サタうま!

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2014年2月14日 (金) 23:44時点におけるけぶお (トーク)による版 (外部リンク)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

テンプレート:基礎情報 テレビ番組サタうま![1]は、2002年10月12日から2011年12月24日まで関西テレビ放送ほか一部FNS系列(西日本地区中心)の土曜深夜に放送されていた競馬関連番組である。放送時間は原則として土曜深夜1:05~1:35[2](GI主要競走のある時=桜花賞天皇賞(春・秋)、日本ダービー宝塚記念菊花賞エリザベス女王杯ジャパンカップ有馬記念は45分間に拡大する[3])。

番組は原則として放送当日の土曜日の夕方以降に完パケ収録(撮って出し)していた[4]。また2009年7月ごろより、デジタル完全移行を念頭にアナログ放送もレターボックスサイズで放送されていた。

2011年12月10日深夜の放送において、同年クリスマス期の放送を以って終了する旨発表がなされ、9年余りの歴史に幕を下ろすことになった。同枠の東日本における番組が数年単位で変わっていたのとは対照的に長く続いた。後継番組は、シャンプーハットのみが司会として残り、番組晩期に登場するようになった“競馬芸人”の一部を新たなレギュラーに加えた『うまンchu』である。

番組の概要

番組は「万馬券倶楽部」といわれる地下組織を舞台に以下に示す出演者がその倶楽部のメンバーとなって、中央競馬日曜日重賞競走(もしくは関西(一部関東、ローカルあり)で行われるメインレース)を対象にメンバーが推奨する万馬券候補馬をリストアップ。競馬に関した話題も提供。

またビッグレース(日本ダービー、有馬記念など)の直前にはなんばグランド花月を舞台にした公開放送を実施しており、吉本新喜劇とのコラボレーションイベントを実施した。2010年6月には阪神競馬場パドックを会場とした公開収録が行われた(この当時の関西地区メイン場は中京競馬場の振り替えによる京都競馬場での開催だったが、それでも大勢の競馬ファンが収録に参加したという)。

GI競走シーズン中は視聴者参加の予想企画「100万円夢企画」が行われている。これは番組で予想するGI競走の中で最も高いオッズで的中するレギュラーメンバーを2005年秋からサタうま!メール会員(それ以前はハガキ)で予想するもので、予想が的中したメール会員の視聴者から1名を選んで視聴者の(競馬に関する)夢を100万円の予算の範囲でかなえようというものである。2007年からは、すべての回の予想バトルに範囲を拡大し「サタうま!三冠は誰だ!!」となった。その三冠とは「万馬券獲得回数」「最高的中オッズ」「通算回収率」の3つで1月 - 6月を前期、7月 - 12月を後期としその半年間で各タイトルごとに1位を獲るのは誰かを当てる。3つすべて的中した人の中から、抽選で選ばれた人にスペシャルプレゼントが当たる(このスペシャルプレゼントの内容は毎回変わる)。

以前の番組『GI前夜祭』(1998年4月 - 2002年6月。ダービー、有馬記念など大きなレースの前夜に不定期で放送されていた)からの伝統で、大きなGI競走(特に八大競走、ジャパンカップなど)があるときは「万馬券倶楽部の特別会員」という位置付けの明石家さんま杉本清の大予想がVTRとして流れ時間も45分枠に拡大される。なおその年の暮れには深夜に特番として『さんま・清の夢競馬』(1992年から開始)が放送され、その年の自分たちの予想や名シーンを爆笑トークを交えて振り替えったが、こちらもこの番組とともに幕を下ろした。

主な的中

  • 2006年7月29日に予想した小倉記念でシャンプーハットの小出水が100万馬券となる10146.3倍を300円分的中させ、サタうま!史上最高払戻金である(当時)3,043,890円の払戻金を受け取った。
  • 2007年4月14日に予想した皐月賞でてつじが16232.5倍の馬券を的中、5月12日に予想したヴィクトリアマイルで辻本がサタうま!史上最高倍率(当時)である22839.6倍の馬券を的中させた。
  • 2008年4月12日に予想した桜花賞でてつじが今までの最高倍率を大きく上回る、3連単70029.2倍の馬券を的中。最高払戻金も更新することになった。なお、その後に“緊急会見”を開き翌日のスポーツ紙の芸能面やテレビでも取り上げられた[5]

メール会員制度

インターネット対応携帯電話(各社対応)を持っている視聴者なら誰でも無料で会員になれるもので、出演メンバー(レギュラー、ゲスト)の買い目や番組関連情報、また会員限定の馬券やグッズプレゼントを受けられる。

出演者

VTR出演者

以下の者達はシャンプーハット・小出水のコイちゃん軍団として不定期で取材に行ったりVTRで出演。稀にスタジオ出演もあり。

コイちゃん軍団に対抗して、辻本の茂ちゃん軍団もある。

主なゲスト

これまで多くゲストが出演しているが中でも第226回(フローラステークスの回)の放送では岡安譲アナのほか、毎日放送来栖正之アナと読売テレビ森武史アナがそれぞれ局の垣根を越えて出演した。そのほかは以下の通り。

『DREAM競馬』や『競馬beat』歴代司会者の出演も多い。

番組エピソード

  • 2007年8月17日馬インフルエンザウイルスが全国に蔓延している事態を受け直近の週末に行われる予定だった全レースが取り止めとなった。翌日深夜、東日本の同種番組『うまなで〜UMA to NADESHIKO〜』は放送を休止した、『サタうま!』は急遽迷場面集に切り替え通常通り放送した。
  • 六車の予想があまりにも当たらず指名した馬は来ないというジンクスがあったが、2008年の大阪杯で馬券を的中させ連敗が94で止まった。
  • その後、2006年小倉記念以来当たりがない小出水の連敗が2008年のマーメイドステークスで95になり連敗記録を塗り変えた。しかし、その次の週の宝塚記念で予想が当たり連敗は止まった。
  • 辻本の予想(人気馬から三連単軸2頭マルチで総流し)には批判的な人が多い。事実、番組で辻本批判のハガキが多数寄せられている事が明らかにされている。それでも比較的的中率は高かったが、2008年ごろから予想が全く当たらなくなり2010年フェブラリーステークスで番組史上最長の96連敗[6]を記録し、同年のスプリングステークスでついに100連敗を記録した。連敗記録は同年のマーメイドステークスを的中させてストップするまで112連敗まで伸びた。
  • ネット上では「辻本の予想は本人の予想ではなく、作家の予想」と言われており、その証拠画像と思われる画像がアップされていた。
  • 2011年3月12日深夜の分は震災による競馬開催取りやめのため放送休止。また3月19日分については競馬開催は予定通りだが、震災の被災者・被災地の心情を考慮して、やはり放送休止とした。

同時ネット局

スタッフ

プロデューサー
  • 山岡重行(2006年6月まで)
  • 大槻文人(2006年7月から2007年6月まで)
  • 飯田健(2007年7月から終了まで)
ディレクター
  • 島本元信
  • 澤田淳司
  • 佐々木晋平

脚注

テンプレート:Reflist

関連項目

関西テレビの競馬中継番組
  • DREAM競馬(1991年 - 2009年)
  • 競馬BEAT(2010年 - )
    近年は六車がテレビ西日本版に最低年1回出演しており、2008年は『サタうま!』に続けて放送されたダービースペシャルで講師として登場した。
フジテレビでの同様の競馬バラエティ番組

外部リンク

サタうま!
テンプレート:フジテレビの競馬番組
  1. サタデーナイト万馬券倶楽部か、サタデーうまっぷの略
  2. 最終回は編成の都合上、通常より20分繰り上げの24:45-25:15に放送された。
  3. 但し2007年の有馬記念は通常の30分バージョンだった。F1総集編の放映の都合があったものと思われる。
  4. スーパー出しの翌日レースのオッズが夕方辺り(17時時点など)の時点で表記されている事で確認が出来る。また2006年11月11日深夜の放送においてクイズコーナーの際、ボケ回答の中に放送できない内容があったようでその声に完全に効果音がかぶさっていた。なお2007年3月3日の放送は生放送だったようである。
  5. テンプレート:Cite web
  6. 辻本の予想は当たっていたが、獲って損(的中したときの払戻金額が投資金額を下回ること。競馬用語で言う「トリガミ」)だった。「サタうま!」では獲って損だった場合は的中とは認められない。