阿佐海岸鉄道

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テンプレート:Infobox 阿佐海岸鉄道株式会社(あさかいがんてつどう)は、徳島県海部郡海陽町に本社を置き、旧日本鉄道建設公団建設線だった阿佐東線を運営している、徳島県高知県海陽町東洋町などの出資による第三セクター方式で設立された、第三セクター鉄道事業者

阿佐東線は四国旅客鉄道(JR四国)牟岐線の末端的存在であり、沿線人口が少ない上に路線距離も短いため運賃収入は2千万円を切る状態(輸送密度は約170人/日)で、開業以来赤字続きで一度も黒字を計上できていない。沿線の高校統廃合で定期客も減少し、毎年の経常赤字が5 - 9千万円前後に上り、地元自治体の負担は限界に近いとされ、廃止を検討している第三セクターとして名前が挙げられている[1]。2008年度鉄道統計年報によると、日本全国のJR線以外の路線で最も利用者が少ない[2]

歴史

役員

社長

  • 坂本松雄(2001年、2002年頃)
  • 平岡建彦( - 2006年6月)
  • 五軒家憲次(2006年6月 - )

路線

運賃

大人普通旅客運賃(小児半額・10円未満切り上げ)。2014年4月1日現在。[4]

キロ程 区間 運賃(円)
3 宍喰 - 甲浦 210
7 海部 - 宍喰 240
9 海部 - 甲浦 270

入場券 大人200円、小児100円

かつてグリーン車連結の特急列車普通列車として乗り入れていたときは、グリーン料金(自由席)の設定があった(1997年3月時点で海部-宍喰間 220円、海部-甲浦間 240円、宍喰-甲浦間 180円[5])。

車両

現有車両

  • ASA-100形「しおかぜ」 (101)
    • ASA-100形と後述するASA-200形は新潟鐵工所が製作したNDCの軽快気動車シリーズのステンレス車体の18m級気動車。土佐くろしお鉄道のTKT-8000形をベースにしている。エンジンはDMF13HS (250PS/2000rpm) を1基搭載している。座席は、車内は転換クロスシート(車端部はロングシート)。営業距離が短いためトイレは設置されていない。
  • ASA-300形「たかちほ」(301)
    • 後述のASA201の事故廃車にともない、廃止となった高千穂鉄道から2009年に無償譲渡された車両[6][7]西鉄テクノサービスで整備の上、同年8月30日から高千穂鉄道時代の姿でTR201の旧番号を標記したまま「高千穂復刻列車」として運用に入っていたが、2010年3月からはすだちくん(徳島県のキャラクター)とぽんかんくん(東洋町のキャラクター)をあしらったラッピング車両となっている。

過去の車両 


脚注

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関連項目

外部リンク

  1. 2003年8月13日 日本経済新聞関西版。廃止検討中の第三セクター7社(鉄道以外を含む)のうちの1社として名前が挙げられている。阿佐海岸鉄道においては、2007年度までは現行通り自治体が補助を行うが、以後の存廃は検討中とされている。
  2. テンプレート:PDFlink - 東日本旅客鉄道
  3. 列車、車庫で壁に衝突 脱線し運転手けが 阿佐海岸鉄道 朝日新聞 2008年7月1日
  4. 運賃・料金 - 阿佐海岸鉄道、2014年7月30日閲覧
  5. 『JTB時刻表』1997年3月号、p.365
  6. トロッコ列車 JR九州へ 高千穂鉄道、有償で譲渡 一般車両 沿線2町などに無償で」 西日本新聞 2008年10月21日
  7. 『鉄道ファン』2009年4月号195頁。元記事は徳島新聞2008年2月3日付。この記事中で事故車両は廃車になったと明記されている。
  8. 阿佐海岸鉄道:阿佐東線、今夕に運転再開 /徳島 毎日新聞 2008年7月5日 地方版
  9. 車両やりくりに苦悩 阿佐東線脱線、車検控え代替車必要 徳島新聞 2008年7月17日
  10. 『鉄道ファン』2008年11月号180頁