若松駅
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若松駅(わかまつえき)は、福岡県北九州市若松区白山一丁目にある、九州旅客鉄道(JR九州)筑豊本線(若松線)の駅である。同線の起点駅。
駅構造
頭端式ホーム1面2線を有する地上駅で南側に1本の側線が存在する。以前は石炭の積出港として広大なヤードを備えていた。現在、その跡地は、駅前広場等公共施設用地として整備されたり、「久岐の浜シーサイド」として数多くのマンションや市営住宅が建設されている。
JR九州鉄道営業が駅業務を行う業務委託駅で、みどりの窓口が設置されている。また、改札前には駅そば店(東筑軒)が併設されている。
なお、駅構内にバスターミナルはなく、最寄のバス停は国道199号沿いに設置されている「大橋通り」、「若松駅」バス停(二島方面のみ)と、国道495号沿いに設置されている「若松市民会館前」バス停(運行事業者は北九州市交通局および西鉄バス北九州。ただし西鉄の「若松駅」バス停は降車専用となっている)である。
駅弁
- かしわめし
- 鯖棒寿司
利用状況
2013年度の1日平均乗車人員は1,390人である[2]。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
2000年 | 1,621 |
2001年 | 1,601 |
2002年 | 1,551 |
2003年 | 1,521 |
2004年 | 1,506 |
2005年 | 1,437 |
2006年 | 1,426 |
2007年 | 1,381 |
2008年 | 1,359 |
2009年 | 1,306 |
2010年 | 1,311 |
2011年 | 1,345 |
2012年 | 1,358 |
2013年 | 1,390 |
駅周辺
- 若松市民会館
- 火野葦平資料館(若松市民会館内)
- 北九州市立若松図書館(ベイサイドプラザ内)
- サンリブ若松店(ベイサイドプラザ内)
- 久岐の浜広場 - 筑豊本線で活躍していた9600形19633号が静態保存されている。以前は駅北側にあった白山公園に保存されていたが、駅周辺再開発によって現在地に移動し、当駅の歴史を記載した掲示板も設置されている。
- 久岐の浜シーサイド団地(石炭貨車ヤード跡)
- ホテルルートイン北九州若松駅東
- エスト本町・明治町銀天街(アーケード)
- ビジョンメガネ若松駅前店
- 若戸大橋
- 新若戸道路(2012年度完成)
- 若戸渡船若松渡場
- 徒歩10分以上かかるが、ここへ至る洞海湾沿いは若松バンドと呼ばれ、レトロな建物が多い街並みのためロケ地によく使用されている。
- 若松恵比須神社
- 若松区役所
- 若松郵便局
- 産業医科大学若松病院
- 芳野病院
- 高塔山公園
- 国道199号
- 国道495号
歴史
筑豊興業鉄道により1891年(明治24年)8月30日開設された。当初から石炭の積み出しを主な目的とした。若松駅と若松港の設備は並行して拡張が行われ、石炭桟橋から石炭を積み出した。構内は広大で多数の石炭車が常時出入りしていた。ガントリークレーン、ホイストなどの積み下ろし設備が各種整備され、最盛期の1940年(昭和15年)には年間830万トンの積み出しを行い、一時第二次世界大戦のために衰えるが戦後も再び同じくらいの貨物取り扱いをして、ほぼ常時日本で一番貨物取り扱いの多い駅であった。しかしエネルギー革命の進展により、石炭の取り扱いは急速に減少していき、1970年(昭和45年)にはホイストとガントリークレーンの使用が停止され、1982年(昭和57年)11月には貨物輸送が廃止されるに至った。翌1983年(昭和58年)4月から構内の整理が開始され、旧駅舎が取り壊されて建て直されると共に側線群のほぼ全てが撤去されて、現在に見る純粋な旅客駅となった。新駅舎となってからも客車列車が運行されていた1990年代前半頃までは複数のホームを使用していたが、現在は1面2線のみとなっている。
年表
- 1891年(明治24年)8月30日 - 筑豊興業鉄道、若松駅―直方駅間開設に伴い当駅開業。
- 1893年(明治26年)4月6日 - それまで直方町(現直方市)にあった筑豊興業鉄道本社を若松町(現若松区)に移転。
- 1894年(明治27年)8月15日 - 筑豊鉄道に社名変更。
- 1897年(明治30年)10月1日 - 筑豊鉄道を九州鉄道(初代)が買収。
- 1904年(明治37年)10月25日 - 現在位置に駅移転。
- 1907年(明治40年)7月1日 - 九州鉄道(初代)が国有化され帝国鉄道庁が所管、筑豊本線の駅となる。
- 1911年(明治44年)12月23日 - 一等駅に指定される。
- 1920年(大正9年)8月 - 新駅舎完成。
- 1930年(昭和5年)7月28日 - ガントリークレーン設置。
- 1935年(昭和10年)9月21日 - 自動信号機使用開始。
- 1936年(昭和11年)5月 - 若松市営軌道と連絡運輸開始。
- 1941年(昭和16年) - 貨物取扱量が全国1位になる。2位は現新日鉄戸畑工場内の飛旗駅。
- 1970年(昭和45年)10月1日 - ガントリークレーン使用禁止。
- 1982年(昭和57年)11月 - 貨物輸送廃止。
- 1984年(昭和59年)3月24日 - 新駅舎完成。隣接した旧駅舎を解体。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により九州旅客鉄道が継承。
- 2009年(平成21年)3月1日 - ICカードSUGOCAの利用を開始。
その他
- かつて若松駅は石炭輸送の拠点でもあった。駅のすぐ近くの下り線側には高さ8m、長さ1200mもある日本一の石炭さん橋があった。
隣の駅
- 九州旅客鉄道
- 若松線(筑豊本線)
- 若松駅 - 藤ノ木駅
参考文献
- 九州鉄道百年祭実行委員会・百年史編纂部会 九州の鉄道100年記念誌『鉄輪の轟き』九州旅客鉄道 1988年
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:若松線- ↑ 社団法人九州鉄道営業会
- ↑ とうけい北九州 (運輸・通信) JR乗降客人員