資金源強奪

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資金源強奪」(しきんげんごうだつ)は、ふかさくきんじ監督・東映製作で1975年6月21日に公開された日本映画

ストーリー

敵対する暴力団の組長を射殺し、8年間の刑務所生活を送ったやくざ・清元武司。 獄中でひそかに、自らの属する羽田組から大金を強奪する計画を練っていた清元は出所後、刑務所仲間の別所鉄也・小出熊吉とともに組が開いていた賭場を襲撃し、まんまと3億5千万円を手に入れた。羽田組は停職中の悪徳刑事・能代文明を雇って犯人を追跡させようとするが…

概要

大金を奪い合う悪党たちの様子をコミカルに描く。同時上映は、小平裕監督、三東ルシア主演の『青い性』。北大路欣也梅宮辰夫川谷拓三室田日出男らが出演しているほか、松方弘樹山城新伍カメオ出演した。

監督は深作欣二が担当したが、タイトルクレジットでは平仮名の「ふかさくきんじ」表記になっている。これは東映本社との対立によるもので、犯罪を扱う内容が反社会的とみなされるのを恐れ、劇中の数ヵ所に刑法の条文を挿入させられたことへの反発とも、単に殺人的スケジュールや低予算に対する抗議[1]だったとも言われている。

スタッフ

キャスト

ファイル:通天閣.jpg
クライマックスで能代が展望台上から狙撃を行う通天閣。羽田組は通天閣の横にあるという設定。

脚注

  1. 本作の後番組として公開されたのは、オールスターキャストのパニック超大作『新幹線大爆破』であった。

関連書籍

北大路欣也へのインタビューの中で、本作品についても言及されている。

映像ソフト

地上波を含み、テレビでは何度かオンエアされているものの、長い間ソフト化されなかったが、2008年12月5日東映ビデオよりDVDが発売された。

関連項目

外部リンク

テンプレート:深作欣二