青雲中学校・高等学校

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青雲中学校・高等学校(せいうんちゅうがっこう・こうとうがっこう, Seiun Gakuen Junior and Senior High School)は、長崎県西彼杵郡時津町左底にある男女共学私立中学校高等学校(併設型中高一貫校)。「学校法人青雲學園」が運営し、中高一貫教育を実施している。

概要

歴史
1975年昭和50年)に長崎の地元財界が中心となり、優れた生徒の育成を目指して設立された比較的新しい学校である。かつては中学校・高校ともに男子校であったが、高等学校は1995年度(平成7年度)より、中学校は2009年度(平成21年度)より進学実績の落ちこみなどを受けて男女共学となった。集団心の活用による学習効率の向上を身上とする。
1974年(昭和49年)10月に設立準備事務局が設置されたため、1974年(昭和49年)を創立年とし、10月に開校記念日を設けている。2009年(平成21年)に創立35周年を迎えた。
校訓
「いまをだいじに」
  • ゆたかな知性をつちかえ
  • ひろい心をはぐくめ
  • たくましい体をつくれ
校章
中央に校名の「青雲」の文字(縦書き)を置く。
学園歌
作詞は豊永徳、作曲は安永武一郎による。3番まであり、各番に校名の「青雲」が登場する。
教育活動・進学状況
九州でも有数の進学校であり、九州のみならず本州沖縄から進学してくる者も多い。進学塾などでは久留米大学附設中学校・高等学校ラ・サール中学校・高等学校と合わせて「九州御三家」と呼ばれる。伝統的に医学部進学者が多いため長崎県内の医師には同校OBが多い。青雲中学から高校に進学する生徒は「旧校生」、青雲高校から入学する生徒は「新校生」と呼ばれ、高校1年生では別々に授業が行われるが高校2年生から新旧合同のクラスが編成される。また高校2年生からは文系、理系に分かれた授業が実施される。
また、体育指導にも力を入れており、中学生は柔道剣道が双方必修である。3学期には「青雲坂」と呼ばれる敷地内を一周する傾斜の高い坂道で持久走が行われる。
学生寮
男子生徒には望山寮、和敬寮の2寮があり、望山寮には中学1年~高校1年、和敬寮には高校2・3年が過ごしている[1]。高校の女子生徒には学校の周辺に指定下宿が準備されている。
通学
長崎バスの路線バスが校内に乗り入れている。また諫早東長崎、西山、本原、大村、佐世保の6コースでスクールバスを運行している。大村方面から高速船で通学する生徒もいる。

沿革

  • 1974年(昭和49年)10月 - 青雲学園設立発起人会、設立準備事務局が開設。初代理事長に速見雄吉が就任。 (創立年
  • 1975年(昭和50年)
    • 3月 - 校地・校舎第1期工事が完了。
    • 4月1日 - 「青雲中学校・高等学校」(現校名)が開校。 中学156名、高校113名が入学。初代校長は古川憲介。
  • 1976年(昭和51年)
    • 1月 - 体育館と格技場が完成。
    • 3月 - 望山寮が完成。
  • 1977年(昭和52年)4月 - テニスコートが完成。
  • 1985年(昭和60年)10月 - 第二運動場が完成。
  • 1992年(平成4年)12月 - 第三運動場が完成。
  • 1994年(平成6年)3月 - 創立20周年記念館が完成。
  • 1995年(平成7年)4月 - 高等学校、男女共学を開始。
  • 1996年(平成8年)10月 - テニスコートを新設。
  • 1997年(平成9年)2月 - 和敬寮、温習室が完成。
  • 2009年(平成21年)
    • 2月 - 特別教室棟を新築。
    • 4月 - 中学校、男女共学を開始。
    • この年 - 創立30周年を記念し、記念館を初代理事長・速見雄吉の名にちなみ「速見記念館」と改称。同時に記念館前に速見雄吉の銅像が設置。
  • 2010年(平成22年)

行事

3学期制

1学期
  • 4月 - 入学式(高校は新入生のみ)、始業式、(新入生のみ)新入生合宿、実力考査、体育祭
  • 5月 - 健康診断、定期考査、スケッチ大会(中1、中2)
  • 6月 - 実力考査、進学講演会(高2、高3)
  • 7月 - 定期考査、クラスマッチ(高1~高3)、個人面談、終業式、判定試験(中学3年)
  • 8月 - サマーキャンプ(中3)夏休み、始業式
    • 青雲祭 - 8月の日曜日の午前9時から午後3時まで行われる。有志の生徒による出し物のほか、保護者運営の模擬店を生徒が巡る。2008年度(平成20年度)までは毎年9月に行われていたが、2009年度(平成21年度)より8月に行われることになった。
2学期
  • 9月 - 定期考査
    • 青雲ラリー - 心身の鍛錬をはかることを目的として、夕方から翌朝まで約40kmの長距離を歩行する。
  • 10月 - 開校記念式、中2修学旅行(目的地は黒部峡谷信州京都名古屋など)
  • 11月 - 実力考査、名士講演会
  • 12月 - 定期考査、終業式
3学期
  • 1月 - 始業式、実力考査、入学試験、スペリングコンテスト(中1~中3)
  • 2月 - 高校卒業式、卒業生に送る餅つき、高1修学旅行(新潟県北海道へのスキー合宿)
  • 3月 - 定期考査、修了式、中学卒業式兼高校入学式
    • 通常は3月18日に修了式が、翌19日に中卒高入式がある。高校卒業式では中学生が、中卒高入式では高校生が休みとなる。また、中卒高入式は終業式の翌日のため、高校生は3月19日から春休みとなる。

部活動

部活動では、文化部(ディベート、将棋、囲碁、百人一首など)が成績を残している。また、他校よりも部活動ができる時間が短い。

文化部
運動部

著名な出身者

(50音順)

交通アクセス

最寄りのバス停
  • 長崎バス
    • 「青雲学園前」バス停下車後すぐ。 - 登下校時にバスが発着。便数は少ない。
    • 「上左底」バス停下車後、徒歩約3~5分
    • 「左底」バス停下車後、徒歩約5~10分 - 便数は多い。
最寄りの国道・交差点
最寄りの港

周辺

脚注

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関連項目

外部リンク

  • 学園の寮にはそれぞれ愛称がつけられており、「アルファ」棟、「ブラボー」棟、「チャーリー」棟(無住)、「デルタ」棟(今はない)、「エコー」棟などとさながらアメリカ軍隊のような呼称となっている。
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