阿佐海岸鉄道
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テンプレート:Infobox 阿佐海岸鉄道株式会社(あさかいがんてつどう)は、徳島県海部郡海陽町に本社を置き、旧日本鉄道建設公団建設線だった阿佐東線を運営している、徳島県・高知県・海陽町・東洋町などの出資による第三セクター方式で設立された、第三セクター鉄道事業者。
阿佐東線は四国旅客鉄道(JR四国)牟岐線の末端的存在であり、沿線人口が少ない上に路線距離も短いため運賃収入は2千万円を切る状態(輸送密度は約170人/日)で、開業以来赤字続きで一度も黒字を計上できていない。沿線の高校統廃合で定期客も減少し、毎年の経常赤字が5 - 9千万円前後に上り、地元自治体の負担は限界に近いとされ、廃止を検討している第三セクターとして名前が挙げられている[1]。2008年度鉄道統計年報によると、日本全国のJR線以外の路線で最も利用者が少ない[2]。
歴史
- 1988年(昭和63年)9月9日 設立。
- 1992年(平成4年)3月26日 阿佐東線 海部 - 甲浦間が開業。
- 2006年(平成18年)3月1日 全駅で駅番号表示を開始。
- 2008年(平成20年)6月30日 宍喰駅で夜間に回送列車が壁面に衝突して脱線し、自社車両1両破損、廃車[3]。
役員
社長
- 坂本松雄(2001年、2002年頃)
- 平岡建彦( - 2006年6月)
- 五軒家憲次(2006年6月 - )
路線
運賃
大人普通旅客運賃(小児半額・10円未満切り上げ)。2014年4月1日現在。[4]
キロ程 | 区間 | 運賃(円) |
---|---|---|
3 | 宍喰 - 甲浦 | 210 |
7 | 海部 - 宍喰 | 240 |
9 | 海部 - 甲浦 | 270 |
入場券 大人200円、小児100円
かつてグリーン車連結の特急列車が普通列車として乗り入れていたときは、グリーン料金(自由席)の設定があった(1997年3月時点で海部-宍喰間 220円、海部-甲浦間 240円、宍喰-甲浦間 180円[5])。
車両
現有車両
- ASA-100形「しおかぜ」 (101)
- ASA-300形「たかちほ」(301)
- Asa Kaigan Tetsudo.jpg
ASA-101
- Asakaigan-301.jpg
ASA-301「高千穂復刻列車」
- Asakaigan-ASA-301.jpg
ASA-301 ラッピング列車
過去の車両
- ASA-200形「あさしお」 (201)
- Asa Kaigan Railway ASA-201 kaihu.jpg
ASA-201
- Asa Kaigan Railway ASA-201 Inside 1.JPG
事故廃車前のASA-201の車内
脚注
関連項目
- 日本の鉄道事業者一覧
- 四国旅客鉄道
- 任侠ヘルパー - 劇場版で阿佐海岸鉄道が撮影協力
外部リンク
- ↑ 2003年8月13日 日本経済新聞関西版。廃止検討中の第三セクター7社(鉄道以外を含む)のうちの1社として名前が挙げられている。阿佐海岸鉄道においては、2007年度までは現行通り自治体が補助を行うが、以後の存廃は検討中とされている。
- ↑ テンプレート:PDFlink - 東日本旅客鉄道
- ↑ 列車、車庫で壁に衝突 脱線し運転手けが 阿佐海岸鉄道 朝日新聞 2008年7月1日
- ↑ 運賃・料金 - 阿佐海岸鉄道、2014年7月30日閲覧
- ↑ 『JTB時刻表』1997年3月号、p.365
- ↑ 「トロッコ列車 JR九州へ 高千穂鉄道、有償で譲渡 一般車両 沿線2町などに無償で」 西日本新聞 2008年10月21日
- ↑ 『鉄道ファン』2009年4月号195頁。元記事は徳島新聞2008年2月3日付。この記事中で事故車両は廃車になったと明記されている。
- ↑ 阿佐海岸鉄道:阿佐東線、今夕に運転再開 /徳島 毎日新聞 2008年7月5日 地方版
- ↑ 車両やりくりに苦悩 阿佐東線脱線、車検控え代替車必要 徳島新聞 2008年7月17日
- ↑ 『鉄道ファン』2008年11月号180頁