由仁町
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由仁町(ゆにちょう)は、北海道空知総合振興局管内、夕張郡にある町。札幌市の東、約42kmに位置する。ヤリキレナイ川が有名である。
地名の由来は、アイヌ語の「ユウンニ(温泉のある所)」から。
目次
地理
北海道空知管内の最南端に位置するひょうたん型の由仁町は、東西に8km、南北に32 km総面積133.86 km2、南北に夕張川が流れ、南東部の森林地帯は夕張山地に属し、西部・南部には、馬追丘陵が広がっている。町の西部は長沼町から続く馬追丘陵。東部は平坦な低地で、栗山町との境には夕張川が流れる。南東部は夕張山地に続く森林地帯。
- 河川: 夕張川、由仁川、ヤリキレナイ川
- 湖沼:
隣接している自治体
歴史
- 年表
- 1886年 由仁開拓。下国皎三、沼田兵七 古川に入地。
- 1887年 奈良鍛吉 古川に入地。
- 1889年 山崎又四郎、益本藤蔵 岩内に入地。
- 1890年 古川浩平、由仁に移住。
- 1891年 熊本団体119人入植。
- 1892年 由仁村が設村され、由仁村戸長役場が設けられる。川端地区に広島県人斉藤八六一家が入植。
- 1893年 角田村(現在の栗山町)・登川村(現在の夕張市)・長沼村(現在の長沼町)を併合して、由仁外3村戸長役場を由仁村に設置する。
- 1895年 長沼村戸長役場(現在の長沼町)を分離する。三川に愛知県三河国新川町から加藤平五郎が19人の小作人をつれて移住。
- 1896年 由仁に登記所(法務局)ができ、夕張全域を管轄。
- 1897年 郡役所が廃止され、本村は空知支庁の管轄となる。登川村戸長役場(現在の夕張市)を分離する。山形団体入植。
- 1900年 角田村戸長役場(現在の栗山町)を分離する。
- 1902年 二級町村制の施行により由仁村が成立する。
- 1950年 由仁村が町制を施行して由仁町となる。
- 1992年 開町百年記念モニュメントを設置する。
合併問題
2003年(平成15年)7月に南幌町・栗山町と3町で合併協議会を設置して合併を協議し、新市名を公募に基づいて「東さっぽろ市」に決定、2004年(平成16年)11月には合併協定書に調印した。しかし、長沼町が合併協議に加わらなかったため、飛地となる南幌町では同年10月に行われた住民投票の結果、合併反対が多かった。この結果を受け同町議会は合併関連議案を否決し、同町は合併を断念、協議会は2005年(平成17年)3月に解散し、「東さっぽろ市」は幻のものになってしまった。
その後2008年(平成20年)5月から12月に同じ3町での合併検討協議会が設置され、法定協議会への移行を行うか検討するとしている[1][2]。
行政
- 町長 竹田光雄
財政
平成22年度決算による財政状況
- 住基人口 6,018人
- 標準財政規模 33億7,207万7千円
- 財政力指数 0.20 (類似団体平均0.26)~やや悪い
- 経常収支比率 79.2% (類似団体平均80.4%)~ほぼ類似団体平均で、財政の弾力性が高まっている
- 実質収支比率 1.4%(類似団体平均5.3%)
- 実質単年度収支 3億1,367万4千円~標準財政規模の9.3%の黒字額
- 地方債現在高 84億3,220万8千円(人口1人当たり140万1,165円)
- 普通会計歳入合計 48億9,542万8千円
- 地方税 61億199万8千円(構成比 12.3%)
- 地方交付税 26億6,239万1千円(構成比 54.4%)~歳入の50%以上を交付税に依存
- 地方債 4億1,568万1千円(構成比 8.5%)
- 普通会計歳出合計 48億2,843万3千円
- 人件費 6億7,507万2千円(構成比 14.0%)
- うち職員給 3億7,844万7千円(構成比 7.8%)
- 扶助費 2億5,441万4千円(構成比 5.3%)
- 公債費 11億7,720万1千円(構成比 24.4%)
- 人件費 6億7,507万2千円(構成比 14.0%)
基金の状況
- 1財政調整基金 4億9,717万9千円
- 2減債基金 8万5千円
- 3その他特定目的基金 5,804万円
- 合計 5億5,530万4千円(人口1人当たり9万2,274円)
定員管理の適正度(平成22年度)
- 人口1,000人当たり職員数 12.96人(類似団体平均14.53人)~平均以下の職員数で頑張っている:類似団体平均の0.9倍
- 一般職員75人 (うち技能系労務職0人)、教育公務員1人、消防職員0人、臨時職員2人 一般職員等合計 78人
- ラスパイレス指数 84.5 (道内市町村平均96.6)~財政健全化のため職員人件費削減にも取り組んでいる(全国で12番目に低い。北海道で3番目に低い。)
- 参考
- 一般職員等(78人)一人当たり給料月額 29万2,600円 (職員手当を含まない)
- 職員給(給料+手当)÷一般職員等(78人)=485万2千円~給料月額の16.6か月分
健全化判断比率・資金不足比率(平成23年度決算~確報値)
健全化判断比率
- 病院事業会計 53.0% ~ 経営健全化団体(H20決算~:ピーク時135.1%)となる
- (その他の公営企業会計は資金不足額がなく、比率が算定されず)
※ 平成20年度~平成21年度まで、 実質公債費比率(ピーク時27.4%)で財政健全化団体となった。
経済
産業
- 町の基幹産業は農業で、最近はハーブなどの観光資源にも力をいれている。
立地企業
- クレードル興農株式会社
- 日本自動ドア株式会社 由仁工場
農協
- そらち南農業協同組合(JAそらち南)由仁支所・三川出張所
郵便局
- 由仁郵便局(集配局):由仁・古山地区
- 三川郵便局(集配局):三川・川端地区
- 川端郵便局
宅配便
公共機関
警察
- 栗山警察署由仁駐在所
姉妹都市・提携都市
地域
人口
教育
- 道立高等学校
- 北海道由仁商業高等学校(2011年3月31日閉校)
- 中学校
- 小学校
交通
鉄道
バス
タクシー
- 由仁ハイヤー
道路
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
文化財
- 由仁町岩内遺跡
- マンモスゾウ臼歯化石 - ゆめっく館
- オオツノシカ化石 - ゆめっく館
観光
著名な出身者
- 亀渕昭信(元ニッポン放送代表取締役社長)
- 亀渕友香(ゴスペル歌手、亀渕昭信の実妹)
- 鹿内信隆(元フジサンケイグループ会長)
- 鹿内春雄(元産経新聞会長・フジサンケイグループ議長)
- 三宅和助(元外交官)
- 大雪嶺登(元大相撲力士)※本籍地
- 杉基イクラ(漫画家)