船橋洋一

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テンプレート:Infobox journalist 船橋 洋一(ふなばし よういち、1944年12月15日 - ) は、日本の評論家コラムニスト、元新聞記者。学位法学博士。元朝日新聞社主筆大佛次郎賞選考委員(2011年より)。

人物

親米保守の経済記者で、CIA協力者リストに名前が上がっている[1]英語中国語に堪能。経済安全保障を巡る外交交渉の裏側を取材した著作で知られる。社内では東京本社経済部次長まで昇進したものの、その後は経済部長、編集局次長、編集局長という本社のラインのポストとは無縁だった。

定年後はコラムニストとして「朝日新聞」などに執筆を続ける一方で、個人的に著述家として著作活動を行っていたが2005年平成17年)に同社社長に就任した秋山耿太郎による改革路線のもと、2007年には同社主筆となった。同職は、同新聞社の4本社編集局長と論説主幹の上位に位置するもので、広岡知男(昭和40-50年代に同社社長・会長を歴任)以来30年間空席となっていた。

経歴

中華民国北京生まれ。灘中学校・高等学校を経て、1968年東京大学教養学部卒業1992年法学博士慶應義塾大学)。博士論文は、「ドル管理の国際政治 -プラザ合意からルーブル合意に至る五カ国蔵相・中央銀行総裁会議(G5)の経済政策協調の分析-」。

大学卒業後の1968年昭和43年)、朝日新聞社入社。特派員としての同社北京支局、ワシントン支局に勤務、経済部編集委員アメリカ総局長を歴任した。この間、1975年にはハーバード大学、1987年には国際経済研究所(Institute for International Economics、ワシントンD.C.)、2003年にはコロンビア大学、2005年にはブルッキングス研究所において、それぞれ客員研究員として研究に従事した。

2007年平成19年)6月26日、同社主筆(一般記事と社説など論説の双方を統括する職)に就任。2010年平成22年)12月15日付で朝日新聞社を退職。

2011年、一般財団法人日本再建イニシアティブを設立し、理事長に就任。一般財団法人日本再建イニシアティブの下に、福島原発事故独立検証委員会を設立し、プログラムディレクターに就任。

2014年5月27日、民主党の提言組織「党改革創生会議」の議長に就任した[2]

役職

  • 「21世紀日本の構想」懇談会第1分科会メンバー
  • アジア太平洋フォーラム・淡路会議理事
  • 国際アジア共同体学会顧問
  • 一般財団法人日本再建イニシアティブ理事長

受賞

著書

単著

  • 『経済安全保障論――地球経済時代のパワー・エコノミックス』(東洋経済、1978年)
  • 『サミットの思想』(朝日新聞社、1980年/「サミットクラシー」に改題、朝日文庫、1991年)
  • 『内部(neibu)――ある中国報告』(朝日新聞社、1983年/朝日文庫、1988年)
  • 『日米経済摩擦――その舞台裏』(岩波書店岩波新書]、1987年)
  • 『通貨烈烈』(朝日新聞社、1988年/朝日文庫、1993年)(英訳 Managing the Dollar: from the Plaza to the Louvre, Institute for International Economics, 1988/2nd.ed, 1989.)
  • 『世界が劇場となった』(朝日新聞社、1990年/朝日文庫、1992年)
  • 『経済地球儀』(朝日新聞社、1990年)
  • ゴルバチョフの帽子――World briefing』(朝日新聞社、1991年)
  • 『冷戦後――同時代の現場で考える』(岩波書店[岩波新書]、1991年)
  • 『冷戦後事始――経済地球儀』(朝日新聞社、1991年)
  • 『国境が点線となる――World briefing 2』(朝日新聞社、1992年)
  • 『出冷戦記――経済地球儀 3』(朝日新聞社、1992年)
  • 『日本の対外構想――冷戦後のビジョンを書く』(岩波書店[岩波新書]、1993年)
  • 『アジア太平洋フュージョン――APECと日本』(中央公論社、1995年)(英訳 Asia Pacific Fusion: Japan's Role in APEC, Institute for International Economics, 1995).
  • 『世界ブリーフィング――同時代の解き方』(新潮社、1995年)
  • 『同盟漂流』(岩波書店, 1997年/岩波現代文庫、2006年)(英訳 Alliance Adrift, Council on Foreign Relations Press, 1999.)
  • 『同盟を考える――国々の生き方』(岩波書店[岩波新書]、1998年)
  • 『船橋洋一の世界を読み解く事典』(岩波書店、2000年)
  • 『創造的破壊系――日本発世界の経営者たち』(朝日新聞社、2000年)
  • 『あえて英語公用語論』(文藝春秋文春新書、2000年)
  • 『痛快!国際政治学』(集英社インターナショナル、2002年)
  • グローバリゼーション・トリック』(岩波書店、2002年)
  • 『日本の志』(新潮社、2003年)
  • 『歴史和解の旅――対立の過去から共生の未来へ』(朝日新聞社、2004年)
  • 『青い海をもとめて――東アジア海洋文明紀行』(朝日新聞社、2005年)
  • 『ザ・ペニンシュラ・クエスチョン――朝鮮半島第二次核危機』(朝日新聞社、2006年)のち文庫(英訳 The Peninsula Question: A Chronicle of the Second Nuclear Crisis, Brookings Institution Press, 2007).
  • 『日本孤立』(岩波書店、2007年)
  • 『冷戦後――失われた時代』(朝日新聞社、2008年)
  • 『新世界国々の興亡』(朝日新聞出版・[朝日新書]、2010年)
  • 『カウントダウン・メルトダウン上下』(文藝春秋、2013年)
  • 『原発敗戦 危機のリーダーシップとは』(文藝春秋・文春新書、2014年)

編著

  • 『日本戦略宣言――シビリアン大国をめざして』(講談社、1991年)
  • Japan's International Agenda, (New York University Press、1994).
  • 『同盟の比較研究――冷戦後秩序を求めて』(日本評論社、2001年)
  • 『日本の戦争責任をどう考えるか――歴史和解ワークショップからの報告』(朝日新聞社、2001年)
  • 『いま、歴史問題にどう取り組むか』(岩波書店、2001年)
  • Reconciliation in the Asia-Pacific, (United States Institute of Peace Press, 2003).

共編著

  • 竹中平蔵)『IT革命――新世紀への挑戦』(朝日新聞社、2000年)

関連項目

脚注

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外部リンク

テンプレート:朝日新聞社
  1. 2,619 CIA Sources: The Crowley Files
  2. テンプレート:Cite news
  3. 47NEWS 大宅壮一賞に船橋洋一さん 元朝日新聞社主筆 『共同通信』2013年4月9日