札幌急行線

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長沼町を走行中の札幌急行線

札幌急行線（さっぽろきゅうこうせん）は、夕張鉄道（夕鉄バス）が夕張市と札幌市の間で運行する急行バス路線。

概要

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札幌大通で出発を待つ清陵町行（2006年7月）

1950年（昭和25年）3月に発足した夕張バスは夕張市内線を運行していたが、道路工事による迂回運行から来る減収、車庫の損壊・焼失などが重なり経営が著しく困難となっていた。この頃には道路の舗装が進み、長距離バス路線の運行に支障がなくなったことから1955年（昭和30年）9月、念願の札幌とを結ぶ急行バス路線の申請を行った。

この申請は夕張乗合自動車のほか夕鉄バス、北海道中央バス（中央バス）、国鉄バスの四者競願となり認可されるか予断を許さない状況であったが、1956年（昭和31年）9月になり中央バスとともに認可が降りた。この間に資本増強や夕張バスへの商号変更を行った。

更に1961年（昭和36年）6月3日、清水沢駅前から札幌まで1往復を増便、1963年（昭和38年）8月28日からは3往復に増回されたが、夕張バスは同年10月1日に夕張鉄道に吸収合併された。

札幌急行線は夕鉄バスにより引き続き運行され、中央バスと三菱鉱業バス（後の美鉄バス）も合わせた1971年（昭和46年）の夕張 - 札幌線旅客数は約83万7千人となった。1978年（昭和53年）9月現在で清水沢駅前のほか、丁未、清陵町、大夕張、真谷地を発着地に加えて計9往復運行された。

中央バスも合わせた2007年（平成19年）の夕張 - 札幌線旅客数は約11万人に減少。札幌市内では長らく都心の札幌大通に乗り入れていたが、2009年（平成21年）10月1日の改正で新さっぽろ駅前発着に変更。同時に夕張側の発着地は夕鉄本社ターミナルに統一されている。

運行区間

テンプレート:Double image stack 2011年（平成23年）4月1日現在。北広島東共栄、上野幌駅通、JR厚別営業所前は、新さっぽろ駅前行は降車のみ、夕張行は乗車のみ取り扱う。

夕張系統

• 夕鉄本社ターミナル - 新二岐 - 継立 - 夕張橋 - 由仁東栄（旧・由仁高校） - 由仁駅前 - 中央長沼 - 北広島東共栄 - 上野幌駅通 - JR厚別営業所前 - 大谷地ターミナル - 新さっぽろ駅前

約1時間23分で結び、平日は6往復、第2・4土曜と休日は5往復運行する。国道重複区間を含む大半で北海道道3号を走行。

8月中旬の最繁忙期は札幌を朝に出発する臨時便が設定される。2010年（平成22年）は定期便と同じく新さっぽろ駅前発・夕鉄本社ターミナル行で運行されたが、2011年（平成23年）以降は札幌大通発で運行され、新さっぽろ駅前 - 夕鉄本社ターミナルを経由し夕張市本町地区のホテルシューパロ行で運行される。

栗山駅系統

• 栗山駅前→日赤病院前→角田本通→由仁東栄→（夕張系統と同経路）→新さっぽろ駅前

栗山発のみ1本運行。休日と第2・第4土曜日は運休する。

札幌大通行で運行されていたが、2006年（平成18年）5月1日より大谷地ターミナル行に短縮。2009年（平成21年）10月1日より新さっぽろ駅前行となった。テンプレート:-

特記事項

札幌急行線各停留所相互間で小荷物輸送を行う。

夕鉄本社ターミナルでは、札幌急行線利用者限定のパーク&ライド駐車場を設置。夕張市内線の指定便間で乗り継ぎができ、車内で乗継券を発行する。札幌急行線が遅れて到着する場合は夕張市内線を最大5分待たせる。

異経路路線

夕張市・栗山町と札幌市間の夕鉄バス路線は札幌急行線のほか、栗山町・長沼町・南幌町・江別市を経由する夕張鉄道線廃線にほぼ沿う形で、南部 - 夕鉄本社ターミナル - 夕張橋 - 栗山駅 - 江別駅 - 野幌バスターミナル - 新さっぽろ駅前間も運行している。夕張鉄道#札幌線を参照。

参考文献

• テンプレート:Cite book

関連項目

• 高速ゆうばり号 中央バスが運行する夕張 - 札幌間の路線は、夕張バスと同時に認可された一般道経由（広島町（当時） - 札幌間で北海道道1080号・国道36号を経由）は1996年（平成8年）4月1日に廃止されており、1986年（昭和61年）12月1日に開設された道央自動車道経由の高速バスを運行する。