鵜殿駅

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駅構内の様子(2007年12月)
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鵜殿駅から分岐する専用線(2005年8月)
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専用線を工場へ向かう機関車(2007年12月)

鵜殿駅(うどのえき)は、三重県南牟婁郡紀宝町鵜殿にある、東海旅客鉄道(JR東海)・日本貨物鉄道(JR貨物)紀勢本線である。

新宮方面に進むとすぐに和歌山県であり、三重県では最南端かつ最西端の駅となっている[1]。JR東海管轄の駅としても、最南端かつ在来線における最西端の駅である[2]

駅構造

島式ホーム1面2線を有する地上駅。ホームのある上下本線の他に、貨車機関車留置用の側線がある。駅舎とホームは構内踏切で繋がっている。 なお、本線はJR東海の管轄、側線はJR貨物の管轄となっている。

構内南側に、開業時からの木造駅舎がある。駅舎内にはシャッターが閉まった状態ではあるが出札口や小荷物台が残っている。熊野市駅管理の無人駅であるが駅の事務室は使用されており、貨車入換作業を行う職員の休憩室として利用されている。自動券売機などは一切設置されていない。

鵜殿駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先
1 テンプレート:Color紀勢本線 下り 新宮方面[3]
2 テンプレート:Color紀勢本線 上り 尾鷲名古屋方面[3]

貨物取扱・専用線

JR貨物の駅は専用線発着のコンテナ貨物の取扱駅となっているが、現在は定期列車の発着はない。

駅から、駅南方にある北越紀州製紙紀州工場へ続く専用線が分岐している。総延長は約3kmで、全線非電化である。線内の入換作業は日本通運の小型ディーゼル機関車が担当していた。

この路線は主に製品の発送に使用されている。工場内に貨物ホームがあり、コンテナ車にコンテナを搭載したまま紙製品の積込作業が行われている。発送先は東京貨物ターミナル駅であった。

かつてはコンテナではなく有蓋車で製品を輸送していたが、1994年(平成6年)10月にコンテナ化された。当時は品川駅に発送していた。また、工場で使用する液体塩素などの化学薬品も到着していた。

定期の最晩年までは貨物列車は1日1往復、駅を発着する高速貨物列車があった。稲沢駅方面との間で運行されていたが、稲沢駅発の列車は一旦当駅を通過し、新宮駅で折り返した後、当駅へ到着していた。稲沢駅へ向かう列車も同じく一度新宮駅を経由していた。2008年(平成20年)3月15日のダイヤ改正により新宮駅経由の運行は行わなくなり、当駅から直接発着するようになるも、その5年後の2013年(平成25年)3月16日のダイヤ改正後に北越紀州製紙が船舶による輸送に切り替える事を表明した為、ダイヤ改正前日付けで運行を終了した。

構内配線図

利用状況

「三重県統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。

年度 一日平均
乗車人員
1998年 174
1999年 176
2000年 169
2001年 180
2002年 172
2003年 157
2004年 146
2005年 148
2006年 158
2007年 153
2008年 138
2009年 123
2010年 141
2011年 125
2012年 130

駅周辺

紀宝町鵜殿の北東のはずれに位置するが、駅前には商店などが立地する。鵜殿は旧紀州製紙(現・北越紀州製紙)の企業城下町と言われる。2006年1月の合併まで周辺は南牟婁郡鵜殿村で、当時は日本で一番面積の小さい村として知られていた。駅を出て駅前の国道を右に折れると当駅から分岐する北越紀州製紙への専用線の踏み切りにあたり、左に行くと同社の工場や鵜殿の港へ、まっすぐ行くと鵜殿地区の中心部に至る。

専用線の踏切は手動であり、列車が通るときのみ係員がやってきて踏切を操作、遮断機を閉める。紀勢本線新宮方面の列車はこの駅を出るとこの貨物線を左にわけて、やがて三重県和歌山県の境をなす熊野川を渡る。熊野川の対岸は和歌山県新宮市の市街地で、やがて新宮駅に到着することとなる。熊野川中央部の県境から、橋梁と丹鶴トンネルとの境目にある会社境界までの間が、JR東海で唯一和歌山県内にある区間となる。

バス路線

三重交通 「鵜殿駅前」

歴史

隣の駅

東海旅客鉄道
紀勢本線
紀伊井田駅 - 鵜殿駅 - 新宮駅

脚注

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関連項目

外部リンク

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  1. 三重県の鉄道駅の中で最北端の駅は三岐鉄道三岐線西藤原駅、最東端の駅は近畿日本鉄道志摩線加茂駅である。
  2. 新幹線も含めれば、JR東海の最西端駅は東海道新幹線新大阪駅である。
  3. 3.0 3.1 駅掲示用時刻表の案内表記。これらはJR東海公式サイトの各駅の時刻表で参照可能(2011年1月現在)。
  4. 日本国有鉄道公示S61.10.30公140