棋戦 (囲碁)
棋戦(きせん)とは囲碁の大会、特にプロのものを指す言葉。
歴史
黎明期
室町時代末期から公家や大名により当代の名手を集めた碁会が催されることが多くなり、著名な碁打ちの強さの格付けもされるようになる。江戸時代になると、その中の本因坊算砂や利玄といった者たちから家元制が生まれ、家元が幕府に出仕しての御城碁や、寺社奉行の許可に基づく争碁などが公的な対局として行われていた他、武家や豪商が後援者となっての対局も行われた。
明治時代になって囲碁界が江戸幕府の保護を失うと、棋士達はスポンサーの支援によって対局を行った他、新たに結成された方円社では月例会の棋譜は雑誌「囲棋新報」に掲載される。囲碁愛好者の拡大に応じ、1878年(明治11年)に郵便報知新聞で初めて新聞に棋譜が掲載され、時事新報が1896年から「碁の栞」と題して棋譜連載、続いて1898年に國民新聞、神戸新聞で棋譜を掲載する。1905年に萬朝報で開始された「碁戦」は、本因坊門と方円社それぞれの勝抜き戦を交互に掲載し、1910年からは両派合同の連合選手戦となった。その後、日本新聞、讀賣新聞、その他の新聞が棋譜掲載を行うようになった。この頃対局料は、講評や弁当代まで含んで20円で、萬朝報が参入した頃には25円になった。
代表的な新聞の棋譜掲載
- 時事新報 1896年 碁の栞、1901年 囲碁新手合
- 萬朝報 1905年 碁戦
- 東京日日新聞 1906年 敲玉新譜、1926年 新進打切碁戦
- 東京二六新聞 1906年 読者勝抜戦
- 都新聞 1907年 雁金派碁譜
- 東京朝日新聞 1908年 少壮決戦譜
- 中外商業新聞 1909年 囲碁新手合
- やまと新聞 1909年 青年、女流棋客戦
- 大阪朝日新聞 1909年 関西囲碁研究会提供譜
- 東京毎日新聞 1910年 当代名手碁戦
- 報知新聞 1920年 敗退争覇名碁戦
トーナメント制の発展
大正時代に設立された裨聖会では、その棋譜を報知新聞に掲載。1924年に日本棋院が設立されると、1927年からその大手合は朝日新聞、日本棋院を脱退した5名の棋士による棋正社の手合は報知新聞、日本棋院対棋正社敗退手合は読売新聞と、それぞれの組織が新聞社と契約するという形になる。國民新聞は日本棋院の少年棋士の対戦譜、東京日日新聞では日本棋院の新進棋士の新進打切碁戦を掲載。また1928年(昭和3年)には東京日日新聞主催で全国素人囲碁大会が開かれ、全国規模のアマチュア棋戦の嚆矢となった。
その後、プロ棋士によるトーナメント戦としては、1933年(昭和8年)に読売新聞主催の日本囲碁選手権手合が行われ、優勝者呉清源と本因坊秀哉名人との記念対局が話題となった。同年には、時事新報による木谷實と呉清源の十番碁も行われた。
1938年(昭和13年)に本因坊秀哉の引退に伴い、本因坊の名跡を日本棋院に譲渡し、その名跡を選手権制で争う「本因坊名跡争奪全日本囲棋選手権大手合」いわゆる本因坊戦が昭和14年から毎日新聞主催で開始される。その後、同様のタイトル戦形式の棋戦が行われるようになり、1953年に王座戦、1954年にラジオ放送によるNHK杯争奪トーナメントなどが始まる。1961年(昭和36年)には多くの軋轢を経た後、名人戦も開始される。
また女流棋士による棋戦として1930年(昭和5年)に時事新報主催の東西対抗女流棋士戦、早碁棋戦として1936年(昭和11年)に時事新報主催の早碁選手権大会など、様々な形の棋戦が行われるようになった。
世界への拡がり
日本で発展した棋戦の形式は、韓国でも1947年の朝鮮棋院設立(後に韓国棋院)とともに行われるようになった。中国では中華人民共和国の囲碁強化政策により、1957年に全国囲棋個人戦開始、1962年に中国囲棋協会がプロ棋士制度を取り入れたことにより、日本や韓国と同様の形式の棋戦が行われるようになる。台湾でも1974年開始の名人戦など、同様の棋戦が発展した。ヨーロッパでも明治以降に囲碁の愛好者が少しずつ増え始め、各国でトーナメント戦が行われるようになり、1957年にはヨーロッパ碁コングレスが開始された。
各国間の交流も次第に盛んになり、1955年に5ヶ国のアマチュア棋士が参加しての国際囲碁トーナメント大会、1963-64年に9ヶ国によるインターナショナルアマチュア•碁•トーナメント開催。1979年からは世界アマチュア囲碁選手権戦がには15ヶ国の参加で開始、2007年には68ヶ国•地域が参加するまでになっている。プロ棋士の国際棋戦としては、1988年に世界囲碁選手権富士通杯、IBM早碁オープン戦、応昌期杯世界プロ囲碁選手権戦が開始、1990年代以降は韓国や中国の主催による世界選手権も開始され始めた。
これまでのプロ棋戦はスポンサーとの契約金を主催する棋士組織内で成績や段位に応じて分配する形で行われていたが、2009年開始のBCカード杯世界囲碁選手権ではトーナメント上位者に賞金を与えるという賞金制の試みもなされている。
囲碁はマインドスポーツの一つとしての位置づけも広まり、2008年開始のワールドマインドスポーツゲームズや、2010年第16回アジア競技大会でも競技種目と採用されるようになった。
また中国では団体戦形式の中国囲棋リーグ戦が1999年に開始、同形式の韓国囲碁リーグも2004年に開始、高い人気を持っている。
国際棋戦
世界選手権
棋戦名 | 主催・協賛・後援 | 創設年 | 決勝 | 持ち時間 | 秒読み | コミ | 優勝賞金 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
応昌期杯世界プロ囲碁選手権戦 | 応昌期基金会 | 1988年 | 五番 | 3時間30分[注釈 1] | なし | 8目 | 2億5000万ウォン | [1] |
三星火災杯世界囲碁マスターズ | 中央日報 韓国放送公社 三星火災海上保険 |
1996年 | 三番 | 3時間 | 5分前 | 6目半 | 3億ウォン | [2] |
LG杯世界棋王戦 | 朝鮮日報社 LG |
1996年 | 三番 | 3時間 | 5分前 | 6目半 | 2億5000万ウォン | [3] |
春蘭杯世界囲碁選手権戦 | 春蘭集団 | 1999年 | 三番 | 3時間 | 5分前 | 7目半 | 15万ドル | [4] |
百霊愛透杯世界囲碁オープン戦 | 貴州省人民政府 貴州百霊企業団 |
2012年 | 五番 | 2時間45分 | 1分5回 | 7目半 | 180万元 | [5] |
Mlily夢百合杯世界囲碁オープン戦 | 国際囲碁連盟 中国棋院 |
2013年 | 五番 | 3時間 | 1分5回 | 7目半 | 180万元 | [6] |
- 終了棋戦
棋戦名 主催・協賛・後援 創設年 廃止年 決勝 持ち時間 秒読み コミ 優勝賞金 出典 BCカード杯世界囲碁選手権 BCカード 2009年 2012年 五番 2時間 1分3回 6目半 3億ウォン [7] 世界囲碁選手権富士通杯 読売新聞社
富士通
文部科学省1987年 2011年 一番 2時間 5分前 6目半 1500万円 [8] トヨタ&デンソー杯囲碁世界王座戦 トヨタ自動車
デンソー
日本経済新聞社2001年 2009年 三番 3時間 10分前 6目半 3000万円 [9] 中環杯世界囲碁選手権戦 2004年 2007年 2時間30分 5分前 6目半 [10] IBM早碁オープン戦 週刊碁
日本アイ・ビー・エム1988年 1990年 1時間 30秒 5目半 300万円 東洋証券杯世界選手権戦 ソウル経済新聞社
韓国東洋証券1989年 1998年 五番 3時間 1分 5目半
国際対抗戦
棋戦名 | 主催・協賛・後援 | 創設年 | 持ち時間 | 秒読み | コミ | 優勝賞金 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
テレビ囲碁アジア選手権 | 日本放送協会 中国中央電視台 韓国放送公社 |
1989年 | なし[注釈 2] | 6目半[注釈 3] | [11] | ||
農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦 | 韓国日刊スポーツ 農心 |
1999年 | 1時間 | 1分 | 6目半 | 2億ウォン | [12] |
阿含・桐山杯日中決戦 | 毎日新聞社 京都新聞社 KBS京都 中国中央電視台 阿含宗 |
1999年 | なし[注釈 2] | 6目半 | 500万円 | ||
中韓天元対抗戦 | 中国新民萬報 スポーツ朝鮮 華中実業 東亜製薬 |
1997年 | 3時間 | 1分5回 | 6目半 | ||
国際新鋭囲碁対抗戦 | 1997年 | ||||||
鳳凰古城世界囲棋嶺鋒対決 | 鳳凰古城旅行 北京天下鳳凰文化伝播 |
2003年 | 7目半 | 5万ドル | |||
関西棋院台湾棋院交流戦 | 2004年 | 2時間30分 | 3分前 | 6目半 | |||
日台精鋭プロ選手権 | 海峰棋院 日本航空 大通旅行社 LGS傳奇圍棋網 |
2008年 | 1時間 | 1分 | 6目半 | 120万元 | |
中国・常徳杯世界囲棋名人争覇戦 | 人民日報社 湖南省体育局 常徳市人民政府 |
2010年 | 2時間45分 | 5分前 | 7目半 | 30万元 | |
招商地産杯中韓囲棋団体対抗戦 | 招商地産 | 2011年 | 2時間45分 | 1分5回 | 60万元 |
- 終了棋戦
棋戦名 主催・協賛・後援 創設年 廃止年 持ち時間 秒読み コミ 優勝賞金 出典 日中スーパー囲碁 週刊碁
新体育雑誌社
朝日新聞社
NECグループ1984年 2001年 日中天元戦 ブロック紙3社連合
新民晩報
囲棋月刊
富士通1988年 2002年 3時間 1分 5目半 日中名人戦 朝日新聞社
人民日報社1988年 1994年 3時間 1分 5目半 真露杯SBS世界囲碁最強戦 ソウル放送
眞露グループ1993年 1997年 1時間 1分 5目半 20万ドル ロッテ杯中韓囲碁対抗戦 囲棋電視 1994年 1997年 30分 1分1回 6目半 7万ドル 世界囲碁最強戦 東亜日報 1996年 1996年 4時間 5分前 5目半 中韓新人王対抗戦 スポーツソウル
BCカード
上海建橋学園1998年 2005年 3時間 1分5回 6目半 3,000ドル CSK杯囲碁アジア対抗戦 CSKグループ
日本経済新聞社
全日本空輸
沖縄タイムス社
琉球新報社
琉球放送
沖縄テレビ放送
琉球朝日放送
NHK沖縄放送局
囲碁・将棋チャンネル2002年 2006年 2時間 5分前 6目半
国際女流棋戦
棋戦名 | 主催・協賛・後援 | 創設年 | 持ち時間 | 秒読み | コミ | 優勝賞金 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
穹窿山兵聖杯世界女子囲碁選手権 | 蘇州市呉中区人民政府 | 2010年 | 2時間 | 5分前 | 7目半 | 20万元 | [13] |
黄竜士双登杯世界女子囲碁団体選手権 | 2011年 | 1時間 | 5分前 | 7目半 | 550万円 | [14] | |
華頂茶業杯世界女流囲碁団体戦 | 2012年 | 2時間 | 1分5回 | 7目半 | 20万元 | [15] | |
中韓女子囲碁対抗戦 |
- 終了棋戦
棋戦名 主催・協賛・後援 創設年 廃止年 持ち時間 秒読み コミ 優勝賞金 出典 大理杯世界女流プロ世界選手権 2006年 2007年 2時間 5分前 7目半 [16] 遠洋地産杯・世界女子プロオープン戦 北京龍沢源置業 2007年 2007年 2時間 5分前 10万元 [17] 翠宝杯世界女子選手権戦 翠宝公司 1993年 1993年 宝海杯世界女子選手権戦 韓国経済新聞
韓国放送公社
宝海醸造1994年 1997年 興倉杯世界女子選手権戦 韓国経済新聞
韓国放送公社
興倉社1999年 2001年 3時間 6目半 東方航空杯世界女子プロ囲碁選手権戦 中国東方航空
上海東方電視台2000年 2000年 70分 なし 5目半 9万元 山水黔城杯国際女子プロ囲棋選手権戦 貴陽市 2001年 2001年 10万元 豪爵杯世界女子プロ囲碁選手権戦 江門市
大長江グループ2002年 2002年 3時間 5分前 10万元 正官庄杯世界女流囲碁最強戦 2002年 2011年 1時間 40秒3回 6目半 [18]
日本の棋戦
本因坊戦などの棋戦は日本棋院によって行われたが、1950年の関西棋院独立以後は、本因坊戦他多くの棋戦は日本棋院と関西棋院の2組織の共同で行われる[注釈 4]。その他に日本棋院単独、関西棋院単独で行われる棋戦もある。
タイトル戦
棋戦名 | 主催・協賛・後援 | 創設年 | 挑戦手合 | 持ち時間 | 秒読み | 優勝賞金 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
棋聖戦 | 読売新聞社 | 1976年 | 七番 | 8時間 | 10分前 | 4500万円 | [19] |
名人戦 | 朝日新聞社[注釈 5] | 1976年[注釈 6] | 七番 | 8時間 | 10分前 | 3700万円 | [20] |
本因坊戦 | 毎日新聞社 大和証券グループ |
1940年 | 七番 | 8時間 | 10分前 | 3200万円 | [21] |
天元戦 | ブロック紙3社連合 | 1975年 | 五番 | 3時間 | 5分前 | 1400万円 | [22] |
王座戦 | 日本経済新聞社 | 1952年 | 五番 | 3時間 | 5分前 | 1400万円 | [23] |
碁聖戦 | 新聞囲碁連盟 | 1975年 | 五番 | 4時間 | 5分前 | 800万円 | [24] |
十段戦 | 産経新聞社 | 1961年 | 五番 | 3時間 | 5分前 | 700万円 | [25] |
上記が日本棋院の七大タイトルで、棋聖・名人・本因坊はリーグ戦で挑戦者を決定し[注釈 7]、他の棋戦はトーナメントで挑戦者を決める(十段戦は、第49期まで敗者復活式トーナメントで挑戦者を決定していた)。[注釈 8]。特に賞金額が大きい棋聖・名人・本因坊の3つを、三大タイトルと呼ぶことがある。2003年以後の昇段制で棋聖戦・名人戦・本因坊戦・世界戦優勝1回、天元戦・王座戦・碁聖戦・十段戦優勝2回で九段昇段、また棋聖戦・名人戦・本因坊戦の挑戦権獲得あるいは天元戦・王座戦・碁聖戦・十段戦優勝1回で八段昇段となっている。
- 各タイトルを5連覇または通算10期以上保持した者は、現役引退後または60歳を過ぎた後に「名誉○○」(○○はタイトル名)を名乗ることが許される。ただし本因坊戦はかつて「名誉本因坊」の称号を用いていたが、1998年以降「○○世本因坊××」(××は棋士の雅号)と呼称することに変更された。本因坊9連覇の高川秀格はその栄誉をたたえ、特例として現役時代から「名誉本因坊」を名乗ることが許された。また趙治勲も本因坊10連覇により、「25世本因坊」の称号で呼ばれる。
- タイトルの序列は2012年以降は上記の順序で、賞金額によって決まっている。日本棋院の棋士の序列は、七大タイトル保持者、名誉称号保持者、三大タイトル経験者、以下九段・八段・……とされている。
- 複数のタイトルを持つ棋士の呼称についての規定はない。なお、名人と本因坊の二冠を達成した場合は「名人本因坊」と呼ばれる[26]。
- 七大タイトルを全て一回以上経験する事をグランドスラムと呼び、これを達成したのは趙治勲、張栩、井山裕太の三人(2013年現在)。
- 棋聖・名人・本因坊を同時に保持する事を大三冠と呼び、これを達成したのは趙治勲と井山裕太の二人(2013年現在)。
- 七大タイトルを同時に最も多く制したのは井山裕太の六冠(棋聖・本因坊・天元・王座・碁聖・十段 2013年3月14日〜4月25日;棋聖・名人・本因坊・天元・王座・碁聖 2013年10月17日〜[26])である。
主要棋戦
棋戦名 | 主催・協賛・後援 | 創設年 | 持ち時間 | 秒読み | 優勝賞金 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|
阿含・桐山杯 | 毎日新聞社 京都新聞社 KBS京都 阿含宗 |
1994年 | 2時間[注釈 9] | 1分 | 1000万円 | [27] |
新人王戦 | しんぶん赤旗 | 1975年 | 3時間 | 5分前 | 200万円 | [28] |
フマキラー囲碁マスターズカップ | フマキラー | 2011年 | 1時間 | 5分前 | 500万円 | [29] |
広島アルミ杯・若鯉戦 | 広島アルミニウム工業 | 2006年 | なし[注釈 2] | 200万円 | [30] | |
NHK杯 | 日本放送協会 | 1953年 | なし[注釈 2] | 500万円 | [31] | |
竜星戦 | 囲碁・将棋チャンネル | 1990年 | なし[注釈 2] | 600万円 | [32] |
女流棋戦
棋戦名 | 主催・協賛・後援 | 創設年 | 挑戦手合 | 持ち時間 | 秒読み | 優勝賞金 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
女流本因坊戦 | 共同通信社 パーク24 |
1981年 | 五番 | 4時間 | 5分前 | 580万円 | [33] |
女流名人戦 | 産経新聞社 クイーポ |
1988年 | 三番 | 3時間 | 5分前 | 500万円 | [34] |
女流棋聖戦 | NTTドコモ | 1997年 | 三番 | なし[注釈 2] | 500万円 | [35] |
地方棋戦
棋戦名 | 主催・協賛・後援 | 創設年 | 持ち時間 | 秒読み | 優勝賞金 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|
王冠戦 | 中日新聞社 | 1953年 | 4時間 | 5分前 | 170万円 | [36] |
関西棋院第一位決定戦 | 山陽新聞社 | 1957年 | ||||
産経プロアマトーナメント戦 | 産経新聞社 | 2005年 | 1時間30分 | 5分前 | 100万円 |
非公式棋戦
棋戦名 | 主催・協賛・後援 | 創設年 | 持ち時間 | 秒読み | 優勝賞金 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|
おかげ杯 | 濱田総業 | 2010年 | なし[注釈 2] | 300万円 | [37] | |
中野杯U20選手権 | 中野孝次基金 | 2004年 | 1時間[注釈 10] | 1分 | 100万円 | [38] |
ペア棋戦
棋戦名 | 主催・協賛・後援 | 創設年 | 持ち時間 | 秒読み | 優勝賞金 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|
プロ棋士ペア碁選手権 | 日本ペア碁協会 囲碁・将棋チャンネル 週刊碁 THE DAILY YOMIURI 読売新聞社 |
1995年 | なし[注釈 2] | [39] |
終了棋戦
棋戦名 | 主催・協賛・後援 | 創設年 | 廃止年 | 決勝 | 持ち時間 | 秒読み | 優勝賞金 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
大和証券杯ネット囲碁オープン | 大和証券グループ | 2006年 | 2013年 | 一番 | なし[注釈 2] | 500万円 | [40] | |
NECカップ囲碁トーナメント戦 | 日本電気 | 1981年 | 2012年 | 一番 | 10分 | 30秒 | 1000万円 | [41] |
東京精密杯女流プロ最強戦 | 東京精密 碁ワールド |
1998年 | 2008年 | 三番 | 1時間 | 1分 | 450万円 | [42] |
大和証券杯ネット囲碁レディース | 大和証券グループ | 2007年 | 2010年 | 一番 | なし[注釈 2] | 100万円 | [43] | |
幽玄杯精鋭リーグ戦 | 2007年 | 2011年 | なし[注釈 2] | 10万円 | [44] | |||
JALスーパー早碁 | テレビ東京 日本航空 |
2003年 | 2005年 | なし[注釈 11] | ||||
JAL新鋭早碁 | ||||||||
JAL女流早碁 | ||||||||
鳳凰杯オープントーナメント戦 | 2000年 | 2007年 | 1時間 | 100万円 | ||||
関西女流囲碁トーナメント | テレビ大阪 | 2002年 | 2007年 |
韓国の棋戦
韓国ではプロ棋戦は韓国棋院が中心となって実施される。
一般棋戦
- 国手戦(東亜日報主催)1956-
- 名人戦(韓国日報主催)1968-2003、2007-
- KBS杯バドゥク王戦(KBS主催)1980-
- 棋聖戦(世界日報主催)1990-
- バッカス杯天元戦(スポーツ朝鮮主催)1996-
- GSカルテックス杯プロ棋戦(毎日経済新聞、毎経TV主催)1996-
- マキシムコーヒー杯入神連勝最強戦 2000-
- 電子ランド杯王中王戦(韓国経済新聞、囲碁TV、世界サイバー棋院主催)2004-
- 物価情報杯プロ棋戦(韓国棋院、囲碁TV主催)2005-
- 圓益杯十段戦(韓国棋院)2006-
- OllehKT杯オープン選手権(韓国棋院、囲碁TV主催)2010-
- 終了棋戦
- 覇王戦(大韓毎日新聞社主催)1959-2003年
- 最高位戦(釜山日報主催)1959-99年
- 王位戦(中央日報主催)1966-2007年
- 韓国棋院選手権戦(慶南毎日新聞主催)1969、77-78年
- 最強者戦(国際新報主催)1973-79年
- 棋王戦(朝鮮日報主催)1974-95年
- MBC杯国棋戦 1974-76年
- 国棋戦(京郷新聞主催)1975-1996年
- 帝王戦(MBC TV主催)1982-95年
- バッカス杯戦(東亜製薬主催) 1983-94年
- 大王戦(大邸毎日新聞主催)1983-97年
- SBS杯連勝囲碁最強戦(SBS主催)1992-97年
- 倍達王戦 (韓国PC通信主催)1992-2000年
- 囲碁マスターズ(韓国棋院主催)2005-2007年
若手棋戦・シニア棋戦
- KC&A杯新人王戦(韓国棋院主催)2011-
- 終了棋戦
- 新王戦(スポーツソウル主催) 1985-89年
- BCカード杯新人王戦(ソウル新聞主催) 1991-2008年
- SKガス杯新鋭プロ十傑戦(京郷新聞主催) 1997-2008年
- オスラムコリア杯新鋭連勝最強戦(囲碁TV主催) 2001-08年
- ジャックフィールド杯プロシニア棋戦(囲碁TV主催)2000-05年
女流棋戦
- プロ女流国手戦(韓国経済新聞主催)1994-
- 女流名人戦(毎日新聞社 (韓国)主催)1999-
- 女流棋聖戦(扶安郡、韓国棋院主催)2006-
- GGオークション杯女流対シニア連勝対抗戦(韓国棋院主催)2007-
- 女流十段戦 2012-
韓国囲碁リーグ
テンプレート:See also 2004年より開催。4人一組のチームで行われるリーグ戦。8チームがそれぞれ18試合を行い、リーグ終了後に3位と4位が戦い、勝者が2位と戦い、更にその勝者が1位と戦い優勝を決める。優勝チームは中国甲級リーグの勝者と対抗戦を行う。
中国の棋戦
中国では、中国囲棋協会、または1992年設立の中国棋院が中心になって行うが、成都棋院による西南王戦など地方独自に実施される棋戦もある。また全国運動会、全国体育大会や、全国智力運動会などでも種目と採用されている。
一般棋戦
- 全国囲棋個人戦 1957-
- 天元戦(新民晩報社、新民囲棋主催)1987-
- 招商銀行杯中国囲棋電視快棋戦(CCTV主催)1987-
- 名人戦 (中国棋院、人民日報主催)1988-
- 阿含・桐山杯中国囲棋快棋公開戦 1999-
- リコー杯囲棋戦(中国棋院、リコー主催)2000-
- 威浮房開杯棋王戦(中国囲棋協会、無錫日報社、無錫威孚房家開発有限公司主催) 2003-
- 倡棋杯中国プロ囲棋選手権戦(中国囲棋協会、上海応昌期囲棋教育基金会主催)2004-
- 竜星戦(中国囲棋協会主催)2005-
- 衢州・爛柯杯中国囲棋冠軍戦(浙江省体育局、衢州市人民政府、中国囲棋協会主催)2006-
- 洛陽竜門杯中国棋聖戦 2013年-
- 終了棋戦
- 新体育杯戦 1979-92年
- 国手戦(中国囲棋協会主催)1981-87年
- 十強戦 1987-94年
- 棋王戦(中国囲棋協会、中国体育報社、嵊州市主催)1989-2001年
- 宝勝電纜杯囲棋戦 1991-98年
- 大国手戦 1993-1994年
- 五牛杯王位戦 1995年
- 覇王戦 1995-97年
- 友情杯戦 1995-97年
- NEC杯囲棋賽(中国囲棋協会、NEC主催)1996-2009年
- 楽百氏杯囲棋戦(中国囲棋協会、楽百氏有限公司主催)1997-2002年
- 棋聖戦(中国囲棋協会、上海南江企業発展公司主催)1999-2001年
- 華山論道囲棋精鋭戦(陝西旅游集団公司、陝西省社会体育管理中心、中国囲棋協会主催)2001-06年
- ルノー杯覇王戦(齊魯晩報、山東岱銀集団主催) 2002年
若手棋戦
- 新人王戦(中国棋院、上海棋院主催) 1994-
- 新秀戦・リコー杯新秀戦(中国囲棋協会主催)2002-
- 終了棋戦
- 国手新秀戦戦・新秀菊花杯 1985-94年
女流棋戦
- 建橋杯女子囲棋公開戦(中国棋院、上海棋院、上海建橋学院主催) 2003-
- 百霊杯戦(中国囲棋協会、貴州百霊企業集団主催) 2005-
- 黄龍士佳源杯女子名人戦 (中国棋院、姜堰市主催)2010-
- 全国女子囲棋国手戦 (中国囲棋協会、陝西省体育局主催)2012-
- 終了棋戦
- 女子名人戦 (中国囲棋協会、山東齊魯晩報主催)1989-91年
- 浪潮杯・八喜杯・石化加油卡杯女子名人戦 (中国囲棋協会他主催)2001-05年
- 紅金竜杯女子新秀戦 2002年
ペア碁棋戦
- リコー杯囲棋混双戦(中国囲棋協会、理光(中国)投资有限公主催)2005-
- 終了棋戦
- 日立杯中国プロ囲棋混双赛(上海市体育局、上海囲棋協会、上海日立家電主催)1996-2003年
地方棋戦
- 海峡杯全国囲棋招待戦(福建省海峡文芸出版社主催)1986-91年
- 西南王戦(中国棋院、成都棋院) 2002-
中国囲碁リーグ
1999年より開催されている地域毎のチーム対抗のリーグ戦。甲級の下に乙級、丙級があり、乙級の上位と甲級の下位各2チームが入れ替えとなる。日本、韓国、台湾よりの参加者もあり、台湾のチームの参加もある。
台湾の棋戦
台湾では、1952年設立の中国囲棋会によって棋戦が行われていたが、2000年に台湾棋院、2008年に海峰棋院が設立され、それらによる棋戦も行われるようになった。
一般棋戦
- 国手戦 1981-99、2005-
- 東鋼杯プロ囲棋戦(台湾棋院文化基金会主催)2001-
- 天元戦(民生報、台湾棋院文化基金会主催)2002-
- 王座戦(台湾棋院文化基金会主催)2006-
- 棋王戦(海峰棋院主催)2008-
- 碁聖戦(台湾棋院主催)2008-
- 十段戦 (中華職業囲棋協会主催)11-
- 海峰杯プロ囲棋戦(海峰棋院主催)2009-
- 思源杯プロ囲棋戦(台湾棋院主催)2009-
- 十段戦 2011-
- 終了棋戦
限定棋戦
- 新人王戦(台湾棋院文化基金会主催)2002-
- 女子名人戦 2011-
脚注
注釈
- ↑ 使い切ると3回まで、35分ずつ2目コミだし。
- ↑ 2.00 2.01 2.02 2.03 2.04 2.05 2.06 2.07 2.08 2.09 2.10 初手から1手30秒、1分単位で10回の考慮時間。
- ↑ 日本、韓国開催時。中国開催時は7目半。
- ↑ 瓊韻社棋士の参加する場合もある
- ↑ 旧名人戦は読売新聞社主催。
- ↑ 旧名人戦は1962年創設。
- ↑ 棋聖戦は2001年度第25期よりリーグ戦導入。
- ↑ 天元戦は1980年度第6期より挑戦手合制を導入。碁聖戦は1980年第5期からリーグ戦方式からトーナメント方式に移行。
- ↑ 決勝のみ1時間30分。
- ↑ 決勝戦は90分。
- ↑ 初手から1手10秒、1分単位で10回の考慮時間。
出典
- ↑ テンプレート:Cite web
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- ↑ 26.0 26.1 テンプレート:Cite web
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参考文献
- 安藤如意、渡辺英夫『坐隠談叢』新樹社 1955年
- 木谷實『囲碁百年 2 新布石興る』平凡社 1968年
- 安永一『囲碁百年』時事通信社 1970年
- 「囲碁史略年表」(『1993年度版囲碁年鑑』日本棋院、1993年)