肥後大津駅
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|} 肥後大津駅(ひごおおづえき)は、熊本県菊池郡大津町大字室にある、九州旅客鉄道(JR九州)豊肥本線の駅である。
熊本駅からの電化は当駅までで、普通列車の多くは当駅で折り返す。かつては、特急「有明」が当駅まで1日1往復乗入れていた。
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅。互いのホームは構内踏切で連絡している。
北口と南口があり、北口はJR九州鉄道営業、南口は大津町シルバー人材センターが駅業務を行う業務委託駅である。2012年12月1日よりSUGOCAが利用可能となったが、当駅に自動改札機の設置は行われず、ICの読み取り機のみ設置している。大分方面へは中判田駅まで通常利用できないが、最短経路で計算されるため途中下車せず通過することは可能。みどりの窓口は北口に設置されている。北口・南口相互間は駅係員へ申告し通行券を授受することで通行可能となっている。
のりば
1・2・3 | テンプレート:Color豊肥本線 | (上り) | 水前寺・熊本方面 |
---|---|---|---|
(下り) | 阿蘇・大分方面 |
利用状況
- 1日平均乗降人員の推移は下記の通り。
乗降人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
2000 | 3,760 |
2001 | 3,844 |
2002 | 3,884 |
2003 | 3,746 |
2004 | 3,701 |
2005 | 3,730 |
2006 | 3,812 |
2007 | 3,800 |
2008 | 3,847 |
2009 | 3,860 |
2010 | 3,862 |
駅周辺
駅北側は官公庁等がある大津町の中心市街地、南側は田畑と住宅が混在しているが、国道57号大津バイパス沿いに新たな商業施設等が立ち並び発展し続けている。
- 駅北側
- 熊本県道172号大津停車場線(駅前道路)
- 熊本県道30号大津植木線
- 大津町役場
- 大津郵便局
- 室郵便局
- 肥後銀行大津支店
- 九州電力大津営業所
- 熊本県立大津養護学校
- 熊本県立翔陽高等学校
ほか
- 駅南側
- 国道57号・大津バイパス
- 大津町ビジターセンター
- イオン大津ショッピングプラザ
- 大津町立大津中学校
- 熊本県立大津高等学校
- 熊本県警大津警察署
ほか
バス路線
- 肥後大津駅
- 産交バス(矢護川・菊池方面、伊坂・鹿本・山鹿方面)
- 大津駅南口
- 大津駅前(少し離れている)
- 産交バス(三里木・市内方面、大津産交方面、吹田団地方面)
- 大津町子育て支援センター前(少し離れている)
- 産交バス(菊陽バイパス・市内方面、供合・運動公園・市内方面、大津産交方面、吹田団地方面、大津温泉方面、西原・木山方面)
- 大津中央(離れている)
- 産交バス(矢護川・菊池方面、山鹿方面、三里木・市内方面、菊陽バイパス・市内方面、供合・運動公園・市内方面、大津産交方面、吹田団地方面、高森方面、大津温泉方面、西原・木山方面)
歴史
昔、加藤清正がこの地方を参勤交代で滋賀県の大津の港に向かう際の最初の宿場町として「大津一の宿」と命名したことから、隣の瀬田駅の同名駅と同じ東海道本線(琵琶湖線)にある大津駅との混同を防ぐため旧国名の「肥後」を冠して駅名とした。ただし滋賀県の大津は「おおつ」、当駅は「おおづ」である。
- 1914年(大正3年)6月21日 - 鉄道院が開設。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により九州旅客鉄道が継承。
- 2011年(平成23年)3月12日 - 特急「有明」の豊肥本線乗り入れ廃止により、当駅を発着する特急がなくなる。また同日に当駅発着の快速列車が新設される。
- 2011年(平成23年)10月1日 - 駅南口が開設。
- 2012年(平成24年)12月1日 - 交通系ICカードSUGOCA導入。なお、当駅以東(阿蘇方面)は竹中駅まで非対応である。
その他
- 熊本空港に比較的近い位置にあるため、当駅から分岐して新線を敷設し熊本空港へ乗入れようとする計画があった。2006年2月に熊本県が発表した計画では光の森駅あるいは三里木駅からの分岐という形になり、特に三里木駅からの分岐が最有力視されていたが、計画は頓挫。
- 2011年10月に「駅南口及び駅前広場」が供用開始された[1]。なお、南口供用開始に併せ熊本県はタクシー会社3社への委託により、当駅・熊本空港間を結ぶ無料の空港ライナー(ジャンボタクシー及び小型タクシーの乗合い)による利用客の輸送を、試験運行として実施している[2][3]。
隣の駅
※特急「九州横断特急」の隣の停車駅は列車記事を参照のこと。