鳳来町
鳳来町(ほうらいちょう)は、愛知県東部、南設楽郡に位置した町である。
1956年(昭和31年)に町村合併により成立。2005年(平成17年)10月1日に新城市・南設楽郡作手村と合併し新城市の一部となった。
目次
歴史
- 1956年(昭和31年)
- 1957年(昭和32年)2月15日 - 町章を制定。
- 1977年(昭和52年)7月30日 - 町の花・木を制定。
- 1985年(昭和60年)11月3日 - 町民憲章を制定。
- 2005年(平成17年)10月1日 - (旧)新城市・南設楽郡作手村と合併、(新)新城市が成立。
行政
- 町長: 穂積亮次(合併後、新城市長選に当選。現・新城市長)
行政機構
- 町長
- 教育委員会
- 教育長
- 事務局
- 鳳来寺山自然科学博物館
- 教育長
- 町議会議長
- 議会事務局
町民憲章
心を正しく 体をすこやかに
笑顔と思いやりの 輪をひろげ
明るい鳳来町を めざします
仕事にはげみ 工夫をこらし
恵みを生かして 力を合わせ
豊かな鳳来町を きずきます
教養を高め 文化を育て
緑の山河と 息づく歴史をほこりに
ふるさと鳳来町を まもります
行政地名
鳳来町には計34の大字が設定されていた[2]。1889年(明治22年)の町村制施行の直前に存在した村を継承するものが多いが、例外もある。
1956年(昭和31年)4月の鳳来町発足時点では大字は22。南設楽郡長篠村から継承した長篠(ながしの)・横川(よこがわ)・富保(とみやす)・富栄(とみさか)・豊岡(とよおか)の5大字、鳳来寺村から継承した門谷(かどや)・玖老勢(くろぜ)・副川(ふくがわ)・布里(ふり)・只持(ただもち)・一色(いっしき)・塩瀬(しおぜ)・愛郷(あいごう)の8大字、八名郡七郷村から継承した井代(いしろ)・能登瀬(のとせ)・名越(なこえ)・名号(みょうごう)・睦平(むつだいら)・細川(ほそかわ)・巣山(すやま)および一色を改称した七郷一色(ななさといっしき)の8大字と、旧大野町域に設定された大野(おおの)が該当する[2]。
1956年7月、北設楽郡三輪村の一部を編入する。この際、同村から継承した川合(かわい)と、同村長岡から分割した池場(いけば)の2大字が追加された[2]。
1956年9月の編入合併と境界変更では新たに10大字が追加され、全34大字がそろう。南設楽郡海老町からは海老(えび)・中島(なかじま)・連合(れんごう)・四谷(よつや)・副川の5大字、新城町からは乗本(のりもと)の1大字、八名郡山吉田村からは下吉田(しもよしだ)・上吉田(かみよしだ)・黄柳野(つげの)・竹ノ輪(たけのわ)の4大字を継承した。このうち旧海老町の副川(「海老副川」と通称される地域)は旧鳳来寺村の副川と同名ではあるが、編入合併にあたって名称変更はない。また、境界変更で横川の大部分が新城町に編入されたため、鳳来町側に残った横川はほぼ山林が占める人口0の地域となった[2]。
いずれも2005年(平成17年)の合併により、そのまま新城市の大字に変更されている[3]。ただし、旧鳳来町長だった穂積現新城市長の公約で、旧鳳来町域で「鳳来」の名称復活是否の住民意識調査を行い、是が過半数を超えた大字より旧作手村域にならって新城市鳳来xxの呼称とする計画がある。
姉妹都市・提携都市
国内
教育
町立小中学校は、新城市との合併に伴い市立学校となった(七郷一色小学校は合併前に廃校)。
高等学校
中学校
- 鳳来町立鳳来中学校
小学校
- 鳳来町立鳳来中部小学校
- 鳳来町立鳳来寺小学校
- 鳳来町立鳳来西小学校
- 鳳来町立鳳来東小学校
- 鳳来町立海老小学校
- 鳳来町立連谷小学校
- 鳳来町立山吉田小学校
- 鳳来町立黄柳野小学校
- 鳳来町立東陽小学校
- 鳳来町立七郷一色小学校(2002年3月廃校)
観光
交通
鉄道
町内の鉄道路線には東海旅客鉄道(JR東海)飯田線がある。町内の南西から北東にかけて横断し、長篠に長篠城駅・本長篠駅、富栄に三河大野駅、豊岡に湯谷温泉駅・三河槙原駅・柿平駅、川合に三河川合駅、池場に池場駅、計8駅が設置されていた。
これに加えて本長篠駅からは、1968年(昭和43年)まで豊橋鉄道田口線が町内を北上して設楽町方面へ通じていた。起点の本長篠に加え、富保に三河大草駅、門谷に鳳来寺駅、玖老勢に玖老勢駅、副川に三河大石駅、海老に三河海老駅・滝上駅の計7駅を町内に設置していた。
道路
鳳来町内には、一般国道2本、主要地方道3本、一般県道13本(合併直前時点では14本)が通っていた。
一般国道
- 国道151号 - JR飯田線と並行して町内を横断する。東栄町三輪から池場・川合・名号・名越・能登瀬・井代・大野・富栄・長篠を経て新城市有海へ至る。
- 国道257号 - 町内の南東から北にかけて縦貫する。引佐町田沢(現・浜松市北区引佐町田沢)から下吉田・乗本・長篠・(新城市横川・出沢)・布里・只持・愛郷を経て設楽町田峯へ至る。長篠地内に国道151号との重複区間がある。
主要地方道
- 愛知県道32号鳳来東栄線 - 町内中央部を縦貫する。国道151号との交差点(長篠)を起点に、富保・門谷・玖老勢・副川・海老・連合・四谷を経て、仏坂トンネルを抜けて設楽町神田へと至る。
- 愛知県道69号豊橋鳳来線 - 新城市市川から乗本に入り、国道257号との交差点(乗本)を終点とする。
- 愛知県道81号豊橋新城鳳来線 - 新城市中宇利から福津峠を越え黄柳野・上吉田を経て国道257号との交差点(下吉田)を終点とする。
一般県道
- 愛知県道389号鳳来設楽線 - 国道151号との交差点(富栄)を起点に、富保で県道32号に合流。海老までは重複区間で、連合から稲目トンネルを抜けて設楽町田峯で国道257号に接続する。
- 愛知県道392号新城引佐線 - 新城市吉川から吉川峠を越え、竹ノ輪・黄柳野を経、陣座峠を越えて引佐町狩宿(現・浜松市北区引佐町狩宿)に至る。途中黄柳野に県道81号との重複区間がある。
- 愛知県道424号振草三河川合停車場線 - 設楽町川合から川合へと入り、三河川合駅前へ至る。
- 愛知県道434号愛知県民の森線 - 愛知県民の森(門谷)から豊岡の一部を通過し国道151号との交差点(名越)へ至る。
- 愛知県道435号保永海老線 - 作手村大和田(現・新城市作手大和田)から塩瀬・愛郷・中島・副川と横断し終点(海老)で県道32号に接続する。途中の愛郷地内に国道257号との重複区間がある。
- 愛知県道436号清岳玖老勢線 - 作手村木和田(現・新城市作手木和田)から愛郷・塩瀬・一色・布里を経て布里で国道257号に合流。玖老勢までは重複区間で、国道から分岐した先の県道32号との交差点(玖老勢)が終点。途中愛郷に県道435号との重複区間がある。
- 愛知県道438号布里新城線 - 布里で県道436号から分岐する路線だが、未完成で塩瀬地内で途切れている。
- 愛知県道439号能登瀬新城線 - 国道151号との交差点(能登瀬)が起点で、豊岡を経て井代で国道151号に合流する。ここから大野までは重複区間で、大野から乗本へと進み新城市有海へと至る。乗本に県道69号との重複区間がある。
- 愛知県道441号鳳来寺山公園線 - 全線門谷地内。県道32号に接続する、鳳来寺の表参道である。
- 愛知県道442号鳳来佐久間線 - 県道439号・505号との交差点(大野地内)が起点。下吉田(阿寺地区)・巣山・七郷一色を経て佐久間町浦川(現・浜松市天竜区佐久間町浦川)へ至る。
- 愛知県道445号鳳来三ヶ日線 - 黄柳野を起点に新城市中宇利へ向かうが、鳳来町内では県道81号と重複する。
- 愛知県道505号渋川鳳来線 - 引佐町渋川(現・浜松市北区引佐町渋川)から七郷一色・巣山・細川・睦平を経て、県道439号・442号との交差点(大野)を終点とする。途中七郷一色から巣山にかけて県道442号との重複区間がある。
- 愛知県道519号七郷一色名号線 - 七郷一色で県道442号から分岐し、名号で国道151号に合流する。
町道
新城市と合併した現在でも鳳来町時代の町道標識が残存している。デザインは町の鳥コノハズクをイメージし、標識の形は楕円形。始点と終点にそれぞれ設置されている。補助標識に路線名と地名が書かれている。以下は町道の例。
- 1級町道15 稲目清崎線
有料道路
- 鳳来寺山パークウェイ - 鳳来寺山を登る有料道路。県道439号との交差点(豊岡)が起点、県道389号との交差点(門谷)が終点。新城市への合併直前の2005年7月に愛知県道524号門谷豊岡線として無料化。