関連項目
日本テレビの音楽番組
- 現在放送中
- 放送終了
- 夜も一生けんめい。→夜もヒッパレ一生けんめい。→THE夜もヒッパレ
- FAN→FUN
- 速報!歌の大辞テン
- HAPPY Xmas SHOW→ザ・プラチナチケット 〜君のために歌いたい〜
- 音楽戦士 MUSIC FIGHTER→ハッピーMusic
- 歌スタ!!
- ミンナのテレビ→歌笑HOTヒット10→ウタワラ
- 音燃え!
- THE M
- 誰も知らない泣ける歌
- レコ☆Hits!
- 音龍門
- Music Lovers
- 1番ソングSHOW
- 前身番組
- 日本テレビ音楽祭(1975年 - 1990年)
- 日本テレビ音楽の祭典(1990年 - 2000年)
- 派生番組
各局の年末音楽特番
- NHK紅白歌合戦(NHK)
- ベストヒット歌謡祭(読売テレビ制作、日本テレビ系列)
- 日本有線大賞(TBS系列)
- 日本レコード大賞(同上)
- FNS歌謡祭(フジテレビ系列)
- ミュージックステーションスーパーライブ(テレビ朝日系列)
- 年忘れにっぽんの歌(テレビ東京系列)
脚注・出典
外部リンク
テンプレート:Asbox- ↑ こちらも2010年を最後に賞取りレース形式を終了し、翌年以降はコンサート形式となった。
- ↑ テレビ朝日系列『ミュージックステーションスーパーライブ』でも使用されている。
- ↑ 同年の『24時間テレビ32 「愛は地球を救う」』でも使用された。
- ↑ 2010年はS4スタジオを使用。
- ↑ SMAP・J-FRIENDS・矢井田瞳・Kiroro・秋川雅史など。
- ↑ B'z・宇多田ヒカル・桑田佳祐(2007年)・安室奈美恵・平井堅(2011年)・いきものがかり(2011年)など。
- ↑ ただし、2010年以降の『ミュージックステーションスーパーライブ』は本番組に近い内容となっている。
- ↑ 嵐はこの年のトップバッターとして日本テレビGスタジオでもパフォーマンスを行っている。また、東京ビッグサイトでのトップバッターはaikoが担当した。
- ↑ 平井は当日大阪城ホールでコンサートを開催、いきものがかりはイベントホールで行われていた『クリスマスの約束2011』の収録に参加していたため生出演できなかった。
- ↑ 当時鈴木と亀梨和也はドラマ『妖怪人間ベム』で共演していた。
- ↑ 披露順は「ヘビーローテーション」(AKB48)→「虹」(ゆず)→「北風 〜君にとどきますように〜」(槇原敬之)→「チョコレイト・ディスコ」(Perfume)→「ありがとう」(いきものがかり)。
- ↑ ユニバーサルミュージックによるふなっしー公式サイト(NEWS)