荒正義
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荒 正義(あら まさよし、1952年4月12日 - )は、日本プロ麻雀連盟に所属する競技麻雀のプロ雀士、エッセイスト、漫画原作者。北海道常呂郡留辺蘂町出身(現在は北見市と合併)。現在、日本プロ麻雀連盟副会長。同団体内での段位は九段。血液型はA型。
プロ麻雀界での実績から現役最強と言われている本格派である。
元裏プロで、テレビ対局などにおけるキャッチフレーズは「最後の裏プロ」・「北海の荒法師」・「イナズマ打法」。趣味は囲碁でアマチュア七段。
経歴・人物
麻雀を始めてから23歳でプロ入りを果たす。2013年現在に至るまで「それが好いことなのか、能力が乏しいのかいまだにわからない」と著書で述べている[1]。
将来の夢は「海のそばで港があって美味しい魚を毎日食べられる町に住むこと」らしく、30代の打ち盛りのとき、50歳で引退してその夢をかなえようと思ったことがあるが、突如起きたバブル景気の様々な影響(著書では「湧いた金が人を狂わし破壊した」、「神は金に踊る人間を許さなかった」とある)や、「(もっと働け、もっと(麻雀を)打て!)」と神の声と比喩する言葉を聞き取ったことにより「生涯現役」を決めたという[1]。
雀風
雀風は巧みな鳴きを要所要所で使う柔軟型。かつて、近代麻雀誌上で「ジャックナイフ」と形容されたこともある。 しかし小島武夫には、その鳴きについて、「荒は腰が軽くなった」と批判されることもある。
近年ではメンゼンで戦うことが多く、攻撃型に徹している。荒本人はこれを「自然流」と称している[2]。
獲得タイトル
- 新人王(第1期)
- 王位(第5・29期)
- グランプリ(第3・5期)
- 最強位(第10期)
- 鳳凰位(第8・28期)
- 麻雀マスターズ(第12期)
- モンド名人戦(第4回 第4回までの名称は「モンド21名人戦」)
- モンド王座決定戦(第6、7回 第6回までの名称は「モンド21王座決定戦」)
- 麻雀トライアスロン・雀豪決定戦(第2回)
など
著書
- 麻雀覇王ブックス(7)荒正義の麻雀「プロの条件」(毎日コミュニケーションズ)
- 麻雀エキサイト〈1〉荒正義・実戦三十番(毎日コミュニケーションズ)
- プロ麻雀魂其の1 敗れざる者 荒正義(毎日コミュニケーションズ)
- 『麻雀 神の視点 最強プロが教える勝ち方の極意』(ベスト麻雀文庫)ISBN 978-4-584-39333-8
漫画原作
出演
関連項目
- 日本プロ麻雀連盟
- 麻雀格闘倶楽部
- ロン2
- 最高位戦八百長疑惑事件 本稿に出てくる、ドラの当り牌を見逃したのが、荒である。