ロンバルディア州
テンプレート:基礎情報 行政区画 ロンバルディア州(テンプレート:Lang-it テンプレート:発音)は、イタリア共和国北西部に位置する州。州都はイタリア第二の都市であるミラノ。
イタリア最大の人口(約1000万人)を擁する州であり、これはイタリアの人口の1/6にあたる。また、イタリアの国内総生産(GDP)の1/5を生産する。
目次
名称
標準イタリア語以外の言語では以下の名称を持つ。
- ドイツ語・スイスドイツ語: Lombardei
- テンプレート:仮リンク: Lumbardìa
- テンプレート:仮リンク: Lombardia
- フランス語: Lombardie
- 英語: Lombardy
ロンバルディアの名は、「ロンバルド人の土地」を意味する言葉に由来する。ロンバルド人はゲルマン人の一派で、ラテン語形でランゴバルド人とも呼ばれる。
地理
位置・広がり
ロンバルディア州はイタリア北西部にある内陸の州で、北にスイスと国境を接する。州都ミラノは州の南西部に位置し、トリノから東北東へ約126km、ジェノヴァから北へ約200km、ヴェネツィアから西へ約244km、首都ローマから西北へ約476kmの距離にある。
州の面積は約23,900 km²で、イタリアの州では4番目に広く、また本土にある州ではピエモンテ州に次いで2番目の広さである。
隣接する州およびそれに相当する行政区画は以下の通り。
- 北 - グラウビュンデン州 (スイス)
- 北東 - トレンティーノ=アルト・アディジェ州
- 東 - ヴェネト州
- 南 - エミリア=ロマーニャ州
- 西 - ピエモンテ州
- 北西 - ティチーノ州 (スイス)
地勢
ロンバルディア州は地勢によって大きく3つの地域、すなわち山岳部、丘陵部、平野部に分けられる。
州北部の山岳部はアルプス山脈の一角で、レポンティネ・アルプス山脈テンプレート:Enlink、ラエティア・アルプス山脈テンプレート:Enlink、ベルガモ・アルプス山脈テンプレート:Enlink、オルトラー・アルプス山脈テンプレート:Enlinkなどを含んでいる。州の最高峰は、スイスとの国境に位置するベルニナ山脈テンプレート:Enlink(最高地点はスイス領内にあるピッツ・ベルニナテンプレート:Enlink、4049m)のラ・スペラ峰テンプレート:Enlink(4020m)である。また、山岳部には、氷河を起源としている大きな湖が連なっている。西から順に、マッジョーレ湖、ルガーノ湖(スイスと共有)、コモ湖、イゼーオ湖、ガルダ湖である。ガルダ湖はイタリア最大の面積を持つ湖で、マッジョーレ湖が第2位、コモ湖が第3位である。
アルプスの南には、最後の氷河期に形成された氷河地形モレーン(堆石)に起源を持つ、低い丘陵地帯が広がっている。これらの丘陵は、狭く肥沃な台地と、荒野と針葉樹によって特徴づけられている。
ロンバルディア平野は沖積平野で、さらに Alta (高い土地)と Bassa (低い土地)に分けられる。平野北側の Alta は標高がより高く、水が浸透して地下水となる土地であり、南側の Bassa は標高が低く、地下水が地上に現れる湧水線によって特徴づけられる。
上記の山岳・丘陵・平野部の三地域のほか、州南西部(パヴィーア県南部)ポー川の南にオルトレポー・パヴェーゼテンプレート:Enlinkと呼ばれる地域がある。この地域はアペニン山脈に連なる小規模な山地によって特徴づけられている。
州内を流れる多くの川は、ポー川の支流であり、平野部を潤している。主要な川としては、北西から南東へ順に、ティチーノ川(マッジョーレ湖から流出する川)、オローナ川テンプレート:Enlink、ランブロ川テンプレート:Enlink、アッダ川(コモ湖から流出する川)、ミンチョ川(ガルダ湖から流出する川)、オーリオ川(イゼーオ湖から流出する川)が挙げられる。灌漑を目的として、広い範囲に水路のネットワークが張り巡らされている。
気候
この地方は大陸性気候であるが、高山や湖の存在によってバリエーションに富むものとなっている。
大陸性気候が最もはっきりとした形で現れるのは平野部で、一年を通じて気温の変化が大きく(ミラノでは1月の平均気温が1.5℃、7月の平均気温が24℃)、10月から2月にかけては濃霧が現れる。アルプスの麓にある湖は、こうした気温の変化を穏やかなものにしており、地中海の植物(オリーブや柑橘類)の生育を可能にしている。アルプスでは、標高の高い地域(ボルミオ(標高1225m)では1月の平均気温が−1.4℃、7月の平均気温が17.3℃)に比較し、谷底の地域の気候は比較的穏やかである。
降水は、平野部や山岳部(年間降水量 650 – 800mm)よりも中間のプレアルプスで顕著(年間降水量 1500 – 2000mm)である。
主要な都市
人口8万人以上のコムーネは以下の通り。人口は2011年1月1日現在[1]。
- ミラノ (ミラノ県) - 1,324,110人
- ブレシア (ブレシア県) - 193,879人
- モンツァ (モンツァ・エ・ブリアンツァ県) - 122,712人
- ベルガモ (ベルガモ県) - 119,551人
- コモ (コモ県) - 85,263人
- ブスト・アルシーツィオ (ヴァレーゼ県) - 81,760人
- ヴァレーゼ (ヴァレーゼ県) - 81,579人
- セスト・サン・ジョヴァンニ (ミラノ県) - 81,130人
歴史
古代ローマ時代、ロンバルディアはピエモンテと共にガリア・キサルピナ(ローマから見て「アルプスよりこちら側のガリア」の意)と呼ばれる属州の一つであった。568年、ゲルマン人ランゴバルト族が侵入し、ランゴバルド王国を築く。774年、カール大帝により首都のパヴィーアが陥落し王国は滅亡。1162年、皇帝フリードリヒ1世(バルバロッサ、またはバーバロサ)により、ミラノも征服され破壊された。1167年に成立したロンバルディア同盟により復興する。そのころからヴィスコンティ家が台頭しはじめ、1395年にはジョヴァンニ・ガレアッツォ・ヴィスコンティがミラノ公になりミラノ公国が成立する。
1499年、フランスのルイ12世の侵攻によりスフォルツァ家がミラノから追放される。
1796年にはナポレオンにより占領され、彼が建国したチザルピーナ共和国の一部となった。
1814年にナポレオンが失脚すると、ウィーン会議により、ヴェネツィア共和国のイタリア領であったヴェネトなどと共に、オーストリア皇帝を王とするロンバルド=ヴェネト王国の一部とされた。
第二次イタリア統一戦争の結果、1859年7月11日にサルデーニャ王国に併合され、1861年にサルデーニャ王国はイタリア半島を統一し、ロンバルディアもイタリア王国の一部となった。
行政区画
ロンバルディア州は、以下の12県から構成される。所属する県の数はイタリアの州の中で最も多い。
左端の数字はISTATコード、アルファベット2文字は県名略記号を示す。人口は2011年1月1日現在[1]。面積の単位はkm²。
県名 | 綴り | 県都 | 面積 | 人口 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
012 | VA | ヴァレーゼ県 | Varese | ヴァレーゼ | 1,199 | 883,285 |
013 | CO | コモ県 | Como | コモ | 1,288 | 594,988 |
014 | SO | ソンドリオ県 | Sondrio | ソンドリオ | 3,212 | 183,169 |
015 | MI | ミラノ県 | Milano | ミラノ | 1,575 | 3,156,694 |
016 | BG | ベルガモ県 | Bergamo | ベルガモ | 2,723 | 1,098,740 |
017 | BS | ブレシア県 | Brescia | ブレシア | 4,784 | 1,256,025 |
018 | PV | パヴィーア県 | Pavia | パヴィーア | 2,965 | 548,307 |
019 | CR | クレモナ県 | Cremona | クレモナ | 1,772 | 363,606 |
020 | MN | マントヴァ県 | Mantova | マントヴァ | 2,339 | 415,442 |
097 | LC | レッコ県 | Lecco | レッコ (レッコ県) | 816 | 340,167 |
098 | LO | ローディ県 | Lodi | ローディ | 782 | 227,655 |
108 | MB | モンツァ・エ・ブリアンツァ県 | Monza e Brianza | モンツァ | 405 | 849,636 |
文化
言語
公用語としてはイタリア語が用いられているが、この地方で伝統的に使われてきた地方言語(Dialetto, 方言)はロンバルド語である。また、南部の一部地域ではエミリア・ロマーニャ語の一種であるエミリア語テンプレート:Enlinkが話されている。
2006年の国立統計研究所(ISTAT)の統計によれば、6歳以上の住民の家庭内での会話における言語状況は以下の通り[2]。イタリア語(Italiano)、地方言語(Dialetto)、他の言語(Altra lingua)についてのデータで、左列が全国平均、右列がロンバルディア州の数値である。
家庭内の会話における使用言語 | 全国 | 州 |
---|---|---|
イタリア語のみ、あるいは主にイタリア語 | 45.5% | 57.6% |
地方言語のみ、あるいは主に地方言語 | 16.0% | 9.1% |
イタリア語と地方言語の双方 | 32.5% | 26.6% |
他の言語 | 5.1% | 5.7% |
- ロンバルド語
- ロンバルド語は、ロマンス諸語のうちガロ・イタリア語(北イタリア語)に含まれる一群の地方言語である。ロンバルド語の言語変種(方言)は、テンプレート:仮リンク、テンプレート:仮リンクとさらに細かく分類される。ロンバルド語は、隣接するピエモンテ州やスイス南部(ティチーノ州やグラウビュンデン州)でも話されている。
- エミリア語
- エミリア=ロマーニャ州に隣接する、州南部のマントヴァ県、パドヴァ県、クレモナ県の一部では、エミリア語テンプレート:Enlinkが話されている。エミリア語は、ガロ・イタリア語に含まれるエミリア・ロマーニャ語の一種である。
食文化
テンプレート:仮リンクは、同じ州内でも地域ごとに郷土料理のバラエティがある。ミラノ料理テンプレート:Enlink、クレモナ料理、マントヴァ料理テンプレート:Enlinkなど、古都ではそれぞれの食文化が発展している。
県の中南部にあたるポー川流域の平原地帯では稲作がおこなわれていることから、米(カルナローリ種)はよく使われる食材である。また、この平原地帯は牛や豚などの集約的畜産業を可能にしており、牛乳、バター、クリーム、チーズや、ハム、ソーセージ、サラミといったさまざまの畜産品が生産され、料理に使用されている。
コモ湖など多数の湖がある北部の湖沼地帯では、淡水魚を活かした食文化がある(コモ料理テンプレート:Enlink)。また、土壌のやせた山岳地帯であるヴァルテッリーナ地方(ソンドリオ県)では蕎麦が栽培されているほか、ハムやチーズ、ワインなどの生産地としても知られている[3]。
- パスタ・スープ類
- 米を用いたロンバルディアの代表的な料理としてリゾットがある。リゾットの中でもとくに、サフランを用いたミラノ風リゾット(risotto alla Milanese)はよく知られている。モンツァでは、リゾットにソーセージを加えたものが一般的である。具だくさんの野菜スープ「ミネストローネ」はロンバルディアが発祥とされるが、パスタの代わりに米が入れられることもある[4]。
- ベルガモ、ブレシア、ヴァルテッリーナ地方などでは、トウモロコシの粉を練ったポレンタがポピュラーである。ポレンタには、ロバ肉ソース(Asino e Polenta)、野鳥テンプレート:Enlink、ゴルゴンゾーラチーズ(Polenta e Gorgonzola)などさまざまな食材が合わされる。
- マントヴァでは、カボチャのペーストを包んだラビオリ「トルテッリ・ディ・ズッカ」テンプレート:Enlinkが名物で、溶かしバターとともに供される。 クレモナではラビオリの一種であるマルビニテンプレート:Enlinkが食される。
- Tortelli.jpg
トルテッリ・ディ・ズッカ
- Pizzoccheri.JPG
ピッツォッケリ
- 畜肉加工品・肉料理
- 牛もも肉を塩漬けにした生ハム「ブレザオラ」テンプレート:Enlinkはヴァルテッリーナ地方が発祥の地である。サラミ(イタリア語ではサラメ salame)の生産も行われ、原産地名称保護(DOP)や地理的表示保護(IGP)の指定を受けているものも多い。
- DOPやIGPの指定を受けているものに以下がある。
- ヴァルテッリーナのブレザオラ(IGP)テンプレート:Enlink - ソンドリオ県
- ブリアンツァのサラミ(DOP) - ブリアンツァ地方
- ヴァルツィのサラミ(DOP)テンプレート:Enlink - パヴィア県ヴァルツィ
- クレモナのサラミ(IGP)
- モルターラのガチョウのサラミ(DOP)テンプレート:Enlink - パヴィア県モルターラ
- サラミーニ・イタリアーニ・アッラ・カッチャトーラ(DOP)テンプレート:Enlink
- 以下の名称は他州の地名を冠しているが、ロンバルディア州(の一部)も指定地域に含まれている。
- モデナのコテキーノ(IGP)テンプレート:Enlink
- モデナのザンポーネ(IGP)テンプレート:Enlink
- ボローニャのモルタデッラ(IGP)
- この地域の代表的な肉料理には、日本のカツレツの原型の一つであるコトレッタ(ミラノ風カツレツ)テンプレート:Enlink、豚肉とキャベツの煮込み料理であるカッソーラテンプレート:Enlink、仔牛すね肉の煮込みであるオッソ・ブーコ、ブレシアの名物である炙り焼肉料理スピエドテンプレート:Enlinkなどがある。
- Bresaola-Valt-IGP.jpg
ブレザオラ
- Cassoeula.jpg
カッソーラ
- 魚料理
- コモ周辺では、コモ湖などに生息するスズキ目のヨーロピアンパーチ(イタリア語ではペッシェ・ペルシコ pesce persico)や、ミッソルティーニ(missoltini)という名の魚が食卓に上る[3]。
- チーズ
- 当地産のチーズとしては、ゴルゴンゾーラ、グラナ・パダーノ、タレッジョ、ビット、ロビオラテンプレート:Enlink、ストラッキーノテンプレート:Enlinkなどが挙げられる。ゴルゴンゾーラチーズはミラノ近郊のゴルゴンゾーラ、タレッジョチーズはタレッジョ谷(ベルガモ県)が、それぞれその名の由来である。マスカルポーネはもともとロンバルディアのチーズであったが、現在はイタリア全土で生産されている。
- DOPやIGPの指定を受けているものに以下がある。
- ビット(DOP) - ソンドリオ県、ベルガモ県
- フォルマッジェラ・デル・ルイネーゼ(DOP) - ヴァレーゼ県ルイーノ
- アルタ・ヴァッレ・ブレンバナのフォルマイ・デ・ムット(DOP)テンプレート:Enlink - ベルガモ県
- クアルティローロ・ロンバルド(DOP)テンプレート:Enlink
- ゴルゴンゾーラ(DOP)
- グラナ・パダーノ(DOP)
- パルミジャーノ・レッジャーノ(DOP)
- プロヴォローネ・ヴァルパダーナ(DOP)
- タレッジョ(DOP)
- ヴァルテッリーナ・カセラ(DOP)テンプレート:Enlink
- 菓子(ドルチェ)
- クリスマスシーズン(待降節)につくられるドライフルーツ入り菓子パン「パネットーネ」や、クリーム状ドルチェである「ザバイオーネ」は、ミラノの名物菓子とされている。、マントヴァ名物であるトウモロコシの粉を用いた焼き菓子・ズブリゾローナテンプレート:Enlink、クレモナ名物であるヌガー菓子の一種トッローネテンプレート:Enlink、同じくクレモナ名物の果物のマスタード風味シロップ漬けモスタルダなどは、国指定の伝統食品(PAT)テンプレート:Enlinkに数えられている。
- ワイン
- 以下の産地名称は、イタリアの原産地名称保護制度の中で最上級にあたる保証つき統制原産地呼称(DOCG)に指定されている。
- フランチャコルタ - ブレシア県フランチャコルタ地方
- スフォルツァート・ディ・ヴァルテッリーナ - ソンドリオ県ヴァルテッリーナ地方
- ヴァルテッリーナ・スペリオーレテンプレート:Enlink - ソンドリオ県ヴァルテッリーナ地方
- モスカート・ディ・スカンツォテンプレート:Enlink - ベルガモ県スカンツォロシャーテ
- オルトレポー・パヴェーゼ・メートド・クラッシコテンプレート:Enlink - パヴィーア県南部(オルトレポー・パヴェーゼ地方)
- オリーブオイル
- DOPの指定を受けているものに以下がある。
- ラーギ・ロンバルディ(DOP)テンプレート:Enlink
- ガルダ(DOP)テンプレート:Enlink - ガルダ湖周辺地域
- その他農産品
- IGPの指定を受けているものに以下がある。
- ヴァルテッリーナの林檎(IGP) - ソンドリオ県ヴァルテッリーナ地方
- マントヴァの梨(IGP)テンプレート:Enlink
世界遺産
ロンバルディア州内には、以下の世界遺産がある。
- ヴァルカモニカの岩絵群 (ブレシア県)
- レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会とドメニコ会修道院 (ミラノ県)
- クレスピ・ダッダ (ベルガモ県カプリアーテ・サン・ジェルヴァージオ)
- マントヴァとサッビオネータ (マントヴァ県)
- ピエモンテ州とロンバルディア州のサクリ・モンティ(一部)
- イタリアのロンゴバルド族:権勢の足跡 (568-774年)(一部)
- ブレシアのサン・サルヴァトーレ=サンタ・ジュリア修道院(ブレシア県ブレシア)、カステルセプリオ=トルバのカストラム(ヴァレーゼ県カステルセプリオおよびゴルナーテ=オローナ)
- アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群(一部)
- ラヴァニョーネ(ブレシア県デゼンツァーノ・デル・ガルダ)、サン・シヴィーノ・ガッビアーノ(マネルバ・デル・ガルダ)、ルガーナ・ヴェッキア (ブレシア県シルミオーネ)、ルコーネ(ブレシア県ポルペナッツェ・デル・ガルダ)、ラガッツィ・デル・ヴォ(クレモナ県ピアーデナ)、バンデ=コルテ・カルパーニ(マントヴァ県カヴリアーナ)、カステッラーロ・ラグセッロ(マントヴァ県モンツァンバーノ)、イゾリーノ・ヴィルジニア=カミッラ=イゾラ・サン・ビアジョ(ヴァレーゼ県ビアンドロンノ)、ボディオ・チェントラーレ・オ・デッレ・モネーテ (ヴァレーゼ県ボーディオ・ロンナーゴ)、イル・サッビオーネ・オ・セッテントリオナーレ(ヴァレーゼ県カドレッツァーテ)
観光地
ミラノ県の県都ミラノには、史跡としてはスフォルツァ城(スフォルツェスコ城)が有名で、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガレリア、またモンテナポレオーネ通りがある。教会建築としては、ドゥオーモ(ミラノ大聖堂)、サンタンブロージョ教会、サン・ロレンツォ聖堂、サン・ナザロ・マッジョーレ聖堂、サンテウストルジョ聖堂、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会がある。サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会には、レオナルド・ダ・ヴィンチ作の著名な絵画『最後の晩餐』があり、人気スポットとしてはスカラ座が有名である。博物館・美術館には、ブレラ絵画館、近代美術館 (la Galleria d'Arte Moderna)、レオナルド・ダ・ヴィンチ国立科学技術博物館、バガッティ・ヴァルセッキ美術館 [1]がある。
ベルガモ県には、労働者のための町クレスピ・ダッダがある。19世紀にクリストフォロ・ベニーニョ・クレスピにより労働者のための理想郷としてアッダ川とブレンブロ川が合流する三角地帯につくられた。世界遺産である。
スポーツ
サッカー
州内に本拠を置くプロサッカークラブとしては以下がある。所属リーグは2012-13シーズン現在。
- ACミラン (ミラノ県ミラノ) - セリエA(1部リーグ)
- インテル・ミラノ (ミラノ県ミラノ) - セリエA
- アタランタBC (ベルガモ県ベルガモ) - セリエA
- ブレシア・カルチョ (ブレシア県ブレシア) - セリエB(2部リーグ)
- ASヴァレーゼ1910 (ヴァレーゼ県ヴァレーゼ) - セリエB
- テンプレート:仮リンク (ミラノ県トレッツォ・スッラッダ) - レガ・プロ1(3部リーグ)
- コモ・カルチョ (コモ県コモ) - レガ・プロ1
- フェラルピサロ (ブレシア県サロ) - レガ・プロ1
- ACルメッツァーネ (ブレシア県ルメッツァーネ) - レガ・プロ1
- UCアルビーノレッフェ (ベルガモ県アルビーノ) - レガ・プロ1
- ACモンツァ・ブリアンツァ1912 (モンツァ・エ・ブリアンツァ県モンツァ) - レガ・プロ2(4部リーグ)
- テンプレート:仮リンク (モンツァ・エ・ブリアンツァ県レナーテ) - レガ・プロ2
- テンプレート:仮リンク (マントヴァ県カスティリオーネ・デッレ・スティヴィエーレ) - レガ・プロ2
- プロ・パトリア・カルチョ (ヴァレーゼ県ブスト・アルシーツィオ) - レガ・プロ2
5部リーグ(アマチュア最上位リーグ)のセリエDでは、ジローネA,Bに属する。ロンバルディア州の地方リーグ(6部リーグ)として、エッチェッレンツァ・ロンバルディアテンプレート:Enlinkがある。
自転車
競馬
自然
植物
平野部では数世紀にわたって農耕が営まれており、自然のままの環境を残している場所はほとんどない。いくつかの自然保護区において、ニレ、ハンノキ、テンプレート:仮リンク、ポプラ、ヤナギ、シデなどの植生がみられる森林や荒野の姿を見ることができる。
アルプスのふもとの湖水の周辺では、マグノリアやアザレア、アカシアといった亜熱帯の草花や、オリーブ、イトスギ、カラマツなどの木を見ることができる。
山岳部では、イタリア・アルプスにおける典型的な植生分布となっている。標高の低い地域(標高1100mあたり)ではオークや広葉樹が見られる。山腹(2000mから2200mあたり)がブナの木の下限であり、これより高い地域は針葉樹が生えている。ツツジやハイマツ、ビャクシンといった灌木類は山頂部(2200m超)で見られる。
ロンバルディア固有の植物は、特にコモ湖周辺地域に多く見られる。 ユキノシタのいくつかの種、ロンバルドニンニク、ノボロギク、キキョウ科の植物などである。
自然保護区
ステルヴィオ国立公園テンプレート:Enlinkは、イタリア最大の面積を持つ自然公園であり、アルプスの多くの野生動物が生息する。アカシカ、ノロジカ、アイベックス、シャモア、キツネ、オコジョ、イヌワシなどである。
ティチーノ川のロンバルディア側のティチーノ谷自然公園テンプレート:Enlinkは、北イタリアに残る貴重な河川植物を保護するため、1974年に設定された。
交通
主要な道路
おおむね北および西を優先し、通過点もしくはその近傍の地名を示す。〔 〕内は州外。
- E35号線 : A9, A8, A50, A1
- E45号線 テンプレート:Enlink : A22
- E64号線 テンプレート:Enlink : A4
- 主要な高速道路
- アウトストラーダ A1
- アウトストラーダ A4 テンプレート:Enlink
- アウトストラーダ A7 テンプレート:Enlink
- アウトストラーダ A8 テンプレート:Enlink
- アウトストラーダ A9 テンプレート:Enlink
- アウトストラーダ A21 テンプレート:Enlink
空港
主要な空港には以下がある。
- ミラノ・マルペンサ国際空港 (ミラノ県ミラノ郊外、ソンマ・ロンバルド)
- ミラノ・リナーテ国際空港 (ミラノ県ミラノ郊外、ペスキエーラ・ボッロメーオ)
- オーリオ・アル・セーリオ空港 (ベルガモ県ベルガモ近郊、オーリオ・アル・セーリオ)
- テンプレート:仮リンク (ブレシア県ブレシア)
ミラノ市の北西48kmにあるミラノ・マルペンサ国際空港は、ローマのフィウミチーノ空港と並ぶ、イタリア最大の空港の一つである。ミラノ市により近いリナーテ空港には、近距離国際線と国内線が発着する。
姉妹地域・提携地域
- テンプレート:Flagicon 大阪府 (日本)[5][6]
- 2002年7月9日 友好提携合意議定書調印
人物
著名な出身者
- ジャン・ガレアッツォ・ヴィスコンティ - 14世紀末のミラノ公。パヴィーア生まれ。
- ピウス4世 - 15世紀中葉のローマ教皇(第224代)。ミラノ生まれ。
- オルガンティノ - 16世紀後半に訪日したイエズス会宣教師。カスト生まれ。
- ジェロラモ・カルダーノ - 16世紀の数学者。ミラノ生まれ、パヴィーア育ち。
- ジュゼッペ・アルチンボルド - 16世紀の画家。ミラノ生まれ。
- インノケンティウス11世 - 17世紀後半のローマ教皇(第240代)。コモ生まれ。
- アントニオ・ストラディバリ - 17-18世紀のヴァイオリン製作者。クレモナ生まれ。
- ジュゼッペ・ピアッツィ - 18-19世紀の天文学者。ケレスを発見。ポンテ・イン・ヴァルテッリーナ生まれ。
- エンリコ・フォルラニーニ - 航空技術者。ミラノ生まれ。リナーテ空港の別称に名を残す。
- ピウス11世 - 20世紀前期のローマ教皇(第259代)。デージオ生まれ。
- パウロ6世 - 20世紀後半のローマ教皇(第262代)。サレッツォ生まれ。
- ルキノ・ヴィスコンティ - 映画監督。ミラノ生まれ。
- シルヴィオ・ベルルスコーニ - 実業家、イタリア共和国首相。ミラノ生まれ。
- マリオ・モンティ - 経済学者・政治家、イタリア共和国首相。ヴァレーゼ生まれ。
ゆかりの人物
- フランチェスコ・スフォルツァ - 15世紀の傭兵隊長。ミラノ公。
脚注
外部リンク
- 州公式サイト テンプレート:It icon
- 州観光局サイト テンプレート:It icon
- イタリア政府観光局公式サイト内の州紹介ページテンプレート:Ja icon
- 州公式ページテンプレート:Ja icon
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- ↑ 3.0 3.1 テンプレート:Cite web>
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 5.0 5.1 5.2 テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web