理工学部

理工学部（りこうがくぶ）は大学の学部のひとつ。理学と工学の両方の立場から総合的、学際的な研究と教育をするとされるが、実際には理学系と工学系の学科を両方持つだけ、あるいは事実上の工学部となっている場合もある。

沿革

横浜国立大学、群馬大学と秋田大学以外の国立大学では、もともと理学部が母体となっているため工学部のような設備は乏しいが、新校舎設立などにより独立行政法人の転換による大学改革に備えている。
なお、いわゆる理工学部と異なるのが、筑波大と金沢大の理工学群および理工学域である。
筑波大は、いわゆる新構想大学として開学したため、前身の東京教育大学時代には、工学系は持たなかったが旧帝大に比肩する理学部を母体として工学系も充実して現在に至る。
金沢大は、理学部と工学部を母体として2008年に3学域構想の下に理工学域として統合・再編されたため、これも一般の理工学部とは異なる規模と内容を誇る。
私立大学は工学系の学科が中心の大学が多く、工学部を母体にして理学系の学科を新設して理工学部に転換したケースが多い。最初に理工学部を開設した早稲田大学では、2007年に基幹理工学部・創造理工学部・先進理工学部の3つに再編している。