鶴瓶・新野のぬかるみの世界

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テンプレート:基礎情報 ラジオ番組 鶴瓶・新野のぬかるみの世界(つるべ・しんののぬかるみのせかい)は、ラジオ大阪で放送されていた深夜番組1978年4月9日から1989年10月1日まで、毎週日曜日深夜(月曜日未明)0:00-2:30頃(終了時刻は不定)に放送された。

概要

笑福亭鶴瓶新野新パーソナリティを務めた。ディレクター岩本重義で、二人からは「ガンさん」または「ガンちゃん」と呼ばれていた。

日曜深夜という時間帯故に、当初はスポンサーが付かず、鶴瓶・新野のうだ話がコマーシャルなしで延々と放送された。スポンサーがないことを逆手にとり、二人はいわゆる世間話をエンターテインメントの域にまで高める。リスナーぬかる民(ぬかるみん)と呼ばれた。「びめこ」(美しいおめこの事)、「ぶめこ」(ブサイクなおめこの事)。関西では女性器を「おめこ」と呼ぶ事から、美人がいるように「おめこ」にも美しさがあるという議論が起こった。美人でも「ぶめこ」な人とか、ブサイクでも「びめこ」な人がいる。美人女優やブサイクなお笑い芸人を話題に、あの女優は、ぶめこっぽいとか・・・論議した。「おじん」(男女の性別を問わず、寡黙な性格を持つ人。)、「おばん」(同じく男女の性別を問わず、陽気な下町的な性格を持つ人。)、「レンコン」(不特定多数の男性と経験のある女性のこと。)、「べにもいるのよ」(儲けていても、結構出て行くお金が多いこと。桂文珍が語源者と言われている。)など様々な流行語を生みだし、放送で呼びかけて催された新世界ツアー(1980年5月10日)には5000人以上が集まり、後に新世界パニックと呼ばれる事件になった。しかし新野は「パニックよー」などと喜んでいたふしもある。

番組内で新野が使っていた「ありぃの」「しいぃの」と言う口癖は、東京へ進出し始めていた吉本興業のお笑いタレントらがタモリの番組などで使い、全国ネットで放送され日本中で認知されるに至った。

「日曜深夜の時間帯を開拓した」という功績が評価され、1980年にギャラクシー賞を受賞している。

番組終了から12年後の2001年、インターネットにおいて「鶴瓶・新野のぬかるみドットコム」と題して会員制で放送が復活されたが、新野の体調不良などの諸般の都合から2004年5月で一時休止した。

千房

鶴瓶は、千日前にあるお好み焼き店の千房(ちぼう)のオーナー・中井政嗣と親しい。
過去のぬかるみの中でも、「お好み焼きを食べたい」と放送中に連呼した鶴瓶に応え、中井が実際にお好み焼きを焼き、当時梅田にあったラジオ大阪へ持参したことがあった。
ラジオ大阪で別の番組をスポンサードしていた千房は、その後ぬかるみにも協賛するようになった。当時危惧されていた打ち切りを防ぐなど、大きな功績を残した。当時千日前だけで営業していた千房も、その後店舗網を拡大した。
放送当時から裏メニューとして存在している「ぬかるみ焼き」は、本来のメニュー「ミックス焼き」の廉価版。千房の協賛離脱、そしてぬかるみ終了後も、全ての店舗で提供されている。

主な事件

  • 甲斐よしひろと新野新が放送中に喧嘩 (1978年4月9日第一回放送時。この番組と番組関連の書籍においては『歌謡曲アダ花論争事件』と呼ばれている)
  • ボツハガキ供養 (1979年6月)
  • 信貴山へ第一回ぬかるみツアー (1979年8月29日~8月30日)
  • ある女性が新野とともにエレベーターに乗っていたときしゃがみ込んで放尿したというが最後まで名前は出されなかった。
  • 美空ひばり登場 (1980年2月10日)
  • 有名人だれが作ったおにぎりを食べられるか・食べられないか(1980年4月)
  • 花一輪運動
  • 全国縦断ぬかるみ電話
  • 小豆島ツアー (ツアー中、鶴瓶が急性虫垂炎で倒れた。1980年8月29日)
  • 佐賀不憫発言 (1980年11月30日)
  • ヤマハリゾート合歓の郷ツアー (1981年8月)
  • 東京タワーでティーチイン (1981年11月)
  • 多田かおる号泣事件
  • 吉野家はさびしいおんなみせ
  • 山口遊子さんミス・ユニバース日本代表はぬかる民だった! (1983年3月20日)
  • 私はブスですかと写真入りの手紙が殺到
  • 鳥羽へ最後のぬかるみツアー (1989年8月)

書籍

  • 『つるべ・新野のぬかるみの世界』笑福亭鶴瓶・新野新編 サンケイ出版 1981年
  • 『つるべ・新野のぬかるみの世界part 2』笑福亭鶴瓶・新野新編 サンケイ出版 1982年
  • 『おもろうて、やがて哀しきポペコかな 鶴瓶・新野の「ぬかるみの世界」』笑福亭鶴瓶・新野新編 ベストセラーズ ワニの本 ベストセラーシリーズ 1986年
  • 『ぬかるみの世界 ありがとう、新野先生、鶴瓶さん』大阪新聞社扶桑社 1989年

オープニング・エンディング曲

  • 「カタヴェント」(Catavento) - デイヴ・グルーシン(Dave Grusin)
    アルバム「ONE OF A KIND」(GRP Records UCCU-5147)の3曲目に収録。1977年録音、4分6秒。
    オープニングに長く喋ることもあったので、放送では繋いでループにして使っていた。
    エンディング後はOBCソングコールサイン等のアナウンスが流された後、朝に再び放送が開始されるまで停波されていた。

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