野尻俊明
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野尻 俊明(のじり としあき、1950年6月15日 - )は、日本の法学者。前・流通経済大学学長で現在は同大法学部教授。栃木県出身。
人物
専攻は経済法、物流政策の法学者。国内外の運輸・物流関係(特に陸運・鉄道貨物輸送分野)の法体系や政策に精通する、国内では数少ない経済法研究者である。
経歴
- 1989年 流通経済大学社会学部助教授
- 1995年 流通経済大学社会学部教授
- 1996年 流通経済大学流通情報学部教授
- 2001年 流通経済大学法学部教授及び教務部長
- 2002年 流通経済大学学長(2008年11月まで)
- 2008年 流通経済大学法学部教授
著書(学術書)
【単 著】
- 『規制改革と競争政策―アメリカ運輸事業のディレギュレーション』(白桃書房、1984年)
- 『USフレイトインダストリーズ』(日通総合研究所、1988年)
- 『知っておきたい流通関係法』(白桃書房、1998年、現在は、下記の『流通関係法』に改訂)
- 『流通関係法-第3版 商流・物流の基本法規と解説-』(白桃書房、2006年)
- 『貨物自動車政策の変遷』(流通経済大学出版会、2014年)
【共著及び分担執筆】
- 『ゼミナール流通入門』(日本経済新聞社)
- 『現代の物流』(成山堂)
- 『輸送の知識』(日本経済新聞社(日経文庫))
- 『Q&A 物流業務トラブル解決の手引』(新日本法規出版)
主論文
- 「米国における企業結合に関する一考察・クレイトン法第7条の解釈を中心として」(「法学研究年報」日本大学、1976年)
- 「米国のトラック輸送事業における規制緩和の効果と課題」(「高速道路と自動車」財団法人 高速道路調査会、1983年)
- 「米国運輸産業におけるデイレギュレーションとその動向」(「運輸と経済」財団法人 運輸調査局、1984年)
- 「ディレギュレーションと反トラスト法-米国運輸事業規制緩和諸法を素材に」(「経済法学会年報」日本経済法学会、1986年)
- 「物流規制緩和の潮流と今後の展開-諸外国との比較をとおして」(「港湾」日本港湾協会、1991年)
- 「アメリカの州際トラック事業ディレギュレーションの現状」(「輸送展望」日通総合研究所、1994年)
- 「物流事業における公正取引について‐下請法改正によせて‐」(「倉庫」日本倉庫業協会、2003年)
他多数
講演・シンポジウム等
- 「最近の物流動向と北関東3県の物流ポテンシャル」(2010年・北関東広域連携推進協議会)
- 「トラック事業政策をめぐる最近の状況と今後の展望」(2009年・日本流通新聞)
- 「トラック運送事業ISOシンポジウム-トラック輸送の信頼と品質向上に向けて-」(2007年・全日本トラック協会)
- 「物流分野の人材教育・育成のあり方に関する国際シンポジウム」(2005年)(国土交通省・国土交通政策研究所)
- 「物流業における公正な取引のあり方について」(2002年)(社団法人 日本物流団体連合会)
主な役職
公的な職務(過去のものを含む)
- 「国際海上コンテナの陸上輸送安全確保に関する調査研究委員会」委員長(旧・運輸省)
- 「食品物流に関する懇談会」(農林水産省)委員
- 「貨物自動車運送事業及び貨物運送取扱事業の在り方に関する懇談会」委員(国土交通省)
- 「貨物鉄道事業の規制緩和に関する懇談会」(国土交通省)座長
- 「自動車運送事業者安全性評価システム委員会」(国土交通省)委員長
- 「トラック産業の将来ビジョンに関する検討会」」(国土交通省)座長
- 「企業取引研究会」(公正取引委員会)委員(物流事業分野担当)
- 「貨物自動車運送事業安全性評価委員会」(全日本トラック協会)委員長
- 「引越運送に係わる利用者保護対策研究委員会」(全日本トラック協会)委員長
- 「21世紀物流フォーラム」(運輸労連)参与
- 「弾力的な鉄道貨物輸送システムのあり方に関する調査」(調査主体:国土交通省鉄道局)調査委員会座長
- 「2010年代に向けての物流戦略委員会」(国土交通省政策統括官付参事官(物流政策)室)委員長代理
- 「事業用自動車に係る総合的安全対策検討委員会」委員長(国土交通省)
- 「中小企業政策審議会 経営支援部会」委員(経済産業省)
- 「千葉県戦略物流推進協議会」会長(千葉県)
- 「物流環境大賞選考委員会」副委員長(社団法人日本物流団体連合会)
など