竹山隆範

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:Infobox お笑い芸人 竹山 隆範(たけやま たかのり、1971年4月2日 -、ただし戸籍上で実際は1971年3月30日 - )は、日本お笑い芸人。元カンニングボケ担当。俳優としても活動。別名、カンニング竹山(カンニングたけやま)。

福岡県福岡市城南区出身。吉本興業渡辺プロダクション→個人事務所(事務所名不詳)→サンミュージック企画→フリーフォークス(MANZAI-Cの個人事務所)を経て、サンミュージックプロダクション所属。

来歴

福岡県立早良高等学校卒業。上京して大学卒業後芸人になるつもりだったが大学(高千穂商科大学帝京大学)を不合格になり、予備校に通う。 1990年、浪人中だった小学校の同級生であるケン坊田中と「ター坊ケン坊」を結成しTNCのオーディション番組「第1回お笑いめんたいこ」で優勝。翌年1991年に正式にデビュー。博多華丸・大吉コンバット満らが同期に当たる。その後コンビを解散し、仕事が減り単身で逃げるように上京、たまたま東京の定食屋で、当時まだ福岡で板前をしていた小中学校の同級生中島忠幸と再会する。

1992年、中島と組んで「カンニング」を結成し渡辺プロダクション所属となる。その後、元渡辺プロダクション関係者からの紹介でサンミュージックへ移籍。当時サンミュージックにはお笑い芸人3組が所属し、カンニングは2組目だった。その後フリーフォークス所属からぶっちゃあの呼びかけでまたサンミュージックに出戻る。

2004年、日本テレビ系列の番組、エンタの神様で、出演中、大便をするために、大勢の観客の目の前で下半身を露出した。竹山のニックネームに大便関係の言葉が含まれているのは、この為である。また、冬に中島が白血病のため入院。コンビ活動は出来なくなったが、コンビ名を消滅させることがないよう「カンニング竹山」を通称として単独で芸能活動を開始。2006年12月20日、療養中の中島が死去。以後はピン芸人として芸能活動を続け、相方を失っても未だに「カンニング」の名前を消してはいない。

2007年3月30日、21歳の頃から付き合っていた2歳年上の彼女と結婚。竹山は本当は3月30日が誕生日であり、同学年より一年多く過ごせるという理由により親に4月2日を誕生日にされたのだという。モヤモヤした気持ちをこの日付に持ち続けていたため、この日を結婚記念日とした。

2008年、役者として初の役名(藤井哲男役)付き映画となる『イエスタデイズ』に出演。

また2008年から単独ライブ『放送禁止』スタート。

半生

  • 父親が事業を行っており、9歳までは非常に裕福に育った。幼稚園へは運転手が運転する白いベンツで通っていたほど[1]。リビングには、象牙や虎の敷物、火縄銃が飾られていた[2]
  • 9歳の時に父親が経営する会社が倒産し、一転して借金取りに追われる生活となる。この時、子供心に「人はお金が絡むと豹変する。金を信用しちゃいけない」と思い[3]、周りの大人たちが敵に変わっていく様を痛感したという[4]
  • 竹山が高校生の頃、バブルに便乗する形で父親の羽振りが再び良くなる[3]。しかし、竹山が上京した後に再び父の会社の経営が傾き、返済計画を話し合う会議の途中に父親が脳出血で倒れ、そのまま死亡。父の死後、東京の竹山に裁判所から書類が届き、全く身に覚えのない13億円もの借金を背負わされていることが発覚(竹山の兄は20億円の借金を背負った[3])。結局、相続放棄をする形でその負債を免れた[5]
  • なお、父親がどんな会社を経営していたのか、竹山は全く知らない[2]。「借金はするな、保証人にはなるな」が父の遺言の様なものだったという[3]
  • 芸人として全く売れていない20代前半、相方の中島が原付で交通事故を起こし、その示談金50万円を工面するために消費者金融から借金した。この時に意外にも簡単に借りれると味をしめ、アルバイトもさぼって堕落生活になり、遊興費のために借金を重ねて450万円(利子だけで月15万)にまで膨らんだ[3]。部屋に借金取りが押し寄せ、ネタ作りもままならない状態で舞台に臨んで、苦し紛れに生まれたのが「キレ芸」だった。キレ芸は「お笑いの形ばかり気にしていたことから、かっこつけるのを辞めて、自分たちが本当に面白いと思っていることを、テレビに全く映らなくてもいいから開き直って、思いっきりやってみよう」という思いから出来て、「電車の中や居酒屋で怒ったり説教したりするおじさんとか面白そう」という話になって、漫才の中に取り入れたら面白いんじゃないかということになったという。その芸は客受けは悪かったが、芸人仲間からは評価が高かったため、本格的にお笑いをすることを決意[6]。なお、450万円の借金は、特定調停を申し入れて債務整理をした[3]

キャラクター

額縁メガネをかけていて、誰とかまわず(時には自虐的に)キレまくる。しかし、あまり暴走し過ぎると相方の中島に逆ギレされ、途端に落ち込むこともあった。暴走すると行う行動の1つに、コント中に他の芸人のネタをパクろうとしたり(『笑いの金メダル』では「パクリン」というキャラクターに扮してひたすら他の芸人のネタをぱくりまくっていた)、スタンドマイクから離れて大声を出したり、スタンドマイクを手に持ち客に突きつけたりする等の芸がある。数多くいる毒舌芸人やキレキャラクターの一人に数えられる。

逆に「いじられてキレる」パターンが定着しつつありリアクション芸人に近い芸風になっている。また、出始めた時に比べてキレる頻度はどんどん少なくなって来ており、むしろ真面目で温厚な素を前面に出して、他の芸人が暴走するのを抑える立場になることが多い。本当は司会がやりたくて芸能界に入った。そして2006年からテレビ東京で本人初の冠番組竹山先生。』が放送された。この番組は、2007年3月31日に終了した。

バラエティ番組だけでなく、『やじうまプラス』でのコメンテーターとしての出演や、ドラマ・映画での俳優としての出演など、活動の幅も広い。

先輩のダチョウ倶楽部上島竜兵と仲がよく竜兵会にも所属しており、上島と「キレキャラ」「いじられキャラ」の芸風が若干似ている。

幼少期、ヴァイオリンを3年間習っていたことがあり[7]、その経験からABCテレビ系『笑いの金メダル』では「バイオリン忍者ター坊」というキャラクターで登場していた時期がある[8]。ネタのパターンは波田陽区の「ギター侍」のパロディで、ネタにした相手を斬るのではなく全て自虐ネタをオチとしている点が異なっており、最後は「残念でござる。ニンニン」で締めくくられていた[9]

大の女性アナウンサー好きとされ、「女子アナマニア」を自称する。「週刊プレイボーイ」に女子アナに関するコラムを連載しているほか、民放キー局のアナウンサー関連のバラエティ番組にはほとんどの番組に出演している。

また航空ファンとしても知られ、乗るのも見るのも好きだという。本人のラジオにおける発言をきっかけに航空ファン向け雑誌「月刊エアライン」からアクションがあり、同誌に記事を連載している。

本人の内容でのSNSのデマ拡散があるとのことで、公式に注意を呼びかける一面も見せる[10]

  • 「号外!! みんな大好き本田翼ちゃんがカンニング竹山とディープキス」というツイートのものは、本当は「NHKドラマ10の激流での国仲涼子さんとのシーン」だったと公表した。
  • 相方の中島が亡くなった後、「コンビ解散しなければ給料の半分が入るシステムになっており、相方の家に給料を送るため」という“美談”が流布された。これについて本人がツイッターで完全否定した。

出演

現在出演中の番組

レギュラー番組
準レギュラー番組

出演

バラエティ番組

特別番組

テレビドラマ

映画

ラジオ

ター坊ケン坊時代にKBCラジオでラジオデビュー。

CM

作品

DVD

  • カンニングの思い出づくり(2005年1月14日、BSフジ/ポニーキャニオン
  • 死球〜DEAD BALL〜vol.5(2005年8月25日、ビデオメーカー)
  • カンニングの恋愛中毒 恋人達を襲うドエロ幽霊を追え!! in木更津(2006年5月26日、TLIP)
  • カンニングの恋愛中毒 一人暮らしの美女を襲うドエロ・ストーカーを追え!!(2006年5月26日、TLIP)
  • 竹山のやりたい100のこと〜ザキヤマ&河本のイジリ旅〜イジリ 1 俺がシャツって言ったらシャツなんだよ! の巻(2012年11月21日/ポニーキャニオン)
  • 竹山のやりたい100のこと〜ザキヤマ&河本のイジリ旅〜イジリ 2 首はホントに持ってかれるぞ! の巻(2012年11月21日)
  • 竹山のやりたい100のこと〜ザキヤマ&河本のイジリ旅〜イジリ 3 お前ら、性で遊ぶな! の巻(2012年11月21日)
  • 竹山のやりたい100のこと〜ザキヤマ&河本のイジリ旅〜イジリ4 マイクロは寝ろよ!の巻(2013年3月20日)
  • 竹山のやりたい100のこと〜ザキヤマ&河本のイジリ旅〜イジリ5 死んだらここに埋めれがいいが!の巻(2013年3月20日)
  • カンニング竹山単独ライブ 「放送禁止」シリーズ

CD

  • カンニングのヘイ・ユウ・ブルース
  • No.1(2005年11月23日、ERJ)※U.N.O.BANDとして

インターネットコンテンツ

  • ショートカッツ-実写版- #18 黒坂先生(小学館マイクロムービーズ)[12]

著書

  • カンニング竹山の“踊るダメ人間!”(2005年6月、宝島社、ISBN 4796646418)
  • 現代日本への警鐘(2007年1月、メディアファクトリー、ISBN 978-4840117838)
  • 大阪人はなぜ振り込め詐欺に引っかからないのか(2007年2月、扶桑社、ISBN 4594052479)

脚注

  1. テンプレート:Cite web
  2. 2.0 2.1 テンプレート:Cite web
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 『経理ウーマン』(研修出版)2012年7月号『竹山隆範 わたしの金銭哲学』(62-65ページ)より。
  4. テンプレート:Cite web
  5. テンプレート:Cite web
  6. テンプレート:Cite web
  7. livedoor Newsカンニング竹山 実はお坊ちゃん!? 2005年07月22日
  8. ジュエル・ミュージック『マスコミ掲載記事』より。
  9. お笑いポポロ麻布台出版社)2005年5月号での記事より。
  10. MSN シネマトゥデイカンニング竹山、SNSでのデマに注意を呼び掛ける!キス画像が拡散 2014年01月17日
  11. 日テレNEWS24(CS)制作。同局から地上波ネット局へ裏送りネットでの放送。
  12. ショートカッツ実写版

外部リンク

テンプレート:カンニング竹山 テンプレート:サンミュージックグループ テンプレート:探偵!ナイトスクープ