鳴海駅
鳴海駅(なるみえき)は、愛知県名古屋市緑区鳴海町向田にある、名古屋鉄道名古屋本線の駅。
駅構造
概要
島式2面4線ホームを持つ高架駅。2006年11月25日に高架化された。 4線あるうち外側が本線、内側が待避線という配線であり、名鉄ではあまり見られない配線である。
エレベーターが設置されており、自動放送も昔から完備している。時々駅員が放送することもある。
改札口は東西の2か所で、駅員が常駐するのは西口側である。エレベーター・エスカレーターは各ホームに1か所ずつある。下りホームのエレベーターはコンコース - 地上との連絡も兼用している。改札外には東西とも店舗がいくつかある。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1 | ■名古屋本線 | 下り | 名古屋・岐阜・津島・犬山方面 | 本線 |
2 | ■名古屋本線 | 下り | 名古屋・岐阜・津島・犬山方面 | 待避線 |
3 | ■名古屋本線 | 上り | 豊明・知立・東岡崎・豊橋・西尾方面 | 待避線 |
4 | ■名古屋本線 | 上り | 豊明・知立・東岡崎・豊橋・西尾方面 | 本線 |
配線図
停車種別
急行以下の種別の他、平日の朝に一部特別車特急豊橋行きが3本停車(6:45発、7:04発、8:15発。8:15発を除いて伊奈駅にも停車)する。6:45発、7:04発は特別車締切の急行を特急に格上げしたもので、8:15発の特急は元は全車一般車特急東岡崎行き(新岐阜駅(現在の名鉄岐阜駅)始発)で、1995年に快速急行(近年の快速急行とは異なり、笠松駅・新木曽川駅・新清洲駅・須ヶ口駅・堀田駅・前後駅は通過していた)に格下げされたが、2003年に快速急行が廃止された後は特急豊橋行き(事実上は接続していた特急と統合したため、当初より国府駅にも停車)となり現在に至る。
この他、2005年までは西尾線直通の全車特別車特急も停車していた(同時に当駅で普通に接続)が、ダイヤ改正以降、2008年に格下げされるまでは全て通過していた。この特急が通過していた時期の停車列車は上下1本ずつ減って上下線とも毎時11本ずつであったが、2008年6月改正より西尾線直通特急は快速急行(現在は急行)に格下げされたため、当駅に停車する列車の本数は以前と同じ上下毎時12本ずつに戻っている。
日中、下りは当駅で急行と普通が緩急接続を行うことが多く、毎時2本の豊川稲荷発急行一宮行きと普通犬山行き、毎時2本の急行佐屋(平日昼間は弥富)行きと普通岩倉行きが緩急接続をする。反面、上りは毎時2本の急行吉良吉田行きと普通東岡崎行きが緩急接続を行うのみ(急行吉良吉田行きは知立駅で岡崎・豊橋方面の特急へ乗り換えできる)であり、上りは緩急接続をあまり行っていない(ほとんど前後駅で緩急接続を行う)。一方、毎時2本の急行豊橋行きは当駅で快速特急豊橋行きに、毎時2本の急行豊川稲荷行きは当駅で特急豊橋行きに追い越される。
2003年までは夕方に当駅で種別変更して名古屋方面へ向かう列車があった(東岡崎駅または豊明駅→普通→当駅→急行(一部本笠寺駅停車)→神宮前駅→急行または普通→岩倉駅や犬山駅など)が、現在は殆ど種別変更は行わない。また、1990年まで運転されていた高速の一部も当駅に停車していた。
朝と深夜のみごく僅かに、当駅止まりや当駅始発の列車が存在するため、留置線を2本ほど有する。当駅で増結・解結を行う列車もあり、昼間の留置線はそのための車両の待機用として使われていることが多い。
利用状況
名古屋市統計年鑑によると、当駅の一日平均乗車人員は以下の通り推移している。
- 2005年度 8,639人
- 2006年度 8,740人
- 2007年度 8,945人
- 2008年度 9,366人
- 2009年度 9,059人
- 2010年度 9,147人
名古屋本線の駅では、11番目に利用者が多い。また名鉄全体では19番目に利用客が多い。名古屋市緑区の中心駅であり、急行基本停車駅の中では前後駅の次に多い。名古屋方面からの利用者は、半数近くが当駅か前後駅で下車する。
名古屋市営地下鉄桜通線の野並延伸に伴い、利用者数が減少している時期もあったが、2004年度以降は再び増加傾向にある。
駅周辺
- 名古屋市立鳴海小学校
- 成海神社
- 緑生涯学習センター(※名古屋市に合併する前の、旧愛知郡鳴海町の役場があった場所)
- 愛知県道222号緑瑞穂線
- なるぱーく(※平和堂・ジョーシン・ユニクロ等が入居)
- ガスト鳴海最中店
- 名古屋鳴海郵便局
- リベスタ鳴海
- 三重銀行鳴海支店
- 三菱東京UFJ銀行鳴海支店(●旧UFJ店舗)
- 碧海信用金庫鳴海支店
- 日本車輌製造鳴海製作所
- 国道1号
- 東海自動車学校
- 名鉄自動車学校(※旧鳴海球場跡)
- ファミリーマート鳴海駅前店(駅の高架下)
- なるみ記念診療所
- ハローワークプラザなるみ
- 扇川
路線バス
- 名鉄バス「鳴海駅前」バス停
- 平針運転免許試験場、鳴子みどりヶ丘、神沢中学校行(鳴子みどりヶ丘、平針運転免許試験場行:1番のりば、神沢中学校行:2番のりば)
- かつては平針運転免許試験場ではなく地下鉄原まで運行されていた。
- イオンモール大高行(ノンストップ)(2番のりば)
- イオンモール大高での買い物で条件を満たすと復路の鳴海駅前行の乗車券を貰える。
- 名古屋市営バス「名鉄鳴海」バス停
- 新瑞12 新瑞橋、地下鉄徳重行(地下鉄徳重行:1番のりば、新瑞橋行:2番のりば)
- 鳴海11 南大高駅行(右回り、左回り)(左回り:1番のりば、右回り:2番のりば)
- 鳴子15 地下鉄鳴子北、鳴尾車庫行(地下鉄鳴子北行:1番のりば、鳴尾車庫行:2番のりば)
名鉄バス、名古屋市営バスとも2009年4月に完成した駅南側の鳴海南駅前広場にあるバスターミナル内より発車する。新設のバスターミナルの歩道及びペデストリアンデッキ(2009年6月完成)を通るとすぐ隣のリベスタ鳴海にすぐつながっている。名鉄バス、名古屋市営バスとも乗り場は2ヶ所ずつある。
また南側へ250mほどの国道1号上には名古屋市営バスの「鳴海栄町」バス停があり、要町11系統(有松町口無池 - 鳴海栄町 - 要町)が運行しているほか、2009年12月18日より東京方面への高速夜行バス、新宿ドリーム三河・なごや号も停車している。上り便は乗車、下り便は降車のみ。
歴史
概要
かつては鳴海工場を有し隣接する日本車輌の工場とともに車輌修繕を行っていた。運転教習施設も兼ねていて東部地区の要となっていた。高架化以前に豊明市の豊明検車区と岡崎市の舞木検査場に機能を移し、機能移転後は小規模な留置線を3本程度残すのみとなっていた。高架化後は駅南側の上下線の間に留置線を2本設けている。なお、当駅から左京山駅までの高架橋は本格的な工事開始前より一部完成しており、それに従来の線路(豊橋方面)と新設の高架線(名古屋方面)をつなげた形になっている。
年表
- 1917年(大正6年)5月8日 - 愛知電気鉄道の駅として開業。
- 1935年(昭和10年)8月1日 - 名岐鉄道への合併により名古屋鉄道が発足したため、同社の駅となる。
- 1970年(昭和46年)12月20日 - 上り待避線新設[1]。
- 1974年(昭和49年)9月17日 - 特急(座席特急は除く)の一部が停車するようになる。
- 2004年(平成16年)
- 2005年(平成17年)1月29日 - ダイヤ改正に伴い、西尾線直通特急の停車を廃止。特急は上り1本のみの停車となる。
- 2006年(平成18年)11月25日 - 高架線開通。上下線とも高架線へ切り替え、高架駅での営業が開始。
- 2008年(平成20年)12月 - 鳴海駅前第2種市街地再開発事業のリベスタ鳴海(鳴海駅隣)と鳴海駅の連絡通路、バスターミナルリニューアル工事開始
- 2009年(平成21年)
- 2011年(平成23年)2月11日 - ICカード乗車券「manaca」供用開始。
- 2012年(平成24年)2月29日 - 「トランパス」供用終了。
隣の駅
- 名古屋鉄道
- 名古屋本線